▲▲ 2008 /12月 ▲▲

(ホーム) (山荘案内) (コース) (花地図) (最新情報) (今までの情報)

 

NO474   お年取りの準備もととのって・・・  みなさん良いお年を!

2008  12 /  31(火)  

  平成20年も あと数時間。明日はもう新年、平成21年元旦。たった一日の差ですが、日本人にとってはとても大切な、重要な年越しですね。大町ではもっぱら“お年取り”といいます。“お年越し”とは一般的にもあまり言わないので“お年取り”のほうがありがたみもあるし、言葉にも重みがあると思います。

  もっと意味やいわれを理解して玄関にしめ縄も張ればいいと思うのですが、とにかく今年も玄関にしめ縄も張りました。今年は地区の講習会にもしっかり参加して、松本平や伊那谷では松飾りとともに玄関に飾る “おやす” も自分で作りました (近年はスーパーでも暮れになれば販売している) 。“おやす” は最近では、見た目がいいのでみかんを入れたりしているが本当はお米や汁ものを入れて神様にお供えするのが正しいようです。ただしわらで作ってあり漏ってしまうのだから、汁ものをどうやって入れるかはよくわかりません。来年の宿題にしたいと思います。

  また松本平や伊那谷で “お年取り” に神棚に上げ、自分たちもいただく富山湾のブリも市内の魚屋さんでさばいたものを買ってきました。ブリはその昔は 『飛騨ブリ』 と呼ばれ富山湾で水揚げされたものが塩漬けにされて飛騨高山から野麦峠を経由して、歩荷(ぼっか)に背負われて松本平に入ってきたものですが、いまは富山湾の氷見港や七尾港で水揚げされたものがトラックでその日のうちにも松本平へと運ばれてきます。時代は変われど “お年取り” にブリをいただくということは大町や松本周辺の人間にとってのアイデンティティであり、こだわりであり 思い入れでもあります。

    きっとみなさんの暮らしている土地にもそれぞれ素晴しい伝統があろうことと思います。社会情勢は内外ともになかなか厳しいものがありますが、少しでも明るい年になることを祈念しつつ、準備もしっかりとして新しい年を迎えたいものです。 今年も泣いても笑ってもあとわずか、良き新年をお迎えくださいませ。一年間当ホームページへお越しいただきましたこと厚く御礼を申し上げます。

店頭で切り身にしていただく。(大晦日)

富山湾氷見港のブリは一年一度の御ごちそう。

“おやす” と言います。

わら細工の基本はわらを綯う(なう)ことから。

 

NO473   爺ガ岳スキー場もフルオープン。

2008  12 /  31(火)  

   昨日などもかなり温度が高く、黒い地肌がかなり目立ってしまった爺ガ岳スキー場でしたが今朝の15センチほどの新雪でまた一面真っ白です。積雪が少なく雪面状態が今ひとつだった一部コースも今日は滑走可能になり、これで全コース全面滑走可能になりました。なんとか年末年始に間に合いました。朝までに雪も上がり絶好のスキー日和の中、ゲレンデもパウダーパフも華やいできました。

   北アルプスは餓鬼岳から南は日中は朝方の雪も上がり、晴れ間も見えましたが、蓮華岳から北は終日 雪雲に隠れていました。新年1月1日の初日の出は? また初 鹿島槍ヶ岳を望むことは叶うでしょうか?  

大晦日は日中もようやく平年並みの冷え込みへ。

子供たちに大・・・大人気のトロイカです。

気軽にそり遊びが楽しめるちびっ子ゲレンデです。

子供たちに圧倒的人気の爺ガ岳スキー場。

 

NO472   穏やかな年の瀬の一日。

2008  12 /  29(月)  

   平成20年も残すところ二日間、暮れもいよいよ押し迫ったという感じです。皆さん年越しの準備に、年賀状の差し出しに、はたまた年末年始休みは関係なくお仕事にと慌しい年の瀬の日々をお過ごしのことと思います。山へ入られている方もおおぜいおられることでしょうが、事故のないように遭難のないように願いたいものです。

  爺ヶ岳山麓の爺ガ岳スキー場 (スキー場はなぜか爺岳でなく爺岳なんです。でなくてが用いられた理由はわかりません)  も何とか雪が間に合って、26日の降雪のあとも28日朝にも20センチ近い降雪があり無事オープンすることができました。まだまだ下部は地面のみえるところもあったりで、安定したゲレンデ作りにはもうひと雪ほしいのが本音です。さいわい明晩以降はまた雪降りの日が多いみたいでひと安心ですが、ようやくスキーのお客様も増えてきたところですので正月はお天気になってくれたらいいなあなんて虫のいい考えでいます。

