▲▲ 最 新 情 報    : 2013 / 7月  ▲▲

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NO  1424  月が変われば・・・

2013  7/ 29(月)  

    天気イマイチながらも、少しは晴れ間もあった週末でしたが、週明け月曜日の本日は、終日の雨降り。そんな中でも、お越しいただいたお客様には、感謝感謝ひたすら感謝です。時期的にも梅雨も末期に来ているでしょうし、雨の降り方等、雰囲気的にも梅雨末期の感じが漂います。

   とにかく天気にはいまひとつ恵まれなかった感じの、7月も残すところ、あと2日間。月が変われば、雰囲気も天気も変わることを期待して、8月の到来を息をひそめて待つのみです。そんな中、いま一番元気なのは、種池山荘の乾燥室に、今季設置したエアコンでしょうか。快調に雨で濡れたカッパ等を乾かし、お客様にも大好評です! 

NO  1423  もう待ってられない。

2013  7/ 28(日)  

    期待の7月最終週末でしたが、残念ながらお天気に安定感は感じられませんでした。土日ともに、降ったり止んだり、晴れ間も出たり・・・  雷雨もあったりといったイマイチのお天気でした。   

   本来でしたら、シーズン前半戦のピークにもなったであろう、今週末でしたが・・・  キャンセルも多くでて、さんざんな週末と思いきや・・・  意外とキャンセルも少なく、直近の 低予想に反して?  たくさんのお客様にお越しいただくことができました。東北の大雨、山陰の豪雨といった中で、ありがとうございました。もうみなさん、このぐずぐずしたお天気には、これ以上待ってられないといった感じでした。少しでも晴れ間の瞬間があったことと、満開のコバイケイソウをはじめ、足元のお花たちが救いでした。

   とにもかくにも7月も残すところ、3日間、今までにも、梅雨明けが8月にずれこんだり、梅雨明けを特定できなかった年もあったわけですが、そろそろ出口の光りが見えてきてほしいものです。次の週末8/3(土)は、夏空の到来、満開のお花畑を期待しての、ご予約が冷池山荘を中心に増えてきております。

いかにも不安定な鹿島槍ヶ岳。まだ梅雨の中です。(7/27)
なかなか立山方面は姿を見せてくれません。まだまだコバイケイソウ見頃の種池山荘。(7/27)
新越山荘周辺もやはりコバイケイソウの当たり年です。(7/27)

NO  1422  久しぶりにお天気回復。

2013  7/ 26(金)  

   週明けの月曜日午前中以来の、青空が広がる種池山荘周辺です。ただ安定感にはやや欠けるきらいもあります。週末もまだまだ雷雨や天候の急変等には要注意です。ひたすら本当の梅雨明けと、本物の夏空を待ち望む日日が続きます。

7月26日午前:種池山荘

NO  1421  コバイケイソウ花盛り。

2013  7/ 25(木)  

   トップシーズンを迎えて、しっかりと情報更新しなければならない時期だというのに、雑事にかまけて、すっかり間があいてしまい申し訳ありませんでした。この間にも、アクセスしていただいた皆さんにはお礼申し上げます。

   先にもご報告申し上げました先週末の好天続きは、週明け月曜日の午前中まで続き、お越しいただいたお客様には、大いに北アルプスの大観、そして残雪と咲き出したお花の数々を堪能していただけたものと思います。ただその後は、残念ながら梅雨空が復活して、雨の時間帯やガスに包まれる時間帯が多くなっています。   そう! 後立山連峰はまだまだ梅雨の真っ只中なんです!  これは間違いない事実ですので、皆さんもしっかりと押さえておいていただきたいです。このあとも梅雨前線の停滞と、寒気の流入もあるようですので、突発的な雷雨等には要注意です。 当然のことながら、今週末も先週末のような、“梅雨の中休み” ならぬ “梅雨の後休み” に期待するわけですが、どうなるでことしょうか。ひたすら期待です。

