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NO 753 新越山荘明日 7/1オープン。
2010 6/ 30(水)
梅雨空は梅雨空という感じですが、週明け後もまとまった雨量にはならず、比較的まあまあのお天気が続いています。おかげで各山荘ともに外仕事もはかどり順調に夏山準備が進んでいます。先週末に種池山荘からの応援も得て、進めていた新越山荘の小屋開け作業ですが、なんとか受け入れ態勢も整い、予定通りの明日
7/1に営業開始となります。今季は新しいメンバーも多く、不慣れな点も多々あるかと思いますが、皆で力を合わせて頑張ってやっていきます。なにとぞよろしくお願いを申し上げます。当最新情報の NO 75
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にも書きましたが、新越山荘方面および針ノ木岳方面はまだ残雪多く、悪天時はルートファインディングがしっかりできないと危険ですし、まだアイゼン、ピッケル等も持参する必要があります。安心して歩けるようになるには7月中旬以降でしょうか。お隣の針ノ木小屋も入山されて着々と準備を進められています。(写真は6/30)
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NO 752 7月に大谷原登山口より赤岩尾根を入山、下山予定の方へ。
2010 6/ 29(火)
現在大谷原からサンアルピナ鹿島槍スキー場を経て大糸線簗場駅(国道148号線簗場)へ抜ける道路が、大谷原〜サンアルピナ鹿島槍スキー場
間で道路改良工事のため終日全面通行止めになっています。通行止め期間は7月31日までの予定です。(簗場〜サンアルピナ鹿島槍スキー場
間は通行可)
北陸、糸魚川方面からマイカーで来られる方は必ず国道148号線を木崎湖入り口まで行ってから、木崎湖入り口〜大町温泉郷方面〜大谷原で入ってください。またまもなく夏山シーズン入りになりますが、白馬村の登山口にマイカーを置いて八方尾根や遠見尾根を登って鹿島槍ヶ岳まで縦走される方も、大谷原下山後は木崎湖回りで白馬方面へタクシーにて回送になりますのでご承知おきください。なお先にも書きましたが大町温泉郷〜鹿島槍ガーデン釣り場〜大谷原
間の通行はまったく支障はございません。いつもどおり通行できますのでご安心ください。また大糸線簗場駅からの乗り降りを計画されている方も信濃大町駅利用にご変更くださいませ。
重ねて申し上げますが、大谷原から大糸線簗場駅(国道148号線簗場)へ抜ける道路の通行止めのお話しで、大谷原へのメイン道路の通行はまったく問題ありません。また柏原新道登山口への大町アルペンラインの通行もまったく問題ありません。
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NO 751 ミネザクラをはじめ “春” の花が咲き出しています。
2010 6/ 29(火)
今日も梅雨空の鹿島槍ヶ岳周辺です。西日本では梅雨末期のような大雨が降っているようですが、こちらの雨量はさほどではありません。本当はこの時期にしっかり降って、7月中旬には早々に梅雨明けになってくれるのがいちばんありがたいのですが・・・ とにかくあさってには期待の7月入り! 名実ともに夏山シーズンの扉も開きそうです。
小屋の周りでは今、ミネザクラが満開! 外仕事の合い間に立ち止まっては今年最後のお花見です。また足元に目を転じればシラネアオイやキヌガサソウ、サンカヨウなどの
“春”
のお花もどんどんと咲きだしています。なかなか足を伸ばせられませんが、鹿島槍ヶ岳方面ではハクサンイチゲなどもどんどんと咲き出しているjことでしょう。そして各所の “お花畑” の見頃は平年どおりの7月末頃から8月初旬になることでしょう。その頃には“夏”のお花の代表でもあるチングルマやシナノキンバイ、コマクサなども咲き出します。今年もいろんな場所でのいろんな花々との出会いが楽しみでなりませんね。私も今でも毎年のように、今まで見つけられなかった、新しいお花との遭遇があるものです。
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シラネアオイ。 |
ミネザクラ(タカネザクラ)。 |
キヌガサソウ。 |
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サンカヨウ。 |
ミヤマキンバイ。 |
ミヤマキンポウゲ。 |
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NO 750 梅雨空続きます。
2010 6/ 28(月)
梅雨に入ったものの、先週は比較的お天気が続き、空梅雨気味かな?
