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NO 1086   雪庇の危険は下界も同じ。

2012  1 / 31(火) 

  早いもので、もう1月も終了。ツアー会社や大きな団体様等からは、夏山シーズンの予約もちらちらと入るようになってきているし、春山入山にしても、もう2ヶ月半ほどですので、何かと気忙しくなってまいります。シーズンに向けて、結構やることも多く、そうそうゆったりもしてはおられません。暮れから、体じゅうにガタがでて、オーバーホール気味の我が身も鍛えなおして行かなければなりません。2月は各種新年会も多く、まことに悩ましい話しです。また雪不足超少雪を嘆いていた、12月、1月の大町でしたが、ここへきてようやく降雪量も増してきており、雪片付けにも追われそうですが、一方でそれをいい運動に、頑張っていきたいものです。積雪で2m、3mを超えるような地方の皆さんから見れば、申し訳ないくらいにまだまだ少雪の大町です。明日から予想される超寒波ですが、豪雪地帯の皆さんには、くれぐれもお気をつけて、雪下ろしや雪かきに当たっていただきたいと思います。ほんとうにごくろうさまです。

  さて冬山に登る人なら誰でも、雪庇(せっぴ)のことは知っていることと思います。稜線や尾根などで風下側に雪が庇のように張り出す現象です。北アルプスで は10月ごろでさえ、新雪が降れば、少ない雪であって1mぐらいのものができます。暮れにかけてどんどんとその大きさ、長さを増して、3月ごろには大きなものは20m 近い大きさになるものもあります。厳冬期の1〜2mの雪庇の踏み抜きから、大日岳事故に見られる、春先の20m近い雪庇の大崩壊まで、山岳地帯では常に気を抜けない存在です。私どもの山小屋の周辺でもいたるところにできますが、鹿島槍ヶ岳〜布引山周辺や爺ヶ岳北峰や岩小屋沢岳周辺には、毎年10mを超える大きなものができて要注意です。

  でも注意しなければならないのは、岳の上ばかりでありません。下界でも雪国では気をつけなければならない箇所があちこちに潜んでいます。今冬のように大雪に見舞われているところでは、屋根の庇部分に大きな雪庇が張り出しますので、下を歩く際には、雪庇の落下に気をつけなければなりませんし、屋根の雪下ろし作業の際にも、踏み抜きや、一緒に転落しないよう注意しなければなりません。過去には、屋根に上る際にハシゴから雪庇部分をうまく乗り越えられなくて、転落して大事故になったケースもあります。また雪庇は電柱から庇に引っ張ってきている引き込み線などを切断してしまうようなこともあるので、十分に気を付けなければなりません。

  また昨今はスキー場周辺などでも、スノーシューによる散策イベント等が数多くありますが、河川にかぶさる雪庇や、河川を覆ってしまった雪庇が雪原化してしまっている場所も要注意です。長野県内でも過去に、冬期間中に行方不明になってしま った方が、春に発見されることが多々ありますが、その内の多くに河川での雪庇の踏み抜き事例があるものと思われます。住宅やペンションのそばのスノーシュー歩きだといって、注意はおこたらないように願いたいと思います。あとマイカーでスキーに来られる方も多いかと思いますが、道路の横の側溝も気をつけてくださいね。あまり左側には寄らないように・・・  かといって、あまり右側に寄ると、前から大型車が・・・  とにかく雪道ではスピードを出さないのがいちばんですね。おたがいに気をつけましょう。 2月入りの明日から予想される極強寒波の到来、本当にいろいろと気をつけたいものです。

真冬でも春先でも雪庇には、小さいものから巨大なものまで、常に気をつけていきたいものです。

   

小さな川だったら、大雪降れば、あっという間に雪庇で隠れます。踏み抜き要注意!(上の3枚)

北側の屋根の方が、当然雪消えが遅く、雪量も雪庇も大きくなります。大町はまだ50センチ程度。

NO 1085   “極強” の寒波を前に、大町もちょっとだけ一服?

