▲▲ 2011 / 9月 ▲▲

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NO 998  紅葉前線 胎動! 

2011  9/  29(木) 

   スタートをきったものと思ったものの、なかなか前進ができなかった今年の紅葉前線ですが、ようやくここ数日の冷え込みが功を奏したか、今日は目に見えて色合いが良くなってきたのがわかります。やっと大前進開始の号令が、山の神様? から発せられたようです。そして明日予想される雨は、さらに色づきを増し、色合いを深めてくれるものと思います。9/7の強烈な初霜や、初雪後の霜でけっこう霜枯れしてしまった葉っぱが目立つ箇所もありますが、種池山荘周辺や柏原新道の上部のナナカマドやダケカンバは頑張ってくれています。このあと一段、二段の更なる紅葉の深まりに期待も同時に深まります。来週、そして体育の日3連休と大いに視覚を、そして脳裏を刺激してくれそうです。

   なお今週末から来週にかけても、冷池山荘も種池山荘もたいへんすいています。紅葉時季の山小屋は平日でも、混みあっていると誤解されている方が多いようですが、ほんとうにゆっくりとしていただけますのでぜひご一考くださいませ。また体育の日連休も、日本晴れ続きの予想でも天気予報で出れば混みあうでしょうが、今のところは8日、9日ともに冷池山荘も種池山荘も40人様ぐらいのご予約をいただいているだけです。こちらもぜひまたご計画をお待ち申し上げます。

種池山荘北斜面の“小屋裏もみじ”の色付きは“2分付き”ぐらいでしょうか。(9/29)

爺ヶ岳の南西斜面は、柏原新道の水平道や大廻り付近へつながるダケカンバの黄葉が素敵な斜面。日に日に目にもまぶしい黄葉が進み、同時に大下降もまもなく始まります。(9/29)

こちら種池平でもナナカマドなどが少しずついい感じに・・・ (9/29)

NO 997  3日続きの大快晴! 

2011  9/  29(木) A.M

   取って置きたい、取っておけるものなら・・・・ 貯金できるものなら、今週末まで、そして体育の日3連休に。お天気預金ができる銀行はないですかね。  そんな気持ちにさせるこのところの大快晴、朝起きると喜びと同時に、自由にはできないお天気の並びにもどかしさを覚えます。それならいっそ、曜日の並びを変えて、3日後にはは高気圧が真上にくるから、土曜日にしてしまえ! とか・・・ これまた相当な無理難題ですね。まあどちらにしてもこの大快晴も今夜まででしょうか。明日の朝にはつまらぬ悩みは消え去りそうです。

  そして明日には本州を前線が通過していきます。雨域が東へさったあとには、気圧配置も冬型へと変わり、今度は寒気が流入しそうです。先般の台風15号のあとの初雪が舞ったときと同じように、今回も雪が降る可能性があるでしょう。ただ冬型の気圧配置もそれほど長く続かなければ、日曜日あたりには、かなり回復してくれるのでは・・・ そしたら紅葉と新雪の三段紅葉! などと淡い期待をいだいています。そして来週前半はまたまた移動性高気圧におおわれて、お天気になりそうです。やっぱりお天気周りがちょっとずれているような感じが・・・・・  でも先般の2回の3連休も、台風の影響でお天気は心配されましたが、終ってみれば両方ともにまあまあのお天気でした。今週末もそんな感じでいってくれればうれしいと思います。まあ取らぬ狸の皮算用で終らなければ・・・ 自分でも何を言っているのか、言いたいのか・・・  とにかく今日も超快晴の北アルプス鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺です。そしてこんなにいいお天気なのに、お客様はもったいないもったいないの大合唱をしながらの下山へ。うかがえばこんな素晴らしい秋空、一気に色づきだした稜線の紅葉をあとに下山してしまうのが本当にもったいない、心苦しいとのこと・・・・ 1時間でも長く頂上に、小屋前のベンチに座って、ぼう〜っとしていたい昨日今日です。

遅れ気味だった紅葉ですが、冷池山荘の周りもいい感じになってきています。(9/29)

今日も最高!鹿島槍ヶ岳頂上からは能登半島も佐渡も見えることでしょう。(9/29)

焼山、火打山、妙高山、乙妻山、高妻山、飯綱山、黒姫山、戸隠山・・・ 信越県境の峰々。(9/29)

