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NO 609  早くも紅葉は2100m台が見頃へ。

2009  9 / 29(火) 

  いつになく早いペースで進む今秋の紅葉ですが、小屋の建つ2400m台の紅葉は先週末にピークを打ち、すでに柏原新道では標高2100m付近の “水平道” あたりが見頃をむかえています。当初の予想よりかなり早めに大下降をすすめています。

  先日冷池山荘のM 支配人と、なんで今秋は紅葉がこんなに一気に進んだのかが話題になったとき、彼が言うにはお盆後の少雨がいちばん影響をしているのでは? ということでした。少雨のせいで樹木の内部に貯めてある水分がいつもより少なく、樹勢を衰えさせないために防衛反応がはたらき、水分をいちばん発散させる葉っぱを早く落葉させんがために、いちはやく紅葉しているのでは? という説でした。9月中旬の冷え込みや台風の未上陸、相対的に低かった夏の温度、お盆前までの長雨や日照不足等々いろんな要因が複合的に作用しているのでしょうが、少雨が紅葉を早めているという考えに はわたしも一理あるなと思いましたが、みなさんはどう思われるでしょうか。

  今週は秋雨前線もいよいよ停滞気味で昨日なども、大雨になったところもあったようですね。 鹿島槍ヶ岳周辺は昨日は時おりパラパラするぐらいでしたが、本日は朝から久しぶりの強い雨降りになっています。あちこちで少雨に関する情報なども出ていた秋の入りでしたが、恵みの雨転じて豪雨被害などにならぬよう願いたいものです。このあと雨が順調に降るようになると、木々もたっぷりと水を吸い上げて紅葉前線のスピードも鈍化して平年並みの速度へと落ち着いていくのでしょうか??  とにもかくにも今年も素敵な紅葉に出会えてよかったです。今週末までは小屋周りでも名残の紅葉を楽しめるかと思うんですが、秋雨前線が紅葉散らしになってしまわなければいいですね。 今朝の天気予報では前線の南下は早く、明日には北陸地方ではお天気も回復するみたいです。意外に早く中間帯の紅葉俯瞰に再開できそうでうれしいんですが、そのあとにもすぐに前線が進んできそうです。そしてそうこうするうちにも雨が初雪に変わる季節へとなっていくんですね。5年ぶりに9月中の初雪を記録した、昨年の初雪は9月27日でしたので、温度やや低めの今秋はもういつ雪が降っても不思議でないことだけは間違いありません。

  おかげさまで新越山荘は今季の営業をすべて終了いたしました。来期も7/1からのオープンを予定しておりますので、ぜひともご計画ください。今年もありがとうございました。

夏のガスと秋雲が交錯する鹿島槍ヶ岳(9/26)

鹿島槍から牛首山へ続く尾根と鹿島槍南西斜面。(9/26)

NO 608  毎日が夢心地。

2009  9 / 25(金) 

  山にいられる幸せをいつもの秋以上に如実に感じとれる今年の秋。 紅葉の斜面が見る見るうちに広がって下降していきます。種池山荘のある標高2450m付近はナナカマドもダケカンバもほぼ紅葉、黄葉のピークをむかえました。明朝にはもっと素敵な表情を見せてくれることでしょう。

種池山荘 “小屋裏もみじ” も絶頂期へ。(9/25) 柏原新道上部を俯瞰。この中を歩ける幸せ。(9/25
夏の日差しと夏の雲も少し戻った秋の一日(9/25) シルバーウィークも終わり時間もゆったり流れる。

NO 607  本当に、あっという間です。

2009  9 / 25(金) 

   シルバーウィークが 無事に終了して、ほっとしたのも束の間、今度は小屋閉め作業の開始です。私どもの冷池山荘、種池山荘、新越山荘の3つの山小屋のなかで、いちばん最初に新越山荘が今週いっぱいで今季の営業が終了になります。今季は梅雨どきからの長雨で、夏山シーズン中は営業面では悪戦苦闘の連続でしたが、大きな事故や遭難等もなく、またスタッフもアットホームな雰囲気のなか、体調良好で最終盤を迎えることができてほっとしております。 9月およびシルバーウィークはそれなりに賑わい、小屋閉め間際の今日明日も20人様近いご宿泊予約もあり、来期へ向けての手応えも感じとることができ ての小屋閉めと相成りました。“新越街道” はお花も豊富で、展望は抜群、小屋もすいていて? とってもいい所なんですけどねえ。 来期はぜひとも皆さんの山行リストの片隅に加えていただければ幸いであります。

   さて来週はじめの小屋閉めへ向けては、シルバーウィーク後に冷池山荘と種池山荘の応援スタッフもかけつけての小屋の内外での片付け作業です。お天気 に恵まれて外仕事ははかどり、素晴らしい紅葉に囲まれての作業は実に心地いい今秋の小屋閉めです。新越山荘の宿泊営業は9/27(日)のお泊りまでO.Kです。 なお冷池山荘と種池山荘の営業は10/18(日)までとなっております。“秋の日はつるべ落とし” と申しますが、秋の日と同じぐらいに一シーズンもあっという間です。今季の全営業終了までも3週間余りとなりました。写真は本日の新越山荘です。