2012  1 / 30(月) 

   明日からは、今冬一番の寒波がやってくるそうですね。暮れの寒波、先週の寒波と、どれも最強の寒波と謳われていましたので、今回の寒波は超最強もしくは極強の寒波ということにしておきましょう。今日現在の、市街地北はずれにある我が家の積雪は先週の寒波のおかげでようやく35センチとなっています。また温度的には、今日で7日間連続の終日氷点下の真冬日が続く大町です。明日からの極強といわれる寒波が通りすぎたあとにはどうなっていますでしょうかね。ちなみに今日の日中の最高気温は、マイナス0.8度でしたが、昨日までの4日間は連日マイナス4度ぐらいまでしか上がらなかったので、わずかながら耐寒力がついたわが体には、今日の最高気温マイナス0.8度はちょっと暖かみを覚えるくらいです。  これってヒマラヤなどの高山に登るときに、薄い酸素に慣れるために、少しずつ標高を上げながら高所順応させていくのと、似たようなものでしょうかね。  もしかしたら少しずつ年齢を上げながら、物忘れがひどくなっていく・・・  これも一種の高所順応かもしれません。自分でも何を言っているのか、いまひとつよくわかりませんが・・・  それにしても人間の体ってうまくできているものです。もうひとつ・・・ 加齢臭にしても意味があるものかも知れませんよ? ちょっと話しが脱線してしまいましたね。

   ところで、今夕の東京発の民放ニュースを見ていたら、何社かでこのところの冷え込みで諏訪湖が全面結氷して “御神渡り” の期待が高まるといったニュースが流れていました。もちろん地元局はNHKもふくめて5社全局がその話題で、県内ニュースは大盛り上がりです。この “おみわたり” は、寒さが続き、諏訪湖が全面結氷して、気温の上下によってできた割れ目の部分が大音響とともに数十センチに盛り上がって道状の筋になることを言い、その長さは数キロにもおよびます。北海道の屈斜路湖などでも観測されます。ただここまでは、 “御神渡り” といっても“御神渡り現象” のことであって、大事なのはここからです。  地元八剱神社の宮司さんが認定したもののみが、 “御神渡り” であるということです。“御神渡り” の認定後には氏子らと拝観式もおこなわれ、その年の作況や景況や天候等も占われます。八剱神社にはその記録が560年以上に渡って残っているというのですから、すごいことです。“御神渡り” は諏訪大社上社の男神が諏訪大社下社の女神に会いに行く道すじだとも言われており、諏訪人にとってはとても大切な神事のひとつでもあります。今年は1月6日ごろにも結氷して期待されたのですが、寒さが続かずに、湖面に波が立つようになってしまっていました。そう何度もチャンスはありません。 明日の朝はどうなるか、諏訪人ならずとも長野県人なら気にかかるところです。

後立山連峰は今日も雪雲の中です。(1/30)

唐沢岳、餓鬼岳など表銀座は姿を見せています。

NO 1084   今夜の雪は “ケサランパンサラン雪”。

2012  1 / 28(土) 

   ようやく潮目が変わったようで、大町でもまとまった雪が降るようになってきました。市街地の北はずれにある我が家で、昨日は30センチ。昨夜から今朝にかけても、新たに10センチ。そして日中は薄日も射したりしていましたが、夕方からはまた雪が舞いだして夜11時までに10センチほどの新雪になっています。1月も末になって、本当に雪の季節が遅ればせながらやってきてくれた感じです。来週にかけてもさらに強い冬型になるかもということで、さらに積雪を増しそうです。 

