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NO 944  今朝の晴天は、夢か幻か・・・

2011  7/ 31(日) 

  昨夜には雨も上がり、今朝はみごとに晴れ渡りました。お客様もがんばった甲斐があったとばかりに、朝食もそこそこに頂上を目指して出発されていきましたが・・・  あまりの天候の崩れの早さにはもうびっくりを通り越してあぜんです。今日も結局は降ったり止んだりのあいにくの天候です。それでもお泊りだったお客様には、束の間ですが、遠くの山々まで見渡すことができてよかったです。ここしばらくこんな時間帯もちょこっとあったりもするんですが、なかなかこの不安定な天候常態から脱け出せない鹿島槍ヶ岳周辺です。

立山を眼前に新越山荘を元気に出発! 木々に付いた露も光り輝く絶好の朝でしたが・・・

雨上がりの清々しい朝。新越山荘からは遠く白馬岳まで遠望できたんですが・・・  (7/31)

この笑顔の1時間あまり後には、ガスにおおわれ、そして土砂降りの雨です。(7/31)

願いどおりの好天に、準備体操もいつも以上に入念にされてのご出発。しかしその後はあっというまに残念な天気になってしまいました。岳はきびしいですね。(7/31:種池山荘)

NO 943  わずかながら一筋の光明が・・・

2011  7/ 30(土) 

  一般に台風が通過後に、それまでの好天続きが、手の平を返したように悪い方向に変わることがたびたびありますが、今回がまさにそれ。完全に今夏2度目の“梅雨”の復活ですね。長野、北陸も例年にない早さで7/9に梅雨明けしましたが、今回の7/19からの 台風6号を含めた“梅雨もどき”の2週間あまりをプラスすれば、ほぼ平年並みの梅雨明けといったところが正解なんでしょうか。

  講釈はさておき、期待の週末土曜日、昨日からの雨が続きましたが、日中は 濃いガスの中比較的小康状態の時間帯が続きました。悪天候続きでキャンセルや日程変更のお客様が続出した今週末ですが、それでも今が盛りの高山植物達に逢いに、登ってきていただいたお客様も多く、それなりのにぎわい、週末の雰囲気を醸しだしてくれました。そんな中で、午後には一瞬のガスの切れ間から爺ヶ岳や蓮華岳方面が3日ぶりに垣間見ることができ、頑張った皆さんにはうれしいプレゼントになったようです。

  新潟、福島県の大豪雨も今夜あたりまでがピークのようで、そろそろ2回目の“梅雨明け”へ向けて半歩前進してくれそうな雰囲気も少しだけただよう午後の種池山荘前庭でしたが・・・・  明日はいよいよ7月晦日、そしてあさってからはいよいよ8月入り!  早くお天気が安定して、夏休みモードも本格化してほしいものです。

午前中雨は小康状態に。濃いガスの中での楽しみはお花と雷鳥との遭遇でしょうか。(7/30:種池)

午後には薄日も差し、爺ヶ岳も3日ぶりのお目見えです。停滞のお客様は大喜びです。(7/30:種池)

 7/30付けの 直 近 情 報

天気

◎今週は 雨の降らない日がない、残念な一週間でした。新潟県の集中豪雨のような降り方ではありませんが、降ったり止んだり、止み間も出たりの一週間でした。

◎太平洋高気圧の張り出しが弱かったり、北からの寒気の流入、南からの暖湿流の流入等があり、この一週間あまりは全国的に 大気の状態が不安定になりました。いましばらく同様のお天気が続く心配がありますのでご注意を。

◎ここ一週間ほどは岳の上も涼しい天気が続いています。日中は17度ぐらいまでしか上がらず長袖シャツがちょうどいいくらいです。朝は8度ぐらいまで下がって肌寒い日もあります。 雨合羽は良質のものを用意しましょう。

◎来週は太平洋高気圧が徐々に勢力を盛り返してきそうな予報が出ています。後半は新たに発生した台風9号の北上も心配されますが、太平洋高気圧の頑張り次第で大陸方面へと進んで影響がでなければ幸いなんですが・・・・   とにかく太平洋高気圧の頑張りに注目いたしましょう! 毎日天気図で要チェック!です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎今年は春先のコブシ、シャクナゲ、ドウダンツツジ等も大当たりの開花でしたが、夏になってもどのお花も花の付き方がとてもいいようです。ニッコウキスゲなども例年になくお花の付き方がいいです。このあとも秋のお花まで大いに期待ができそうな予感です。

◎主稜線ではチングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ等の夏をいろどるお花たちが盛りを迎えています。

◎盛夏の代表ともいうべきハクサンフウロやクルマユリ、ウサギギクなども咲きだしています。

◎毎年当たりはずれが大きいコバイケイソウも今年は当たり年のようです。種池山荘直下のコバイケイソウのお花畑も 登山道沿いでどんどん咲きだしています。種池平ではチングルマやアオノツガザクラなども咲きだしています。

◎鹿島槍ヶ岳頂上方面ではイワオウギやシコタンソウ、タカネツメクサ、チシマギキョウなどが咲いています。

◎夏に大きなお花畑になるところも、先に雪が消えた場所から 夏の花がどんどん咲きだしています。お盆前まで夏のお花を楽しむことができます。

◎新越街道も棒小屋乗越、新越乗越周辺のお花畑が8月上旬にかけて見頃を迎えます。蓮華岳のコマクサの大群落も最盛期を迎えたことでしょう。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道は例年遅くまで残る ガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根には残雪はありません。最上部のトラバース部分では上部からの落石に注意です。

◎種池山荘〜新越山荘間も登山道上の残雪は全部消えました。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりありますが、最上部針ノ木小屋直下は残雪も消えて夏道 が現れていますので安心して通行できます。中間帯には大雪渓が続きますので不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。ヒンヤリとした大雪渓歩きは夏山登山の醍醐味です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだの残雪もすでに消え去りました。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(7/ 30現在)

◎今週末は悪天候のため、各山荘とも当初予想された混雑はありませんでした。

◎7月最終週を悪天候でキャンセルをした方がスライドしたりで、今後の天気次第では、8月第1週8/5(金)〜8/6(土)の週末は、各山荘ともに夏山シーズン前半のピークになりそう です。かなりの混み具合になりそうです。なお盆を含めて、お盆の前後は比較的すいていますので、ご一考願えればさいわいです。 当方でお盆が夏山登山のピークになったのは30年も前の話しです。