   ところで、梅雨前線の最後の悪あがき? にもかかわらず、夏のお花達は、はどんどんと咲き出しています。とくに一番の見頃を迎えた種池山荘前のコバイケイソウには、訪れた皆さんの、どなたもが夢中です。天気が多少悪くても、こんなたくさんのコバイケイソウ達に逢えるだけでも、超!ラッキーなんですよ〜。 去年なんか、種池山荘前の広いコバイケイソウ畑では、小さな小さなコバイケイソウの花が、たった7輪つけただけだったんですよ。そんなことを思うと、このコバイケイソウ達に逢えると言うことだけでも、幸せなことです。感謝感謝ですね。心からありがとうです。 願わくば、今週末は夏の青空をバックに、真っ白なコバイケイソウの乱舞を楽しみたいものです。種池のチングルマもどんどんと咲き出しており、8月上旬にかけて見頃をむかえます。登山道上の残雪の心配もほとんどございません。

当たりはずれが大きいコバイケイソウ。それもコバイケイソウの遺伝子でしょう。(7/25)
今日も雨が降ったり、晴れ間も出たり・・・ 週末は真っ青な夏空を期待!(7/25)
お天気イマイチの今週でしたが、種池山荘に来てくれてありがとう。地元中学校登山も一校だけが上山。幸い爺ヶ岳登頂の際はお天気に恵まれてよかったです。小雨のなかを下山です。  また夏休みに入った名古屋からはTさん父子がテントできてくれました。昨晩はテント生活、楽しかったかな?   み〜んな未来の山ボーイ、山ガールだね。かならずまた来てね。

NO  1420  二日続きの夏空。

2013  7/ 20(土)  

  期待の週末土曜日は、昨日に続いての晴天で明けました。二日続けて剣岳が、安心して望めるなんて、一体いつ以来か… 願わくば、このお天気が、明日もそして来週も続いてほしいものです。
 また雪融けも順調に進み、夏のお花たちも、どんどんと咲き出しています。何回かご紹介したコバイケイソウは、中当たりといった感じで終盤に入ろうとしています。夏のお花は、来週から8月上旬が、いちばんの見頃になります。

NO  1419  爽やかな朝。

2013  7/ 19(金)  

   梅雨の中晴れというには、あまりにも後半過ぎるでしょうか。中晴れではなく、そろそろほんまもんの、連続する夏晴れを拝みたいものです。
  作業があって、新越山荘に来ていますが、このままずうっと小屋前のベンチに座って、針ノ木岳や蓮華岳、そして遠く富士山を眺めながら、ひたすらぼぅっとしていたい一日です。
   皆さんにしましてもそんな時間をもとめて、下界の喧騒から、一時でも離れて、岳にお越し下さいネ。     そろそろ仕事開始の時間がやってきたようです。今日もがんばりましょう!

NO  1418  待ち遠しい夏空。

2013  7/ 18(木)  

   日中は小康状態も、朝夕は雨降りの一日でした。ただ日中は風強く、体感温度は7〜8度ぐらいにしか感じない肌寒いぐらいの日でした。
下界の猛暑から、脱出してくるには、まさにピッタリといった感じですネ。今週末に向けては、大崩れもないような感じの予報になってきましたので、お出掛けいただければ幸いです。

NO  1417  例年になくゆったりの7月第3週末。

2013  7/ 17(水)  

   北アルプスはまだ梅雨が明けてないからでしょうか。それともあちこちの山域で、残雪が多めに残っているという情報のせいでしょうか・・・・  今週末の冷池山荘と種池山荘は、とてもゆっくりとしていただけそうです。とにかく例年になく低調なご予約数です。いっぽうで、その分までプラスになるのか、来週7/27(土)の週末は、シーズン前半戦トップの猛烈な混み具合になりそうな感じです。

   本当に今週末は、ご予約少ないですので、お時間の許す方は、天候とも相談して、ぜひご来山いただけたなら幸いであります。なおお天気のほうは、まだまだ安定感乏しく、昨日の晴天も、本日は雲多く、午後には雨が当たる天候でした。もうしばらくはこんな感じが続きそうな感じです。なお新越山荘だけは、20日(土)、21日(日)ともに、まあまあ込み合いそうな感じです。

今年はコバイケイソウが当たり年! 他の夏のお花も、どんどんと咲きだしています。各所のお花畑が見頃を迎えるのは、これからお盆前ぐらいまでになりそうです。(7/16)
昨朝は、久しぶりに朝焼けの鹿島槍ヶ岳です。(7/16)
針ノ木岳と蓮華岳。針ノ木大雪渓は残雪たっぷりで、雪渓歩きが満喫できます。(7/16)

NO  1416  “新越街道”のプチ縦走が人気!