 9/28 付けの 直 近 情 報

天気

◎北アルプスではすでに9/22〜23日にかけて、ところどころで初雪が舞いました。量的には最大でも2センチぐらいで、すぐに消えています。ただ今後はもういつ雪が降ってもおかしくありませんし、冬型が強まればまとまった積雪になっても不思議でありません。当山荘でも9/23には初雪を観測していますが、すぐに消え去っています。

◎9/7には最低気温マイナス2度と冷え込み、初氷と初霜を観測しています。また先週の初雪以降は氷の張る日も増えてきています。

◎おだやかな秋日和の日中は、10度以上になり結構あたたかになりますが、もう寒い日は日中の最高気温が5度以下になってもおかしくありません。

◎先週末から穏やかなお天気が続いていますが、今週末は前線通過後の9/30以降 一時的に冬型の気圧配置に変わりそうです。週末は北アルプスの高山では雪が舞ったり降ったりする可能性 あります。その後来週前半は移動性高気圧にまたおおわれそうです。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

紅葉

◎主稜線の紅葉は平年よりはやや遅めに推移していますが、ほぼ昨年並みのペースという感じです。人気の種池山荘周辺(2400m前後)のピークは来週に入ってからでしょうか。体育の日連休の頃は主稜線から少し下がった柏原新道の上部が見頃でしょうか。

◎なかなか予想はむずかしいですが、今週末から体育の日連休にかけては、柏原新道の中間帯から種池山荘の建つ主稜線帯までのどこかで、素敵な紅葉にめぐり逢えるはずです。

登山ルート等の状況

◎現在周辺の登山道や、登山口までの車道等に支障は報告されていません。雨が降るとすぐに、登山道は大丈夫かと聞かれる方がおられますが、大雨が降ってもすぐに登山道の全線の状況を把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎柏原新道のガラバ付近では落石や滑落に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針ノ木大雪渓は中間帯の一部に雪渓が残っていますが、現在は中間帯の “ノ ド” 付近を含めて、全ルートで雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するようになっています。針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないように注意して通行してください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

鹿島槍南峰を越え五竜岳方面へ向かうと、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。 またこれからは凍結や強烈な降霜、積雪があれば、危険度は高まりますので熟達者のみの世界になります。 またキレット小屋の今年の営業は10/1(土)までですのでご注意ください。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(9/2 8現在)

新越山荘の今季営業は9/25(日) で終了いたしました。このあとは冷池山荘が10/15(土)のご宿泊まで、種池山荘が10/22(土)のご宿泊まで営業いたします。

種池山荘のみ当初の予定より一週間延長して10/22(土)の宿泊まで 営業いたしますので、ぜひご計画くださいませ。

◎今週末は9/30(金)、10/1(土)、10/2(日)のいずれの日も、冷池山荘、種池山荘の両山荘ともにご予約はたいへん少ないです。

秋の三大3連休の最終弾、体育の日連休ですが、今現在、冷池山荘、種池山荘ともにご予約はいたって少ないです。お天気の動向も見ながらぜひご計画ください。お待ち申し上げます。

◎紅葉シーズンでも、平日はほとんど込み合いませんので、ぜひともご来荘くださいませ。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。なお予約がなくてもお断りすることはございません。 

アドバイスや注意

初雪も舞い、氷が張る日も増えてきています。天気予報で冬型の気圧配置だとか、本州や北海道の高い山や峠では雪が降るかもしれないと言ったときには、アイゼン等の冬山装備も必要になってくる時季です。また岩場が凍結すると数メートル程度でも通行が困難になることもありますので注意が必要です。

9月下旬になると、北アルプスの早いところでは、営業終了、小屋閉鎖になっていきますので、山行前にしっかりと確認する必要があります。

◎日もすっかり短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。特に昼頃に扇沢を出発して種池山荘泊まりの方は、できるだけ早く出発なさってください。

◎初氷もはり、朝夕を中心に寒くなってきました。フリース、ジャンパー等の上着をお持ちになってください。寒いときは手袋も必要な、防寒を考慮しなければならない季節です。

◎登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

◎岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

◎昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 996  今秋ナンバーワンのお天気。 

2011  9/  27(火) A.M

  お天気続いています。昨日は移動性高気圧と移動性高気圧のあいだの小さな気圧の谷のせいか、はたまた南岸に停滞する秋雨前線の影響か、ちょっとどんよりした肌寒いお天気でしたが、今日は明け方より、今秋最高、シーズンを通しても一、二を争うような絶好の秋空が広がる鹿島槍ヶ岳周辺です。今朝の温度はマイナス1度、日中も15度 近くなり、歩いているとちょっと汗ばむぐらいかもしれません。