 

7月下旬の悪天候のため何校かの中学校登山が夏休み明けに延期になり、下記の予定で実施されます。この中では種池山荘の 9/1(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。ほかにも黄色の日が混み合いそうですので、宿泊日がスライドできるお客様におかれてはスライドしていただければ助かります。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  8/22(月) 8/23(火) 8/24(水) 8/25(木) 8/26(金) 8/29(月) 8/30(火) 8/31(水) 9/01(木) 9/06(火)
種池

 120人

 

 70人

 30人

 

 

 

 140人

 190人

予備日 140人

冷池  

 

150人

   

 

 

     

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎夏山最盛期に入っています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO 942  なかなか脱出できません。

2011  7/ 29(金) 

  昨日後半には雨も小降りになりましたが、夜半から今朝にかけては強い雨風になっています。期待の週末になりますが、天候不安定の長いトンネルからなかなか脱け出せません。温度も低めですので、雨合羽はしっかりとした物をご用意なさってください。

強い風雨で明けた種池山荘。(7/29)

素泊のお客様も思案しながらの朝食です。(7/29)

NO 941  マイカー登山の皆さんへのお願い。

2011  7/ 28(木) 

  このたび大町から扇沢までの通称アルペンラインに関係する組織や会社がつくっている連絡団体、大町アルペンライン連絡協議会から善処を求めるお願いを頂戴いたしました。というのは柏原新道入口周辺のマイカー登山者の車輌に、あまりにひどすぎる“はみだし駐車”や“路上駐車”に近い車輌が見受けられるということです。先般の海の日3連休の際のはみだし迷惑車輌には大型観光バスの運転手からも苦情が多々寄せられたり、周辺で渋滞を引き起こしたりで、関係者の皆さんが8人がかりで人力で可能な限り寄せて、なんとか最徐行で大型バスのすれ違いを確保できるようにしてくださったそうです。坂道でカーブで見通しも悪く、大事故にもつながりかねない場所です

  アルペンラインは最奥に黒部ダムや立山への入山口である扇沢駅を控え、海の日3連休中も連日往復で数千台の車輌、1万人を超える観光客が通る大主要道路です。爺ヶ岳への登山者だけが利用する山道や林道ではありません。あまりにもひどいので、あえてこの場でいただいた写真を紹介させていただきます。日帰りであっても泊まりであっても、わたしにはこのような状態で一日あるいは二日、ときには三日間も置きっぱなしで山へ登る気にはなれません。当日も少し離れた場所や扇沢駅の最下部の市営駐車場には空きスペースもあったそうです。それだけに残念でなりません。今後はこのような“路上駐車”があった場合は大町警察署へ一報の上で、レッカー移動を考えたいとのことでした。そのようなことのないためにも、常識ある駐車をお願いいたします。

  当ホームページ内にも、現在でも3ヶ所ではみ出し駐車厳禁の記述をしてお願いをしておりますが、今後は柏原新道の登山口にも看板を立てて再度、“はみだし駐車”“路上駐車”厳禁を訴える予定でおります。皆さんにはできるだけマイカーを避け公共交通を利用していただくとともに、駐車スペースへ車を停めるときには、端から順に可能な限りあいだを詰めて停め、1台でも多くの車が停められるようにする。道路沿いに縦列で車を停めるときには道路側のサイドミラーは内側へ倒して、はみ出しは絶対にしない等々・・・  重ねて強くお願いを申し上げる次第であります。山へ登る際のいちばん最初のマナーです。なにとぞご理解、ご協力の程お願いを申し上げます。

多い日には大型観光バスだけでも、延べ200台以上の往来がある場所です。しかも見通しの悪いカーブの中ほどです。大事故にも直結しかねません。

NO 940  太平洋高気圧もきっと力を蓄えているはず・・・

2011  7/ 28(木) 

  先週末は雲多いもののまあまあでしたが、7/19の台風6号上陸以降はお天気はいまひとつぱっとしません。昨夜遅くから今朝にかけてはこの間で一番まとまった雨量になりました。

  まあこの “ミニ梅雨” のような傾向は全国的な流れですのでいたしかたありませんが・・・・  それでも週間予報を見ると、週末以降は来週にかけて各地でお日さまマークが増えてきていますし、週間予想気圧配置でも来週は徐々に太平洋高気圧が盛り返してきそうな気配です。皆で期待しましょう。

  今週末は天気も回復への転換点といったところで、皆さんも悩んでいらっしゃるようで、週末のご予約もキャンセルする方、予約を入れてこられる方が拮抗しているようです。今週初めの予約状況とあまり変動がなく、大雨にでもならなければ、種池山荘は7/30(土)と7/31(日)、新越山荘が7/30(土)に定員近くに達しそうで混みあいそうです。また冷池山荘は7/29(金)、7/30(土)、7/31(日)と定員に達することなく適度に込み合いそうな感じです。とにかく早くお天気が安定してほしいものです。でも遅い年はまだまだ梅雨も明けていない年も珍しくないんですよね。このところの天候不安定も梅雨明けが早すぎた反動でしょうか。

強い雨がたたきつける冷池。お客さまの動きも少なく、スタッフもちょこっと骨休め。(7/28:冷池山荘)

コバイケイソウに見送られて残念な種池山荘下山

新越山荘も雨に煙ります。(7/28)

NO 939  悩ましいお天気ももうしばらくでしょうか。

2011  7/ 27(水) 

  未明から明け方にかけてちょっとまとまった雨降り。その後雨は小康状態なものの、じめっとした感じです。ここ数日そんなにすごい雨でもないですし、雷も大したことないし、また晴れ間もそこそこ出たり・・・  とにかくこんなお天気が続いています。今朝は視界も結構利いたりして、遠くの山も見えたりして、まあまあなんですが・・・   愚痴っぽくなってしまいますね。でも週間予報を見ると週末あたりからは全国的に晴れマークも増えてきていますので、期待したいと思います。

  さて、今朝は冷池山荘から昨日五竜山荘より縦走してきた70代男性のお客さまが、高山病の症状で長野県防災ヘリで救助され下山しました。この間にキレット小屋があることを考えれば、キレット小屋に泊まって体調を整えてから、鹿島槍ヶ岳を越えるべきだったように思われます。自分たちの体力に過信することのないようにしていただきたいと思います。おりしも一昨日にも北アルプスでは70代男性の残念な滑落事故が発生しています。