   ところで今夜降っているというか舞っている雪は、わた雪とも、ぼたん雪とも粉雪とも違う、とっても軽く、雪の結晶が肉眼でわかるような真綿のようなやさしい、幸せを運んでくれそうな雪。私は昔から “ケサランパンサラン雪”  と勝手に名付けて、自分では呼んでいます。(ケサランパンサランについてはUMAファンさんの ケサランパンサラン を参照してください。ウィキペディアのケサランパンサランはうまくリンクできないので、ご自分で検索してみてください。) たとえ20センチぐらい積もっても、片手でわけなく雪かきを押して除雪できるし、降り積もった雪でも軽く吹いても飛んでいってしまうような雪なんですよ。わからない方にはなかなかイメージが湧かないと思うんですが・・・  文才がなくてどうもすみません。ずうっとむかしに、マンガの中だったか、小説の中だったかにでてきて、存在を知ったケサランパンサラン。皆さんの中にも、むかし興味をそそられた方もおられるんじゃないでしょうか。よく子供のころから、秋なんかにふわふわとどこからともなく舞ってくる、なにかの種子? じゃないかなと思われるものも、その一種だと思っているんですが・・・  どちらにしても、幸運をもたらしてくれるようです。今夜の雪がみなさんに幸運をもたらしてくれますように・・・  でも、もう2mにも3mにも積雪が達しているような、地方のみなさんには、さらにため息をつかせるような話題になって失礼をいたしました。

今夜降っている“ケサランパン雪”。明日の日曜は晴れるといいですね!(1/28)

ちびっ子ボーダーも満足のゲレンデ状態へ1/28

大町市街地も久々の雪模様です。(1/28)

NO 1083   ようやく降ってくれました。

2012  1 / 27(金) 

   今朝は日が変わったころから降り出したのでしょうか。ようやく大町にも冬型による本格的な降雪がやってきてくれました。市街地の北はずれにある我が家で、夜までに30センチの降雪量になりました。連日の大雪報道を聞いていれば、このくらいの新雪でも立派な“大雪”の範疇でしょうか。本当はもっと降って欲しいのが本音ですが、2メートルを超えるような豪雪地のことを考えれば、あまり欲張ってもいけないようです。

   それでも、私どものパウダーパフがある爺ガ岳スキー場でも、夕方までに60センチ近い新雪になり、これでようやくひと安心して、1月最終週末、そして2月入り、建国記念の日連休を迎えられそうです。ほんとうに少雪で、 3日間も暖かい日が続けば、ゲレンデのそこかしこに黒い地面が、いつ現れても不思議でないくらいだったんですよ。ほんとうに助かりました。これで私も、パウダーパフのスタッフも、そしてスキー場のスタッフの皆さんもようやく枕を高くして寝られそうです。    お〜っと、スキー場のゲレンデ整備スタッフの皆さんは、明日も暗いうちから圧雪車での仕事や駐車場の除雪が待っていました。ゆっくりとやすんでもいられないですね。ごくろうさまです。またピザの差し入れを持って参りま〜す。

NO 1082   少雪つづく大町。

2012  1 / 25(水) 

    しばらく冷え込みの弱い日が続きましたが、昨日は8日ぶりに終日氷点下の、真冬日がもどった大町です。そして今日も最高気温がマイナス3度ほどの真冬日。ようやく寒中らしさがもどってくれましたが、やはり雪はなかなか降れない今冬です。今日も市内はチラチラしたくらい・・・  テレビ画面から流れてくる映像は富山も新潟も、はたまた舞鶴も鳥取も、日本海側はどこもかしこも? 大雪になっているというのに・・・  今季最強!の呼び声も高い、今回の寒波は大町にも本格的な降雪をもたらしてくれるでしょうか。今夜からに期待です。 まあ大町市民の大多数の方は今冬のこの超少雪を、よろこんでいらっしゃいますが・・・

NO 1081   暖かな大寒。

2012  1 / 22(日) 

    大寒の昨朝はマイナス2.7度 、今朝もマイナス2度ほどと、冷え込みの弱い朝が続いています。日中も3月初めの頃のような感じで、真冬日にしてももう6日間ありません。暮れからの寒さが嘘のように、ゆるんでしまった大町ですが、こんなときは体調もおかしくなって、得てして風邪などひいてしまうものです。おりから信州でもインフルエンザが流行りだしたみたいですので、なおさら注意しなければならないですね。そして明日以降今度は、手の平を返したように、またまた一級品の寒波がやってくるみたい。ほんとうに気をつけなければいけないですね!  

