▲▲ 最 新 情 報    : 2014 / 05月  ▲▲

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NO  1578  相次いだ5月の遭難。

2014  5/ 31(土)  

   ここ数日は全国的に夏並みの暑さが続き、ニュースでは、ここ数年大きく報道される、熱中症絡みの話題も多くなっています。後方の北アルプスはまだまだ、大量の残雪に覆われている大町にしても、ご他聞に漏れず、 今日は28.2度、昨日は28.3度と今季最高の気温を記録して、一気に夏モードに突入? といったところです。また長野県内は、3日前より、午後遅くには、あちらこちらで雷雨やひょうに見舞われ、大きな作物被害が出た地域もでています。大町周辺でも 3日前には夕方から夜半にかけて、ひょう混じりの雷雨に見舞われました。

   また岳のほうは、今回の大気不安定はもう雪になることはなく、雨が多少降った程度のようでした。ただしまだまだ雪の心配もまったくないわけではありませんし、低体温症等の心配に関しては、北アルプスや北海道の山などでは、一夏中心配しなくてはなりません。数年前のトムラウシ山での遭難や、中央アルプスでの韓国人パーティの大量遭難は、まさに7月夏山シーズン入り してからの事故です。いつでも頭の片隅においておかなかければならないことです。

   さて今更かもしれませんが、今年の5月は全国的に山岳遭難が多発し、ゴールデンウィーク後も県内では、毎週のように発生しているようです。なかでもいわゆる気象遭難に属する遭難が多かったのが、今春の特徴ではないでしょうか。天候の急変等に対応できずに、疲労凍死や道迷い等に至るものです。当方の爺ヶ岳でも、ゴールデンウィークのはざ間の、5/1に同様の案件が発生しました。私は所用で前々日までに冷池山荘から赤岩尾根を下山しておりましたが、当日は朝方の好天も、昼前からはどんどんと悪化していくのが、下界からも見て取れました。そんななか、昼の1時過ぎ に、扇沢から南尾根を登って、爺ヶ岳の頂上に着いたお客様から、ガスがひどくまったく視界が利かない、また雪の上の踏み跡もまったくわからない、さらに雪も降り出していて、予約してある冷池山荘には行けそうにないので、下山を選択したい旨の携帯電話が入りました。なんとか来た道を下ることはできそうとのこと。心配して途中で、こちらからまた電話を入れると、稜線の吹きさらしは抜けて、樹林帯まで戻れたとのことで、とりあえずこちらもひと安心。ただ昨年も、午後遅くに樹林帯から滑落して死亡といった事故もあったりでけっして安心はできず、私は扇沢へ出向き、駐車スペースの整備等をしながら、降り出した雨の中を、その方が下山してくるのを待ち続けました。そして待った甲斐あって、その方は暗くなりかけた7時前に、無事に下山されてきました。

   マイカーを停めてある、扇沢駅までお送りしながらお話しを聞くと、前日に予約の電話を入れた際に、5/1は午後にかけて、天候悪化が予想されるので、延期したほうがいいですよと、当方に言われたことを、まったくその通りだったと、盛んに悔いておられました。また当日の冷池山荘には、もうお一方 宿泊予約があったので、途中でどなたかとお会いしませんでしたかと尋ねると、爺ヶ岳の下方で、小屋泊まりで予約をされていると思われる男性とすれちがったとおっしゃる。