コバイケイソウやチングルマの白いお花畑の中、カラフルな合羽が引き立ちます。(7/26:種池山荘)

小雨の中、剱岳立山も意外にくっきり。(7/26)

鹿島槍もばっちり。本当は青空の下がいいですね

NO 938  お花はとてもいい感じ

2011  7/ 26(火) P.M

  午後には、やっぱり雨がぱらぱらする時間帯が続きましたが、大した雨量ではありません。もうしばらくこんなはっきりしないお天気が続きそうな予報です。それでもそれなりに展望の利くいい時間帯もあったり、足下のコバイケイソウをはじめ夏の花の数々が元気づけてくれます。

新越山荘南側のコバイケイソウは今が盛り。 種池西方の旧テント場はそろそろピークも過ぎて。
朝の内は剱岳も見えていましたが・・・岩小屋沢岳

岩の隙間に咲くチシマギキョウ。

盛夏の花、クルマユリも今年は花数が多い。 岩小屋沢岳から爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。

NO 937  今朝もいいお天気で始まりましたが。

2011  7/ 26(火) A.M

  昨日午後3時ごろからの雨は、早番スタッフが起床する3時半ごろには上がり、今朝もまあまのお天気でスタートです。ただ連日申し上げていますが、午後には雷雲沸き立ち、夕立になる可能性が、きわめて高い気象条件になっています。これは北アルプスだけの話しではなく、ほぼ本州の全域がそういう傾向でしょうか。山岳地だけでなく海岸線、キャンプ場、果ては都会の真ん中まで、どの地域でもそんな感じです。考えてみれば先般の台風6号が北上をやめて、急旋回して東進したのも、結局は太平洋高気圧が弱いことの裏返しなんですね。おりしも昨日は3ヶ月予報が出て9月から10月にかけては残暑がきびしい? といった予報だったと思うんですが、今は2ヶ月3ヶ月先の残暑よりも現時点での安定した夏型天気が喉から手が出るほど欲しいですね。とにかく太平洋高気圧に頑張ってほしいです。

朝は雨に洗われた鹿島槍ヶ岳も爽やかに登場。(7/26)

クロウスゴの木にはまだ露が残る。後方爺ヶ岳。 願い通じて、体操にも気合がはいります。(7/26)

 7/26付けの 直 近 情 報

天気

◎先週末はまあまあのお天気でした。7/24(日)および7/25(月)には午後に夕立がありましたが、それほど激しいものではありません。朝からお昼までは比較的安定していますので、早出早着をおすすめいたします。

◎太平洋高気圧の張り出しが弱かったり、北からの寒気の流入、南からの暖湿流の流入等があり、ここ数日全国的に午後を中心に大気の状態が不安定になっています。いましばらく同様のお天気が続きそうな感じです。

◎ここ一週間ほどは岳の上も涼しい天気が続いています。日中は20度まで上がらず長袖シャツがちょうどいいくらいです。朝は8度ぐらいまで下がって肌寒い日もあります。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎今年は春先のコブシ、シャクナゲ、ドウダンツツジ等も大当たりの開花でしたが、夏になってもどのお花も花の付き方がとてもいいようです。ニッコウキスゲなども例年になくお花の付き方がいいです。このあとも秋のお花まで大いに期待ができそうな予感です。

◎主稜線ではチングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ等の夏をいろどるお花たちが どんどんと咲きだしています。

◎盛夏の代表ともいうべきハクサンフウロやクルマユリ、ウサギギクなども咲きだしています。

◎毎年当たりはずれが大きいコバイケイソウも今年は当たり年のようです。種池山荘直下のコバイケイソウのお花畑も 登山道沿いでどんどん咲きだしています。種池平ではチングルマやアオノツガザクラなども咲きだしています。種池山荘西側のキヌガサソウも見頃です。

◎鹿島槍ヶ岳頂上方面ではイワオウギやシコタンソウ、タカネツメクサ、チシマギキョウなどが咲きだしました。

◎夏に大きなお花畑になるところも、先に雪が消えた場所から 夏の花がどんどん咲きだしています。まもなく見頃を迎えお盆前まで夏のお花を楽しむことができます。

◎新越街道も棒小屋乗越、新越乗越周辺のお花畑が8月上旬にかけて見頃を迎えます。蓮華岳のコマクサの大群落も見頃を迎えるころです。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道は例年遅くまで残る ガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根には残雪はありません。最上部のトラバース部分では上部からの落石に注意です。

◎種池山荘〜新越山荘間も登山道上の残雪は全部消えました。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりありますが、最上部針ノ木小屋直下は残雪も消えて夏道 が現れていますので安心して通行できます。中間帯には大雪渓が続きますので不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。ヒンヤリとした大雪渓歩きは夏山登山の醍醐味です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだの残雪もすでに消え去りました。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(7/ 26現在)

◎今週末は種池山荘が7/30( 土)及び7/31(日)に混み合いそうです。また新越山荘の7/30(土)も定員近くなりそうで 混みあいそうな感じです。

◎当初混雑が予想されていた、7/30(土)の冷池山荘はその後、ご予約はあまり伸びず定員には達しない感じです。週末のお天気予報次第といった感じです。

◎今後の天気次第で、8月第1週8/6(土)の週末は、各山荘ともに夏山シーズン前半のピークになりそうな現時点でのご予約状況です。なおお盆を含めて、お盆の前後は比較的すいていますので、ご一考願えればさいわいです。 当方でお盆が夏山登山のピークになったのは30年も前の話しです

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎夏山最盛期に入っています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。

◎岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO 936  夏のお天気に雷は付き物。

2011  7/ 25(月) 

  台風6号が去ったあとはいまひとつといった感じのお天気傾向ですが、昨日そして今日と朝方はまあまあのお天気で、ご宿泊のたくさんのお客さまも大喜びで頂上を目指して出発されました。ただ昨夕は冷池山荘から鹿島槍ヶ岳方面にはややまとまった夕立がありました。一方で種池山荘や新越山荘付近では、ほんの少しぱらっときた程度したが・・・  今日も朝方は視界もよくききましたが、少しじめっとした感じが漂っていました。お天気予報でもこのあとは、太平洋高気圧の張り出しが東日本では弱かったり、寒気の停滞があったりするため、やや大気が不安定な傾向がしばらく続くとか・・・  今日も日中はガスが増えて午後には、ひと雨やってくるかもしれませんね。雷や夕立を避けるためにも、早出早着は夏の登山の大前提です。