2013  7/ 16(火)  

   海の日3連休が終わったとたんの、この晴天です。なんとか連休中のお客様にも、本日の青空と残雪の山々をお見せしたかったものですね。ちなみに雨続きだった今回の海の日3連休は、3日目の昨日には、朝方の雨も上がり、日中は視界は利かないものの、まあまあのお天気になりました。

   さてお天気イマイチだった、3連休でしたが、新越山荘に泊まって針ノ木岳を目指すお客様は、そこそこお越しくださって、新越山荘スタッフも大喜びでした。今年は小屋開け後も、少ないながらも、コンスタントにご宿泊のお客様がおられて、うれしいことです。種池山荘〜新越山荘〜針ノ木岳の間は、あんまりメジャーな岳がないので、いまひとつ華やかさにかけて、鹿島槍ヶ岳方面と比べると、地味な感じがするわけですが、ここ数年は、出発口と下山口が同じ便利さ、お花の多さや剱岳立山、黒部湖などの抜群の展望が再認識されてきたことなどで、少しずつ人気が復活!沸騰!してきているのではないか?(妙にトーンダウン)などと勝手に感じているわけです。

   とにかく“新越街道”は、一泊もしくは、二泊で“縦走感”を満喫して、同じ登山口に降りられるということは、魅力だと思うんです。そして槍穂高縦走とか、後立山連峰縦走はちょっとハードとか、敷居が高いと思われるような方にも、比較的気楽に縦走を楽しめるコースだと思うんです。私は登山の醍醐味、最大の楽しみは、縦走だと思っていますので、たいへんうれしい兆候に思えてまいります。そしてその先には、お若い登山者も増えてきていますので、昔のように“大縦走”登山が復活していってくれれば、登山人気も本物かななどと思っています。

昨晩お泊りいただいた、4人様が針ノ木岳を目指して、新越山荘を出発です。剱岳立山は、もちろんのこと、黒部湖も薬師岳も水晶岳も、遠く白山もきれいだったことでしょうね。( 新越山荘:7/16)

NO  1415  県内恒例の学校登山始まる。

2013  7/ 16(火)  

   長野県では、ほぼ全地域でおこなわれる中学校の登山。北アルプスにおいては、燕岳や唐松岳で行なう学校が多いですが、私どもでも種池山荘に宿泊して、爺ヶ岳に登る学校が、毎年10校ほどお見えになります。

   そして今年もその第一弾が、好天に恵まれた本日登ってきてくれました。午後には種池山荘前に、まだまだ大量にある残雪の上を通って、爺ヶ岳に登頂です。子供達にとっては、びっくりの真夏の残雪です。将来の山ガール、山ボーイには、ぜひいろんな発見をしていってほしいものです

天気良くてほんとうに良かったね。お花の名前や山の名前、いっぱい覚えていってね。        (種池山荘:7/16)

NO  1414  連休2日目も似たような・・・

2013  7/ 14(日)  

   期待の3連休の2日目も、昨日とほとんど同じようなお天気。当然ながら、写真も似たようなものになってしまいました。北アルプス北部の梅雨明けの平年値は、北陸地方のそれに準ずる7/24ごろと思っていますが、結局今年もそのごろになってしまうのでしょうか。 だいたい本当なら梅雨の盛りから末期 にあたる、7月の第2週の月曜日を“海の日”祝日なんていうのが、無理があると思うんです。本来 “海の日” は7/20ということなのですから、どうしても3連休にしようというのなら、7/20に寄り近い月曜日ということにしたほうが、良かったのです。今年なら、ちなみに7/22(月)になります。そうしたら、7/15とか7/16といった早いパターンで “海の日”になることは、ないと思うのですが・・・

ちょっとだけ、ぼやき節。

降ったりやんだり、ときにはたたきつける雨・・・  (種池山荘:7/14)
上の写真の夕立が通り過ぎた夕食後には、こんな光景もみられました。コバイケイソウの写真を撮ったり、立山や爺ヶ岳を撮ったり・・・  少しでも喜んでいただけてよかったです。(7/14)