   私はその方と別れてから、冷池山荘に連絡を入れ、愛知の男性は小屋泊まりをあきらめて、無事に下山してくれたが、もう一人の予約者の四国の男性は小屋に到着しているかと聞くと、まだ到着してないし、今日はお客さんは誰もいないと言う。予約受付の際にケイタイとご自宅の電話番号をうかがっていたので、ケイタイにかけてみると、当然といっていいのかつながらない。ご自宅にかけると、奥様は、前年にもゴールデンウィークに北アルプスに登っているし、簡易テントも、コンロ等も持っているので大丈夫とのことです・・・・  ただ小屋のスタッフには、遅くに着く可能性もあるので、注意して見ているよう伝言連絡。その後扇沢から大町の自宅に帰ると、8時前に冷池山荘から連絡が入り、午後覆っていた雪混じりのガスが少し切れ出して、爺ヶ岳北峰の下の樹林帯上部にライトが見えるようだという。しかも聞けばその灯りはまったく動かないと言う。それは変なことだし、テントでも張っていてくれたら、それはそれでかまわないので、一応小屋のスタッフ二人で、確認にいってほしい旨伝えたところ、すぐに、冷池山荘と種池山荘の両支配人が冷池から出動してくれました。  雪の舞うなか、小屋から感覚的に1.5キロほど離れたその場所に大急ぎで到着すると、そこには腰から下が雪の中にスッポリと入り、頭からツェルトをかぶった男性が、ほとんど意識なく、体温も相当に下がって冷たくなった状態でまったく動かない状態でおりました。かすかに小さくうなるぐらいです。また周辺を見れば、ザックの中身は、そこかしこに放り出されて、散らかった状態だったといいます。山岳遭難の疲労凍死の現場で、錯乱した遭難者がザックの中身を周辺に散乱させているといった話しは、よく耳にしますが、まさにそのような状態だったようです。

   ウチの二人は、無線で、小屋へただちに連絡をとり、応援を頼むとともに、背負う為のヘリハーネスと湯たんぽの持参も頼み、いっぽう男性を雪の中から引きずり出して、さすって温めながら、応援スタッフの到着を待ちました。応援の スタッフ二人が到着後は、ズボズボ積もる雪の中を、4人で引きずるように運んだり、地面の出ているところでは、交代で背負って、まだまだ吹雪模様の悪天のなかを、 一刻も早く小屋に収容できるよう4人で力を合わせて、なんとか小屋に11時過ぎに到着することができました。その後は、看護師の資格を持った女性スタッフをはじめ、全員でさっく着替えをさせて、部屋をストーブで暖める中、男性にも体じゅうに湯たんぽを抱かせて温めました。そうしたらそのうちに見る見るうちに、真っ白だった顔にも血の気が戻ってきたそうです。いっぽうで私も大町署に依頼して、翌日の県警へりでの救出や病院の手配をお願いしました。

   翌日は、明け方にはまだまだ主稜線を覆っていた雪雲も、県警ヘリが飛来する6時半ごろには、運よく消え去り、一夜明け自力歩行も可能になった男性もご無事に救出下山されました。

   あとで無事に快復された男性のお話しでは、残雪がとてもやわらかく、一足ごとにズボズボつもり、腰まで埋まってしまうことも何十回もあったそうです。 (今春のこのように異常なくらいのズボズボ状態については、当H.P最新情報4/30付けのNO.1563にも記して注意をうながしてはおりました。『尾根筋などは、いたって雪がやわらかく、一足ごとに、ズボズボと足が沈み、腰まで沈んでしまうようなことも度々です。いつものような快適に雪稜を歩くといったイメージには欠ける今ゴールデンウィーク前半戦の周辺です。』 こんな内容をお伝えはしておりました。)  通常なら残雪期でも、爺ヶ岳南峰から収容された現場までは、 30〜40分もあれば楽に到着するところを、どうやら4時間以上もかかって着いたようです。さらに雪混じりで風も強く、体温もどんどんと失われていき、薄暗くなりかけた7時ごろ、現場に着いたころには、なんとか歩行は続けながらも、すでに低体温症状態かつ錯乱状態に限りなく近かったと思われます。ご本人は着られるものは何枚も着て、ツェルトを被ったとおっしゃっておられましたが、スタッフの話では、とてもそんな状態ではなかったようです。

   そして偶然ご本人が、ほぼ無意識のうちに、ライトを点灯し、さらにそのライトが偶然にも冷池山荘のほうをピッタリと向いていた。 雪の上にほぼ、無意識に放り出したであろうライトが、たとえ上下左右1度でもずれていたなら、小屋から見ていたスタッフの視角に、その灯りは入らなかったと思われます。何万分の一の確率といってもいい、すごいラッキーな偶然のようにしか思えません。そして吹雪の中、偶然ガスが切れ、その瞬間にスタッフが小屋の外に出て、発見して・・・・  あと1時間、発見が遅れていたら・・・・  最悪の事態は、十分に想像されます。   またもし宿泊予約を入れてなかったら・・・・  最悪の結果はまちがいなかったことでしょう。