どうですか、この青空! 昨夜はテント泊の“山ガール”も超満足の澄んだ空気と雄大な鹿島槍ヶ岳。今朝の寒さにはビックリも、こんなお天気の中で、毎回登山が楽しめたら“山ガール”人気も末永く続いてくれることでしょうね。ぜひまたまたお越しください。(冷池山荘 9/26)

紅葉の色付きは先週は足踏み状態でしたが、このところの冷え込みで再始動開始。主稜線もこれから見頃を迎えます。例年よりちょっと遅れ気味になっています。(冷池山荘 9/26)

NO 995  新越山荘の今季営業終了。 

2011  9/  26(月) 

  昨晩お泊りになられた、今季最後のお客様5名様を、好天の中お見送りして今シーズンの営業も終了になりました。シーズンを通しての天候不順もあり、やや不完全燃焼のままで小屋閉めになってしまったのだけは、ちょっとだけ心残りです。でも若い支配人の下で年配スタッフと若手スタッフが調和して、和気あいあいと、大きなトラブル等もなくやってこられたことがいちばんの宝ですね。感謝しています。お客様にはいたらぬ点も多々あったかと思いますが、ご利用まことにありがとうございました。ぜひまたご友人を誘ってお越しくださればさいわいであります。

  小屋閉め作業は、以前から営業と同時進行で各種行なってきていましたが、最後は種池山荘スタッフや夏に来ていたスタッフの応援、少々こうるさい現場監督?も参加したりの大人数で行なわれ、冬への備えに万全を期すように頑張りました。今シーズンもいろいろな方々にご協力いただきましたことたいへん感謝申し上げます。このあとは冷池山荘と種池山荘でもうしばらくがんばりますので、小屋のほうへもお出かけくださいませ。

NO 994  三連休最終日も好天で明ける。 

2011  9/  25(日) 

    三連休の初日午後には初雪が降ったりしましたが、2日目が快晴、そして最終日の今日もみごとな秋空で明けた北アルプスです。初雪も見られたり、秋空快晴の稜線漫歩を楽しまれたり、最高の秋分の日3連休になりましたね。欲を言えばもうちょっと紅葉が進んでいてくれたらなというところでしょうか。とにもかくにもお天気に恵まれ、お客様もたくさん入っていただいてよかったです。テントが多かったのがこの連休の特徴でしょうか。

   さあこれで秋の三大3連休も二つが終了。いずれも直前の台風で心配されたものの、お天気の結果は良好にてしめることができました。台風に左右されて躊躇され、登山中止された方 にはちょっと残念な両連休でしたね。でも10月にはもう一回体育の日3連休がありますので、ぜひまたご計画をいただきたいものです。ただしもう初雪も降ったこと、いつまた降雪になっても不思議でありませんので、お天気情報や装備はしっかりとご確認の上でお越しいただきたいと思います。そして、すでに何回 もお知らせもしておりますが、わたしどもの3つの山荘のトップをきって新越山荘が本日にて今季の営業を終了させていただきます。なお体育の日3連休までは針ノ木小屋も営業していますので、種池山荘および針ノ木小屋を利用しての針ノ木岳縦走をお楽しみください。

新越山荘営業最終日も、眼前に剱岳が姿を見せてくれました。(新越山荘:9/25 6:00)

手に息を吹きかけながら、針ノ木岳目指して出発です。(新越山荘9/25) つい先日小屋開けしたばかりと思っていたのに・・・岳の夏はほんと駆け足ですね。(新越山荘9/25)

NO 993  新越山荘は明晩宿泊までの営業です。 

2011  9/  24(土) 

     天候不順でとてもきびしかった、2011シーズンも終盤に入っていますが、わたしどもの三つの山荘のトップをきって新越山荘が明日9/25(日)の晩の宿泊営業をもって今季の終了をむかえます。昨日今日と久しぶりに30人超のお客様の予定もあり、最後にちょっとだけ有終の美を飾れそうです。10月中旬まで営業の冷池山荘や種池山荘では初雪を見られないということは滅多にないことですが、9/25ごろに終了する新越山荘で、小屋閉めまでに初雪に遭遇することは比較的めずらしいことです。新越山荘終了で下山のスタッフには昨日の初雪はシーズン3ヶ月の疲れをいやす大きなプレゼントになったようです。なんでも初物はうれしいものですね。初氷、初雪、初サンマ・・・ 秋は楽しみがまだまだいろいろあるようですね。