  あたたかな日が多かった今年の12月でしたが、26日には大町も今冬最初の真冬日になり、最高気温がマイナス3.0度、最低気温がマイナス6.7度と冷え込み、今朝もマイナス9度近くまで下がりました。ただ全体的にはまだまだ温度は高めで推移している感じで今日も日中は絶好のスキー日和になりました。地元の子供たちも先週末からようやく冬休みに入り、初中級者向きの爺ガ岳スキー場にも子供たちの歓声がひびきわたります。パウダーパフもようやく活気が出てきてスタッフもやる気まんまんです。

  今日は北アルプスも全山快晴で越年登山のパーティも高度をかせいだことでしょうが、各地で雪崩事故や滑落事故も相次いでいるので慎重な行動を願いたいものです。おりしも長野県警管内の山岳遭難は昨日 の発生で昭和29年の統計開始以来過去最高という残念な記録に達してしまいました。来年こそは遭難事故の大幅減をめざして山に向き合っていきたいものです。

日中は北アルプスも全山すっきり。(12/29)

年の瀬にふさわしい積雪になってきました。

今日は一気に子供たちが増えてにぎやかです。

緩斜面の広いゲレンデは初心者に最高。

 

NO471   突然ですが・・・   爺ガ岳スキー場に 『パウダーパフ』

2008  12 /  26(金)  

   爺ガ岳スキー場に溶岩窯で焼く手作りピザとスパゲティの店 『パウダーパフ』 を開業いたしました。なかなか本格的な雪が降らず、年末年始を前にやきもきしておりましたが、ようやくサンタクロースの置き土産とも言うべき白い贈り物が昨夜より天 から舞い降りてくれました。12/26 PM5:00 現在ゲレンデ下部で40センチ近い積雪。感謝感激です。昨日までの黒々とした斜面はもうどこにも見あたりません。12/20オープン予定が順延になっていた爺ガ岳スキー場も 、本日はスキー場の皆さんが圧雪作業や諸準備を進めて下さり、明日27日は待望のオープンになります。

   お店はもともとあったスキー場内のレストハウスを改装してオープンしたもので、私どもの山小屋のスタッフが調理、運営等すべてにたずさわっています。ここではピザもスパゲティも手作りにこだわり、富士山の溶岩でできたオーブンで焼く各種ピザを人気メニューにそだてていきたいとスタッフ一同頑張っております。爺ガ岳スキー場にお越しのお客様だけでなく、サンアルピナ鹿島槍スキー場への行き帰りの際のご利用 (大町温泉郷から爺ガ岳スキー場、鹿島集落経由で入った場合) 、また道路沿いの店のまん前には専用駐車場もあり普通の靴でもお越しいただけますので食事だけにもぜひお出かけいただきたいと願っております。大町温泉郷からは車で5分ほどですので、冬山登山の方にも下山後に大町温泉郷の 『薬師の湯』 でひと汗流された後にお越しいただければと思っております。

   慌しさにかまけてお知らせがすっかり遅くなってしまいましたが、今後ご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。営業はスキーシーズン中の来春 3/29(日)までを予定しております。当ホームページ上でも現地情報をお知らせしたり、『パウダーパフ』 のページも製作して行きたいと思っています。もちろんピザのお持ち帰りもOKです。お出かけお待ちいたしております。

 

      溶岩窯で焼く手作りピザとスパゲティの店 パウダーパフ

            営業期間  H21 3/29(日)  までを予定しています

           営業時間  午前11:00〜午後5:00 

           定休日    毎週月曜日と火曜日(年末年始は1/12まで休みません)

           TEL     0261(22)7187

昨日の夕方までの枯れ草模様が信じられません。銀色のシーズンの開幕です。(12/26夕方)

年末にかけても雪の日が多くなりそう。自然の恵みに感謝。まん中の建物が『パウダーパフ』です。

『パウダーパフ』 の道路側玄関。食事の方の駐車OK。鹿島槍スキー場への行き帰りにもどうぞ。

シーズン中のお越しをお待ち申し上げます。

 

NO470   台風が上陸しなかった年は?