NO 606  次々にやってくる移動性高気圧。鹿島槍ヶ岳秋天。

2009  9/ 24(木)

   秋山の 2大スターは紅葉と大陸からさわやかな大気を運んでくれる移動性高気圧。その二つが揃うんですから、今週末はやっぱり北アルプス行きで決定ですね! 北は朝日岳、白馬岳から南は槍穂高、乗鞍岳まで各所で早めの紅葉がすすんでいるようです。紅葉といえば涸沢の紅葉がすっかり大人気ですが、北アルプスには多様性に富んだ素晴らしい紅葉がそこかしこに目白押しです。どこの紅葉もみなさんをの期待を絶対に うらぎることはないでしょう。ぜひともいろんな山域へおでかけくださ って、北アルプスの魅力をお伝えいただければ幸いです。

   シルバーウィーク 後半の小雨続きはちょっと残念でしたが、そのお天気も早々に回復して、今日は朝から大快晴の秋空が広がります。今朝は冷え込みも弱く、日中もポカポカの最高の登山日和になりそうです。昨日小雨の中を五竜岳から縦走されてこられた方も、意気揚々と出発されていきました。昨日の雨中の山行も今日のこの悦びを得んが為のものと思えば、いい思い出ですね。鹿島槍ヶ岳および爺ヶ岳周辺の主稜線、2400m以上の紅葉は今週末から週明けにかけて最高潮を迎えそうです。また来週は大人気の柏原新道の上部から中間帯にかけての包み込まれるかのようなとても優しい紅葉、黄葉も見頃をむかえそうです。写真は今朝の種池山荘、および冷池山荘からです。

種池山荘の “小屋裏もみじ” もいい色合いに。剱立山をバックにした被写体は大人気。(9/24)

種池山荘から爺ヶ岳へ向かって200mのナナカマドの大木はとっても元気に紅葉!(9/24)

シルバーウィーク中は空くことがなかったベンチもちょっと一服。最高の秋空の一日が始まります。

冷池山荘前のナナカマドはまだまだ赤く染まっていきそうです。こちらも元気ですよ〜。(9/24)

NO 605  初のシルバーウィークに花を添えてくれた紅葉の到来。

2009  9/ 23(水)

   初のシルバーウィークも終了!大きな事故や遭難、大きなトラブル等の発生がなかったことがいちばんほっとしたところです。ちょっと心残りだったのは22日、23日がややお天気がくずれたことでしょうか。20日及び21日のご予約数が定員オーバーで、22日へ宿泊を変更していただいた直前予約のお客様には少々申し訳ない気持ちです。夏山シーズン前半の長雨による不入りを、盛りかえしてくれた初のシルバーウィークには感謝いたしますが、今後はいろいろと総括も必要になってくるでしょう。今はご協力いただいたお客さま、頑張ってくれた全スタッフと協力スタッフに感謝です。

  次回のシルバーウィークは2015年、次々回は2020年でしょうか。これからも5〜6年ごとに秋の狂想曲を巻き起こしてくれそうです。それどころか時の為政者はなんだかんだと理屈をつけて、“何とかの国民の祝日” とかを乱発したり、秋分の日までも都合よく移動して強引に5連休とか6連休とかを固定してしまうかもしれませんね。でもさすがに24節気の秋分の日を移動することだけは不可能でしょうね。そうすると敬老の日がまたまた都合よく、年によって第3月曜日であったり、第4火曜日になったり、第4金曜日になったりするかもしれませんね。いつも国民は右往左往でたいへんですね。

  ところで今回の初のシルバーウィークに花を添えてくれたのは前半3日間の好天と、9/14の初氷以降一気にすすんだ紅葉の到来でした。とくに主稜線の紅葉はここ10年あまり、ピークが10月に入ってからで、今年もこの大型連休から色づき始めるものと思っていたので、一気に色づきが進んだのは少々おどろきでした。昨今の紅葉よりも早かった昔の紅葉よりも今年はさらに2,3日早く進んでいるような感じです。今日の雨は紅葉をさらにすすめ、小屋周りの主稜線は今週末にもピークに近づきそうな感じです。写真は絶好の秋日和になった21日と22日の鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺です。今週末の紅葉は最高ですよ!