手もかじかむマイナス3度の朝、雲海のはるか先、左に浅間山、右には富士山も見えますね。昨晩は暖かくしてお休みになれたでしょうか。(新越山荘:9/24 5:30)

長かった?3ヶ月間も明日で終了です(新越9/24)

紅葉はこちらも遅れ気味です。(新越山荘9/24)

新越山荘からは皆さん元気に針ノ木岳を目指して出発されました。途中赤沢岳の頂上からは青い黒部ダム湖と、その先の薬師岳や赤牛岳に思いを馳せることでしょう。そして振り返れば爺ヶ岳、鹿島槍、五竜岳、白馬岳・・・ もちろん正面には雄大な剱岳立山連峰!思い出に残る秋日和の一日です

NO 992  快晴!! マイナス3℃の朝。

2011  9/  24(土) 

   昨日の初雪は夕方までには消えたようで、鹿島槍ヶ岳や剱岳など見える範囲にはどこにもその痕跡は見当たらない快晴の朝を迎えました。今朝は放射冷却も手伝ってマイナス3度まで冷え込みました。9/7以来の結氷です。このところは夜寝る前に水道の水抜きをするのがどの小屋でも日課になっていますが、してなかったら 今朝などは早朝から右往左往の大騒ぎになってしまうところです。昨日の最高気温がプラス3度、そして今朝の温度がマイナス3度、これって東京や大阪の真冬のいちばん寒いときときよりも、さらにさらに寒いってことですから、北アルプスは凄い!っていうか、やっぱり日本も 縦にも横にも広いってことですね。日本の自然の多様性をつくる要因ですね。そして昨日、本日の冷え込みで、やや遅れ気味の紅葉も大きく前進していくことでしょう。 

  快晴の三連休2日目は確実に温度も上がり、昨日のぶるぶるっとする天候とはちがい、ゆったり気分で稜線歩きをみなさん楽しまれることでしょう。ただNO.991でも申し上げましたが、北側斜面や日影の凍りついた登山道では注意して通行していただきたいと思います。

霜の降りたベンチは見向きもされず、昨日冷池山荘に泊まられたお客様は、揚々に鹿島槍ヶ岳めざして出発されました。今日の頂上は冷池山荘から、種池山荘から、そしてキレット、五竜山荘からのお客様で終日にぎわうことでしょう。(9/24:冷池山荘 6:30)

遅れ気味の紅葉ですが、連日の冷え込みで良くなっていくことでしょう。ちょっと霜枯れが心配かな?ナナカマドの実にも降霜、後方爺ヶ岳の上空にもどこまでも高い秋空が広がります。(9/24:冷池)

NO 991  2011年の初雪です。

2011  9/  23(金・祝) 

   今日は午前中の晴天も、午後には雲行きも一変。寒気が流れ込んだようで、2時ごろから山荘周辺でも初雪が舞いました。その後は淡雪のごとく消え去ってしまいましたが、夜にはまたぱらついたり、星空が見えたりとめまぐるしい天気の3連休初日でした。日中の気温はプラス3℃ほどで、とてもとても寒い一日になりましたが、そんな中をみなさんお元気に到着されました。

   なお明朝は放射冷却も手伝って相当に冷え込みそうです。先の当情報では少々の降雪で、過剰反応気味なんてことを書いてしまいましたが、ちょっと言葉足らずでした。たとえ降雪は少なくても、翌朝冷え込んだりすると、登山道上の岩が凍りついたり、岩場の鎖などもつるつるになってしまいます。当然少ない雪でも残っていれば凍結して滑りやすくなってしまいます。日中でも温度上がらなければ、同様の状態でいる場合もあります。鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間は特に注意が必要です。 雨や雪が降らなくても強烈な霜が降りたときなども同様に注意しなければなりません。もうこれからは寒気の南下が予想されるようなときは、軽アイゼン等の携行も必要になってきますね。また万一路面が凍結しているようなときは決して無理な行動はせずに引き返す勇気も必要です。秋の穏やかかつ爽やかな山が一変したときに、冷静沈着な判断がより必要な時季にはいってきました。

   三連休2日目の明日は寒気もぬけ、移動性高気圧もやってきて、おだやかな一日になってくれるものと期待しています。

NO.990写真の好天から、午後は一変の初雪になった新越山荘。(9/23)

新越山荘営業中の初雪は平成13年以来。(9/23) 雪もいったん融けて青空も広がり大町平も見える。

 

午前中は鹿島槍ヶ岳も実に爽やか。3連休のスタートにふさわしい姿を見せてくれました。(9/23)