なんて少々心配もしましたが週末の土曜日以降は本日まで梅雨空にどっぷりと浸かり、連日の雨模様です。おかげで小屋周りを含め稜線の残雪は雪消えをさらに加速させています。柏原新道でもいちばん危険な種池山荘下部の“富士見坂”
の残雪もほぼ消え去り、残雪が残るのは8月初旬まで例年残る“ガラバ” の残雪や、それより下の7月中旬まで残る“アザミ沢”
の残雪等数箇所になりました。危険性もほぼなくなってきました。赤岩尾根のほうも高千穂平上部の雪渓と主稜線直下のトラバース付近の雪渓等数箇所になりました。
爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳頂上間は例年のとおり、この時期は種池山荘周辺や冷池テント場北方に残雪がありますが、山側を行き来すれば問題ありません。残雪から、出現している夏道に移るようなところは斜面になっていますのでバランスをくずさぬよう注意が必要です。
また種池山荘から新越山荘、針ノ木岳方面は種池山荘から1キロぐらいは夏道をおおう残雪の上を進みます。ガスの日など沢側へ迷い込まぬよう、またそれから先
岩小屋沢岳までも登山道をおおう雪庇の上を進むようになりますので、沢側へは絶対にはみ出さないようにしてください。新越山荘周辺も同様です。針ノ木岳周辺はまだまだ残雪が多いのでアイゼンやピッケルが今しばらく必要です。新越山荘へも先週末スタッフが移動して7月1日からの営業開始に向けて準備をすすめています。鹿島槍ヶ岳方面に比べて登山者が少ない新越山荘方面ですが、今夏はぜひお越しになっていただければ幸いです。下の写真はいずれも先週末6/25の光景です。
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NO 749 夏山に向けて一歩ずつ。
2010 6/ 24(木)
一昨日も本日同様に梅雨の中晴れの好天に恵まれて、今 夏山シーズン最初のヘリコプター荷揚げ作業を行い無事に完了することができました。30便近い荷物の荷揚げ作業は下も上も、そしてパイロットさんをはじめヘリのクルーにとっても相当にきつい作業です。途中でガスでもかかって中止にでもなろうものなら、意気消沈、疲れもどっと出てしまいますが、今回は梅雨の最中にもかかわらず、ほぼ無風好天の中で順調にすべての荷物を上げることができて、と
っても助かりました。4月の小屋開けの際に上げた3台の除雪機も小屋の周囲の除雪を完了して無事に下山してまいりました。除雪機の下山、お役御免は夏山シーズン開幕を告げる風物詩でもあります。いよいよ夏山物資の第一弾も上がり、安心して7月入りを迎えられそうです。今夏もヘリの皆さんをはじめ関係者の皆さんにはお世話になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
当日は新越山荘にも今季最初の荷物が上がり、小屋の中へ片付けに行ってきましたが、小屋の周囲の雪も予想以上に順調に消えていました。今週末以降にはスタッフも小屋開けに
向けて移動します。そして7月1日からの営業開始に備えます。周囲の稜線の残雪状況はほぼ平年並みといった感じでしょうか。ただ遠目で見ても針ノ木岳周辺は
、まだまだ残雪多く針ノ木小屋から頂上のあいだにはたっぷり残雪が残っていますので、滑落要注意です。ピッケルアイゼン等もしばらくはまだ必携です。
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無事に冬越しし、新越山荘もまもなく開始です。(6/22) |
新越岳(岩小屋沢岳南峰)方面。 |
鳴沢岳方面。雪庇の上を気をつけて歩きます。(6/22) |
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新越からの針ノ木岳と蓮華岳。中央に針ノ木雪渓。(6/15) |
山岳ヘリの名機中の名機『ラマ』。 |
除雪機も2ヶ月ぶりの下界への帰還です(6/22) |
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NO 748 このところは、ちょっと空梅雨気味?