   小屋のスタッフ、大町署、県警航空隊がうまく連携して、ほんとうに一人のたいせつな命をお救いできたものと、思っております。ここ数年のゴールデンウィーク中での周辺での遭難では、吹雪の中での疲労凍死、落雷による感電死等での、とても残念かつ悲しい出動が相次いでいましたが、今回は、ほんとうにすんでのところで、救出することができてほんとうに良かったです。深夜の吹雪の中にかかわらず出動してくれたスタッフはもちろんのこと、全スタッフ、警察、病院関係者にも厚く感謝を申しあげる次第であります。

   今週は大町警察署長から、今回の遭難救出スタッフ4名にに感謝状を頂戴しましたが、これを励みに、ますます山岳遭難事故に対する啓発に努めるとともに、微力ながら、現地最前線でも尽力していきたいものです。新聞紙上等でも紹介していただきましたが、紙面の都合で、詳細まではわかりませんので、今日は紹介させていただきました。ただ今回もそうですが、事故等あったら、啓発の意味からも、皆さんにも報告するのがいちばん良かろうかとは思うのですが、なかなか文章にして紹介するのは、記者でもありませんし、ルポライターでもないので、うまくまとめられないし、なかなか時間も足りません。過去にも10年ほど前にも、同じく爺ヶ岳で、7月に落雷事故があり、重症を負った遭難者を、まだまだ落雷止まぬ中を種池山荘スタッフで、種池山荘まで数時間かけて救出したこともあります。みんな命を張って、いろんな遭難や事故に真剣に対応してくれて、ほんとうにいつも頭が下がる思いです。ほかにも小さな遭難や事故での出動は数え切れません。もちろんウチだけではありません。北アルプス中、日本中の山小屋関係者ががんばってくれています。

   皆さんには、いつもいつも申し上げている当たり前のことですが、安全登山を第一に、過去の遭難事故の実例等をも、頭の片隅にかならず置いて、ゆっくりゆっくり一歩ずつ一歩ずつ、登山を楽しんでいただきたいと思います。そして今回も思ったことですが、登山届けや、山小屋の宿泊予約はセーフティネットかつ登山者の命綱、ライフラインであることを再認識したことです。

NO  1577  黄砂の一日。

2014  5/ 27(火)  

   雨のあとは、さわやかな梅雨入り前の一日にかと思いきや、黄砂の一日となりました。明日以降このあとは、お天気も続きそうな予報ですね。お天気ももちろん大事ですが、雪消えには雨も大切です。先週末に、見に行った柏原新道の走る爺ヶ岳南西斜面の雪消えは、順調に進んでいます。6月中頃には、柏原新道も一応通行が可能になるかと思います。

春霞にかすんだ、4月頃の夕どきのようです。(5/27)
左上の主稜線に種池山荘。厚い残雪に隠れた柏原新道はまだまだ冬眠中です。(5/24)
新緑の山登りに、残雪は上へ上へと追いやられるようです。扇沢にて。(5/24)

NO  1576  アルプスあづみのセンチュリーライド2014。

2014  5/ 25(日)  

   全国から過去最高の1700人あまりが参加して、松本から安曇野を走りぬけて、大町、白馬を往復する自転車イベントの『アルプスあづみのセンチュリーライド2014』が、夏日の本日開催されました。最短40キロコースからはじまって最長160キロのコースまで、5つのコースに分かれて、タイムを競うというのではなく、交通ルールを守りながら、サイクリングそのものを楽しむという大会です。

   夏日の今日は、北アルプスはちょっとかすんでしまい、いまひとつはっきりと眺められなかったのが、心残りだったかと思いますが、早苗ゆれる水田地帯の中を、マイペースで颯爽と走り抜けられたのは、みなさん最高の一日だったかと思います。みなさんごくろうさまでした。

   さあて私も、比較的近所に最近、コンビニがオープンしたので、これからは車でなく、“ママチャリ”で、出かけるようにしようかな・・・・   ついでに、少しずつ遠乗りしていけば、40キロぐらいなら夢じゃないかな。 自転車もいいですネ。

 
 

NO  1575  北アルプスも終雪も近し。

2014  5/ 24(土)  

   5月も一週間を残すばかりになりました。皆さんこのあと6月に入れば、なおのこと、今夏の計画にも、熱が入ってこられることと思います。 夏のご予約も日に日に頂戴しておりますが、昨日には、“山の日” が、祝日になることが決まったりで、2年後の実施とはいえ、今夏には、早々に気分を先取りするような方も増えるのではないでしょうか。