   お客さまも連休疲れ? 今週末は冷池山荘で今のところご予約は50名様ほどと少な目です。でもお天気も、紅葉も最高潮! ということで、またまた足が北アルプスへと向いてしまいそうですね。それだけ北アルプスの紅葉には魅力がいっぱいつまっていそうですね。まだまだ始まったばかりの紅葉前線。全国のいろいろな山の、いろいろな紅葉に会いに出かけてください。

赤岩尾根の高千穂平より、鹿島槍ヶ岳。

紅葉もいろいろ。紅葉、黄葉、橙葉、赤紫葉・・・

爺ヶ岳北面のダケカンバの黄葉も一気に。

冷池山荘周辺もいい色合いに。

鹿島槍方面もどんどんと色が乗ってきました。

種池山荘周辺のナナカマドも紅葉すすむ。

種池平よりの爺ヶ岳。

爺ヶ岳南西斜面は最高潮。

NO 604  まあまのお天気でシルバーウィーク開幕。

2009  9 / 19(土) 

  いよいよ シルバーウィークが始まりました。連休の開始に呼応するかのように主稜線では紅葉前線もスタートをし、いい大型連休になりそうです。本日は遠く台風14号の影響でしょうか、それとも北日本を通過の低気圧のせいでしょうか。朝方の晴天も、その後はやや雲やガスがかかる時間帯が多くなっています。ただ明日にはまた移動性高気圧がやってきそうですので、またまた秋空が広がってくれそうです。連日の適度な冷え込みで紅葉はあちこちの斜面で始まりました。再来週、9月末にかけて最高の舞台を提供してくれそうです。当情報 NO602 でも書きましたが、今秋は木々の葉っぱが例年になく元気ですので、この後がほんとうに楽しみでなりません。写真は小屋の周りでも紅葉が始まった今朝の新越山荘からです。

  なお9/20、21の冷池山荘と9/20の種池山荘は宿泊予約が定員をすでに超えており、新たなご予約は承っておりません。計画のご変更をお願いいたします。申しわけございません。

小屋の横のミネカエデの紅葉が始まりました。後方に剱岳。

秋の雲が広がります。遠く白馬岳、旭岳、清水岳を望む。

正面の“新越岳”も昨日辺りから一気に色づきはじめました。

NO 603  いよいよ初めてのシルバーウィーク!

2009  9/ 18(金)

  今週初めまでは、ご予約もそれほどの勢いがなくてどうなるのかと思っておりましたが、お天気も良さそうという週間予報も出て、ここ3日間ほどで一気にご予約も増えました。19、20日の種池山荘と20、21日の冷池山荘が混み合いそうです。 現在予約をお断りする日もでています。ただ22日になると信じられないくらいにご予約も少なくなりますので、“9連休”といった方がいらっしゃいましたならぜひ後半へスライドしてご計画いただければ幸いです。5連休、9連休ということで、もう少し分散化するかなと思いましたが、なかなか私どもの思うようには平均化なりませんでした。混みあいますがなにとぞご協力よろしくお願い申し上げます。写真は日に日に秋の気配が深まってゆく今週の鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳周辺です。

鹿島槍ヶ岳目指して爺ヶ岳稜線を往く。

爺ヶ岳南峰で秋の一日をのんびりゆったり。

午後遅く高い雲海上に針ノ木岳、蓮華岳。

暮れなずむ鹿島槍ヶ岳。中秋へと向かう。

草紅葉の向こうにはすでに初雪が降った剱岳。

朝焼けに染まる立山。

ラスト一週間。新越山荘でお待ちしております。

連日の冷え込み。霜柱道を踏みしめ歩を進める。

天気

◎9/16,17,18と秋晴れが続きました。日中も長袖がちょうどいいさわやかな主稜線歩きでした。

◎心配された台風14号はかなり東寄りのコースが予想され、あまり影響がないと思われます。大型連休中の予報もほぼ全国でいい感じですが、南岸に停滞する秋雨前線の動きや寒気の流入に伴う天候の変化には注意が必要でしょう。

◎9/10に初霜、9/14には初氷を観測しています。その後も霜や結氷の日がたびたびで朝夕はかなり冷え込むようなりました。これからは日中の温度 も晴れて上がっても15度ぐらいまででしょうし、朝の最低気温はは2度前後と思っていて下さい。雨が降ったり、濃いガスの日などは日中でも最高気温 6度程度の日も現れてきました。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

紅葉

◎稜線では秋のお花も見納めの時季です。名残のミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、ハクサントリカブト、オヤマリンドウなどが咲いています。

◎足元のウラシマツツジの紅葉はピークを過ぎました。タカネスイバ、ハクサンフウロ、ミヤマダイコンソウ、ゴゼンタチバナ、チングルマ 、マイズルソウ、ネバリノギラン、オヤマソバ、オオイタドリなどの草紅葉が日に日に進んでいます。

◎ここへきての冷え込み続きで当初の予想よりやや早めに、種池山荘周辺などではミネカエデやクロウスゴなどが一気に色づき始めました。主稜線をもっとも彩るナナカマドやダケカンバなど木々の紅葉もこのあと続いていきそうです。ここ数年の鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の主稜線の紅葉のピーク 10月初旬になってからでしたが、今年は若干早まるかもしれません。