薬師岳方面はまだガスの中ですが、遠く大天井岳や燕岳方面もばっちりの朝の内でした。(9/23)

NO 990  秋分の日連休さわやかにスタート。

2011  9/  23(金・祝) 

   明け方のガスも取れてきて、7時過ぎからどんどんと視界も広がってきています。今朝は山荘の周囲はガスがかかっていたので、温度もプラス1℃、氷も張りませんでした。昨日は北アルプスの高い岳では初雪が舞ったようですが、山荘から見る限りでは周囲の見える山に初雪らしきものを見ることはできません。初雪が見られないのは、ちょっとだけ残念でもありますが、とにもかくにも台風一過の好天に恵まれての3連休のスタートです。   

明け方のガスも急速に消えていってます。今日はまだ雲も多そうですが、明日以降はさらによくなりそうな3連休です。新越山荘の宿泊営業も今日を入れて、あと3日間だけになりました。(9/23 7:00)

NO 989  生ビールは “売切れ御免”.

2011  9/  22(木) 

   7月、8月、そして9月と、お天気に泣かされたシーズンも終盤を迎えようとしています。とにかく海の日連休を除けば週末はほぼことごとく雨にやられた!  という印象しか残ってない、今夏山シーズンでした。海の日連休の好況に気を良くして、その後たくさん上げた缶ビールも、その後の週末のたびの天候不順、台風12号および15号等々による入り込みの低下のため、まだまだたくさん売れ残っている始末です。8月末のヘリ荷揚げの際にも、ほとんど上げる必要もなかったくらいです。もうシーズンも一箇月を切り、しかもこれからは温度も下がる一方ということもあり、さらなる売れ行きダウンは必至のようです。いっぽう生ビールはヘリ荷揚げの際に、量を少々しぼったので、なんとかちょうどのペースで消費されています。そして秋分の日3連休を前に、残りの本数が少ない冷池山荘に種池山荘から数本をスタッフがボッカしてきたところです。(一本25キロ、ボッカお疲れさん!)

   おそらく好天に恵まれるこの連休中には、種池山荘も冷池山荘も生ビールは完売するものと思われます。そして来週はヘリ荷揚げも予定していますが、缶ビールの大量在庫もありますので、生ビールは上げない予定でいます。お客様の会話の中からも、『生ビールだけが楽しみで上がってきたんだよ。』 なんて方がおおぜいいらっしゃるのは、重々承知しておりますし、わたしも決してきらいじゃないのでわかるんですが・・・  本年は生ビール“売切れ完売” 後は缶ビールにてのどを潤していただきたいと思います。申し訳ありませんがご理解の程よろしくお願いを申し上げます。お詫びといってはなんですが、 生ビール“売切れ完売” 後には缶ビールの値段も少々値下げしますので、しっかりとお飲みになっていただきたいと思います。    お酒飲まない方にはくどくどとすみませんでした・・・

雨の中、おつかれさん!でもスタッフののどを潤すことはない・・・ “へびの生殺し”状態?! (9/22)

酒屋さんがいつでも配達してくれる所ならね・・・・ 味わってお飲み下さいね。(9/22)

NO 988  北アルプス各所でも初雪観測。

2011  9/  22(木) 

   予想通りに大雪山では初雪および初冠雪になりましたね。旭川の測候所でも旭岳の初冠雪を観測しています。そして北アルプスでも2900mを超えるような高い山々では午後に初雪を観測したようです。朝の温度があまりに高すぎたので、どうかなあ・・・ と思っていましたが、やはり初雪になりました。夕方までにはお天気まだ回復せず、見えないし、お客様情報もないのでわかりませんが、きっと標高2889mの鹿島槍ヶ岳山頂でも初雪になったことでしょう。NO.987でも書きましたが、こういうことを書くとすぐに、過剰反応される方がおおぜいいらっしゃいますが、2400m台の山荘のある標高では降っていないのですから、せいぜいうっすらと白くしたぐらいでしょう。でもけっして過剰反応! といって、片付けてもいけません。これからは降れば雨が雪へ、そしていつまとまった雪へと、変わっても不思議でない時季にはいっていきます。より天気予報には敏感になっていただきたいと思います。

  天気予報のいちばん重要なのは、気象予報士が天気予報の冒頭で言う、天気概況に対するコメントです。明日の降水確率が何パーセントなんてことは、ほとんど重要ではありません。天気概況と明日の天気図だけは絶対に見逃すことのない様、そして聞き逃すことなき様お願いいたします。今日は3日ぶりに柏原新道からもお客様が、連休の好天を信じられて上山されてきました。まだ寒気も残っていますので、にわか雨には注意ですが、明日からの秋分の日3連休は、大いにお天気期待できそうです。そして来週前半にかけても安定しそうな気配です。紅葉の色づき半ばの中をそぞろ歩きできそうですね。

3日ぶりに柏原新道をお客様が登ってこられました。明日からは往来も多くなりそうです。(種池:9/22)

NO 987  大雪山では初雪になるかも?