   さて今日は、昨日まで3日間続いた肌寒い陽気から一転、4日ぶりの20度超え、しかも25.3度と夏日の大町でした。天気もよく北アルプスもくっきりと登場でした。一昨日の主稜線での雪は、冷池山荘で10センチ近い降雪になりましたが、下から見る今日の鹿島槍ヶ岳は、あまりその痕跡が はっきりとわかりませんでした。いっぽう五竜岳から白馬岳方面にかけては、しっかりと新雪が着いているのがよくわかりました。また裏銀座方面の野口五郎岳などは、大町から見える斜面が、比較的日当たりの悪い東北東斜面ということもあってか、真っ白になって見えました。結構な降雪量に思われました。

   5月も終わりになって、雪降りのことなどを書くとびっくりする方もおいでかもしれませんが、北アルプスや南アルプスなどでは、6月前半までは、寒気が流入すると、降雪になることは、ままありますので注意が必要なのは言うまでもありません。そういった観点からも、当初 “山の日” の制定に向けた活動において、“山の日” を6月の第一月曜日に想定していたのが、8月11日になったということは、たいへん良かったことと思っています。まあどちらにしても、北アルプスの終雪も近くなってきたことはまちがいありません。      

一昨日の新雪に頂上付近がうっすらと、おおわれた五竜岳南面。(5/21)

同じく一昨日の新雪で、全面真っ白になった、野口五郎岳。これだけ真っ白ってことは、標高の高い野口五郎岳ですので、20センチ近い新雪だったかもしれませんね。(5/21)

NO  1574  いろんな発見。

2014  5/ 24(土)  

   先日の東京での山小屋サミットに、山岳カメラマンの菊池哲男さんが写真を持って尋ねてきてくださいました。頂いた写真に写っていたのが、下の特段の変哲もない爺ヶ岳。種池山荘の小屋閉めも間近い、10月中旬、主稜線の木々はすでに、全部落葉して、晩秋の気配がそこかしこに漂う一枚です。爺ヶ岳頂上には、うっすらと新雪も積もる、秋晴れの一日、おとずれる登山者もほとんどいません。種池山荘の横を登山者がただ一人、爺ヶ岳に向かうのが見てとれます。

   わざわざなんの写真を持ってきて下さったのかなと、じっくりと見てみると、なんと下の池の水面に、種池山荘の屋根がはっきりと映っているじゃないですか。当たり前といえば、当たり前のことなのかものかもしれないけど・・・・  でも、ビックリ。  楽しくなってきますよね。

   菊池さんのお話しでは、ご自分でも今までまったく気がつかなかったけど、写真を撮った場所の木々の葉っぱが全部落葉して、池がはっきりと、目にできるようになったら、発見できたそう。私も夏のあいだ、種池山荘から新越山荘間を何回となく、行き来しますが、夏のあいだは木々の濃い緑の葉っぱに覆われて、まったく気がつきませんでした。また新越山荘は9月下旬には小屋閉めになってしまい、それ以降はなかなかそこを通らないので、今までまったく発見することなくそこを通過していました。今度は夏のあいだでも、葉っぱの間から見られるであろう、池の水面に注目したいものです。

   ちっちゃなちっちゃな発見! 楽しいですね。そういえば8月の終わりごろから9月の頭ごろに、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳から大天井岳方面を見ると、大天井岳にUFOが飛来したんじゃないかと、思うくらいに光りが発せられる時があるんですよね。写真に撮って拡大したら、大天荘の屋根でなく、ガラス窓に太陽が当たって、ものすごく光っていることがわかりました。(写真があったはずなんですが、見つかりません・・・  すみません)  太陽の角度等の関係で、その時期でなくちゃダメなんでしょうね。そんなシーンに偶然会えれば、ちょっと不思議な気分と幸せな気分になった感じです。みなさんもいろんなプチ発見を探して見て下さいね。