2008  12 /  24(水)  

   いよいよ今年もあと一週間あまりになってしまいました。 温度も高めだったり、北アルプス山麓では雪不足だったりで、どうしても気分的に歳末の雰囲気に今ひとつ溶け込むことができません。22日からの小寒波も空回り気味で雪も薄っすらと白くしただけで終ってしまいました。確かに冬であり、年の暮れではあるのですが・・・・ やはり雪がないと気合が入りませんね。21日には近所の日帰り温泉 『ゆーぷる木崎湖』 へ行くと湯船には柚子がぷかぷか浮いてます。すっかり冬至なんてことも忘れてしまっている体たらくです。もちろんカボチャも食べ忘れてしまいました。このあと26日からと30日からと年内2度の寒波がやってくるようですが期待大です。

   大体、台風が一つも上陸しなかった年の冬は大寒波が襲来するなんて言っていた気象予報士は誰だったでしょう?  台風が一つも上陸しなかった1984年、1986年、2000年の3回ともその冬には大寒波が襲来したというのが、その説の根拠でしたが・・・・  まあ冬もまだまだこれからが本番! 八つ当たりはやめて “台風上陸ゼロの年は大寒波襲来” 説は今しばらく信じて期待してまいりましょう。

    そんな中、今夜の天気予報にはいよいよ大きな雪だるまが現れ、猛吹雪とか今冬一番の寒気団といった言葉も並び、明後日の予想天気図もみごとなまでの西高東低の冬型気圧配置になっていました。ナカライさんの口からもクリスマス寒波という言葉も出ました。大糸線沿線のスキー場はもちろんのこと、全国各地の雪不足に悩み苦しむスキー場にとっても待ちに待った朗報と寒波の到来になりそうです。

メリークリスマス。(先日上京した際洋菓子店にて)

今日12/24の本格的な冬の到来を待つ大町界隈。

穏やかな表情の爺ヶ岳。(12/24 PM)

鹿島槍にものんびりと暮れの一日が過ぎる。

 

NO469  毎年素晴しい出逢いが・・・

2008  12 / 22(月)  

  先週は結婚式にご招待いただき、上京して参りました。都心とは思えないような静かなたたずまいの中にある式場で執りおこなわれた、人前結婚式とご披露宴はおごそか な中にも小さなハプニングや胸に響く演出がちりばめられた、新郎新婦の実直さが感じられる素敵な結婚式でした。平成15,16年の冷池山荘建替え工事の際に山荘スタッフとして工事に接客にと力を存分に発揮してくれた Y君と平成16年の夏山シーズン中にスタッフとして頑張ってくれた心優しき F さんは鹿島槍ヶ岳での出逢いを成就させ、ついに鹿島槍のさらにその奥に聳えるピークに二人で登頂を果たすことができたようです。心よりおめでとうを申し上げます。このあともいくつもの山や谷を乗り越えて行かなければならないことと思いますが、二人で『登魂』スピリッツを忘れずに仲睦まじいご家庭を築いていってくださいね。お幸せに!

  さて私どもの山小屋3軒では毎年トップシーズンには全員で40人近いスタッフが頑張ってくれていますが、全員が山が大好きといういちばん基礎的な共通項があるせいか、下山後も交流が続き結婚にいたるケースがとても多い気がします。ほぼ毎年、ひと組はゴールインしているようでオーナー冥利につきるというものです。どのご夫婦もいつの日か、二人の原点へ今度はお子さんを連れてまた登ってきてほしいものです。 親子2代での山小屋スタッフも期待しています。

  今年も残すところ十日余り。私にとっても、今年も山の上でも下でもたくさんの方々との出会いや自然との出逢いがありました。またたくさんのお叱りや激励も受けましたが、それらを心の糧にして来年もまた頑張っていきたいものです。みなさんもまた新しい出逢い、発見を求めて来年もいろいろな山へ牛歩の如くゆっくりゆっくりと登ってくださいね。 ところで来年が丑年のせいではないでしょうが、北アルプス山麓の冬の訪れがすっかり牛歩になってしまっており、心配です。前々回も書きましたが12月に入ってからの大町の10度超え の日は昨日、一昨日も加えて10日間の異常事態です。フランスの寒波は日本を飛び越してアメリカへ行ってしまったようですが、一日も早い平常の寒波、降雪がやってきてほしいものです。こちらはもう牛歩ではなく 猪(亥)か 馬(午)ぐらいのスピード でやってきてほしいものです。なお前々回も申し上げましたように 、岳の上部は積雪増しています。昨夜の下界の大雨も岳の上の方はちゃんと雪になっているようですし、先般の長野県警からの発表でも積雪は平年並みのようです。年末年始登山の皆さんはくれぐれも慎重な行動計画をお願いいたします。