◎みなさん紅葉はどうですか? とよく聞かれますが、通常紅葉は主稜線から登山口に向かってゆっくり下降していきます。10月の体育の日連休まで必ず登山道のどこかの地点で紅葉の絶頂帯に出合うはずですのでご安心してご来山いただきたいと思います。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道には支障はまったくありません。

◎針の木大雪渓は中間帯に少しだけ残雪を残すのみです。登山道は全て土の道を歩く秋道を通りますので、まったく心配ありません。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間も特に問題ありません。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎大谷原(タクシー・マイカー最終地点)から赤岩尾根登山口の西俣出合までの登山道でもある工事用道路では2箇所でガケ崩れの防災工事をすすめています。現場通過の際には工事関係者の指示にしたがって仮設道路等を通行してください。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

アドバイスや注意

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でもしっかりと情報収集をしてください。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏の最盛期には少な目だった今年の山岳遭難や事故ですが、北アルプスでは8月下旬から一気に増加傾向です。転滑落事故や内臓疾患に伴うものが目立ちます。 天気の悪いときや体調の思わしくないときは、決して無理をなさらぬようお願いします。

◎とても冷え込むようになってきました。また風雨強いと体感温度は一気に下がります。先日9/13も風雨強く登頂をあきらめて小屋へ引き返してこられるパーティが目立ちました。たいへん賢明な判断に思います。決して無理はなさらないで下さい。 防寒、防水対策はしっかりとお願いします。

◎雨ガッパは防寒着にもなります。良質のものを登山用品専門店でお求めください。下着も綿のものでない乾きやすく保温性のあるものを登山用品専門店でそろえたいものです。手袋も忘れずに。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

今週末からの大型連休や体育の日連休は登山口の駐車スペースは満車が予想されます。電車、バス、タクシー等の公共交通を利用しての入山にご協力いただきますよう重ねてお願いを申し上げます。

混雑状況(9/ 18 夜現在)

前回 『 9/14現在の混雑状況 』では、ものすごい入り込みの日は見受けられませんと掲載いたしましたが、週間天気良好の予報も出て、一気にご予約をいただきました。9/20,21の冷池山荘のご予約数はすでに定員に達し、 相当に混み合うものと思われます。まことに申し訳ございませんが現在はご予約をお断りして、ご計画の変更等をお願いしております。

種池山荘も9/19,20のご予約が増えており、定員近くの入り込みになりかなり混みあうものと思われます。 20日についてはまもなく定員でお断りするようになりそうです。

◎新越山荘はどの日もご予約は少ないです。小屋閉め(9/27)まで1週間ほど。剱岳立山を眺めながらの今年最後の針ノ木岳縦走をぜひご計画、ご堪能下さい。

◎連休後半の22日、23日になるとご予約も一気に少なくなります。また紅葉がかなり良くなりそうな9/26(土)の予約も今のところほとんどございませんので、ご一考いただければ幸いです。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますがご協力お願いいたします。

NO 602  先陣をきって種池山荘周辺の紅葉開幕です。

2009  9 / 18(金) 

   昨夕の光景とはまったく違う光景が翌朝には広がります。鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺の紅葉シーンの先陣をきって種池山荘周辺の種池平や爺ヶ岳南西斜面の紅葉がはじまりました。毎年 種池平周辺はこのあたりではもっとも早めに色づき始めるところです。今秋も9/14の初氷の際の冷え込みが木々の目を覚ましてくれたようです。一気に紅葉前線のスタートです。それまではところどころにぽつんぽつんと赤くなりはじめた木々があっただけでしたが、9/16あたりからは目に見えて斜面が赤に黄色に染まり始めました。信じれれないぐらいに突然舞い降りてきたという感じです。種池平周辺に引っ張られるかのように、爺ヶ岳北側斜面や冷池テント場東斜面、赤岩尾根最上部、爺ヶ岳南東側白沢上部、岩小屋沢岳北方稜線などでも明らかに夏の山とはまったく違う色を帯び始めました。いよいよ明日からは大型連休が始まりますが、当初の予想よりやや早めに紅葉に魅せられた “シルバーウィーク” になりそうです。主稜線は9月末〜10月上旬にかけて、人気の柏原新道中間帯の紅葉は“体育の日連休”までたっぷり楽しめそうです。紅葉前線が登山口に下りるまでの約一ヶ月間、どこ かの標高、どこかの地点で素敵な紅葉に浸れるはずです。今年は例年虫食い状態のようになるナナカマドも今のところとっても元気です。

種池平のミネカエデやクロウスゴ、ナナカマドなどの木々が色づきはじめる。(9/17)

ミネカエデの低木の黄葉と鹿島槍ヶ岳。(9/17) 種池平から剱岳を望む。(9/17)
種池平から爺ヶ岳南峰。(9/17) 種池山荘と爺ヶ岳。これから毎日が夢心地。
天気良し。思いがけない紅葉に大満足です(9/17) 種池山荘裏側のナナカマドはまだこれからです。

NO 601 紅葉にうれしい冷え込みです。

2009  9/ 16(水)

 早速今日はお天気も回復してさわやかな秋空が天高く広がりました。夕方には立山方面も真っ赤に焼けて、明日も大いに期待できそうです。夕方には温度もすでに四度まで下がっており、明朝は今秋いちばんの冷え込みになりそうです。 心配された台風14号もかなり東寄りのコースになりそうで安堵していますし、ここ数日の冷え込みで期待の主稜線の紅葉もいよいよ始まった感じです。大型連休中にはどんどんと色ものってきそうで お天気とあわせて期待大ですね。まずは明日のさらに高い高い秋空を期待です。

NO 600  昨日9/14には初氷観測。立山では13日に初雪が降ったとか!