2010 6/ 24(木)
来週は早くも7月入り! 夏山シーズン入りもいよいよ最直前になり何かとあわただしい毎日です。なかなか当ホームページも更新できなくてもうしわけありません。6/14の梅雨入り直後はちょこちょこ雨降りも続き、6/18には小屋でも100ミリを超える大雨になりましたが、その後はちょっと空梅雨気味な感じです。でも梅雨明けまでもまだまだ1ケ月近くあるわけですので、早々に判断して先走ってもいけないですね。そういえば週間予報でも来週は雨マークが多いようですね。
このところの温度上昇や先週の大雨で小屋の周りの残雪はどんどんと消えていっています。また柏原新道や赤岩尾根の上部の残雪も順調に融けており、柏原新道が通行可能になった6/12の頃と比較すれば、相当に登山道上の残雪も少なくなり、残雪に覆われた距離も短くなってきました。上から下山してくる際に感じる雪渓トラバース時の高度感もかなりやわらいできました。それに合わせて登山者の姿もぼちぼち増えてきています。今週末は冷池山荘は6/12に営業再開してから、今夏初めてお客様も10人を超えそうな感じです。爺ヶ岳主稜線のキバナシャクナゲもお客様をやさしく迎えてくれそうですね。
本日は昨日のパラパラした雨も上がり、実にスカッとした最高のお天気です。夏山最盛期に向けて“お取り置き”
しておきたいぐらいのお天気ですが、こればっかりは・・・・ どうにもなりませんね。日に日に夏山への気配が漂ってきているこのごろです。
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梅雨の中休みに、鹿島槍ヶ岳も甲羅干し。(6/24) |
シラネアオイやキヌガサソウも咲き出すころ。 |
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NO 747 梅雨入り宣言も『はやぶさ』の帰還とWカップの勝利を祝う晴天か・・・
2010 6/ 15(火)
いやなニュースや、首をひねる話題の多い中で、二日続けての快挙! 日本中に元気がみなぎってくる感じですネ。一昨日の夜から一気に雨模様へ、そして梅雨入りした北アルプスも、今朝はその雨も上がり
、『はやぶさ』 と 『侍ジャパン』 の快挙を祝うかのごとくの晴天です。ただしその晴天も束の間、夕方近くからはふたたび梅雨空へと逆戻りです。いよいよ梅雨も本格化していきそうですネ。先週末に営業も再開しましたが、お客さまも数名上がってこられただけで、このあとも梅雨空が続きそうですので、お客様の歓声がこだまする
にはまだまだ時間がかかりそうです。スタッフもしばらくは夏山の準備や、片付けに追われる日が続きそうです。
若干遅れ気味の雪消えですが、梅雨どきの雨量に比例してどんどんと消えていってくれるはずです。
それに合わせて稜線に上がる柏原新道や赤岩尾根の登山道上に残る雪もどんどん消えて、安心して通行できるようになっていきます。爺ヶ岳主稜線でも
キバナシャクナゲやウラシマツツジ、ショウジョウバカマ、ヒメイチゲ、キジムシロなどが咲き出しており、岳の上とて日に日に少しずつですが初夏の気配が漂うようになってきました。
トップシーズン入りまでも1カ月ほど・・・
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この晴天も昼過ぎまで。種池山荘も実に静かです(6/15) |
冬の間じっと雪の中に埋まっていた木々も背伸びをする季節です。 |
種池山荘周辺の残雪も1カ月もすればほぼなくなります。(6/15) |
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NO 746 今週末には営業も開始へ。
2010 6/ 11(金)
ここへきて山の上も一気に温度が上がりだし、雪融けのスピードもアップしてきました。昨日などは柏原新道の雪切り作業をしていても、数時間もたつとあっという間にカットした直角の面がダレて斜めになったり、丸みをおびてしまうくらいです。今週末には通行も可能になりますが、下り時など腐った雪に足を取られないように気をつけていただきたいと思います。
冷池山荘と種池山荘もオープンになりますが、温度上昇と来週前半にも予想される梅雨入りで、この後は小屋の周囲の雪解けもどんどんと進んでくれそうです。
今シーズンもご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。写真は19度まで上がった昨日の様子です。今日もあたたかくなりそうです。
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NO 745 週末には柏原新道も一応は通行可能になります。
2010 6/ 8(火)