   菊池カメラマンには、たいへん面白い発見ありがとうございました。なお菊池さんは、なんとか鹿島槍ヶ岳の写真集を将来出すべく、ここ10年余りは、四季を通して、主稜線はもとより、山麓からの鹿島槍ヶ岳も懸命に撮影されています。いつの日にか、鹿島槍ヶ岳写真集が発行されるよう、私どもも応援させていただきます。皆さんもどこかで、お目にかかったら声掛けなさってくださいね。 とっても気さくな方ですよ。

晩秋の気持ち良い一日。足元にも、遠目にも、いろんな発見がもっともっとあるはずですよ! ただ単にピークハントを目指したり、早歩きや早走りを自慢するのではなく、いろんな発見や山の智恵を 、もっともっと知りたいですね。
天地をひっくり返した写真。池にしっかりと小屋が・・・ なんか楽しいですね。

NO  1573  これまた盛況、大町病院祭。

2014  5/ 23(金)  

    昨日一昨日と冷たい雨が続き、岳の上では、雪模様の天気が続きましたが、今日は移動性高気圧もやってきて、朝方のべったりした黒い雲も、次第にとれて天気も回復へ向かいそうです。さて先週末は、日曜に第4回大町病院祭も開催されて、私どものパウダーパフも、出店させていただきました。大町市と北安曇郡、そして北アルプス北部を守る基幹病院たる、大町病院を市民全員で盛り上げて行こう! と始まった病院祭ですが、年々盛況になり、今年は5500人もの来場者があり、おおいに盛り上がることができました。

   私どもはピザを焼くのにフル回転で、病院の中で無料検査をしていただく人気コーナー等には行くことはできませんでしたが、病院の中もおおにぎわいで、皆さんに身近に感じていただくことができたようです。白衣を試着して、模擬診療をするコーナーなどは、250人もの子供達が参加してくれたそうです。将来の大町病院も安心ですね!

   さて軽トラックの荷台の上で、簡易オーブンで焼く、当店のピザも大人気で、最初からご指名で来て下さるお客さまや、昨年食べておいしかったので、今回も楽しみにしてたなんて、うれしいことをおっしゃって下さる看護師さんもいたりで、大にぎわいでした。少しずつパウダーパフのピザも認知度が上がって、うれしい次第です。 今秋も種池山荘では、9月上旬にピザ祭り開催の予定です。今度は初秋の青空の下、種池山荘の庭のベンチにて、アッツ熱! の焼きたてピザをお召し上がりください。お待ち申し上げます。

   ところで、大町市民以外の方でも、大町病院の人間ドックをご利用いただければ、幸いです。北アルプスに登った帰りに、大町温泉郷に一泊、その翌日には日帰りドックを受診して、安心してお帰りになるってのはいかがでしょうか。“一石三鳥” だと思うんですけどね。

さわやかな五月晴れの下、病院の内外ともに、大にぎわいの一日でした。(5/18) 大町病院を守りに、“信州プロレス” の面々もやって来てくれました。(5/18)
次から次へとパウダーパフの軽トラ店にも、お客さまが。ありがとうございました。(5/18)

NO  1572  盛況だった山小屋サミット。

2014  5/ 22(木)  

    週中は、昨日今日と雨模様の肌寒い日が続く北アルプス山麓です。岳の上では、昨夜から雪混じりの空模様が続 き、数センチの新雪が降ったようです。とはいっても、北アルプスに雪が舞うシーンも、あとわずかになってきた感ですね。 半月そして一ヶ月後には、 次々に小屋開けや、ヘリの夏山物資荷上げ作業や、新人スタッフの入山なども迫っており、各種手配やらいろんな会議やイベントやらのなかで、なにかとあわただしい毎日が続きます。ほんとうに 一週間なんてあっというまにたってしまいます・・・・ 

   そんな中、ご報告が遅れてしまいましたが、先週末は東京の秋葉原で、夏山相談会イベントの『山小屋サミット』が開催されて、出かけて参りました。近年はお若い方で、山への興味をもたれる方が、年々増えていますが、今回もお若い方がとっても、目だった会場内でした。私どもの相談ブースにも、お若い女性のグループが何組も、お越しくださり、華やいだ雰囲気におおわれました。ほんとうに、初心者の、まだ山へ登ったことがまったくない方も多く、興味をもって会場に足を運んでくださるだけでも、うれしいことです。

