柏原新道を登ろう! ホーム   最新情報

柏原新道は夏山登山道です! 冬期及び4月・5月の残雪期に通行はできません!(残雪期の爺ヶ岳南峰へは南尾根を直登) 例年6月の中旬に通行が可能になります。 例年だと安心して通行できるのは6月末からです 。また早い年は10月末、遅くとも11月中旬ぐらいには雪のため通行ができなくなります。

今夏こそ北アルプス登山入門コースのベストワンのひとつ。

快適、短時間、交通至便の柏原新道で爺ヶ岳登山に挑戦してみませんか!

新緑も紅葉も最高、もちろん針ノ木岳や蓮華岳、岩小屋沢岳などの展望もバッチリ。最初と最後がやや急登ですが、中間帯はたんたんとしたなだらかな上りが続きます。下部には雪解け時にはシャクナゲやタムシバなどが咲きほこり、中間帯の林床にはショウジョウバカマ、コイワカガミ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナなどの小さな花がそこかしこに咲いて疲れをいやしてくれます。登りやすさの定評性やコースの素晴らしさ、新緑、紅葉時の包み込まれるような優しさは好評を博しています。登山入門の方なら種池山荘に一泊してゆっくりと爺ヶ岳登山がおすすめです。もちろん針ノ木岳方面への縦走へ、そしてあこがれの日本百名山の鹿島槍ヶ岳や五竜岳への大縦走へと夢もさらに広がっていきますね。柏原新道が雪が消えて安全に通行できるようになるのは6月末ごろです。そして雪の便りが届く11月に入ると柏原新道も雪におおわれ通行できなくなり、冬の眠りにつきます。北アルプス登山の、始めの一歩は柏原新道からどうぞ。ぜひ今夏はご計画ください。

 下記の参考時間は上りの際の平均的な歩行時間を記してあります。そこへ各自の休憩時間をプラスしてみてください。おおよそ4時間 強になるかと思われます。近年はご年配の登山者が多く、従来のコースタイムより時間を多めに見たほうが良いと思います。各人によってスピードはまったく違うのは当然のことですので、あくまでも平均的なタイム を表示してあります。中には当然のことながら6時間以上かかって上られる方もいます。あわてる必要はまったくありませんのでゆっくりと体調にあわせて上ってください。下りの際の時間は8掛けぐらいを見れば良いと思います。昨今はいろいろな方がホームページ等で登山記録を発表されていますが、短時間で歩いた ことがご自慢の記録やかなり強引に日帰りした記録などを載せられている例も多々見受けられますので、気をつけていただきたいと思います。 またそういった自慢の記述に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。信頼できるガイドブック等の参考タイムに対するご自分なりの時間の掛け数をお持ちいただき、余裕を持った時間での山行をお楽しみいただきたいと思います。 なお登山の基本は“上り”の方が優先です。最近は立ち止まらずに強引にすれ違う光景をよく見受けます。危険ですし、登山道の拡幅や路肩の踏みつけにもつながり、登山道の強度も低下してしまいます。 ただし“上り”優先にこだわることなく、状況に応じては双方どちらかが立ち止まって道をお譲りいただければと思います。登山のマナーアップにもご協力お願い申し上げます。

 

参考タイム(休憩時間は含まれていません)

柏原新道登山口(扇沢出合)〜45分〜八ッ見ベンチ〜 30分〜ケルン〜 25分〜駅見岬(えきみざき)〜 40分〜水平道〜1 5分〜石ベンチ〜 30分〜ガラバ〜 35分〜種池山荘

   入山前に・・・・

入山前の最後のコンビニはこちらのセブンイレブン大原町店。ここから大町温泉郷までは車で3分(約2km)。 鹿島川大橋を渡ったら、橋詰をすぐに右折、50m北に大町温泉郷公衆トイレがあります。入山前最後のトイレです。すぐ横には扇沢行きのバス停もあります。 写真後ろの赤い屋根は黒部観光ホテル。 写真の大町温泉郷入口からは車で約15分強で柏原新道入口へ到着します。定期バスは扇沢駅まで27分で行きます。温泉郷の入口には案内所があります。旅館の予約もできます。 下山後には温泉街の入口から100mの『薬師の湯』をご利用下さい。登山者も気兼ねなく入れる人気スポット。山荘に置いてある100円の割引券を使えば500円で入館OK。 付近には食堂も数軒あります。

  扇沢登山口に到着です

さあ洞門をぬけたら扇沢橋の手前が爺ヶ岳登山口の柏原新道入口です。周辺の扇沢橋の前後5箇所に路肩駐車等可能(合計約90台)。車道へのはみ出し駐車は絶対厳禁です。大型バスのすれ違いができなくなってしまいます。 登山口周辺が満車の時は扇沢駅の一番下の市営駐車場に停めて下さい。 車道の横断や歩行の際は車に注意して下さい。洞門から出て来る無灯火の車輌に注意して下さい。危険です。