2011  9/  22(木) A.M

   台風15号は北海道方面へと過ぎ去っていきましたが、まだすっきりとはいかない鹿島槍ヶ岳周辺、午前9時現在まだ小雨模様です。ただ明るさも垣間見られてきています。今朝の温度はプラス7度とやや温かめの温度でしたが、台風が太平洋側を通過したことにより、大陸側より涼しい空気が流れ込んできており、この後は温度も下降線をたどりそうです。気圧配置も弱いながら冬型になっていますので、高い山や北の山では雨が雪に変わって初雪が舞ったとしても不思議ではないでしょう。ただこいうことを書くと、すぐに過剰反応される方がおおぜいいらっしゃいますが、うっすらと白くなるぐらいでしょう。大雪山も富士山も初雪の平年値は9/15ごろですので、もういつ雪に変わってもまったく不思議でない季節です。明日以降は大陸から高気圧もやってきそうですので、秋の空の到来をひたすら待ちたいと思います。

冷池の水面には3日続きの雨があたります(9/22)

濃いガスに包まれる冷池山荘(9/22)

NO 986  台風15号去って・・・

2011  9/  21(水) 

   昨日に続いて、荒れた一日になりましたが、夕方には峠も越えたようで、雨風ともにおさまってきました。今回の降り出しからの総雨量は150ミリほどで、今日未明には雨が上がっている時間帯もありました。本日の夕方現在扇沢までのアルペンラインは、台風による通行止め等にはなっていません。下界の明日は太平洋側を中心に台風一過の晴天を期待できる地域も多くなりそうですが、東北〜北陸〜山陰にかけては、気圧配置も弱いながらも冬型のような感じになり、明日もう一日は しぐれ模様が続きそうな感じです。確実に回復するのはあさっての秋分の日からになりそうです。

   今日のお客様は冷池山荘に元気な若人ただ一人。なかなかさびしくきびしい毎日ですが、あさってからは稜線にも活気がみなぎり、上空には澄んだ爽やかな大気がやってきて稜線の木々も紅葉へ向けてより活性化していくことでしょう。この雨で紅葉もきっとあでやかさを増してくれることと思います。

満水の種池にも容赦なく雨が叩きつける(9/21)

台風の強風が小屋をゆすった2日間でした(9/21)

NO 985  鹿島槍にも足音近づく。

2011  9/  20(火) 

  未明から肌寒い、風雨ともに強い一日になっています。あさってあたりまで台風15号の影響を受けそうです。秋の三大3連休の第2弾 秋分の日3連休での、お天気復活を信じて・・・・ そして北アルプスはもちろんのこと、各地で被害が出ぬことを願いながら、スタッフも山荘も台風の通過を息を潜めて待つばかりです。

稜線の木々も台風にじっと耐えます。(冷池:9/20)

冷池にも強い雨が叩きつけます。(冷池:9/20)

 9/20 付けの 直 近 情 報

天気

◎台風15号の影響で本日9/20は風雨とも強くなっています。いましばらく荒天が続きそうです。

◎9/7には最低気温マイナス2度と冷え込み、初氷と初霜を観測しています。もう冷え込めばいつ氷が張っても不思議でありません。

◎また初雪にしても、冬型気圧配置になれば、もういつ舞ってもこれまた不思議ではありません。最近で早かったものには平成13年の9/22や平成20年の9/27などがあります。

◎もう日中の最高気温が10度以下の寒い日もでてくるころです。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

花・紅葉

◎主稜線では秋のお花も終わりです。名残りのミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ 、タテヤマアザミ、ハクサンフウロといったお花が所々に見られるくらいです。

◎足元のウラシマツツジが日に日に赤味を帯びてきています。日に日に草紅葉も進んでいます。

◎主稜線ではコケモモやナナカマドが赤い実を付けています。 また木々はゆっくりながらも日に日に色を上乗せしています。

◎先週は温度高めで、紅葉の進捗状況もやや足踏み気味でしたが、今回の雨、そして秋分の日以降予想される冷え込みによって、山荘の建つ2400〜2500m近辺の紅葉は例年並みの9月末から10月5日ごろまでが見頃でしょうか。