  種池山荘のスタッフのSさんが、今朝は遅番で爺ヶ岳頂上に散歩に行ってきました。もう頂上には種池山荘で朝食をとらずに、鹿島槍ヶ岳目指して早出出発されたグループがたくさん着いており、ご来光に皆さん大歓声です。またこの周辺では一番先に開花する、頂上直下のチングルマはすでに綿毛の状態に・・・  そういえば7月ももう残すところ一週間だけですね。8月の声を聞くようになると、秋のお花もちらほらと咲きだします。岳の季節の移り変わりは本当に早いものですね。 

  でも周辺では一番大きな種池山荘前のチングルマのお花畑はまだまだこれからが見頃ですのでご安心を! 今週末から来週にかけてが登山道沿いでは一番の見頃になります。女性の皆さんに大人気のチングルマ、その名前の可愛さからもこれからも人気にかげりはないでしょうね。周辺では人気のチングルマやコマクサだけでなく、名もないような小さなお花もみな健気に、短い夏に乗り遅れないように精一杯咲きほこっています。今夏はほんとうにお花の付き方がいい感じです。

爺ヶ岳南峰直下のチングルマと針ノ木岳、蓮華岳。左奥には槍ヶ岳や穂高連峰も。(7/25)

今年はご来光に大震災の復興や原発の安定を願う人も多いことでしょう。(7/25:爺ヶ岳南峰)

ハクサンシャクナゲとうっすらと剱岳立山連峰

さあ爺ヶ岳に登ったら鹿島槍ヶ岳を目指します。

NO 935  明日こそは・・・

2011  7/ 23(土) P.M

  台風6号の影響で、スッキリしないお天気がしばらく続きましたが、ようやくお天気も安定傾向のようです。明日にはいよいよ夏型の天気が復活しそうな感じです。

NO 934  完全に台風が立ち去ってほしいですね

2011  7/ 23(土) A.M

   台風6号は北アルプスにはまったく影響もなく去ってくれましたが、昨日22日は終日厚いガスに包まれたままの鹿島槍ヶ岳周辺でした。期待の台風一過の晴天というわけにはまいりませんでした。前日種池山荘に泊まった高瀬中学校の皆さんもご来光を期待して爺ヶ岳の頂上までいってきましたが、残念ながら期待のご来光は拝めずじまいの残念な結果でした。それでもみなさん帰荘後は朝食ももりもりと召し上がり、初めての爺ヶ岳登山にいろいろな思いを胸に秘められて、元気に下山されていきました。ぜひまた北アルプス登山に挑戦していただきたいものです。

   そして週末の本日のお天気はというと、今日もまた朝から厚いガスに覆われたお天気になっています。やや東海上に去ったとはいえ、大型の台風6号の影響がまだまだ残っているようです。7/9の梅雨明けからはすでに2週間あまり。絶好のお天気が期待される“梅雨明け十日”の期間もすでに過ぎて、このあとはどんなお天気になっていくのでしょうか。ここ数日は北からの冷気が流れ込み涼しいお天気が続きましたが、再度の太平洋高気圧のがんばりに期待です。お花はとっても花付きがよく、これからの2週間余りがいちばんの見頃を迎えます。

生徒さん達、きつかったけど良い思いでもたくさん作られたことでしょう。目指せ山ガール、山ボーイ!

NO 933  中学生も大雲海に大感激!

2011  7/ 21(木) 

   台風6号が遠く太平洋上に去ることを確認して、地元池田町の高瀬中学校の生徒さんが種池山荘へ登ってきてくれました。朝方扇沢出合を出発するときには、雨模様でカッパを着用しての上山となりましたが、元気な生徒さんたちの声に後押しされるようにお天気も尻上がりに回復! 午後1時すぎ到着する頃には雨も完全にあがり、足下には見事なまでの大雲海が広がりました。ひたすらガスの中を黙々と登って、到着した種池山荘にはコバイケイソウやチングルマの群落と真っ青に澄みきった青空が待っていてくれました。登山の醍醐味ですね! 明朝はまだ暗い中を爺ヶ岳へ登ってご来光を拝みます。みんな登山好きになってくれればうれしいですね。

ミヤマキンポウゲと安曇野を埋めつくす大雲海。台風6号は静かに立ち去りました。(7/21:種池山荘)

高瀬中学校の90名余りの生徒さんも雨の中頑張った甲斐がありました。(7/21:種池山荘)

人気bQ?可愛いチングルマが咲きだしました。

ガスの中、コバイケイソウの穂がゆれます。

こちらは新越山荘。雨も上がり台風一過の青空と、台風の置き土産?の大雲海が扇沢を埋めつくす。雲海に浮かぶ針ノ木岳の残雪も少なくなりました。海の日は新越山荘もにぎわいました。(7/21)

 7/21付けの 直 近 情 報

天気

◎7/9に長野県と北陸地方に梅雨明け宣言が出ました。その後夕立が続きましたが、13日以降は夕立は発生していません。 海の日連休中も好天が続きました。

◎7/18の夕方から20日、そして21日の朝方までは台風6号の影響で雨模様のお天気が続きましたが、台風の東進とともに21日の午後からはお天気は回復してきています。鹿島槍ヶ岳周辺の台風に伴う雨量は全部でも40ミリ程度で、影響はまったくありません。

◎明日以降はふたたび夏型の天気が続く予報が出ていますね。岳の上では朝方はばっちりと晴れますが、10時ごろからはガスが沸き立ち、午後遅くまではガスの中というのが定番のお天気です。そして時には雷雨があって、夕方には再びガスが切れてすっきりと全山姿を見せてくれるのが大方の夏の山の天気です。→→→その後22日、23日と雨こそないものの、ガスにおおわれたお天気が続いています。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎今年は春先のコブシ、シャクナゲ、ドウダンツツジ等も大当たりの開花でしたが、夏になってもどのお花も花の付き方がとてもいいようです。ニッコウキスゲなども例年になくお花の付き方がいいです。このあとも秋のお花まで大いに期待ができそうな予感です。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ等の夏をいろどるお花たちが どんどんと咲きだしています。

