▲▲ 2005  / 6 月 ▲▲

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NO151   

さあ7月入り。新越山荘も明日より営業開始。ご来荘お待ちしております。

2005/06/30 

 関東の梅雨入りに合わせて梅雨入り宣言したもののまったくといっていいぐらいに雨の降らなかった長野県。それは山の上も同じこと。降るときに降らないと心配でなりません。小屋の外仕事ははかどってくれて助かるのですが。それがどうでしょうか、まだ梅雨入り宣言が出ていなかった北陸地方の梅雨入りが発表された6/27午後からは断続的に土砂降りの雨が続いています。ここでひとつ教訓、やっぱり北アルプス北部の天候は長野県ではなく富山県や新潟県の天候を参考にしなければならないということです。余談はさておき梅雨末期の集中豪雨を思わせる猛烈な雨は少なからず被害も出してしまいました。赤岩尾根登山口の西股出合付近の登山道兼工事用道路は100メートルほど流失してしまいました。完全復旧までにはしばらく時間がかかりそうです。来週には仮設の登山道を作る予定です。大雨さえなければ心配はありませんのでご安心を。この場所は昨年も7月の集中豪雨で流失して復旧していただいた場所だけに残念です。残念といえば話題をもうひとつ。5月末に冷池山荘で、6月中頃には種池山荘で首に紐をつけた犬が見られたということです。残念ながら逃げられ確保することはできなかったんですが、ライチョウも子づくりの大切な季節でもあり、いろんな点で心配でなりません。山菜採りの人か、登山者かわかりませんが誰かが連れて登ってきて逃げられたものと思われます。私としては今後ともペット連れ登山はぜひとも自粛していただきたく願います。

  明日からの7月入り。そして夏山シーズンの本番突入へ向けて、最後の新越山荘の小屋開け作業も若いスタッフが頑張ってやってくれて準備万端、明日から営業開始です。柏原新道の最上部の残雪も今回の大雨で一気に雪融けがすすみ、例年最後まで残る2か所の雪渓のトラバースだけになりました。鹿島槍方面も冷池山荘のテント場の先に残雪が続きますが、平坦な場所なのでさほど心配要りません。針の木方面は針の木岳頂上から針の木小屋の間に例年残る雪渓がありますので注意が必要です。大雪渓はもちろんたっぷりと残っています。ストックや軽アイゼン等を持っていかれる事をおすすめいたします。また落石や浮石にも注意しなければならない時期です。いよいよ平日でもちらほら登山者の姿が見られるようになってきました。予約状況は今のところは海の日連休より7/23及び7/30の週末の方が動きがいい感じですが、最終的にはお天気次第ですが海の日連休は今年も山の日連休になりそうです。いろいろと気になる点も残しながらのシーズン本番入りですが今季もご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。


長野県が梅雨入りしてからもご覧のような夕焼けが結構あったんですが・・・

完璧な梅雨空が続くようななり、こんな空はしばらくはお預け。待ち遠しい梅雨明け。

リフレッシュにトップシーズン入りを前にスタッフも休暇で鹿島槍ヶ岳に登頂。もう最高。

この時期の爺ヶ岳稜線を最も華やかに彩ってくれるのがキバナシャクナゲ。

ライチョウも子づくりに向けてデリケートな季節です。白い部分も少なくなってきました。

早咲きのシラネアオイが一輪。葉っぱは地元の大町高校の校章にもなっています。

本州最後のサクラのお花見ももう少しでおしまい。山のお花は残雪に合います。

ササに花がつくと全滅という話もありますが、今までも全滅ということはありませんでしたが、今年は・・・

赤岩尾根の主稜線直下のトラバースをカット。今回の大雨で雪融けもスピードアップ。

大雨で工事用道路兼登山道が流失。復旧まで山すその川原の中を登山口へ登行。

NO150    柏原新道通行可能になりました。でも梅雨に入ってしまいましたね。

2005/06/10 

  先週末から種池山荘のスタッフがスコップによるカット作業に連日当たり頑張ってくれ、6月10日柏原新道は一応通行可能になりました。一応と書きましたようにまだまだ残雪の量は半端でありません。大小取り混ぜ何十箇所もの雪渓をトラバースして行きます。要アイゼン、要ピッケル、要判断力、要注意力が必要です。毎年勘違いなさる方がいて当方としましても困るんですが、地面の現れた夏山登山道とはまだまだまったく違います。雪の斜面にスコップで歩ける程度のステップを切っただけです。雨や温度が上昇すれば直角に切ったステップもすぐにだれてしまい斜めになってしまいます。滑落したら重大事故につながるのは当然のことです。当方としましても毎日チェックはできませんので各自でしっかりとご判断ください。登山はいかなる状況でも自己責任が基本です。

