▲▲ 2003 / 5月 ▲▲ 

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NO74  早かった5月、いよいよ明日からは6月。入梅も秒読み開始。

2003/05/31 

しばらくいい天気が続きましたが、今日はこの時期にしては大変珍しい台風4号の上陸の影響で早朝より風雨が強まっています。まとまった雨で雪融けもさらにスピードアップし、まだ通行不能の柏原新道の雪消えも進んでくれそうで助かります。〔昨年の5,6月情報参照ください。〕

冷池山荘では今秋からの本館部分の建替え工事に先立ち、トイレ棟と発電機室棟の建設に着工しました。これからは入梅を控えて空模様とにらめっこしながらの現場での作業及びヘリコプターでの資材荷揚げになります。工事は期間、立地等難工事になりそうですが建設スタッフ、ヘリコプタースタッフ、山荘スタッフ一丸となって細心の注意をはらいながら、頑張って参ります。8/24までは宿泊営業をしながらの工事になりますので何かとご不便をおかけすることもあるかと思いますが何卒よろしくお願い申し上げます。


こちらの写真クリックで、大きくなります。

扇沢上空は見事な雲海におおわれました。正面左側のなだらかな山は蓮華岳、右側には6/1開山祭の慎太郎祭が行われる針の木岳が聳えます。雲海のとおく向こうには富士山や南アルプスも望めました。(5/30種池山荘にて)

種池平の稜線の先には槍ヶ岳、穂高連峰が望めました。種池平の二重山稜がはっきりとわかります。この辺りは三重山稜と言ってもいいような地形です。(5/29冷池山荘テント場北方より)

まだまだ氷点下になる日があります。冷池の厚い残雪も残りわずかになり浮島のように浮いています。そのまわりには薄い氷が5/29、30と張りました。昨年の最後の結氷は6/10でした。

ハイマツの下などにそっと咲くヒメイチゲ。よくよく注意していないと見落としてしまいます。稜線ではミネズオウ、コメバツガザクラ、ウラシマツツジなどの小低木も小さな花をつけています。

NO73 春たけなわ。小屋の庭のショウジョウバカマが先陣を切って開花。

2003/05/21 

 “梅雨の走り”が続いた関東地方は今日はじつに久しぶりに晴れたようですね。それを考えれば北アルプスはいいお天気が続いています。雪融けも順調に進んでいます。春の花が稜線でもちらほら咲き出し至福の時といった感じです。でも海の日の3連休までいよいよ2ヶ月を切り、なにかと気はそぞろです。夏山のご予約もここへきて一気に増えてきています。いまのところ海の日3連休より、7/26(土)の週末のほうが多い状況ですが最終的には、どちらもものすごく混み合うことと思われます。今年は冷池山荘の建て替え工事のため秋山シーズンの営業がありませんので、そのぶん夏はちょっと混み合うかもしれません。なにとぞよろしくお願いします。柏原新道の通行オープンについてのお問い合わせも多いですが、まだまだケルンから上部は厚い残雪におおわれて通行不能です。 

 今後の温度や雨量に左右されますが昨年並みの6/10ごろにはなんとか通れるようになるではないでしょうか。7月最初までは残雪の北アルプスを十二分に堪能できますので、安全に通行できるようになるまでは無理はなさらぬようにお願いします。


環境

天気

◎5/16以降、5/21までまあまあのお天気が続いています。朝はまだ氷の張る日があります。

◎5/19、20は午後少しだけ夕立がありました。

積雪

◎例年より早いペースで融雪が進んでいます。

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◎小屋の周囲ではショウジョウバカマが咲き出しました。稜線ではコメバツガザクラも。

◎1600m以下ではタムシバ、オオカメノキの白い花も咲き出しました。

登山道の状況

◎赤岩尾根はまだ10ヶ所ぐらい大きな雪渓が残っています。入山口は夏と同じでOK。

◎雪渓は巻き道を通ったり、気をつけてトラバースしないと危険です。

◎柏原新道は残雪期は雪に埋まりケルンから先通行できません。

  ・この時期、柏原新道から直接種池山荘へは行けません。

  ・柏原新道の八ツ見ベンチ付近から爺ヶ岳南峰へ向かって

        南尾根を直登するのが 一般的です。 

◎爺ヶ岳南尾根は下山時に谷側へ迷い込まぬよう要注意。

◎赤岩尾根は下山時、滑落事故多いので注意して下さい。

アドバイスや注意

装備、計画、体調、技術などに優れ、自力で正確なルート判断ができる方でないと大 変危険です。

昨年の5月、6月の当ホームページの情報も参照ください。

混雑状況

GWも終わり、6月下旬まではほとんど登山者はいません。

まだまだ深い残雪に囲まれた種池山荘:高い残雪の上から写真を撮ると剣岳に小屋がおおわれてしまいそうです。この季節にしか撮れないアングルです。

長谷川様パーティー:長谷川さん〔中央〕は鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳が気に入って大町に居を移された方でこの時期も3年連続のご来荘です。今回は東京と千葉のご友人と旧交を深める山行になられたようです。今夏はお孫さんとぜひお越しください。(5/18)

冷池山荘や種池山荘の周りでもショウジョウバカマが可愛いピンクの花をつけはじめ、私たちも気持ちが安らぎます。(5/20)

登山口近くでは清楚なタムシバが咲き出しました。立ち去るのが本当に惜しい気がします。赤岩尾根にて。(5/20)