   爺ガ岳スキー場も、今週末は、インフルエンザの流行のせいか、はたまた安曇野、松本方面も“南雪”のため積雪して、足元が悪かったせいか、ちょっとお客さんが少なかったような印象でした。  明日以降は降雪も増してゲレンデコンディションも良くなっていくみたいですので、みなさん体調をととのえて来週末の1月最終週末にはぜひお越し下さい。  それにしても早い早い、1月もあっというまに、一週間ほどになってしまいました。私も風邪気味だったりして、暮れからいろいろと仕事も溜め込んじゃったりしているし・・・・  どんどんとやっていかなくちゃ、すぐに3月、そして4月の小屋開けが来ちゃいそうです。

先日の“南雪”のおかげで、ゲレンデもいい感じの今週末でした。

NO 1080   湿った少しの “南雪” にも大感謝。

2012  1 / 20(金) 

    南岸低気圧の東進に伴って昨夜遅くから、降りだした雪は、今日のお昼過ぎまでに、大町市街地でも15センチほどの降雪になりました。少雪で雪不足傾向が続く爺ガ岳スキー場にとっても、週末を前にして、大助かりの恵みの雪になりました。そして今日辺りのお天気予報では、来週やってくる寒波は今冬最強!といったご託宣が並び始めましたが、心底そうなって欲しいと願わざるをえません。来週こそはほんまもんの 冬型寒波による、“北雪”がほんとうに降ってほしいものです。明日は大寒だというのに、相変わらずの少雪状態が続く今冬の大町界隈です。それにしても、もう雪がありすぎて困るといったところもあれば、全然不足気味といったところや、1〜2センチの降雪で上へ下への大騒ぎの場所まで日本もいろいろです。自然はなかなか人間の都合どおりにはうごいてはくれませんね。

   ちなみに“南雪” というのは、大町以北の人が言うところの、東京などでも雪が舞うことがある今回のような、南岸低気圧の通過にともなう湿った重い雪のこと。春先に多くなるパターンです。2月も後半になると、“春雪” といった言葉も用いられますが、ほぼ同意語といってもいいでしょう。今回も飯田や、松本、軽井沢、諏訪、箱根、富士河口湖などで10〜20センチを記録しています。いっぽう“北雪” と言っているのは、私が“南雪” に対して、便宜上言っているだけのものです。大町以北で“雪” といったら冬型気圧配置になっての、雪のことであり、“北雪”なんて言う必要はありません。ちなみに最近は、長野県内マスコミが“南雪”のことを“カミ雪”と表現する場合が多いようですが、私は子供のころから周囲で使われている“南雪” を用い続けています。

“南雪”は、通常湿っぽくて、重〜いのですが、今回のは、軽くて除雪はら〜く楽。

NO 1079   3日続きの晴天。

2012  1 / 19(木) 

  北アルプスも3日連続登場の、晴天が続く大町です。今朝の最低気温はマイナス8度、暮れからマイナス10度以下の日が多いので、写真を撮りに外へ出るのも、比較的楽な朝です。ただ北アルプスの登場も、今日の日中まででしょうね。西から降り出している雨は、長野県では明日にかけて、雪へ変わってくれるものと思われます。“北雪” がなかなか降れない今冬の大町ですので、今夜からの“南雪” には、大大大期待です。

現在の積雪は13センチほど。田んぼの畦の黒さが、やたらと目立つ今冬前半戦です。(1/19)

NO 1078   第2回 信濃おおまち達人検定。

2012  1 / 18(水) 

  昨年の第1回に続いて、本年も 信濃おおまち達人検定 が2月4日(土)に開催されます。大町を愛する方や、大町の歴史や文化、風土、自然に興味を持ったり、大好きな方々にはぜひとも挑戦していただき、さらに大町に対する知識を深めていただくとともに、愛着や誇りも増していただきたいと思います。締め切りもあさってに迫っていますが、ぜひご参加ください。 もちろん大町市民ならずとも、大町のことが好きな方ならどなたでも参加OK!です。

NO 1077    2011夏山より』   昨年は、ミネザクラが当たり年でしたが・・・

2012  1 / 18(水) 