 

緑色の扇沢橋の手前右側が爺ヶ岳登山口の柏原新道入口です。“柏原新道”の黄色い道標も立っています。また右奥には“爺ヶ岳登山口”の道標や登山届けポストもあります。シーズン中は平日を含めて必ず駐車車輌が見られます。

 

扇沢橋鉄橋から距離で800m程先にある扇沢駅は黒部ダムや立山へのターミナル駅です。路線バスで来ると、終点の扇沢駅で降りてから、柏原新道登山口へは歩いて15分程、後戻りするようになります。 なお針ノ木岳登山口は駅舎の左側方向にあります。

 

扇沢橋を渡った右側にある駐車スペースには約40台とめられます。間をあまり空けずにできるだけ順々につめて一台でも多く置けるようにご協力ください。ここからはいちばん奥の主稜線にこれから目指す種池山荘が見えますよ〜

夏の最盛期には登山口に登山届け提出の登山相談所も開設されます。トイレはありませんので扇沢駅を利用させていただくか、早めに大町温泉郷の公衆トイレにて済ませてください。 飲料水も前もって用意して下さい

 

登山口を後にしていよいよ柏原新道へ入ります。準備体操は入念に!忘れ物はありませんか? そして最初の一時間半は絶対にあわてず体調を整えながらゆっくりと!  下山の際のタクシーはここでお待ちしております。タクシーの予約は種池山荘でどうぞ。

 

ゆっくりと20分も登ると、秋には美しい“モミジ坂” の樹林帯になります。九十九折りの坂は思いのほか急ですのでゆっくりと! モミジの大木が何本もあって秋は絶好のカメラポイント。

 

“八ツ見ベンチ” の手前は日当たりのいい低木帯。水分補給をしっかり摂りながらゆっくりと登りましょう。     

   ※“八ツ見ベンチ”からは、東側に大町市街地のはるか向こうに八ヶ岳が見えます。

40分ほどで最初の休憩ポイント“八見ベンチ” へ到着。天気良ければ八ヶ岳が遠くに見える。ここまでで汗たらたらじゃ先が長いですよ〜(登山口〜八見ベンチ 歩行時間 45分)

 

“八ツ見ベンチ” で一服した後も同じような斜度、高い針葉樹の樹林帯を進みます。展望が利かない分暑さはしのげます。体調を整えながらとにかくゆっくりと一歩一歩すすみましょう。

 

針葉樹の樹林帯をぬけたら急斜面を注意しながらトラバースして“ケルン” へ。扇沢駅や針ノ木岳、蓮華岳の展望がバッチリ。(八見ベンチ〜ケルン 歩行時間 30分)“ケルン”の前後は転落に気をつけましょう。

 

“ケルン” まで来ると、まだまだ遠く上部に種池山荘が見えます。ここまでが柏原新道の中でいちばん急ですのでゆっくりと登ってきてください。 ここで大休止して息をととのえましょう。

 

“ケルン”を過ぎると木々の合間から周辺の山々が見え隠れします。写真は針ノ木岳と蓮華岳。

 

ブナの新緑と岩小屋沢岳。遠く赤沢岳、鳴沢岳。

 

“ケルン” を後にして今度はブナの林へ進みます。新緑時や紅葉時は素敵です。これから“ガラバ”までは斜度も緩くなっていきます。

 

種池山荘スタッフや道職人が毎年路面や法面等を整備して、柏原新道を守っています。

 

ブナ林のジグザグを抜けると、眼下に扇沢駅が見える“駅見岬(えきみざき) (旧 扇沢のぞき)に出ます。岩小屋沢岳東面の展望最高!夏にはニッコウキスゲも咲く日当たりのいい場所です

 

“駅見岬(えきみざき)からは扇沢駅周辺や針ノ木大雪渓、針ノ木岳が真正面に見える、夏には心地良い風が吹きます。上から下ってくると最初にはっきりと扇沢駅舎が見えるポイントです。(ケルン〜 駅見岬  歩行時間 25分)

 

たんたんとした登りをしばらく行くと“一枚岩” へ。目印があまりなかった柏原新道開削時にポイントになった地点です。 今では足元の一枚岩もあまり目立ちません。この付近が柏原新道のほぼ中間点です。

 

まもなく大きな岩が敷かれたように並んだ“石畳”に入ります。総延長400mぐらいあります。この辺りまでくると針葉樹もかなり低くなってきます。

 

“石畳” の看板が置かれた地点。岩は鉄棒を使って並べ直して、できるだけ歩き易いように並べてあります。雨の日は滑りやすいのでご注意を!