   会場にお越しくださった皆様や、山小屋サミットを企画運営してくださった、ICI石井スポーツ様や、山用品各社の皆様には感謝もうしあげる次第であります。

まったくの初心者と言うKさんコンビ。 今夏はぜひ北アルプス入門のベストワン!柏原新道を登っての爺ヶ岳登頂! そして北アルプスデビューを果たしてください。種池山荘でお待ち申し上げます(5/17)

NO  1571  午後は不安定に。

2014  5/ 16(金)  

さわやかな5月の朝ですが、後立山連峰には、どこか怪しげな雲が漂いはじめています。天気予報では、北海道から新潟にかけては、天候の急変、オホーツク側では積雪に注意するようにさかんに流しています。こんな日は、北アルプスでも要注意!は、云うまでもありません。今日の午後は、雷雨や突風、吹雪に注意です。

大町から長野へ向かう途中に、ちょっと寄り道。北アルプスの隠れた大展望台である小川村にて。  小川村から旧 鬼無里村へ向かう道路からの展望は最高! 峠を越えれば、今度は戸隠山も最高! 沿線には、重文級の高山寺という古刹や、立派な天文台もありますよ!

NO  1570  第3回山小屋サミット&第4回大町病院祭

2014  5/ 15(木)  

    今週末は、東京の秋葉原 (会場は駅から徒歩4分:ベルサール秋葉原) にて、夏山相談会の『山小屋サミット』が開催されます。全国各地のガイドさんや山小屋関係者が参加いたしますので、首都圏のみなさんは、ぜひご相談にお出かけくださいませ。当方でも参加させていただきますので、お待ち申し上げます。16日(金)から17日(土)の開催で、いろんなイベントや ICI 石井スポーツのアウトドア大バーゲン やニューモデルの発表会等も同時開催!です。

   また18日(日)には、大町病院祭が開催されます。当方は冬の爺ガ岳スキー場のピザ屋『パウダーパフ』にて、軽食コーナーに参加させていただきます。いつの日にかパウダーパフのピザが、種池山荘の名物になることを願って、ここ数年秋には期間限定で、岳の上でもピザを焼いていますが、少しずつ少しずつ認知度もアップしていきたいものです。

   大町病院祭では、大人気の無料各種測定コーナーや、医師の講演、手術体験? お子さんの白衣試着コーナーといった病院祭ならではの企画や、お隣の白馬村ご出身のスキーの上村愛子さんのトークショーや地元中学校のブラスバンドや太鼓演奏、そして信州プロレスの公演といったものまで、イベントも目白押しです。

   山岳遭難やスキー事故の際には、全国の山好き、スキー好きの皆さんにとっても、なくてはならない大町病院です! 大町市民でなくとも、盛り上げていっていただきたいものです。大町市への I ターンやUターン希望者の皆さんへの、移住定住相談ブースもありますので、ぜひお出かけいただければ幸いです。 日曜日はお天気も良さそうじゃないですか!

夏山シーズン入り前に、週末はイベントも目白押し。お越しくださいね!

NO  1569  田植えも終了。

2014  5/ 15(木)  

    昨日は、大町も御多分に漏れず、今季最初の夏日で、26.3度まで上昇して汗ばむ一日でしたが、今日はどんよりとした一日になっています。ただ予想された雨はほとんどあたらず、過ごしやすい一日です。

   おかげさまで週初めには、連休後下山してきたスタッフの手も借りて、田植えとその後の、各種作業をぶじに終わらせました。 ただすぐに畦の草刈もしなくちゃいけないし・・・・  米作りも、次から次へと息つく間もありません。今年の秋に収穫するアキタコマチは、来年山小屋にお泊りのお客さまに、お召し上がりいただきます。 そしてつい先日までは黒々としていた水田も、早苗で青く彩られ、水田の水鏡に映る北アルプスも美しい季節をむかえます。

NO  1568  さわやか五月の大町。

2014  5/ 11(日)  

    一昨日から昨日の昼頃まで、雪混じりの天候が続いた爺ヶ岳以北の山々ですが、今日は朝から、ご覧の好天です。大町にしても2日間肌寒い日が続きましたが、今日は3日ぶりの20度超えの暖かい一日になりそうです。

   残雪の北アルプスと新緑、水田の早苗、咲きほこるいろいろなお花が素敵な大町の五月です。

“塩の道” を歩くと、こんな素敵な光景が・・・・  住む人もやさしい大町です。(5/11)
大町の田植えも盛りを過ぎようとしています。今日も絶好の田植え日和。(5/11)