登山ルート等の状況

◎9/20現在周辺の登山道や、登山口までの車道等に支障は報告されていません。雨が降るとすぐに、登山道は大丈夫かと聞かれる方がおられますが、大雨が降ってもすぐに登山道の全線の状況を把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎柏原新道のガラバ付近では落石や滑落に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っていますが、現在は中間帯の “ノ ド” 付近を含めて、全ルートで雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するようになっています。針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないように注意して通行してください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間も支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(9/20現在)

◎9/23(金)からの秋分の日3連休は、お天気よければ、23日及び24日の冷池山荘と種池山荘はやや込み合いそうです。

新越山荘の今季営業は9/25(日)のご宿泊までで終了となります。小屋閉め作業も同時進行させていただいていますので、必ずご予約をお願いいたします。

紅葉シーズンでも、平日はほとんど込み合いませんので、ぜひともご来荘くださいませ。

冷池山荘の本年の営業は10/15(土)種池山荘は10/22(土)までの宿泊までとさせていただきます。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。なお予約がなくてもお断りすることはございません。 

アドバイスや注意

◎日もすっかり短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。特に昼頃に扇沢を出発して種池山荘泊まりの方は、できるだけ早く出発なさってください。

◎初氷もはり、朝夕を中心に寒くなってきました。フリース、ジャンパー等の上着をお持ちになってください。寒いときは手袋も欲しくなる季節です。

登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 984  終ってみれば・・・・

2011  9/  19(月) 

  沖縄近海に停滞する台風15号や日本海上の秋雨前線の影響で、天候の悪化が云われた敬老の日3連休でしたが、初日が時に小雨、2日目は文句の付けようがない最高の秋晴れ、そして最終日の今日も午後3時ごろからは小雨になってしまいましたが、それまでは昨日からの秋晴れが続く絶好の登山日和。終ってみれば、結構いい3連休だったような感じです。一方営業的にはかなりきつい3連休で終ってしまいましたが、とにかくお越しいただいたお客様には十分に満足してお帰りいただくことができて何よりでした。

  そしてその張本人ともいうべき心無い? 台風15号も明晩以降は一気に速度を上げて、本州付近を北上していきそうです。週中は台風の影響もでそうですが、通過後の23日から25日にかけては大陸育ちのとても涼やかな大気を伴なった高気圧が入れ替わりにやってきそうです。台風一過が期待できそうな予報が今夜あたりは天気予報でされ始めていましたね。うれしい予報に、超期待です!9/7の初霜、初氷以来の降霜や結氷もあるかもしれませんね。あまり強い冷え込みは、霜枯れをおこしたりして紅葉にはちょっとマイナスですので、ほどほどの冷え込みをお願いしたいものです。

  秋の三大3連休の第2弾 秋分の日3連休は紅葉前線も大きく進みそうな週末になりそうです。暖かい服装でお越しくださいませ。

昨日に続き今日も、剱岳・立山連峰は惜しみなく登場してくれました。皆さん存分に楽しまれたことでしょう。ところで期待の種池山荘の“小屋裏もみじ”はもうしばらく時間が必要です。(9/1 9)

鹿島槍ヶ岳方面の紅葉もまだまだこれからです。みなさん鹿島槍も思い残すところなく満喫されたことでしょう。頂上からはいくつ山座同定できたでしょうか?(9/1 9)

充足感とともに雲海に向かって下山です。(9/19)

種池平の紅葉も一歩ずつ着実に・・・ (9/19)

NO 983  報われました。至福の3連休中日。

2011  9/  18(日) 

  今日のお天気を信じられて、昨日の小雨模様の中を登ってこられた皆さん。ほんとうに良かったですね。燃えるような朝焼けは、前夜から泊まられた方だけが享受できる至福の時間です。新越山荘に泊まられての針ノ木岳縦走、冷池山荘に泊まられての五竜岳縦走。縦走登山の醍醐味をも味わわれた秋の一日になられたことでしょう。

  このあとはまたまた台風が本州方面へ向かってきそうな予報。願わくば明日もう一日だけでも・・・

願い通じた天気回復、期待以上の朝焼け。『ああ登ってきて良かった。』(新越山荘:9/18)

富士山も一日中、姿を見せてくれました。遠望も登山の楽しみなり(新越山荘:9/18)

あんなに遠かった頂上も、どんどん手に届く近さに近づく。縦走って楽しいですね。(新越山荘:9/18)