2009  9/ 15(火)

  先週末は土曜、日曜と冷たい風雨にさらされてしまい残念でしたが、昨日は一転、絶好の秋日和になりました。朝は冷え込み最低気温はほぼ 0℃まで下がりました。3つの山荘とも初氷が張り今秋いちばんの冷え込みになりました。初氷は昨年よりは5日遅めですが、早めの部類に入るものと思われます。そして日中にはとてもさわやかな秋空が広がりました。しかしそのお天気も長続きできず、今日は朝から肌寒い雨模様になってしまいました。ただ明日にはまたまた大陸育ちの移動性高気圧が西から進んできそうですので、大いに期待ができそうです。お天気の変化もめまぐるしい感じです ね。これからも天気は周期的に変わっていくことでしょう。

  ところで日本のは〜るか南には台風14号が発生してしまいましたが、なんとか前回の台風11号同様にほとんど影響なく通過していってほしいものです。そして初霜、初氷以上に 秋? 冬? の訪れを知らせてくれる白いものが、大雪山に続いて北アルプスにもやってきたようです。西隣の立山ではなんと13日の未明に初雪が降ったようです。平成に入っていちばん早かった鹿島槍の初雪は平成13年の9/22だと思いますので、これまた超早い部類の初雪と思われます。(天狗平山荘ホームページ)  どうもお天気だけは私どもの思惑のようにはいかないようです。

新越山荘初氷の朝。(9/14) 先週よりたびたびの降霜です。 チングルマも霜に見舞われる。
高い高い剱岳の空。(9/14) 新越山荘の営業は9/27迄です。 木々の紅葉はこれから。

天気

◎先週は比較的安定したお天気が続きましたが、週末は冷たい雨風の残念なお天気でした。9/14には回復して快晴の秋日和になりましたが、15日は気圧の谷に入って朝からあいにくの 小雨模様です。ただ大きなくずれではありません。

◎16日には移動性高気圧がやってきて 、しばらく好天が続きそうです。ただその後週末以降のお天気は台風14号の動きと南岸に停滞する秋雨前線の動き次第です。台風14号の動向に注目。

◎9/10に初霜、9/14には初氷を観測しています。朝夕はかなり冷え込むようになってきました。これからは、日中も晴れて温度上がっても15度ぐらいまででしょう。雨が降ったり、濃いガスの日などは日中でも最高気温6度程度の日も現れてきました。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

紅葉

◎稜線では秋のお花も見納めの時季です。名残のミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、ハクサントリカブト、オヤマリンドウなどが咲いています。

◎足元のウラシマツツジの紅葉はピークを過ぎました。タカネスイバ、ハクサンフウロ、ミヤマダイコンソウ、ゴゼンタチバナ、チングルマ 、マイズルソウ、ネバリノギラン、オヤマソバ、オオイタドリなどの草紅葉が日に日に進んでいます。

◎主稜線を彩るナナカマドやダケカンバなど木々の紅葉はまだほとんど始まっていません。ここへ来て冷え込みも強まってきていますので、今週末あたりからは色づきだすのではと期待しています。鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の主稜線の紅葉のピークはここ数年の流れと同様に10月初旬になるもの思われます。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道には支障はまったくありません。

◎針の木大雪渓は中間帯に少しだけ残雪を残すのみです。登山道は全て土の道を歩く秋道を通りますので、まったく心配ありません。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間も特に問題ありません。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎大谷原(タクシー・マイカー最終地点)から赤岩尾根登山口の西俣出合までの登山道でもある工事用道路では2箇所でガケ崩れの防災工事をすすめています。現場通過の際には工事関係者の指示にしたがって仮設道路等を通行してください。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

アドバイスや注意

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でもしっかりと情報収集をしてください。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏の最盛期には少な目だった今年の山岳遭難や事故ですが、北アルプスでは8月下旬から一気に増加傾向です。転滑落事故や内臓疾患に伴うものが目立ちます。 天気の悪いときや体調の思わしくないときは、決して無理をなさらぬようお願いします。

◎とても冷え込むようになってきました。また風雨強いと体感温度は一気に下がります。先日9/13も風雨強く登頂をあきらめて小屋へ引き返してこられるパーティが目立ちました。たいへん賢明な判断に思います。決して無理はなさらないで下さい。