NO  1413  雨のスタートです。

2013  7/ 13(土)  

   日中少し止み間もあったものの、ほぼ雨降りの3連休スタートになりました。猛暑とは一体どこの国の話しか、ストーブの周りが一番人気の北アルプス稜線です。さてそんなお天気ですので、お客様もキャンセル続出となり、三山荘ともに、当初の予想の半分程度の入り込みでした。お越しくださったお客様のためにも、明日はなんとか晴れ間がのぞいてほしいものです。

ほぼ終日小雨にけむる新越山荘です。お客様も20名ほどと静かな連休初日となりました。(7/13)
こちら種池山荘も静かな連休初日です。みなさんロビーのストーブに集合ですね。(7/13)
3連休初日、本来なら柏原新道には、引きも切らさず登山者の姿があるのですが・・・

NO  1412  北アルプスは、まだ梅雨の中。

2013  7/ 12(金)  

   海の日連休の、最新天気予報は、どうもあんまり芳しいものではないようです。いまひとつニュースでも、大きく紹介されてないようですが、梅雨前線の影響で山形県や秋田県では連日大雨に見舞われています。その梅雨前線が南下傾向ですので、大きくは期待できない3連休になりそうです。何度も書いていますが、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければ、北アルプスの梅雨明けはありえません。とくに北アルプス北部については、それが顕著です。表題にも書きましたが、『北アルプスは、まだ梅雨の中』 それは絶対に押さえておかなければならないポイントです。

   とにかくいよいよ明日から始まる、トップシーズン入り! なんとかお天気が大崩れすることなく、事故等もなく、良いシーズンスタートになって欲しいものです。 そしてわが三山荘のベテランスタッフも新人スタッフも本格的な入り込みスタートを迎えて、気を引き締めなおす前夜です。

今日もまあまあのお天気でしたが・・・   種池山荘周辺のコバイケイソウは日に日に開花中!当たり年のシーズンになりそうな気配です。(7/12)

NO  1411  重ねてのお願い。

2013  7/ 12(金)  

   いよいよ夏山シーズンも、明日からの海の日3連休で最盛期へ突入です。もう今回のお客様には間に合わないかもしれませんが、入山の際には、ぜひとも電車やバスやタクシーのご利用をお願いしたいと思います。 数年前の、あの??が付いた、1000円高速道路以来、さらに増したマイカー登山の影響で、柏原新道扇沢登山口周辺の駐車スペースは、トップシーズンは平日も含めて、かなりの割合で満車に近い状態です。なかには非常識な違法道路駐車などで、黒部ダムに入る大型バスなどに、多大な迷惑をかけたこともしばしばです。現在も駐車スペースの新たな確保に向けて、諸官庁とも数年来折衝中ですが、国立公園内にてそんなに簡単に運ぶ案件ではありません。街なかに駐車場が林立するようなわけには参りません。

   そんなわけで、ここはぜひ皆様にご協力願い、公共交通のご利用や、できるだけ乗り合わせての登山口入りをお願いしたいものです。なかでもソロテントブームと同じように、扇沢登山口集合!の掛け声のもと、5人パーティがそれぞれ5台のマイカーで来られたら、駐車スペースはいくらあっても足りません。ぜひともご協力をお願い申し上げます。 あと毎年のように車上荒らしのような事例がありますので、あわせてご注意下さい。      

絶対にはみ出し駐車や、路上駐車はやめて下さい。扇沢橋を渡った『三角駐車スペース』。橋の向こうへ戻ると柏原新道入口。 各所にライン引きをしました。後方のガケに車を落とすことのないよう、注意して枠内に停めて下さい。
扇沢橋から200m先道路左側の、林の中の『林間駐車スペース』。意外と穴場です。 その『林間駐車スペース』の最奥にも10台ほど可能です。草刈もしましたので、うまく停めて下さい

NO  1410  北アルプス遭難対策協議会。

2013  7/ 12(金) 

   長野県には各山域に、ボランティアによる遭難救助や啓発活動を行なう “遭対協” という、組織があり、長野県警や各地警察署と連携して精力的に活動されています。わかりやすいところでは、映画 『岳』 の主人公である島崎三歩隊員のことです。まああんな男前で、あんなスーパーマンかどうかは別の問題ですが・・・  とにかく、皆さん精力的に山に入り、活動活躍されています。