◎毎年当たりはずれが大きいコバイケイソウも今年は当たり年のようです。種池山荘直下のコバイケイソウのお花畑も 登山道沿いでどんどん咲きだしています。種池平ではチングルマやアオノツガザクラなども咲きだしています。種池山荘西側のキヌガサソウも見頃です。

◎鹿島槍ヶ岳頂上方面ではイワオウギやシコタンソウ、タカネツメクサ、チシマギキョウなどが咲きだしました。

◎夏に大きなお花畑になるような場所の残雪もほぼ消えて、先に雪が消えた場所から 夏の花が咲きだしています。若干例年より遅めかな?という感じです。まもなく見頃を迎えお盆前まで楽しむことができます。

◎新越街道も棒小屋乗越、新越乗越周辺のお花畑が8月上旬にかけて見頃を迎えます。蓮華岳のコマクサの大群落も見頃を迎えるころです。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道は例年遅くまで残る ガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根には残雪はありません。最上部のトラバース部分では上部からの落石に注意です。

◎種池山荘〜新越山荘間も登山道上の残雪は全部消えました。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりありますが、最上部針ノ木小屋直下は残雪も消えて夏道 が現れていますので安心して通行できます。中間帯には大雪渓が続きますので不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。ヒンヤリとした大雪渓歩きは夏山登山の醍醐味です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだの残雪もすでに消え去りました。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(7/ 21現在)

今週末は7/23(土)の冷池山荘が定員に達しそうで、混みあいそうです。他は金曜日の種池山荘がやや込み合いそうです。

◎来週以降は平日も含めて、いよいよお客様が動き出しそうです。来週末に関しては冷池山荘では7/30(土)種池山荘では7/29(金)及び7/30(土)新越山荘では7/30(土)がかなり混みあいそうな現時点でのご予約状況です。来週の予約状況次第ではご宿泊予約をお断りする可能性もございますので、ご容赦くださいませ。その際はあらかじめ他の山岳地域への山行も平行してお考えいただければ幸いです。

◎7月最終週7/30(土)及び8月第1週8/6(土)の各週末は、各山荘ともに夏山シーズン前半のピークになりそうな現時点でのご予約状況です。なおお盆を含めて、お盆の前後は比較的すいていますので、ご一考願えればさいわいです。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/26(火)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。先に混雑が予想されるとご報告した冷池山荘の7/27(水)は中学校以外の団体がキャンセルになりましたので、まだ余裕がございます。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/19(火) 7/20(水) 7/21(木) 7/25(月) 7/26(火) 7/27(水) 7/28(木) 8/24(水) 8/25(木) 8/31(水)
種池

 30人

 

 100人

 30人

190人

 

120人

 70人

 20人

140人

冷池  

60人

     

 150人

 

     

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎台風6号も去りこのあとは夏型のお天気が期待されます。当然のことながら日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO 932  無事にパソコンが直りました。

2011  7/ 21(木) 

  10日ぶりにパソコンが戻ってきました。この間には今夏最初のピークでもある海の日3連休もあったりで、皆さんにはいろんな情報を提供しなければいけないというのに、心苦しいやら残念やら申し訳ない気持ちでいっぱいでした。おかげさまでパソコンのほうはなんとかデータも無事で、修理やメンテナンスををしていただいたH先生には本当に助けていただきました。ありがとうございました。

  またこの間にはヘリ荷揚げ作業、海の日3連休、大型台風の上陸等いろいろとありましたが、スタッフもみんな頑張ってくれて、最高のお天気にも恵まれた今夏最初の大型連休を乗りきってくれました。おいおい海の日3連休の光景もご報告申し上げたいと思います。取り急ぎ直近情報を更新いたしましたのでご覧くださいませ。しばらくあいだも空いてしまいましたが、またがんばってやっていきますので今後ともよろしくお願いを申し上げます。またパソコン入院中にもときどき当H.Pに足を運んでいただきましたこと厚く御礼申し上げます。

NO 931  まもなく海の日3連休

2011  7/ 13(水) 

  海の日3連休を前に、早々に梅雨明けもして、いい最盛期のスタートをきることができホッとしています。ただ毎朝とても素晴らしい天気で始まるのですが、午後は連日雷雨に見舞われる天候です。夏型の天気といえば天気ですが、雷の注意はいつも以上にお気を付けください。
  梅雨明けと同時に、お客様も増えてきています。海の日3連休は冷池・種池山荘がまぁまぁの入り込みになろうかと思いますが、定員に達しないと思われます。登山道については、雪消えも順調で、落ち着いてきています。針ノ木岳方面は、まだ残雪の箇所もあるので気をけてください。又、お花は夏の花がどんどんと咲きだしています。今夏は花の付き方もとてもいい感じです。
  尚、誠に申し訳ありませんが、当方のパソコンが故障して、現在修理中です。当ホームページも、しばらく更新が思うようにできなくなると思いますがご了承くださいませ。3連休が絶好のお天気にめぐまれるよう願っております。

NO 930  まさに梅雨明けの空が広がる朝。

2011  7/ 10(日) 

   梅雨明け2日目の朝。最高のお天気、すがすがしい北アルプス晴れの一日の始まりです。形容のしようがないほどの、みごとなまでの梅雨明けです。昨夜冷池山荘にご宿泊のお客さまも、テント泊のみなさんも、全員そこかしこに咲きだした高山植物のお花と語らいつつ、360度の大展望を目に焼き付けながらの鹿島槍ヶ岳登頂へ出発です。大震災の影響で心配される今夏の観光シーンですが、やっぱり北アルプスは別格だと思います。ぜひとも今夏も北アルプス登山をご堪能くださいませ。

梅雨明けにふさわしい雲がぽつんぽつんと、あるいは細長く浮かびます。(冷池山荘テント場:7/10)

 直 近 情 報

天気

◎7/9に長野県と北陸地方に梅雨明け宣言が出ました。北アルプスも梅雨明けにふさわしい最高の夏空が9日、10日と広がります。ただし日中はガスが沸き立ちます。

◎9日には夕方に雷雨がありました。10日も昼過ぎに雷雨あり。しばらくは日本海上の梅雨前線に向かって南から湿った大気が入りやすい気圧配置です。日中の温度上昇とともに雷雨やにわか雨が降りやすい状態が続きそうですので、注意が必要です。

