8/15 付けの
直 近 情 報
▲天気
◎8/9ごろから、ようやくお天気も安定傾向です。12,13,14,15日と好天に恵まれています。
◎天気安定していても、午後は雷雨の可能性がありますので、注意が必要です。
◎岳の上もここ数日は22度近くまで上がって暑いくらいです。暑さ対策が必要です。
◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。
さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。
▲花
◎主稜線では夏のお花は最盛期が過ぎました。すでにミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ、
ミヤマカラマツ、ヨツバヒヨドリといった秋のお花がどんどん咲きだしています。
◎チングルマは盛りを過ぎ、綿毛のものが増えてきています。
◎主稜線では早くもコケモモが赤い実を付け始めています。
▲登山ルート等の状況
◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません
◎柏原新道で例年遅くまで残る
ガラバの雪渓も消えました。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。
◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。
全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。
◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っています。中間帯の “ノ ド” 付近は雪渓が不安定になっており、雪渓を通らずに山腹を高巻きする
“秋道” を通行するように、針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないようにしてください。針ノ木小屋ホームページをご覧
になってご確認ください。
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針ノ木雪渓を新越山荘方面から俯瞰。(8/10) |
雪渓のいちばん狭い部分が “ノ ド”。(8/10) |
◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。
ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。
◎最近の夕立続きや地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。
また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。
◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません
◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 ※こういった事前規制は
猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。
◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞
や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。
◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。
▲冷池・種池・新越山荘混雑状況(8/15現在)
◎お盆期間中はお天気に恵まれていますが、予想通り入り込みは少なめで推移しそうです。どの小屋も最高で定員の半分ぐらいの入り込みでしょう。8/16になると冷池山荘でご予約30人ほどです
。
◎8/19(金)からの週末と8/26(金)からの週末は、まあまあの入り込みと思われます。天気予報がよくなれば予約も増えてくるものと思われます。
◎7月下旬の悪天候のため何校かの中学校登山が夏休み明けに延期になり、下記の予定で実施されます。この中では種池山荘の
9/1(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。ほかにも黄色の日が混み合いそうですので、宿泊日がスライドできるお客様におかれてはスライドしていただければ助かります。
なにとぞよろしくお願いを申し上げます。
種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表
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8/22(月) |
8/23(火) |
8/24(水) |
8/25(木) |
8/26(金) |
8/29(月) |
8/30(火) |
8/31(水) |
9/01(木) |
9/06(火) |
種池 |
120人 |
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70人 |
30人 |
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140人 |
190人 |
予備日 140人 |
冷池 |
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150人 |
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◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。
◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると
まれにお断りすることもありますが
、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。
ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります
のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入
り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。
▲アドバイスや注意
◎夏山最盛期に入り長野県内の山岳では各種事故が増えています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。
雷雨対策としてはできるだけ早く小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。
◎登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。
◎岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。
◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、
一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。
またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。
◎昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは
ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。
これは子供連れパーティに限ったことでありません。
◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。
またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。
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