   年が明けて、沖縄本島ではヒカンザクラが咲き始めており、今週末からは沖縄本島北部の本部町や今帰仁村などのサクラの名所で桜祭りが開催されるといったニュースがときどき流れています。また全国の測候所のトップをきって17日に南大東島、本日18日には宮古島でもサクラが開花したといったうれしいニュースも伝わります。5月下旬の北海道北部や東部のエゾヤマザクラの開花、そして6月末から7月初旬の北アルプスでのミネザクラ(タカネザクラ)の開花までの、長 〜い、長〜い半年間近い桜前線の歩みが始まりました。今年も全国各地でのサクラとの出会いが今から楽しみです。もちろん私の桜前線の締めは冷池山荘でのお花見でしょうか。昨年は例年にない花の付き具合で、大感激でしたが、今夏はどんなお花見を楽しめるでしょうか。 

  それにしても、今はサクラ前線よりも大雪前線の到来がひたすら待たれる、超少雪の大町です。今朝の信濃毎日新聞の社会面でも、長野県内東北部に位置する飯山市では、今冬の累計積雪がすでに500センチ超の大豪雪!だとか・・・ それに対して大町なんか累計で65センチほどですよ。なんで大町には雪雲が流入してこないんですかね? 今年は雪雲の高さが低くて、立山連峰と後立山連峰のふたつの3000m級の山脈を越えられないということなんですかね。もう南岸低気圧の通過に伴う 、富士吉田や甲府、飯田、松本などでまとまった雪になるパターンの “南雪” に期待するしかないでしょうか。

残雪の爺ヶ岳を背に西日を受ける冷池山荘の満開のミネザクラ。(2011/ 6/29)
昨夏は今まで見たことがないくらいに、花を付けてくれました。(2011/ 6/29)

NO 1076   大寒を直前にして・・・

2012  1 / 17(火) 

   北海道には寒波がやってきていたんですね。岩見沢市では平年の3倍近い、2メートルに達さんというばかりの大雪だそう。40数年ぶりの大雪だとか・・・  青森も新潟も鳥取も雪が多い年ということで、現地の皆さんにはまことに申し訳ありませんが、正直な話し、うらやましいかぎりの少雪の大町です。12月中旬以降は寒さそのものは、なかなかの一級品なのですが、いかんせん雪が降らない。爺ガ岳スキー場のほうは、なんとか積雪量もキープしているんですが、それも暖かい日が何日も続いてしまったりすると・・・ 心配でなりません。除雪業者の皆さんも、 道路や駐車場の除雪作業の日が、あまりなく、がっくりの今冬前半です。今週末には早くも大寒の到来ということで、今度こそまとまった雪を伴った、寒気の到来を心底期待したいものです。

  でも少雪に反して温度そのものは、12月16日以降は一気に下がり、この1カ月間で、最高気温は元旦のプラス5.2度、終日氷点下の真冬日は14日間、最低気温がマイナス10度以下の“厳冬日”は12日間、最低気温がマイナス15度以下の“烈冬日”が1日と、よ〜く冷えているんですが、とにかく 大町は雪は降らない! 12月中の降雪累計が我が家で33センチ、1月が昨日までに35.5センチと、私の感覚では、平年の4割以下でしょうかね。温度が低いものですから、暮れからの雪が消えずに、なんとか 常に15センチぐらいの積雪を保って、田んぼも一面真っ白でいて、大町らしさはかもし出してくれてはいるんですが・・・    県内ニュースでは、長野県北部の積雪は平年比、3割〜8割増しだとか、伝えているんですが、こと大町に関しては、まったく当てはまらないようです。 

  日が当たると、田んぼの畦の黒い部分が益々広がっていってしまうんですが、こんな光景はまだまだ2ヶ月も先の光景でなければならないはずです。近所のお年寄りは雪かきしなくていいから、楽でいい楽でいいとおっしゃるんですが・・・  今日も市街の最高温度でプラス0.5度と、思ったより上がらず、爺ガ岳スキー場でもゲレンデの雪もほとんど融けることなく、関係者一同ホッとした一日でした。長野県は昔から学校の冬休みが異常すぎる?ほど短く、すでに3学期真最中! 今は爺ガ岳スキー場でも連日学校や保育園のスキー教室でおおにぎわいのゲレンデです。