◎このところ朝の温度は10度超え、また日中も20度を超えるようになり、温度も上がってきました。雪解けはどんどん進んでいます。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ等の夏をいろどるお花たちが咲きだしています。

◎毎年当たりはずれが大きいコバイケイソウも咲きだしています。種池山荘直下のコバイケイソウのお花畑もまもなく咲き始めることでしょう。

◎小屋の周りではナナカマドの白い花が満開です。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪が少しずつありますが、周りの雪の早く消えた場所から 夏の花が咲きだしています。見頃は7月下旬から8月上旬でしょう。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道は 種池山荘直下と例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根は最上部のトラバースに少し残雪がありますので注意して通行してください。こちらも上部からの落石にも注意です。

◎冷池テント場の先には延長400m近くに渡って残る雪庇の名残の上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときが凍っているのでバランスを崩さぬよう注意が必要です。小屋で雪庇への上り下りはカットしています。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を歩いて下さい

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。針ノ木小屋直下の夏道 もまだ姿を見せていないようです。大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋までずっと雪の上を歩きますので、不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ち になってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時はご注意ください。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだにも雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれますので注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので要注意です。 心配な方にはアイゼンピッケル等持参をおすすめいたします。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 10現在)

◎次週の海の日3連休は7/16(土)、7/17(日)の冷池山荘が定員の半分ほどのご予約をいただいています。梅雨明け宣言も出ましたので、このあと直前予約が増えると思われますが、定員に達することはないかと思われます。種池山荘も大きな混雑はないと思われます。新越山荘は3連休はほとんどご予約が入っていません。ゆっくりしていただけます。

◎一般のお客様に関しては、 7/23(土)、7/30(土)、8/6(土)、8/20(土)、8/27(土)の各週末ともに平均的にご予約をいただいており、現在のところ突出して混雑が予想される日は見当たりませんが、順調な梅雨明けもあって7/23(土)、7/30(土)の各週末は今後予約も増えていくと思われます。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/26(火)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。先に混雑が予想されるとご報告した冷池山荘の7/27(水)は中学校以外の団体がキャンセルになりましたので、まだ余裕がございます。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/19(火) 7/20(水) 7/21(木) 7/25(月) 7/26(火) 7/27(水) 7/28(木) 8/24(水) 8/25(木) 8/31(水)
種池

 30人

 

 100人

 30人

190人

 

120人

 70人

 20人

140人

冷池  

60人

     

 150人

 

     

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎みごとな梅雨明けです。当然夏型のお天気が続くでしょう。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

 

 

NO 929  サンショウウオもビックリ。早期の梅雨明け宣言。

2011  7/ 9(土) 

  長野県と北陸地方が同時に梅雨明けしました。北陸は平年比で15日も早く、なんと史上3番目の早さとか!  数日前の予想では来週は、梅雨前線が週中に本州上に停滞するなんて予想でしたので、心配していましたが、昨日の予想では梅雨前線は来週後半にかけても日本海北部まで上昇になっていましたので、昨日の近畿地方などに続いて期待はしていましたが・・・  イッキ一気の梅雨明け宣言発表と相成りました。欲を言えば新潟県も発表されれば言うことないんですがね。

  そして夕方には冷池山荘と種池山荘では梅雨明けを知らせる雷雨もあり、どうやら正真正銘の?

梅雨明けのようです。このあとは文字通りの“梅雨明け十日”の好天を祈り、太平洋高気圧の持続力に期待したいものです。格言どおりにいけば海の日3連休は最高のお天気になるわけですが・・・  そうは問屋が卸してくれるかどうか。とにかく超期待の“梅雨明け十日”の始まりです。

  梅雨明けを予想したかのように、今週末はお客様も動き出しました。まだまだ少なめではありますが、今夜は今季初めての3つの山荘にお泊りのお客さまがお越しです。種池山荘では雪の中から這い出してきたサンショウウオも梅雨明けを祝福してくれました。

  梅雨明け宣言とともに、登山者も増えてくるわけですが、これからは熱い日差しや雷雨に気をつけなければなりません。水分補給、日除け、日焼け対策、小屋への早着き等々十二分に気をつけていただき、楽しい夏山登山を満喫ください。例年になく早い夏山トップシーズンの開始です。

鹿島槍ヶ岳を眺めながらの布団干し。ぜいたくな時間ですね。(種池山荘:7/9)

まだ産卵場所の種池は雪の下。今年もよろしくネ

新越山荘周辺の残雪は小屋衆がカットしています

新越岳の上空にも夏雲登場。ご来荘ください。 シナノキンバイ、コバイケイソウ、シラネアオイ・・・

NO 928  吉報は南から

2011  7/ 8(金) 

  朝のうちはどんよりとしていましたが、昼にかけて日差しも増して夏型のお天気になってきました。おりしも梅雨前線が日本海中部まで北上! それに呼応するかのように、本日午前には中国、四国、近畿、東海まで梅雨明け宣言が出されました。どこも平年比、10日以上早い梅雨明けとなりました。もう雨はたっぷりと降りました。このあとも関東、甲信、北陸と続々と梅雨明けが進めばうれしいんですが・・・・ 

  とにかく北アルプス北部は北陸地方に梅雨明け宣言が出なきゃ、正直すっきりとした夏空続きとは参りません。長野県に梅雨明け宣言が出たら、OK! なんて方がほとんどですが、それだけではだめです。なんとしても北陸、新潟といったところが明けなきゃだめです。北陸の平年が7/24ごろでしょうか。どの地方も今年は平年比10日以上早いことからいけば、海の日3連休前の梅雨明けを必然的に期待してしまいますね。捕らぬ狸の皮算用にならぬように、静か〜に眺めたいものです。今日は温度も一気に急上昇して、小屋周りでも今夏初めての20度突破になりそうです。

朝のうちこそ、どんよりとした雲行きでしたが・・・  (種池山荘:7/8)

岳へ来て日傘をさしているなんて誰ですか?昼にかけてはこの天気。夏近しですね。(種池山荘:7/8)

NO 927  梅雨明け宣言なんか待ってられない。

2011  7/ 7(木) 