◎雨ガッパは防寒着にもなります。良質のものを登山用品専門店でお求めください。下着も綿のものでない乾きやすく保温性のあるものを登山用品専門店でそろえたいものです。手袋も忘れずに。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

今週末からの大型連休や体育の日連休は登山口の駐車スペースは満車が予想されます。電車、バス、タクシー等の公共交通を利用しての入山にご協力いただきますよう重ねてお願いを申し上げます。

混雑状況(9/ 14現在)

今週末から始まる大型連休 “シルバーウィーク” は9/20(日)を中心にご予約が増えてきていますが、現在のところ、ものすごい入り込みの日は見受けられません。

◎9/20,21の冷池山荘と9/20の種池山荘が定員の6割強のご予約です。

◎みなさん今後は台風14号の動きをにらみながらの、日程調整になりそうです。24,25日も休みにすれば9連休になるとか。22,23日になるとほとんどご予約もありませんし、紅葉は後ろへ行けば行くほど良くなっていきますのでご一考ください。

◎“シルバーウィーク” はお天気良ければ混みあうと思われますが、夏山ピークの海の日連休のような勢いはいまのところ感じられません。 天気が良い方向になると直前予約が増えると思われます。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますがご協力お願いいたします。

NO 599  山へ登れば皆元気。温泉は次の山行への架け橋か。

2009  9 / 15(火) 

  先般山小屋協会の研修登山があって白馬大池から蓮華温泉ロッジへと足をはこんでまいりました。ちょっとガスのかかる時間帯が多かったのが残念でしたが、わたしの大好きな白馬大池に久しぶりに会うことができてほっとしました。とても心がいやされる瞬間です。また蓮華温泉への下山路では10分間ほどガスがきれてまだまだ残雪豊富な雪倉岳〜朝日岳稜線を垣間見ることができたのもうれしかったです。数年前同じ催しの際に名残のマツムシソウ咲く、ガス沸き立つ登山道を白馬岳から朝日岳へと縦走したのが懐かしく思い出されました。また初めて入らせていただいた蓮華温泉の露天風呂はすべてが泉質と湯色がちがい、温泉も中身がすごく濃厚な感じで最高でした。新緑の頃、そしてももなく始まる紅葉の時季と朝日岳を眼前にした露天風呂めぐりは至福の時でしょうね。 なんと歩いて15分ほどの露天風呂まで3回も行った参加者もいたごきげんな山行でした。皆さんが下山後は温泉温泉とおっしゃる気持ちを実体験できる山行にもなりました。蓮華温泉の田原オーナーにはお世話になりました。内風呂の一枚ガラスの大きな窓からの光景も絶品! 今まで入ったどこの内風呂よりも最高でした。

  さて他地区の山小屋オーナーのみなさんとの意見交換では、登山者に若い年代層が着実に増えてきているといった感想が目立ちました。昨年、今年の涸沢フェスティバルでも相当に多くの若人がきてくれたそうです。私どもの小屋でも週末を中心に、今年はかなり若い世代が目に付くようになってきました。中高年登山全盛! 若者の登山離れ!が云われて久しいですが、ちょっとうれしい傾向です ね。といってもやはり、いちばん元気なのは中高年層のみなさんにちがいありません。最近の傾向では中高年層のご夫婦登山と女性ばかりの数人グループ登山が人気のように見受けられます。またツアー登山では地方の中核都市の旅行会社の集客が 元気に思われます。  

  山の素晴らしさ、登山の醍醐味に老若男女の差はありません。いろんな世代の皆さんが、いろんな山々に登って多種多様な日本の山の楽しみ 、素晴らしさを知っていただきたいものです。

蓮華温泉の源泉地帯。泉質が違うお湯が何種類もぐつぐつと湧き出しています。 最上部にある“薬師の湯”は緑色のお湯。水でうめることなく、ちょうどいい温度の100%かけ流し。
周辺のたおやかなる山容とともに心おちつきます。北アルプスの多様性に乾杯!(白馬大池) ガスがきれた一瞬。強風で曲がったカラマツの向こうに雪倉岳〜朝日岳稜線。(天狗の庭)
仲良し5人組みは神奈川県の櫻林様パーティ。平成16年の冷池山荘竣工記念手ぬぐいを大切にお持ち下さいました。 P.S 掲載遅れてすみません。 北海道札幌市からお越し下さった、りんゆう観光の皆様は、前日の台風11号の濃いガスも消え去った台風一過の晴天、鹿島槍に大感激。

NO 598  残念な週末でした。

2009  9 / 13(日) 