比較的おだやかな1月、寒の一日の大町。夕方には五竜岳も見えてきました。(1/17)
平日は松本平の子供たちを中心ににぎわう爺ガ岳スキー場です。(1/17)

NO 1075   凛然たる鹿島槍ヶ岳。

2012  1 / 12(木) 

   今回の寒気の底に当たった今朝は、雪雲も去り、さらに放射冷却もてつだって、今冬いちばんの強烈な冷え込みの中、鹿島槍ヶ岳も今年最初の登場と相成りました。朝の内はまだ雪雲に覆われていた五竜岳以北の峰々も、昼前までには、全山総揃いです。今年最初の後立山連峰全山初の顔見世とくれば、初物好きの日本人にとってはやっぱり御目出度いものです。そしてそのなかにあっても、鹿島槍ヶ岳の凛々しい姿は秀逸です。表題の凛然という言葉を広辞苑で引けば、@寒気がはげしく身にしむさま。  Aいさましいさま。りりしいさま。   とあります。 まさにこの季節の、 雪をまとった秀麗なる双耳峰 鹿島槍ヶ岳にふさわしい言葉かと思います。大町に住んでいる者だけが、享受できるしあわせです。昨年暮れに、お越しになられたブータン国王のおっしゃっる “幸福度” の一端をも感じた朝です。

  ところで北海道の陸別町では今朝の最低気温はマイナス29.1度の 超 “極寒日”、昼のニュースの中で町民の方が、『マイナス20度未満ならまだいいんだけど(あたたかい)、マイナス20度以下まで下がると、体にこたえます。』 とおっしゃっておられましたが、所変われば・・・  ですね。大町なんて、まだまだあったかい?!   それにしても、よそは平年の1.5倍だ、2倍の積雪だというんですが・・・ 今冬も大町は雪が降れない。前冬も少なかった・・・  この後も、2月も寒いとか云われだしましたが・・・・・  どちらにしても、明朝も大町レベルでの冷え込みとなりそうです。

秀麗かつ凛然とそそり立つ鹿島槍ヶ岳。(1/12)

NO 1074    今朝の大町は、2年ぶりの“烈冬日”。

2012  1 / 12(木) 

   今朝の大町の最低気温は、マイナス15.3度と良く冷え込みました。2010年1/17のマイナス15.7度以来、2年ぶりの“烈冬日”です。これで太陽の日差しでも弱いものなら、終日マイナス5度以下の“酷寒日”になるのですが、今日は日差しがかなり強くなりそうですので、それはないと思われます。地球温暖化が言われる昨今、確実に“烈冬日”が訪れてくれることは、とってもうれしい話題だと思いますが、皆さんはいかが思われるでしょうか。ちなみに“烈冬日”(最低気温がマイナス15度以下の日) も“酷寒日”(終日マイナス5度以下の日)も私が勝手に造って言い続けている言葉です。寒さの尺度になって、自分としてはたいへん重宝している言葉です。あと最低気温がマイナス10度以下の日は“厳冬日”、それに大町では今後は、もうないでしょうが、マイナス20度以下まで下がった日は“極寒日”と呼ぶこととしています。ちなみに12月から2月にかけて、最低気温がマイナスまで下がらなかった日については“暖冬日”と呼ぶようにしています。昨年でいえば、2/18の最低気温プラス0.2度が平成23年の新年最初の“暖冬日”にあたります。(“暖冬日”については、各地域において、体感温度は違うので、あくまで大町に住んでいる私の感覚であり目安であります) 

  今冬の大町はクリスマス以降、良く冷え込んでいますが、雪に関してはたいへん少ない部類のシーズンです。逆に雪が少ないので、温度が低くなると言うことも云えるのでしょうが・・・   このあとは1/21の大寒、そして2/4の立春ごろまでがいちばん寒さ増す頃になりますが、どんな気候になるでしょうか。やはり寒いときには寒く、う〜んと冷え込んで、う〜んと雪が降ってもらわないといけませんね。

今年初めての顔見世。(1/12)