  なかなかお天気は長続きしてくれません。午後には雨が降り出し、またまた梅雨空へ逆戻りです。当然ながら期待の七夕とはなりませんでした。といっても長野県では七夕はひと月遅れの8月7日ですから、悲観することもありません。皆さんもたまには岳の上での七夕、夜には天の川に“夏の大三角形”を見つけ、織姫と彦星に思いを寄せ、願いをかけてみませんか。蓮華岳と針ノ木岳の上に横たわるさそり座が北アルプスを支配するかのような星空の季節がまもなく到来です。

  それにつけても梅雨明けが心底待ち遠しい時期になってきましたが、ここ数日は梅雨明け宣言なんて、待ってられないお客様が少しずつ増えてきており、小屋にも連日数人のお客様が泊まられるようになってきました。柏原新道の終点、“種池交差点”に歓声が飛びかうのもまもなくのことと、待ち焦がれています。

鹿島槍ヶ岳の雪も目に見えて減りました。午後には雨の中へ。(7/7)

鹿島槍登頂のお客さまもボチボチ。(7/7:冷池)

ミネザクラ散ると次はナナカマドの季節です。(7/7)

種池山荘は柏原新道と鹿島道と新越街道が交差する大交差点。今夏も動き出しました。(7/6)

NO 926  久しぶりに富士山も登場

2011  7/ 6(水) 

  昨日は前線通過に伴い、東日本各地では雷雨やひょうや突風やらで大荒れだったようですが、鹿島槍ヶ岳周辺はさいわいにも、至って穏やかな天候でした。そして梅雨前線が一気に、予想以上に南下した今朝は、それはそれはみごとな梅雨の中晴れになりました。遠く富士山までもが手に取るようです。このまま梅雨明けになってくれたら、うれしいのですが、明日の後半からはまた梅雨前線も北上の予報へ・・・・   そして週末以降の前線の更なる北上! そして梅雨明けへのタイミングを待ちたいものです。うまくいってくればいいんですけどね。

  今年の梅雨は後半を中心にけっこう雨量も増し、6月末からの高温傾向もあり、岳の残雪の消える速度もここへ来て急上昇中です。 もう来週末には今季最初の入り込みを迎えるであろう、海の日3連休ですが、順調に登山道の雪消えも進みそうです。小屋でも道直しや、雪切り、草刈、水場の設置作業等の外仕事をはじめ、小屋の内外で海の日連休へ向けてまだまだ大忙しの毎日です。連日のように夏山スタッフの入山も続き日に日に夏山ムードも高まるこのごろです。

最高の朝。中央奥に富士山、左には八ヶ岳、右側には南アルプスの長大なる山脈が連なる。(7/6)

槍や穂高岳もくっきり、はっきりの朝。

爽やかな朝。鹿島槍の右奥には妙高、火打の山々

ハイマツも青さを増し、残雪の白さをさらに引き立てます。種池山荘も来訪者が増えてきました。(7/6)

NO 925  お花畑の見頃は7月下旬以降です。

2011  7/ 4(月) 

  午前中は降ったり止んだりも、夕方からはまとまった雨降りになった週明け月曜日です。明日、あさっては梅雨前線も南下して晴れ間ものぞきそうですが、その後はまた北上へ。ただ次週末の7/9(土)以降には前線の活動も弱まりそうな感じの週間予想気圧配置です。次週末ごろからは、南から梅雨明けになっていけばうれしいですね。北アルプスもすでに例年以上に雨量も多くなっている感じの今年の梅雨です。総雨量の観点からいけばそろそろ梅雨明けのタイミングも近くなっているかもしれません。

  さてスタッフが休暇で小雨の中、新越山荘まで遊びに行ってきましたが、残雪はそこかしこに、まだまだ多いものの、消えたところからどんどんと夏のお花たちが咲きだしているそうです。主稜線の雪庇跡の残雪が消えたところの多くが、例年7月下旬から8月上中旬にかけて大きなお花畑になるわけですが、今年は雪消えが若干遅めの感じでしょうか。その分8月中旬までしっかりと楽しめそうです。これから9月上旬まで、いろんなところでいろんなお花やお花畑にめぐり合えるといいですね。そしてひとつでも多くのお花の名前も覚えてください。コマクサはどなたもご存知のようですが、チングルマやコバイケイソウでもご存知でない方が・・・  『知るは楽しみなり』 、ピークハントだけでなく、花の名前や山の名前もいっぱい覚えてください。  

ハクサンイチゲ咲く新越岳(岩小屋沢岳南峰)を下り、新越山荘をめざす。正面に針ノ木岳。(7/4)

沿道はお花がいっぱい。新越山荘でお待ち申し上げます。

盛夏の花、ミヤマキンバイの早咲き。

キヌガサソウの群落に憧れる人は多い。

NO 924  久しぶりに晴れ間がのぞく週末になりました。

2011  7/  2(土)

   梅雨空が続く 北アルプスそして鹿島槍ヶ岳周辺ですが、今朝は久しぶりに爽やかな朝を迎えることができました。種池山荘に泊まられたお客さまも意気揚々と冷池山荘、鹿島槍へと向かわれました。ただしこのお天気も明日までとか・・・  今日あたりは天気図から消えて前線活動も弱まっていますが、来週はまたしっかりと梅雨前線が本州上に停滞しそうです。なお本日から下記のように直近の最新情報を1週間に1回ぐらいお送りいたしますのでご参考になさってください。

残雪の北アルプスの醍醐味を実感する朝です。種池山荘と剱岳立山連峰。(7/2)

蓮華岳の左奥には遠く大天井、燕岳。(7/2)

連日の雨にあらわれて鹿島槍もしっとりと。(7/2)

幸せですね。梅雨の中休み。(7/2)

朝日を浴びながら爺ヶ岳を目指します。(7/2)

野口ガイド様ご一行。しとしと雨で鹿島槍ヶ岳登頂は次回の楽しみにされての下山へ。

長野県の委託で爺ヶ岳周辺のライチョウ調査に来られた皆さん。作業も終って夕食前の乾杯。

 直 近 情 報

天気

◎6月後半からは梅雨らしい天気が長く続いています。 ときどき晴れ間が出ても長続きはしません。本日7/2は久しぶりにすっきりと晴れ上がりましたが、8時ごろからはガスの上がりが早くなっています。