  この週末はお天気に恵まれませんでした。昨日の雨は今日の日曜日には回復してくれるものと期待していましたが、今日も雨と強風が続いてしまいました。朝方冷池山荘を出発して鹿島槍ヶ岳頂上を目指したグループの多くは猛烈な強風に退散を余儀なくされてしまいました。昼ごろには2時間ほど晴れ間ものぞきましたが、時すでに遅しといった感じでした。その後も夕方にかけては小雨模様になってしまいましたが、夜になってようやくその雨も上がり視界もばっちりになりました。明日は移動性高気圧が本州の真上にやってきそうですので、大いに期待できそうです。停滞されて小屋に連泊されたお客様には待ちに待ったご来光、そして初秋の大展望が眼前に広がってくれることでしょう。

  先週は北海道の大雪山では9/9に初雪が舞い、9/12には里からも雪が目視される初冠雪も記録されました。平年よりかなり早めの冠雪とか・・・  紅葉もかなりすすんでいるのがテレビニュースで見ることができましたね。確実に冬の訪れがやってきているようです。さて鹿島槍ヶ岳周辺はというと・・・ 先日の当情報でも山荘でも初氷が張るかもと申し上げた9/10は、氷は張らず初霜どまりでした。でもこちらも着実に秋を深めております。ところで大雪山では見頃を迎えんばかりの紅葉も、鹿島槍ヶ岳周辺ではすっかり足踏み状態の感じです。8月末から9月上旬の冷え込みの弱さが原因でしょうか。今の感じでは次週末あたりからようやく主稜線ではダケカンバやナナカマドの色付きが目につくようになるのではないでしょうか。皆さん期待の大型連休シルバーウィークはまだまだ紅葉前線スタートといったところかもしれません。主稜線の紅葉の見頃はここ数年と同じく10月初旬に落ち着きそうな感じです。

  なお今週末は穂高連峰で遭難者救助のヘリが墜落という、山小屋にとっても登山者にとってもたいへんショッキングな事故が発生してしまいました。今はひたすら三名の皆様のご冥福をお祈り申し上げるものであります。

冬に備えライチョウのヒナも、脂肪分を蓄えるのに一生懸命です。大きくなりました。 秋のお花も日に日に枯れて草紅葉へと変身中。 ゴマナも最後の舞台です。

NO 597  ぶるっぶるっとする朝。お天気続きます。

2009  9 / 9(水) 

  いよいよ大陸から本格的な移動性高気圧がやってくるようになってきました。さわやかなお天気が続きます。昨日は台風の影響でしょうか。午後は濃いガスに包まれてしまいましたが、午前中と夜はいいお天気でした。そして今朝はよく冷え込み下の写真のような最高のお天気です。朝の種池山荘の温度は4℃とよく冷え込みました。鹿島槍ヶ岳頂上など高いところでは8/25以来の氷が張ったことでしょう。このあとはしっかりとした大陸育ちの移動性高気圧におおわれます。明日の朝はいよいよ小屋でも初氷を観測するかもしれませんね。先日は数日間、夏のようなお天気が日中続きましたが、お天気の世代交代は早く、もう完全に秋の世界に入ったようです。 

  当然のことながら朝夕はけっこう冷え込むようになりますし、日中でもガスにおおわれたり強い北風が吹いたりするととても寒くなります。北海道や富士山から初雪の便りが届くのもまもなくのこと、これからは寒さ対策は必須のことです。周辺では草紅葉が日に日に進み、爺ヶ岳のウラシマツツジの紅葉はすでにピークを迎えました。今回の冷え込みで主稜線の ダケカンバやナナカマドなどの木々の紅葉も一歩足を踏みだしてくれることでしょう。

ひんやりとした大気が鹿島槍上空をおおう。黒部側は雲海です。(9/ 9 AM 6:00 種池山荘)

立山連峰もすっきり。黒部側の雲海からは滝雲が信州側に流れ込む。(9/ 9 AM 6:00 種池山荘)

新越山荘の前のお花畑も日に日に草紅葉が進みます。昨日も午前中は最高! 9/8 AM

NO 596  残った!残った!残った!

2009  9 / 6(日) 

   何が残ったって? もちろん “夏” です。昨日そして今日と、主稜線には “夏” のお天気が大復活しました。もう今年の “夏” はおしまいかと思っていましたが、まだまだとっても素晴らしい “夏”が残っていました。昨日そして今日と日中は久々に温度も20度を超え、空も真夏の青空でした。この後も台風さえ来なければ、もうしばらく  “夏” の日差しが続いてくれそうです。

  おりしも次週9月13日より大相撲では9月場所が始まります。朝青龍も白鵬も高見盛も!!  残った!残った!残った!  そして北アルプス主稜線にも、まだまだ夏の太陽が残ってくれますように!   ハ ーハッケヨーイ! 残った!残った!残った! 写真は夏空、大復活の9/5、9/6の新越山荘と種池山荘からです。

NO 595  一度おいでいただけたなら “お気に入り” に。

2009  9 / 4(金) 