NO 1073    夢をのせて・・・ アサギマダラ2500キロの旅。

2012  1 / 9(月・祝) 

   年明けにふさわしい、明るい夢のあるビッグニュースが新聞に出ていました。長距離の“渡り” をすることで知られるチョウのアサギマダラが、和歌山から2500キロもの洋上の長旅を成し遂げ、なんと香港で発見されたとのことでした。確認できている記録の中では過去最長の記録だそうです。

  皆さんも8月中旬ごろから、9月中旬ごろにかけて、北アルプスでも見られたことがあるのではないでしょうか。(ただ飛行するルートがあるようですので、北アルプス中のどこでも見られるかどうかは、私にはわかりません) ヨツバヒヨドリなどの蜜を吸う、あの薄青い美しいチョウです。いつもアサギマダラを見るたびに、この小さな体のどこに沖縄や台湾まで飛んでいくパワーがあるのか、不思議でなりません。

  謎をいっぱい秘めたアサギマダラですが、“渡り” をすることがわかったのも、そんな昔の話しではないようです。だいたい洋上でどうやって休んでいるものなのかもまだ確認されていません。以前テレビで大分県の漁師さんが、別府湾でたくさんのアサギマダラが海に浮かんで休んで? いるのを見たなんて話題をやっていたことも思いだしま す。  もしかしたら、この香港で発見されたアサギマダラにしても、私が昨年の初秋に鹿島槍ヶ岳の頂上で見たものだったのかもしれません。そうしたらさらに400キロもの記録更新ですよ。そんなことを考えるだけでも、夢が、ロマンが広がります。

    大町にもアサギマダラの大好物のフジバカマを庭先にたくさん植えて、アサギマダラにたっぷり栄養をつけて下さっている方がおられますが、皆さんもどこかでアサギマダラにあったなら、心の中で結構ですので、小さな壮行会を開いて長い長い旅へと送り出してください。今夏も次の世代のアサギマダラが香港から、台湾からそして沖縄、奄美からと本州へ、そして北アルプスへと飛来してきてくれるはずです。

  そういえば、話しは変わるんですが・・・ ちなみに私はチョウについては全くの門外漢、まったくと言っていいほど知識も持ち合わせませんが・・・ 以前小屋開け入山して4月下旬に除雪機で小屋周りの除雪を進めていったところ、かなりの雪の下の小屋の外壁と雪のすきまにチョウが越冬しているのを見つけビックリしたことがありました。もちろん見つけたあとは、シラビソの木の根元の雪穴の中に、ふたたび冬眠させてやりましたが・・・  とにかく成虫のまま、深い雪の中でチョウが冬眠しているのには、驚きました。これって珍しいことじゃないんですかね? どちらにしましても、自然界には私達の常識なんか通用しない不思議がまだまだいっぱいですね。

  ところで今朝も、後立山連峰は朝方から雪降りになり、鹿島槍ヶ岳は未だに今年の初 顔見世ができません。明朝見られないと、さらにしばらくおあずけになりそうです。後立山連峰の顔見世はまだおあずけでもいいかもしれませんが、仕事や学校のほうは、そうはいきませんね。成人の日3連休も終了し、お正月気分もついにおしまい。明日からはいよいよ平成24年も本格的始動開始ですね!

NO 1072   蓮華岳から北の岳は未だ姿見せず。

2012  1 / 8(日) 

   北アルプスでも北部と南部では、お天気にしても雪の量にしてもかなり違いがあります。今朝も表銀座の山々はしっかりと真冬の勇姿を見せてくれましたが、蓮華岳から北の山々は雪雲の中でした。それでも午後遅くには北の雪雲もかなり薄らいできたように見えましたが、結局は姿を見せずじまい。ただ夜には月明かりに、後立山連峰の峰々も浮かび上がっているのが確認できました。明日の朝は今年最初の鹿島槍ヶ岳顔見世となりますでしょうか。日本海にはまたまた低気圧が発生しているみたいですが・・・

朝、表銀座最北端の唐沢岳は姿を見せていますが、後立山連峰は小雪舞うお天気です。(1/8)
夕方も表銀座の峰々は軽く夕日に染まるものの、北は手前の雲にさえぎれれて姿を見せません。