 

“石畳” からも目指す種池山荘がチラチラ見える。ここまで来ればだいぶ近くなった感じで、元気が出てきます。でもゆっくりゆっくりと。

 

“石畳” を抜ければ “水平道” に到着。ほぼ水平の150mは展望も抜群で気分爽快、日差しを受けて心も落ち着くポイントです。( 駅見岬〜水平道 歩行時間 40分)

 

種池山荘まであと1時間30分ほど。“水平道” は大休止をとって一服するにも最高です。とにかく気持ちが落ち着く歩いていてもスピードをゆるめた くなる場所です。

 

秋の紅葉時にはナナカマドやダケカンバの紅葉がみごとな“水平道” 付近です。落葉後には落葉したダケカンバの白い幹が林立する光景も素敵です。

 

“水平道” をぬけると“水平岬” です。柏原新道では新道が小尾根と交差する地点を“岬”(ざき)と呼びます。

 

“水平岬” (すいへいざき)を過ぎると種池山荘が建つ主稜線もぐっと近くなります。相変わらず坦々とした登りが続きます。

 

“水平岬” からは爺ヶ岳南西斜面を弧を描くように大きく回りこみます。この付近を“大廻り” と言い新緑及び紅葉は絶品です。

 

“大廻り” の中ほどには“石ベンチ”があります。10個ほどの自然石を並べた“石ベンチ”に座れば疲れもいやされます。(水平道〜石ベンチ 歩行時間 10分)

 

“アザミ沢”には夏山シーズンの始まり7月初旬ごろまでは残雪があります。 カットしていますので心配はいりません。秋にはアザミの群落が咲きほこります

 

“黄金岬” (こがねざき)からは秋にはカラマツの大木の黄金紅葉がみごとです。 ここも短い距離ですが転落や落石に気をつけて下さい。

 

“黄金岬”(こがねざき)からしばらく行くと柏原新道 いちばんの危険箇所でもある“ガラバ” に入ります。ガレた斜面や2つの沢、急斜面など約180mを横切って行きます(石ベンチ〜ガラバ 歩行時間 30分)

 

下から登って来たら最初のガレた斜面 です。すれ違いできないので手前の広い地点で必ず待機すること!下りの際の滑落注意!上からの落石にも注意。

 

“ガラバ”の中間尾根をぬけて奥の沢へ向かう。落石 と滑落に注意。足元にはキンポウゲやアザミが咲きほこりますが、すばやく通過しましょう。

 

奥の沢(雪渓)を通過するとくるっと半周するようにして小尾根を巻いて“富士見坂” へ向かいます。鎖も張ってありますが、高さもあるので転滑落には注意です。とくに下り時は要注意。

 

7月初旬の“ガラバ”。奥の雪渓は8月中旬頃まで残ります。 ただ山荘でカットしますので心配はいりません。落石と滑落には常に気をつけて下さい。

 

“ガラバ”を過ぎるとダケカンバの林の下の“富士見坂”を斜上していきます。バテバテの方にはちょっときつい登りです。富士山や南アルプスが元気をくれます。 写真後方は爺ヶ岳南峰。

 

紅葉前線大下降。秋の柏原新道上部をヘリコプター内から空撮。柏原新道は紅葉も最高!

 

7月初旬の柏原新道の最上部。右下の雪渓が“ガラバ”の雪渓。斜上する部分が“富士見坂”。ここまでくればあとわずかです。 さあ最後の上りです。

 

種池山荘下部のダケカンバの樹林帯の中は石を敷き詰めた石畳の段々。通称“鉄砲坂”(てっぽうざか) は最後の胸突き八丁。 ここを曲がればあとわずかで種池山荘へ到着です。 ラスト150m。枕木の段々が現れればもうすぐ そこが種池山荘です。チングルマやコバイケイソウの大群落が皆さんを北アルプスの世界へ迎え入れてくれます。(ガラバ〜種池山荘 歩行時間 35分) よく頑張られました。お疲れさま。鹿島槍ヶ岳も剱岳も立山も皆さんのお越しをお待ちしていました。 ご褒美の生ビールがもう最高!ライチョウもお出迎えです。

登る人、下る人、花を愛でる人、道を直す人・・・・  これからもみんなで守っていってください、柏原新道。

柏原新道は現オーナーの柏原正泰(二代目)が昭和30年代後半から昭和41年頃にかけて自らツルハシやスッコプを手に持ち、独力で開けた登山道です。

それ以前は扇沢を詰めて種池山荘へ直登するという北アルプスでも名立たる急登でした。開通によって安全かつ短時間で爺ヶ岳、鹿島槍への登頂が可能になりました。今でも種池山荘スタッフが整備に当たっています。 開削から40年以上をへて今では代表的な北アルプス入門コースの一つとなりました。

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