◎今朝の温度は10度、また日中もこのところ18度ぐらいまで上がり、温度は高めの感じです。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎稜線の風衝帯では ミヤマダイコンソウ、ミキジムシロ、ハクサンイチゲ、チングルマなどが咲きだし、気をつけなければ見落としてしまうミネズオウやコメバツガザクラ、コケモモ、ウラシマツツジなどの足元の超小低木の 米粒のような花々も精一杯咲きほこります。キバナシャクナゲは盛りを過ぎた感じです。また樹林帯に近い雪消えの早かった湿った場所ではシラネアオイ、キヌガサソウ、エンレイソウ、サンカヨウなどの大型の花が咲きだしています。

◎小屋の周りでは新緑が真っ盛りで、ミネザクラは終わりを告げようとしています。ナナカマドはまもなく咲きだすことでしょう。

◎夏に大きなお花畑になるような場所は、まだ残雪の下にありあます。周りの雪の早く消えた場所からコバイケイソウ等が芽吹きはじめています。

◎柏原新道では背丈の高いムラサキヤシオツツジのピンクが中間帯より上で目立ちます。足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎柏原新道は 種池山荘直下と例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。 残雪期に最も危険なガラバ上部の富士見坂の残雪も全て消えています

◎赤岩尾根は最上部のトラバースに残雪がありますので注意して通行してください。こちらも上部からの落石にも注意です。

◎鹿島槍ヶ岳ピストンに関しては種池山荘前と冷池テント場の先に残雪が残っています 。冷池テント場の先には延長400m近くに渡って残る雪庇の名残の上を歩きます。 (夏山登山道はまだ雪庇の下に隠れています) 現在はほぼ平らですが、雪庇が消えて途切れ途切れになってくると雪庇の上を歩いたり夏道を歩いたりしますので、雪庇から夏道へ下りるときが凍っているのでバランスを崩さぬよう注意が必要です。現在でも決して谷側を歩いて滑落しないよう注意してください。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を歩いて下さい

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。針ノ木小屋直下の夏道 もまだ姿を見せていないようです。大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋までずっと雪の上を歩きますので、不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ち になってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時はご注意ください。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだにも大きな雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれますので注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので要注意です。アイゼンピッケル等持参をおすすめいたします。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎雨による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

アドバイスや注意

◎ようやくお客さまもぽつりぽつりと動き始めたところです。海の日3連休までは静かな山行が楽しめます。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎梅雨明けまではもうしばらく時間がかかりそうです。梅雨前線の動きをしっかりと把握して天気を判断して、無理な行動はなさらないようお願いします。また天候の急変に伴って温度も急変します。 雨ガッパは良質のものを備えましょう。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

混雑状況(7/ 2現在)

◎一般のお客様に関しては、7/16(土)からの海の日3連休 を含め、7/23(土)、7/30(土)、8/6(土)、8/20(土)、8/27(土)の各週末ともに平均的にご予約をいただいており、現在のところ突出して混雑が予想される日は見当たりません。 どちらにしましてもご予約数が伸びてくるのもこれからですので、まだまだ今シーズンの入り込み傾向もわかりかねますが、海の日3連休は梅雨明け次第と思われます。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/26(火)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。また冷池山荘の7/27(水)も学校登山の150人以外にも一般団体が入っており混み合いそうです。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/19(火) 7/20(水) 7/21(木) 7/25(月) 7/26(火) 7/27(水) 7/28(木) 8/24(水) 8/25(木) 8/31(水)
種池

 30人

 

 100人

 30人

190人

 

120人

 70人

 20人

140人

冷池  

60人

     

 150人

 

     

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

NO 923  梅雨空の下、7月スタートです。

2011  7/ 1(金) 

   期待の7月スタートは雷をまじえた雨で始まりました。ただその後日中はは雨も降ったりやんだりの小康状態へ。梅雨空はまだまだ続きます。昨夜種池山荘に泊まられた数名のお客様は皆さん下山へ、一方で7月入り、夏山開きを祝って登ってきて下さったお客さまも数名です。当地では月初めの1日が雨で、3日が晴れだったらその月は安定したお天気だなんてことをおっしゃる方がいますが、果たして今年の7月はどうなるでしょうかね。

  さて梅雨も沖縄、奄美、鹿児島と例年にない早さで明けてきていますが、今年の北アルプスの梅雨明けも気にかかるころになってきました。ただ来週の週間予想気圧配置を見ると、来週中も本州中部は梅雨前線が停滞しやすいようで、梅雨明け宣言は無理っぽい感じです。それならばなんとか再来週こそ! と期待しますが、どうなることでしょうか。再来週の梅雨明けでも平年よりも一週間も早い梅雨明けになるのですが・・・  いまは太平洋高気圧の頑張りに期待して、海の日3連休前の梅雨明けを祈るばかりです。

  なお6月最終日の昨朝は、報道のとおり松本市で大きな地震があり、小屋でもかすかにゆれを感じました。さいわい大町や安曇野周辺、北アルプスの山岳地帯では被害等の報告はまったくありません。またつい先日は上高地へとつながる県道や国道で集中豪雨に伴う土石流で数日通行止めになったこともありましたが、大町周辺の登山口へつながる車道に被害はありません。とにかく今は空模様も足元も穏やかになってほしいものであります。足元の話しをすれば、みなさんお楽しみの高山植物は雪消えの早かった場所からどんどんと順調に咲きだしていますのでご安心をなさってください。小屋周辺では今、桜前線の最後を飾るミネザクラが終わりを迎えようとしています。一方で日当たりのいい小屋前では夏を彩るミヤマキンポウゲが咲きだしています。鹿島槍ヶ岳から爺ヶ岳の主稜線でも早咲きのチングルマやハクサンイチゲなども咲きだしており、お花は確実に夏へと移り変わってきています。そんなお花も夏模様へと移り変わる、今日7月1日、北アルプスのあちこちの山小屋でも小屋開きになりました。私どもの新越山荘やお隣の針ノ木小屋も本日オープンいたしました。いよいよ名実ともに今年の夏山シーズンも開幕です。なお先日も申し上げましたが、針ノ木岳方面はまだ残雪が多いですのでアイゼン、ピッケル等の持参をお願いいたします。

1月沖縄のヒカンザクラから始まった日本の“桜前線”もまもなく終わりを迎えます。(6/30)

小屋前にけなげに咲くミヤマキンポウゲ。

コバイケイソウの芽吹き。