夏のような雲が広がりましたが、午後にはしだいに黒い雲におおわれ小雪まじりの夕立が降りました。冷池山荘からの爺ヶ岳。(5/19)

赤岩尾根の最上部です。現在は夏と同じように写真下部の雪渓を右へトラバースして国境主稜線に向かって行きます。滑落、落石等注意です。(5/20)

NO72 登山口付近では新緑も目立ってきました。

2003/05/14

5月11日には、2cmの新雪が積もりました。昨年の最終降雪は5/27の10cmでしたので、もう何回か雪の舞う日もありそうです。標高1800m以下ではショウジョウバカマもチラホラ可愛いピンクの花を付け始めました。雪融けも順調に進んでいますので、6月中旬頃には、登山道 もかなり現れることでしょう。


環境

天気

◎5/11には2cmの新雪が積もりました。

◎5/12〜5/14はまあまあのお天気が続いています。

積雪

◎例年より早いペースで融雪が進んでいます。

登山道の状況

◎赤岩尾根はまだ前線の半分ぐらいが雪に覆われています。

◎柏原新道は残雪期は雪に埋まりケルンから先通行できません。

  ・この時期、柏原新道から直接種池山荘へは行けません。

  ・柏原新道の八ツ見ベンチ付近から爺ヶ岳南峰へ向かって

        南尾根を直登するのが 一般的です。 

◎爺ヶ岳南尾根は下山時に谷側へ迷い込まぬよう要注意。

◎赤岩尾根は下山時、滑落事故多いので注意して下さい。

アドバイスや注意

装備、計画、体調、技術などに優れ、自力で正確なルート判断ができる方でないと大 変危険です。

昨年の5月、6月の当ホームページの情報も参照ください。

混雑状況

GWも終わり、6月下旬まではほとんど登山者はいません。

左側写真大きくなります

西沢からの爺ヶ岳北峰:

右側の鋭峰が赤岩尾根の頭です。(5/13)

鹿島槍ヶ岳:雪融けが進み黒い部分も目立ってきました。(5/13)

 

NO71  6日間連続快晴。最高のゴールデンウィークでした。

2003/05/06 

 4/30の10センチの新雪のあとは、5/1から5/6まで連日の無風快晴が続きました。おかげで鹿島槍ヶ岳槍周辺では事故等の報告もなく幸いでした。G.W後半はまあまあにぎわい、穂高岳涸沢のテント村のようなわけにはまいりませんが冷池山荘テント村にもカラフルなテントの華が咲きました。今年は下部では一気に雪融けが進み、尾根によっては藪こぎにおわれたようでした。これから6月下旬の夏山シーズン入りまではほとんど入山者のいない静寂の時間に再び戻ります。

鹿島槍ヶ岳南峰と布引岳。テント場から布引岳の登り口まではたおやかな雪稜が続き心地よい。(5/3)

雪原の向こうには爺ヶ岳の三つの峰。今年は雪が少ないです。下界から見る雪形“種蒔き爺さん”も例年になく早くすすんでいます。(5/3 )

G.W中は小屋の周りにテントが張れます。あちこちの尾根を登ってきたパーティが25張りほど。冷え込みも弱く快適でした。(5/4)

まだまだ小屋の屋根より高い残雪です。鹿島槍ヶ岳へピストンに向かうグループ、下山へ向かう人。皆さん最高の朝に感激。(5/5)

 

NO70 ゴールデンウィーク後半は好天が予想されています。

2003/05/02 

G.W後半は宿泊予約もいただき、少しにぎわいそうです。幸い天気もよさそうでホッとしています。でも基本的に5月の北アルプスはまだ冬山だってことはお忘れないように願います。今日は槍ヶ岳で1000メートル滑落死亡事故も既に起きています。電話でいろいろとご質問いただきますが、ご心配な方にはプロガイドさんの公募登山をおすすめいたします。春山といっても里の春山とはまったく違います。


環境

天気

◎4/29の暴雨風は4/30昼前から雪になり約10cmの降雪でした。

◎5/1.2と晴天です。5/2午後1時現在気温は5度でさわやかです。G.W後半は好天が予想されています。

◎4月下旬は比較的暖かな日が続きました。

積雪

◎4月後半の数回のまとまった雨と暖かさで融雪がすすみ、やや少なめです。

登山道の状況

◎赤岩尾根、天狗尾根など取り付けから雪に覆われています。

◎柏原新道は残雪期は雪に埋まりケルンから先通行できません。

  ・この時期、柏原新道から直接種池山荘へは行けません。

  ・柏原新道の八ツ見ベンチ付近から爺ヶ岳南峰へ向かって

        南尾根を直登するのが 一般的です。 

◎爺ヶ岳南尾根は下山時に谷側へ迷い込まぬよう要注意。

◎赤岩尾根は下山時、滑落事故多いので注意して下さい。

アドバイスや注意

装備、計画、体調、技術などに優れ、自力で正確なルート判断ができる方でないと大 変危険です。

昨年の5月、6月の当ホームページの情報も参照ください。

混雑状況

4/26に冷池山荘と種池山荘は営業を開始しました。

連休中はほとんど混雑しません。


こちらの写真クリックで、大きくなります。

西股出合付近、真ん中のがけ崩れの辺りから赤岩尾根に取り付きます。正面奥には爺ヶ岳北峰。左側の沢が西沢。(5/2)

赤岩尾根最上部、稜線直下の雪壁。滑落注意、新雪時のナダレ注意。雪が安定している時は夏道と同じようにトラバース。(5/2)