柏原新道は6/12(土)から一応、通行ができるようになります。ただし夏山登山道とは全く異質の雪道が中間帯から最上部にかけて、延々と続きます。滑落したら大事故は必至です。登山道というより柏原新道沿いに雪渓をカットして、最低限の幅で最低限のルートがわかるようにトレースがつくられているといったほうが正解でしょう。スタッフが10日間近くにわたって、頑張ってカットしたトレースも日差しが強まったり、雨が降ればあっという間に消えてしまいます。そうでなくても直角に切ったトレースは自然にダレていってしまいます。とくに下りの際などは樹木がまだ雪の下で全然現れていない斜面などは、さらに高度感が増幅されるので、経験の浅い方は怖くて立ち往生といったこともありますので、この時期の登山は全くおすすめいたしません。慣れない方を連れてくるようなことも絶対にやめてほしいと思います。かなり安心して通行できるようになるのは、6/26(土)の週末以降と思います。赤岩尾根のほうも上部に同様の雪渓が続きますので同様の注意が必要です。アイゼンやピッケルは必要か? などという質問をされる方がいますが、愚問でしかありません。使う使わないの問題ではなく、朝晩はまだまだ凍結しますし、雨でも続けば残雪は意外なほど、ぐっと締まります。とにかく最大限の注意をはらっていただきたいと思います。登った人がすぐにブログ等で、楽々行って来られたとか、心配し過ぎとかすぐに書く世相ですが、そういった情報には惑わされないでいただきたいと思います。なかなか雨が降らず、雪消えも遅れ気味できましたが、夏道づたいにスコップを入れたことや、このところの高温、そして週末以降に予想される梅雨入りによる雨降りでこの後は雪消えもどんどんと進んでいってくれそうです。小屋も種池山荘と冷池山荘は営業を開始いたします。かならずご予約をお願いいたします。
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カットしたトレースはおわかりでしょうか。 |
これぐらいの幅でカットしてあります。バランス良く。 |
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スタッフが本当に頑張ってくれました。 |
種池山荘直下。雪の斜面が続きます。 |
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NO 744 針ノ木岳 『慎太郎祭』。
2010 6/ 6(日)
梅雨入り前の絶好のお天気の中、恒例の第53回針ノ木岳『慎太郎祭』が開かれました。扇沢駅の登山口から1時間30分ほど登った、針ノ木大雪渓下部で催された祭典には250人以上の参加者が集い、若一王子神社の神主さんが司る神事のもと、皆で今シーズンの安全を祈願いたしました。神事のあとは恒例の針ノ木峠までの記念登山も、無風快晴のもとで行われて、150人以上の参加者が登山案内人や山岳会のメンバーのサポートで登頂を果たしました。この時期の針ノ木大雪渓は雪も安定して、ある意味いちばん登りやすい時期でもあります。ただし峠の直下、要するに針ノ木小屋の直下は比較的、急登ですので、下りの際は要注意! 心配な方はやはりアイゼン等を持参された方が安心でしょう。また針ノ木小屋から針ノ木岳頂上の間は残雪たっぷりで、慣れている方でないとまったくおすすめできませんのでご注意を!
わたしは所用で今年も祭典会場までしか行けませんでしたが、それでも気分は最高。残雪の峰々と新緑、咲き出したミネザクラやムラサキヤシオ、稜線をわたる雲、そして真っ青な空。色とりどりのウェアに包まれた登山者も雪渓に映えます。今年も本格的なシーズン入りまでもう少しです。
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NO 743 “お登女” (おとめ) と呼ぼうよ!? 山ガール。
2010 6/ 6(日)
一昨年あたりから確実に増え始めた若い世代の女性登山者、昨年はそれを完璧に実感する年になりました。NHKテレビなどでは前冬あたりからちょくちょく報道番組の中でも、“山ガール”の話題が取り上げられています。そして今日の『慎太郎祭』でも女性グループの参加がたいへん目立ちました。若い女性たちの登山志向の理由も巷間いろいろと云われていますが、そ
れはさておき、とにかくとってもうれしい兆候です。今夏もさわやかなウェアーで稜線を闊歩していただきたいものです。若い女性は勉強家ですから、着こなしだけでなく、お花の名前も、山の名前も、登山技術でも負けてしまうかもしれませんね。男性陣もガンバリましょう。ところで先日登った九州の久住山でも、かなり年配の女性グループがピンクやブルーの
“山スカ” で何の違和感もなく歩かれていました。ほんとうに何の違和感もありませんでした・・・・ 今夏 “山スカ”
は全世代の女性陣を席巻しそうですね。そして“山ガール”や“登山女子” などではなく、山好き女性のことは、全世代を含めて “お登女” (おとめ)
とよびませんか? “岳子” や“登志子” も捨てがたいんですが・・・ (あくまで私案、かなりおやじギャグ的でしょうかね)
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NO 742 ようやく雪融けのスピードも上昇へ。