   先日も、北アルプス北部遭対協大町班の各隊員が分かれて、現地調査をされました。今回その際に柏原新道〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜赤岩尾根を踏査された S 隊員から、写真の提供を受けましたので、ご紹介させていただきます。まだところどころに残雪はあるものの、総じて問題箇所はなかろうということでした。S 隊員と同行のY 隊員におかれてはお疲れさまでした。また写真の提供をありがとうございました。

   また本日には、北アルプスの長野県側全域に、遭対協から派遣されて、夏山パトロール隊員も入山されました。お盆過ぎまでのトップシーズン中、最前線に立って、、救助活動や啓発活動にあたります。皆さんも、岳の上で、遭遇することがあったら、気軽に声をかけていただき、情報交換していただきたいと思います。以下7/6〜7の写真になります。

柏原新道の“ガラバ” “富士見坂”の雪は、本日にはほぼ消えました。
種池平の残雪を往く。 爺ヶ岳頂上から種池山荘方面を俯瞰。
爺ヶ岳稜線で何かを見つけたかな? 今宵の宿、冷池山荘に到着。
翌日は霧雨模様。テント場先は雪庇が続く。 霧中の鹿島槍ヶ岳頂上。
冷池テント場の北側には登山道上を、雪庇がまだ覆っているので、気をつけて下さい。とくに雪庇の上から夏道に下りる際にバランスをくずさぬように注意! 小屋のスタッフが雪切りをしているので安心。
冷池山荘へ戻り、赤岩尾根を下山。赤岩尾根は最上部にカットされた、ご覧の雪渓が残るのみ。 高千穂平の直下には少し雪に押されて崩れたところが10mあるが、道も付けられ大丈夫。
雨でぬれた鉄階段は気をつけて! 慣れない方は後ろ向きに下りるがベター。 最後の鎖場を通過したら、西俣出合まで35分。
西俣出合登山口の入口付近は先週末の大雨で沢水が出て、崩れて、通りづらいというお話しでしたので、7/10には道直しに行き、広く直しました。ただ水道(みずみち)ができてしまっているので、今後も大雨の際には注意して通行して下さい。

NO  1409  梅雨明けまで、もう一歩。

2013  7/ 11(木)  

   昨日は、一日中、雨が降ったりやんだりの、あいにくのお天気で、お客様いわく 『もう梅雨明けしたのにねぇ』・・・・ 正直なところ、返事に困ります。そう、北陸地方や、新潟県の天気とほぼ同じ天気である、北アルプスはまだまだ梅雨明けしてないんですよね・・・・  意外と日本は広いんです。ご自分の住んでいる、東京や名古屋、大阪の天気イコール北アルプスの天気ではないのです。

   そして今日はというと、朝方こそ雲が多かったのですが、時間がたつ連れて、尻上がりにお天気も良くなってきました。先ほどの話題の梅雨明けも、少し光が見えてきたような・・・・ そういえば先日までの週間予報では、今ひとつの感じだった新潟や金沢の、今週末の予報もちょっと良いほうに変わってきているような感じが・・・・ とはいっても、海の日連休中は、まだ梅雨前線が日本海にいすわるようで、いまひとつ安定感にはかけるかもしれません。

   とにもかくにもあさってからは、今シーズン最初の本格的な入り込みである、海の日3連休です。気分的には、明らかに一週間早すぎる感覚の今回の海の日連休ですので、ご予約も大きくは伸びていません。冷池山荘の7/13(土)がいちばん混みあいそうで、お天気に恵まれれば、200人近いご宿泊になるかもしれません。種池山荘もお天気が良ければ7/14(日)が100人近いご宿泊かと思います。どちらも、いわゆる通常の “3連休” の混雑度ではありません。新越山荘はいずれの日も40人弱ぐらいでしょうか。

   残雪の心配も新越山荘方面をのぞくと、ぐっと小さくなりました。柏原新道にしましても、例年最後まで残る “ガラバ” と “アザミ沢” のみになりました。とにかく夏山〜秋山シーズンも始まったばかりです。まだまだチャンスもいくらでもありますので、お天気の具合をしっかりとご確認のうえで、おでかけくださいませ。