  今までも何回か書きましたが今年は雪融けのスピードがいたって遅くなっています。みなさんもニュースや気象情報で全国的に4月,5月の雨量がすごく少なかったという話しをお聞きと思います。聞かなくても普段の生活のなかで実感されていることとは思いますが。やはり雪融けは温度だけでは、なかなか進みません。まとまった雨量がないとスピードアップしません。幸いにというかちょっと残念というか折りしも本日は関東甲信も梅雨入り宣言が出ました。鹿島槍ヶ岳周辺も朝の晴天が嘘のように午後は雨降りに、いかにも入梅といった空模様です。週間予報でもこの後は雨マークつづきですね。逆に一気に雪融けが加速するかもしれません。これからひと月半の梅雨ですが、大きな被害になるような豪雨だけは避けてほしいものです。入ったばかりでなんですが、梅雨明けの真っ青な夏空や、咲き誇る高山植物の可憐なすがたを思い浮かばせながら梅雨を乗り切りたいものです。皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけられながら夏山へ向けての体力アップと山行計画の立案に思いを巡らせてください。  


またまた黒部が雲海で埋まりました。この季節には珍しい光景。雲海は山の魅力ですね。

同じ日の爺ヶ岳。残雪が夕陽に染まります。ひと月もすれば消えてしまいます。

残雪をスコップでカット。連日の作業で手には豆もできてしまいます。

ガラ場の少し下の地点。このあたりも急斜面が続き、慎重に作業に当たります。

石ベンチ付近。作業のスタッフがいるときは声をかけて下さると張り合いです。

針の木岳慎太郎祭に参加。前日はひどい雷雨でしたが当日は好天に恵まれました。

種池山荘から石畳付近を俯瞰。下まで続く雪渓のトラバースは要注意です。

種池山荘周辺と立山方面はまだどっぷり春山の世界ですね。

赤岩尾根の上部はミネザクラやイワナシ、ミツバオウレン、イワカガミなど開花。

赤岩尾根上部は残雪も少なくなり、かなりの部分で夏道が出ています。

NO149  近日中の開通を目指して柏原新道の除雪作業を開始しました。

2005/06/06

   とにかく今春は雪どけのスピードが上がりません。残雪の量そのものは少なかっただけに予想に反した結果です。5月の低温傾向はもちろんのこと、それ以上にまとまった雨がなかったのが響いています。そして消える以上に積もった5月下旬の度重なる降雪も影響しました。それでも柏原新道の中間部から上でもところどころで夏道が現れ始めるようになり数日前から上から種池山荘のスタッフがスコップを使ってステップのカット作業を開始しました。細心の注意をはらいながら急斜面で作業にあたっています。今週中の開通をめざしています。除雪作業と申しましてもアルペンルートの雪の大谷をブルトーザーで除雪するのとは違います。まだ多いところは3メ−トル以上の残雪がありますので、おおよそのルート伝いに歩ける程度の幅のステップを切るということですので勘違いなさらないで下さい。足を踏み外して滑落でもしようものなら大事故につながるのは想像のできるところです。夏山の到来を告げる開山祭が各地で行われることもあって昨今は出足が早まる傾向がありますが、6月の北アルプスはまだまだ夏山ではありません。先日の岩手県での遭難騒動もそうですが冬山と同等の知識や判断力がこの時期のまだまだ残雪豊富な山域には求められます。入山者はほとんどいないのに遭難の件数が多いのもこの季節です。装備、行動はくれぐれも慎重にお願いいたします。


穏かな一日の終わり(種池山荘にて)

小窓のあたりに沈む夕日。

ライチョウも6/1に合わせてすっかり衣替え。

日一日と夏へ向かう爺ヶ岳(冷池山荘より)

雪どけ遅くまだまだたっぷりの残雪。

稜線でもショウジョウバカマが先陣をきって開花。

下部ではシャクナゲやムラサキヤシオが満開です。

柏原新道の上部もご覧のとおりの残雪の多さです。

ムラサキヤシオツツジのピンクは控えめなピンク色。