NO384 4月26日より営業開始いたします。上部の残雪はかなり多めです。
2008/
4/ 24(木)
4月17日に入山、小屋開けをいたしました。その後連日の除雪作業を続け、冷池山荘種池山荘ともに大屋根まですっぽりと埋まっていた残雪も掘り割り玄関を出すことができました。予定通りの4月26日の営業開始になります。昨年のG.Wは素泊りのみの不規則なかたちでの営業になってしまいましたが、今年は食事も提供できます。
入山後も4/18には25センチほどの新雪が降りましたが、今春は3月後半から4月前半にかけて度々まとまった降雪になったようで、小屋の周囲を含む主稜線帯はかなり残雪は多めです。先日も私は赤岩尾根を下山して来ましたが、イメージとしては標高2100メートルぐらいを境に上部は例年よりかなり多め、昨年の少雪などは論外の残雪の量です。2100メートルより下部は例年と同じぐらいか場所によってはやや少なめぐらいの感じでしょうか。幸いというか24日の降雨は雪に変わることはなく雨のままで、主稜線の軟らか目だった残雪もやや締まったようです。
なお残雪期に柏原新道を通って種池山荘へ行くということはできませんし、常識的にもそのようなコース取りはしません。爺ヶ岳の南西斜面をトラバース気味に種池山荘へ向かって斜上していく柏原新道沿いのこの時期は、まだ数メートルの残雪の下で何も見えません。扇沢出合からしばらくは雪も消えてところどころ姿をあらわす柏原新道を登りますが、八ツ見ベンチ付近からは新道に関係なく南尾根をまっすぐに、尾根筋を外すことなく登って爺ヶ岳南峰へ直接到達してください。そこから主稜線を種池山荘もしくは冷池山荘へ向かいます。爺ヶ岳南尾根は結構距離が長く扇沢出合から爺ヶ岳南峰頂上まで、遅い人は9時間近くかかっている場合もありますのでご注意ください。昨年はものすごい少雪で爺ヶ岳主稜線の夏道もほぼ現れていたり赤岩尾根も高千穂平より上部でも各所で夏道が出現していましたが、今年はそういう感じとはほど遠いです。いずれにしましても体力、技術、日程そして何よりも経験に応じたコース選び、山選びをお願いしたいです。連休入りの26日から27日にかけては低気圧の通過にともなって、天気の崩れも予想されます。雪に変わる可能性も高いですので装備もしっかりとした冬山装備にてお願いいたします。
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