  今週はお天気もいまいちでしたが、お客さまの出足もすっかり遠ざかってしまった週の中ほどでした。冷池山荘でも10人以下の日が続いたりしましたが、新越山荘はさらにさらに残念なゼロの日が続いてしまいました。新越山荘方面は剱岳立山の大展望がそれはそれは最高で、夏にはお花の種類もすごく多いんですが・・・・  縦走歩きも草地、お花畑、岩場、ハイマツ帯とヴァリエーションに富んでいてとても楽しいんですよ。  ただ最近は主だった山をピストンで登頂する方が多いようで、どうも縦走は敬遠気味なのかなあなんていつも考えている次第です。縦走の魅力をお伝えしていかなければならないですね。

  明日は天気も回復して、どの小屋にもお客さまが戻ってきていただけそうです。今夜は夕方の夕立も上がり星空です。新越山荘スタッフも気分一新で元気にお客様をお迎えいたします。今季の営業も新越山荘は9/27(日)までの3週間余りを残すのみ。来年こそは皆様もぜひ爺ヶ岳〜針ノ木岳縦走をご計画下さい。

  明日からの週間天気予報は全国的にお日さまマークが並び、真っ赤に染まっていました。正直なところ、シルバーウィークまで取って置きたいくらいですが・・・ 山の上でもナナカマドやアカモノ、ゴゼンタチバナ、コケモモなどの実が赤く熟し、ウラシマツツジやハクサンフウロ、ミヤマダイコンソウなどの葉も週間天気予報同様に赤く染まってきています。 ここ数日は朝の温度は8〜10℃、日中は15〜17℃ぐらいでした。   写真は今週の新越山荘です。

NO 594  とはいっても・・・・ 着実に。

2009  9 / 3(木) 

   NO593で紅葉のスピードもややダウン? と書きはましたが、着実に紅葉前線が進んでいることは間違いありません。これからも寒気が下がってきたり、一方で暖かさが続いたりで紅葉の進捗状況も微妙に変化していくことでしょう。来週の週末(9/12)あたりには稜線の紅葉の見ごろも、見当がついてくることでしょうか。シルバーウィークのお天気とともに紅葉の行方も気がかりになってきますね。

種池平と爺ヶ岳。(9/3)

種池平からの鹿島槍ヶ岳。

コバイケイソウの枯れ穂が林立する種池山荘前。

草紅葉進む種池山荘直下。(9/3)

柏原新道“水平道”付近もチラホラ。(9/3)

柏原新道“水平道”より。

いの一番に秋を知らせてくれるウラシマツツジ。

ウラシマツツジ色づく爺ヶ岳稜線を行く。(9/3)

NO 593  ちょっとだけぐずつき気味も、このところ温度はやや高め。

2009  9 / 3(木) 

   やっぱり冷え込まないようでは、お天気もぱっとしないということでしょうか。昨日そして今日とガスにおおわれる時間が多いお天気が続いています。ただ今夕には夕立がありましたが、雨そのものはほとんど降っておらず、霧雨がたまに当たるといった天候で、まあまあ視界もきく時間もあったりです。8月25日頃には朝は相当に冷え込みましたが、このところは冷え込みも弱く、紅葉の進み具合もややスピードダウンの感はいなめません。明日までこんな感じのやや不安定なお天気のようですが、土曜日以降はまた晴天が続きそうな気配です ね。ガス模様のお天気にあわせるかのようにお客さまも今週はすっかり少なくなってしまい、新越山荘ではとうとうお客さまゼロの日も現れてしまいました。今週末には秋空の復活とともににぎわいも戻ってほしいものです。

朝のうちは鹿島槍ヶ岳も登場してくれましたが、日中はガスの中へ雲隠れでした。(9/3)

種池山荘周囲の草紅葉もちょっとスピードダウン。その分チングルマの綿毛はまだまだ元気。

昼前には爺ヶ岳はすっきり。木々の色も真夏のものとはやはり違いますね。(9/3)

ナナカマドの赤い実はいつもよりやや少なめかな・・・ 後方の鹿島槍は日中は姿見せずじまい。

NO 592 台風一過の秋空。

2009  9 / 1(火) 

 台風11号が去って、みごとな秋空が広がる鹿島槍ヶ岳上空です。昨日は少し雨があたる程度で、台風の影響もあまりありませんでしたが、ガスが濃く視界はほとんどききませんでした。そんな中をひたすらもくもくと登って来られたお客様たちは今日のみごとな、台風一過の青空には大歓声の連発です。とくに昨晩は遠く北海道からのツアーの皆さんや九州からのお客様もおられましたので、私もホッとしたところです。皆さん小屋に戻られてからは、鹿島槍ヶ岳頂上からの360度の大展望の素晴らしさを興奮気味にお話しして下さいました。
 9月のスタートを祝うかのようなこの晴天が、またしばらく続くことを願わんばかりです。ただちょっと寂しいのは、9月の平日のご予約がいたって少ないことです。今夜の冷池山荘のご予約は、な何とお一人様だけ。こんなお天気の中、なんかもったいない感じです。秋のお花もまだまだ見頃ですよー。ぜひともお出かけくださいませ。