朝の鹿島槍は雲の中。冷池テント場の先の登山道上には数箇所に残雪があります。カットしてあるので注意して通行してください。(7/11)
種池山荘前のコバイケイソウも開花です!コバイケイソウの群落が目に飛び込んできたら、柏原新道の終着点の種池山荘です。先日の荷揚げで生ビールの樽もたくさん上げてありますよ〜 (7/11)

NO  1408  肩も空も軽くなった一日。

2013  7/ 9(火)  

   重苦しい梅雨空からの開放の一日は、久しぶりに雨のない一日。ようやくの待ちに待った絶好のヘリ荷揚げ日となりました。長い長〜い一週間のお天気待ち、そしてヘリ待ちからの開放です。30回を超えるフライトも、昨日今日と終わってみれば、充実そのものです。準備、荷造り、荷揚げまで、きついヘリ作業ですが、今季も関係者全員に助けられながら、がんばっていきたいものです。今夜は肩腰の痛みにも、少しだけ心地よさも漂います。

   これで小屋のスタッフにしても、安心して、シーズンイン! です。  でも・・・  今日の好天にも、新潟や北陸には梅雨明け宣言が出ませんね。そこがちょっとだけ心配なところでもあります。   

この快晴下、北アルプス中で待ちに待った荷揚げが行なわれたことでしょう。(7/9)
   

NO  1407   一歩前進。

2013  7/ 8(月)  

   梅雨らしい天気が続き、なかなかヘリ荷揚げができずにいましたが、今日は予定日よりも6日遅れで、ようやく半分の荷揚げを実施することができました。といっても、今日もまだまだ梅雨そのもののお天気の一日で、雨が降ったり止んだり、終始ガスが流れ込んだりの、あいにくのお天気でした。ほんとうに“猫の目”のように、くるくると変わる、きびしい天候の一日でしたが、ヘリクルーの皆さんの機敏な判断の下で、荷揚げをしていただきました。新越山荘は唯一、全部の荷揚げ作業が終了して、これで安心して海の日3連休に向かえそうです。

   そしてしばらく続いた、北アルプスの梅雨空も、明日以降は晴れ間が増えそうな予報になり、いろんな意味で期待です。ただ海の日連休が控える、週末には、また梅雨前線が復活しそうな予想で、こちらは、またいろんな意味で心配になってきます。

新越山荘には、今季最初のヘリ到来!  今日もまた、コバイケイソウが開花です。(7/8)

NO  1406  今夏は、コバイケイソウに期待!

2013  7/ 7(日)  

   先週の名古屋での、『第一回 夏山フェスタ』  会場でも、山小屋関係者どうしで、昨年はほとんど咲かなかったコバイケイソウのお花のことが話題に上りましたが、どうやら、今夏はそんな話題も杞憂におわりそうです。新越山荘では次から次へとコバイケイソウがトウモロコシのような形のお花をつけ始めています。願わくば、今年は昨年の分まで、一面真っ白になるくらいに、大乱舞してほしいものです。

梅雨らしいじめっとした天候が続く新越山荘ですが、コバイケイソウ、シラネアオイ、シナノキンバイ等の、初夏のお花達が気を安らいでくれます。

NO  1405  七夕に願いを。

2013  7/ 7(日)  

   夏山シーズン入りというのに、しばらく間があいてしまい、失礼いたしました。いろいろとトップシーズン前の、最後の準備でバタバタとしている状況です。先週の昨日今日は名古屋で、『第一回 夏山フェスタ』 が開催されて、各所の山小屋とともに参加して、名古屋周辺の皆さんの岳に対する情熱を、ひしひしと感じてまいりました。想像以上に多くのお客様にお越し頂き、うれしい悲鳴が参加業者や参加山小屋から上がっていました。おおぜいの方が中京圏から、各地の山岳にお越しくださればさいわいです。

   さて大町へ、とんぼ返り後の週明けは、ヘリ荷揚げの準備や段取りに追われ、なんとか準備万端! と思いきや、その後は連日の梅雨空が、続く毎日ということで、当然連日の待機状態ということで、胃が痛くなる毎日です。もちろんその間にも、他の準備作業も山のようです。昨日には長野県も梅雨明け?? が、発表されたようですが、あいもかわらず天気は昨日は超強風から雷雨、今日は土砂降りといった、荒れた天候が続いています。少雨傾向だった、今年の梅雨も、ここへきては、平年並みの雨量をしっかりと確保してきているのではないでしょうか。