NO 1071   ようやくの本格的雪降り。

2012  1 / 4(水) 

   今朝は元スタッフのSさんが、八方尾根での越年スキーの帰りに、新年のあいさつにと立ち寄ってくれました。変わらぬ若々しさ、元気さ、そして美しさに、こちらが元気をいただきます。ほんとうにうれしいご年始です。さて彼女に聞けば、やはり八方尾根も昨日までは、雪が少なく下部はブッシュがところどころに出ていたそう・・・  どうも小谷から北は相当に積雪は多いようだが、白馬の平地部も大町同様に、今冬は降雪不足だったみたい。でももう安心です。今朝から降り出した雪は夕方までに爺ガ岳スキー場でも20センチを超え、明日にかけてももう少し積雪を増してくれそうです。これでようやくどのスキー場も、胸を撫で下ろして成人の日3連休を迎えられそうです。ああひと安心!

  そして今日は遅ればせながら、近所のお宮に初詣に行ってきて、いつものことながら、山のようにたくさんの願い事をお願いしてきました。大震災のあとだけに、、震災からの復興と気象天象の安定はいつも以上に強くお願いしてきました。またいつものことながら、山内安全や登山者の安全もしっかりとお願いしてきました。ところで年明けから長野県内では、北アルプスやスキー場などで、遭難?が相次いで発生して、今日の雪降りの前に、全パーティーが救助されてよかったのですが、どうもどれもこれもが遭難というよりも騒難といった感じでした。冬でも夏でもいっしょですが、実力に見合った、無理のない山行を本年もお願いしたいものです。

今シーズン初めて、終日にわたっての強い雪降りになりました。

NO 1070   あっというまの三が日。

2012  1 / 3(火) 

   早くも三が日が終わり、早々に明日は仕事始めという皆様も多いことでしょう。年末年始で重くなったであろう体は悲鳴を上げてはいませんか。結構寒い日が続いていますので、あったかい格好で初出勤なさってくださいね。そして3日も行けば、また成人の日3連休! なんて方も多いと思いますので、それを励みに、体調崩さぬように初仕事頑張ってください。

  さてスキー場は年末年始が書き入れ時ですので、私どものんびりとお正月休みというわけにも参りません。おかげ様で爺ガ岳スキー場も年末の降雪と、昨日の降雪で、なんとかゲレンデも全面滑走OK!で助かりました。お客様でゲレンデもにぎわい、パウダーパフも暮れから、大忙しの毎日です。若い衆中心に皆で頑張ってピザを焼いています。スキーや雪遊びはもちろんですが、パウダーパフのピザを目当てでお越しいただける方も増えてきていて、うれしいかぎりです。

  ところでみなさん信じられないかもしれませんが、大町に関してはとにかく雪が少ないんです。12月の大町市街地北はずれにある、我が家の累計降雪量はわずか33センチ! ここ10年間でも、ワースト2の降雪量です。大雪に見舞われている飯山市とか新潟県のほうがほんとうにうらやましくって仕方ないくらいです。明日予想されている雪が、しっかりと降ってもらって、成人の日3連休へとつながっていってほしいものです。

パウダーパフと爺ガ岳スキー場、本年もよろしくお願いを申し上げます。

NO 1069   謹賀新年。

2012  1 / 1(日) 

  後立山連峰の平成24年は小雪が舞っていると、思われる天気でスタートです。いっぽう山麓の大町上空には青空が広がり、初日も拝めたおだやかな元旦となりました。皆さんの地方はどんなスタートになられたでしょうか。元旦の今日は未明や午後に長野県内でも、場所によっては感じられる地震があったりで、まだまだ昨年の大地震の尾を引きずっているような幕開けになってしまいましたが、とにもかくにも気象天象 おだやかな、明るい年になってもらいたいものです。

  みなさまにとって本年が良い年になりますよう、ご祈念申し上げます。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

とにかく雪の少ない今冬の大町市街地。元旦も5センチ程度。でもあって本当に良かった