2010 6/ 5(土)
温度低めの日が続いて、思うように雪融けも進んでくれないので、本当にやきもきしていましたが、ここへきてようやく大町でも連日20度を超えて初夏のおもむきになってきました。爺ヶ岳の雪形
“種まき爺さん” もすっかり大きくなって、まるまるとしてきました。5月の終わりごろになると “種まき爺さん”
は鍬 (くわ) を担いでいるように見えてくるのですが、その鍬の鋤(すき)の部分もかなり大きくなってきています。さらに “種まき爺さん”
が大きくなって形もくずれて、ただの黒い斜面に変わる頃には登山道上の雪消えもいっそう進み夏山シーズン入りもまもなく始まるようになります。
柏原新道のカット(雪切り)作業も種池山荘から下へ向かってすでに開始しております。まだまだ残雪は大量で、連続する危険な斜面ではザイルを張って、安全確保をしっかりとしながらの慎重な作業が続きます。
若い衆が気をつけながら頑張ってやってくれています。6月中旬には一応通行も可能になるようにしたいと思っています。ただ毎年申しておりますが一応通行が可能になるというだけです。とても夏山登山道のように安心して歩行できるといった状態には程遠いものです。延々と雪の斜面が続き、滑落でもしたら大事故は必至です。毎年この時期 種池山荘まで登ってきたはいいが怖くて下山ができない、なんて方もいるくらいで
、毎年困惑しています。残雪の多い6月中旬は斜面の木々もほとんど現れていないのでなおさら高度感がすごく、場所によっては足がすくむくらいです。安心して通行できるようになるには、やはり7月の声を聞いてからになります。7月初旬でも十分に残雪たっぷりの鹿島槍ヶ岳や剱岳、立山連峰の大展望は満喫できますので、慣れない方は少しでも登山計画は先送りしたほうが良かろうかと思います
し、他の山域を楽しまれるのも一考かと思います。少し慣れているような方が、不慣れな方を連れてきて立ち往生といったこともままありますのでご注意ください。
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爺ヶ岳の中峰と南峰の鞍部に現れる“種まき爺さん”はこの時期になると鍬をかつぐ。 |
田んぼを鍬で起されて眠りの邪魔をされた “オケラのお化け” が爺さんに忍び寄る。 |
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NO 740 新越山荘の除雪へ。
2010 6/ 3(木)
種池山荘から新越山荘の確認と除雪作業に行ってきました。新越山荘周辺の雪融けはやや遅れ気味の感じ、玄関側は屋根の庇から50センチぐらい下まで雪は消えていましたが、まだまだ小屋の周囲は雪深く、夏山到来は遠からじといった感じです。6月下旬の小屋開け作業に支障のないように、小屋の入り口付近や搬入路の除雪作業に当たってまいりました。
途中岩小屋沢岳
辺りから俯瞰する柏原新道のある爺ヶ岳南西斜面はまだまだ残雪深く、とても通行できる状態にないことが再確認されました。重ねて申し上げますが、当H.P上で開通予告があるまでは危険ですし、作業にも支障が出ますので、絶対に『ケルン』
より上には立ち入らないでいただきたいと思います。6月の声とともにようやく温度も上がり、太陽の日差しも強くなってきました。
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柏原新道“大廻り”より上部。(6/2) |
柏原新道 水平道から石畳付近にかけて。(6/2) |
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NO 739 停滞気味の雪融け。柏原新道の通行はまだできません。
2010 6/ 1(火)
昨日若い衆が種池山荘に入りました。連休時よりは当然積雪量も減っているわけですが、思いの外、雪融けのスピードは上がっていないようです。大町でも5/23以降は肌寒い日が多く、25日を除いては最高気温が連日20度を下回っている状況です。今日6/1は久々の20度超えになり、若干暖かさが戻ったかな?
といった感じでした。扇沢登山口から種池山荘までの柏原新道は『ケルン』
から上部にはまだかなりの残雪が残っており、とても通行できるものではありません。今週末あたりから様子を見ながら、山荘より“カット作業”を始める予定ではいます。ただ憶測で物を言って、山行計画を立てられても困りますので、開通予定等は申し上げられません。当H.P上で開通予告があるまでは危険ですし、作業にも支障が出ますので、絶対に『ケルン』
より上には立ち入らないでいただきたいと思います。明日以降も暖かくなることと、雪融けを加速する暖かな雨が待たれるところです。
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扇沢から見る柏原新道『ガラバ』付近。(6/1) |
同じく種池山荘直下。(6/1) |
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