   来週のいまごろは、海の日連休の真最中ということで、早く荷揚げを完了させて、安心して3連休に向かっていきたいものです。当然のことながら、今日の七夕への願いごとも、お天気の安定が第一です。それにしても、なかなか天の川が姿をみせてくれない最近です。

“種池”の残雪もだいぶ少なくなってきました。7/7 種池テント場も地面が半分ぐらい見えてきました。
看板立てや、雪切りやら雨の日でも進めていかなくちゃ!来週は一気に客足も増えそう! 7/7 種池山荘周りは雪の消えたところから、どんどんと新芽が出て、どんどん成長します。短い夏山です。

NO  1404  直 近 情 報   7/ 7(日)

天気

◎このところ梅雨らしい天候が続いています。7/6には、やたらと早く長野県は梅雨明け? したと云うことになっていますが、北アルプスの梅雨明けは北陸や新潟が梅雨明けしなければだめです。7/6は超強風の厚雲から土砂降りへ、7/7も終日に渡って強い雨降りです。

◎この1週間は、晴れ間が出る時間帯もありましたが、まとまった雨の時間帯が多かったです。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければ、基本的には安定しません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。

◎朝の温度はすずしい日で、8度ぐらいです。、また日中の温度は、いい天気の日には、20度近くまで上がるようになってきました。 曇った日で15度ぐらいでしょうか。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、キヌガサソウ等の夏をいろどるお花たちが咲きだしています。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪がありますが、周りの雪の早く消えた場所から、徐々に 夏の花が咲きだしています。一番の見頃は7月下旬から8月上中旬でしょう。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。一部に残雪もありますが、アイゼン等ももう必要はありません

◎柏原新道では、種池山荘直下と富士見坂および例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に も注意してサッと通過してください。このところの雨天続きで雪消えも順調です。

◎赤岩尾根は最上部のトラバースに少し残雪がありますが、まもなく夏道も現れそうです。

◎冷池テント場の先には延長400m近くに渡って残る、雪庇の名残の上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときや、逆に雪庇上へ上がるとき、凍っているので、ストック等を用いてバランスを崩さぬよう にして通行してください。小屋で雪庇への上り下りは随時カットしています。例年より多めに雪が残っていますが、支障はありません。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を歩いて下さい。こちらも雪庇上への上り下りに注意は当然です。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。7/7現在針ノ木小屋直下の夏道 もまだ姿を見せていないようです。大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1.5キロ間ずっと雪の上を歩きますので、不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ち になってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだにも雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれていますので、注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので注意 が必要です。 心配な方にはアイゼンピッケル等持参をおすすめいたします。こちらも頂上から針ノ木小屋への下り時に注意です。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただ遠見尾根や、八方尾根の登山道にはところどころに残雪があるようですので、気をつけてください。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 7現在)

◎次週末の海の日3連休は7/13(土)、7/14(日)の冷池山荘が100人ほどの、ご予約をいただいています。このあとも直前予約が若干増えると思われますが 、定員に達するような混雑はないと思われます。 種池山荘も現在のところ両日ともに、40人ぐらいのご予約ですので、大きな混雑はないと思われます。 しかし長野県の梅雨明け宣言が出ましたので、一気に増加する可能性もあります。ただ先にも書きましたが、長野県の梅雨明けイコール北アルプスの梅雨明けでは、まったくありませんのでご注意ください。なお新越山荘は 初日2日目ともにご予約は少ないです。

◎一般のお客様に関しては、夏山シーズン前半の最大ピークは7月最終週末になりそうです。いずれの小屋も相当に混みあいそうです。なお 7/2 0(土)の週末は予約少なめで穴場かもしれません。

 

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/24(水)と8/27(火)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。なお 7月中の学校登山が雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2012年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/16(火) 7/17(水) 7/18(木) 7/23(火) 7/24(水) 7/25(木)   8/27(火) 8/28(水)
種池

 30人

120人

 20人

 120人

200人

120人

 

 190人

 60人

冷池  

50人

     

 

 

   

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の 700m先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

昨今、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。