 

NO468  ワクワクです。

2008  12 /  17(水)  

   昨朝鷹狩山で写真撮影して下山開始しようとしたら南の空にふわふわ浮かぶ気球を発見。童心に帰って気球探しへ一直線です。しばらく行くと隣の池田町の南部上空に位置確認。車を飛ばしますがどんどんと急降下! 鹿島槍ヶ岳をバックにした写真撮影が・・・・・  それでもなんとかギリギリ間に合って撮影成功! とても大きな熱気球です。お伺いすれば、北アルプス山麓で体験フライトを営業されているのだそうです。そういえば以前観光パンフレットで見たり、新聞に記事が掲載されたことも思い出しました。さらには数年前のゴールデンウィーク中に冷池山荘から東の空を白馬方面へ飛んで行くのを見たことも思い出してきました。今度はぜひとも自分も搭乗して安曇野の空中散歩を楽しみたいものです。ヘリコプターとはまた違ったスローな小旅行が味わえそうです。

カラフルな機体は北アルプスにもマッチする。

鹿島槍ヶ岳と五竜岳をバックに降下中。

すごく大きいですね。

冷池山荘の東上空をいずこへ。

 

NO467  寒波待望。ちょっと暖か過ぎ・・・・

2008  12 /  16(火)  

   先のNO 467で報告しました4日連続の小春日和 (4日間連続の10度超え)のあとも寒気が続きません。12/9,10,11,12とまたまた4日間連続の10度超えです。そして今日16日も10度 までは行かないもののポカポカ陽気です。師走に入ってから16日間で8日間の最高気温10度突破。かなり異常といってよさそうです。例年12月にもなれば大町辺りでは最高気温が10度を超えることなんて、あっても1〜3日ぐらいのものです。最近ではインド洋スマトラ沖大津波が 発生した2004年の12月が温度が高めで6日間ありましたが、それもあっさりと更新です。その年もなかなか雪が降らず暮れの26日頃からようやく降り出し大晦日にかけてまとまった降雪になり大町市内でも40センチを超えました。今年も残念ながら今のところ本格的な降雪 が続かずスキー場も、まだまだ標高の高いところや人工雪のゲレンデで一部滑走可能といったところです。先日はフランスの中南部が大雪に見舞われたニュースをやっていましたが、早く北アルプス山麓にも本格的な寒波が 次から次へとやってきてほしいものです。ただ標高2000m以上は平年並みにあるようです。数日前のアルペンラインの連絡会議の際のお話でも黒部ダムでは少なめだが、室堂では平年より 若干少なめぐらいといった情報でした。大町から見るかぎりでも後立山連峰も同様の感触です。

  今朝は好天に誘われて大町の東部にある鷹狩山まで写真撮影に行ってきました。雪がなかなか降らない今冬は昨日の雪が2センチほどあるだけで問題なく車で頂上に行くことができました。北は白馬乗鞍岳から南は蝶ヶ岳までの北アルプスの大パノラマが一望です。もっともっと雪の量が増してくれたなら、さらに最高なんですが・・・・  今朝の鷹狩山からの鹿島槍ヶ岳と五竜岳です。

 

NO466  連日の小春日和。

2008  12 /  5(金)  

   師走に入ってからは4日連続のぽかぽかの小春日和 が続きましたが、それも終わりへ。 今日5日は朝からどんよりとした重く暗い空が広がり、お昼前からは冷たい雨が降り出しました。このあとこの雨をもたらした寒冷前線通過後には第一級の寒気団が控えているようです ので、雨が雪へと変わるのも時間の問題のようです。しばらく3月下旬頃のよう な暖かな天気が続き、体もなまりぎみですのでちょっとこたえそうです。この4日間は毎夕西南西の空に浮かぶ金星と木星と三日月のコラボレーションが楽しかったですね。ずうっと前にやってきたヘールボップ彗星を何ヶ月にもわたって眺め続けていたことを思い出しました。

   北アルプスも4日連続の大快晴でしたが、今朝は当然のごとく厚い雲の中、まだまだ山麓は積雪も少なめですが、今度の寒気で一気に積雪も増すことでしょう。そろそろ年末登山へ向けて積雪量も気になり出すころですが、今年は十分に冬山登山を満喫できる積雪量になるのではないでしょうか。明日には大町市内のスキー場の先陣を切ってサンアルピナ鹿島槍スキー場もオープンいたします。いよいよウィンターシーズン開幕です。