NO  1567  下山しました。

2014  5/ 9(金)  

   昨日は、種池山荘のとりあえずの除雪作業完了後に、新越山荘のチェックに出かけ、その後下山して参りました。新越山荘方面も、基本的には残雪は少なめでしたが、こと新越山荘の周りについてだけは、いつもより雪は若干多めの印象をうけました。ただ小屋は無事に今冬も乗り越えてくれましたので、一安心です。

   種池山荘小屋開け再入山までは、一ヵ月弱。7/1夏山営業開始の新越山荘小屋開け入山までも、ひと月半あまり・・・・  ゴールデンウィーク終了で一段落も、夏に向けて気忙しさばかりが増していきます。あわせて米作りもありますので、今日は大慌てで、田んぼの代かきも適当に終わらせ、来週の田植えに備えます。

   さてそんな中、気象予報では、昨夜から盛んに、今日は大気の状態が不安定になる、突然の雷雨や突風が吹き荒れると言っていましたが、こんなとき、この季節の北アルプスでは、まだまだ雪混じりの突風が吹き荒れます。今日も鹿島槍ヶ岳から北の山は朝から雪が降り出しているのが、下から見ていても、よくわかりました。まさかこんなわかりやすい日に北アルプスなどへ、入山する人もいないとは思いますが、まだまだ6月上旬までは、いくらでも雪混じりの悪天候に見舞われる北アルプスで すのでご注意いただきたいものです。

   なお冷池山荘のゴールデンウィーク営業は終了いたしました。また小屋には夏の開始に向けて、スタッフが残っていますが、宿泊営業は6月中旬の柏原新道が開通するまでは、一切いたしません。また冬期避難室も、もう使用できませんので、ご留意ください。

無事に冬を乗り越えた新越山荘と鳴沢岳、赤沢岳。(5/8)
剱岳立山連峰。穏やかな五月の一日。(5/8)
岩小屋沢岳から見た、鹿島槍ヶ岳と北アルプス北部の峰々。(5/8)

NO  1566  ゴールデンウィークも終了。

2014  5/ 7(水)  

  冷池山荘のゴールデンウィーク営業はおわりました。私を含め3人で昨日からは、種池山荘の除雪作業に来ています。明日には、最低限の作業も完了して、下山できそうです。ゴールデンウィーク中の 冷池山荘ご来荘に感謝申し上げます。

NO  1565  天候急変に要注意!

2014  5/ 3(土)  AM10:00

   4/30、5/1と2日間は、雨や雪がまじるあいにくのお天気でしたが、昨日今日とお天気も回復して、ゴールデンウィークにふさわしい好天が続いています。昨日に続き今日も日中の、温度はかなり上がって、10度近くまでいきそうです。

   ただし油断は禁物! こんな日の午後は夕立や、天候の急変に要注意です。びっくりするほどに、急変するのは、真夏の雷雨のときと同じです。突風、雷、夕立、降ひょう等々しっかりと注意していただきたいものです。

冷池から鹿島槍ヶ岳をめざして。(5/2)
ようやく天気も回復。鹿島槍ヶ岳へ向かう途中で、爺ヶ岳を振り返る。(5/2)

NO  1564  西俣出合付近。

2014  5/ 1(木)  

   赤岩尾根取り付きの西俣出合の現状ですが、昨日、沢を横断する地下トンネルを出たところの、夏山登山口から赤岩尾根稜線まで通れるよう(写真の緑色の点線)に、赤布を目印に付けてきました。雪もだいぶ消えて、雪面の斜度もかなり緩くなってきたので、さほど問題なく通行できると思います。一応スコップでカットもしてきました。過去にはこの斜面で下山時に滑落負傷された事故も起きていますので、注意して下さい。

   なお赤岩尾根末端の冬山取り付き点や、西沢での山スキー入山に沢を渡る箇所の、西沢からの雪崩のデブリは、昨日の雨もあって、さらに薄くなっているので、十分に注意して渡ってください。

赤岩尾根最下部現況(4/30)
夏山登山道口から赤岩尾根稜線へ向かう。夏山登山道は現れていません。
赤岩尾根末端および西沢への渡渉地点の現況。