NO 982  とっても大きなプレゼント。

2011  9/  18(日) 

    小雨模様でスタートになった昨日の敬老の日3連休初日でしたが、2日目の今朝は当初の、そして昨夕の期待をも大きく上回る、極上の秋空が広がってくれました。遠く富士山まで見える最高の秋の一日になってくれそうです。北アルプス中の山小屋で、そして頂上で歓声が上がることでしょう。

どうですか。まさに、今朝7時の冷池山荘からの鹿島槍ヶ岳です。(9/18)

同じく冷池山荘からの剱岳立山連峰。さわやかな秋雲が流れています。(9/18)

雲海の上の山々の同定も楽しみな一日。(9/18)

始まった紅葉もまた楽しみな一日。(9/18)

NO 981  ときどきパラパラ。

2011  9/  17(土) 

    秋の三大連休の第一弾 敬老の日3連休が始まりました。台風やら秋雨前線の活動やらで朝から小雨がぱらつく空模様です。ただ大した降りではなく、時にはガスがさあっととれて周囲の山も瞬間見えたりする時間帯もある一日でした。最近の傾向から、雨模様が予想されるとキャンセルが続出ですが、本日も当初予想の半分以下の入り込みになってしまいました。せっかくお越しくださった皆様のためにも明日は少しでもいいので、鹿島槍ヶ岳や剱岳が見られますように・・・

霧雨が止み、タカネスイバの向こうにはチラッと針ノ木岳方面が見えたりもします。(新越山荘:9/17)

ガスが薄くなってくると、剱岳の稜線もうっすらと。雨は本当に大したことありませんでした。(同)

NO 980  お天気続いています。

2011  9/  16(金) 

    台風12号が通過した9/7以降は、本日16日まで、ほぼ連日の好天に恵まれた鹿島槍ヶ岳周辺です。ただ本日は昨日までとは違い、午後にかけてちょっとだけ雲の雰囲気も変わってきたようでした。

   明日からはいよいよ秋の三大連休の第一弾 敬老の日3連休。台風の影響等もあり、多少ぱらぱらすることもあるかもしれませんが・・・・  期待も込めて、あまり大きな崩れはないものと信じています。

連日素晴らしいお天気、素晴らしい大展望で夜が明けます。富士山を中心に左に八ヶ岳、右には壮大なる山脈南アルプスの山々。(種池山荘:9/16)

このところは夏型のお天気が続き、温度高めですが、順調に紅葉は進んでいます。(種池平:9/16)

夏の雲と秋の雲が交錯する針ノ木岳上空(9/16)

新越山荘から遠く白馬岳を展望。(9/16)

あっという間のワンシーズン。新越山荘の営業最終日9/25(日)まで、あと10日ほどになってしまいました 。最後の二つの連休は、ぜひとも沢山のお客様に来ていただき完全燃焼したいものです。(9/16

NO 979  少しずつ少しずつ・・・

2011  9/  14(水) 

   テレビニュースを見ていても、残暑が復活しているみたいですね。岳の上も先週の冷え込みが嘘のように、このところは穏やかな暖かな日が続いています。朝の最低気温も連日8度前後と冷え込みは弱く、日中も20度近くまで上昇し、外では半袖で十分なくらいです。それでも紅葉は少しずつ色をのせてきており、人気の種池山荘周辺や爺ヶ岳にかけての種池平や爺ヶ岳南西斜面は、誰が見ても日に日に紅葉が進んでいるのがわかります。ミネカエデやクロウスゴが先行し、高山における紅葉の女王ともいうべき、ナナカマドが後を追いかけるという構図は例年のとおりです。

  天気予報を見ているとこの残暑も敬老の日連休ごろまでとか。来週からは温度も下がりだすようですので、紅葉もさらに加速をしていきそうな気配です。次週の秋分の日連休ごろにはかなりいい感じになっていきそうですね。写真は今日14日の種池平のようすです。    

 

 

 

 

   

NO 978  紅葉前線スタート。

2011  9/  12(月) 

   9/7の初氷をはさんだ6日、7日、8日朝の冷え込みで、主稜線のナナカマドやミネカエデ、ミネザクラ等の木々も夏山モードから目を覚ましたようで、種池山荘周辺の木々の色合いにも明らかに変化が見られます。ただ先週末からはまた温度もぶり返してきているみたいで、紅葉前線のスタートはきったものの、ちょっとフライング気味? みたいな感じでしょうか。このあともしばらく温度は高めに推移しそうな予報ですので、一気に紅葉が進むこともなさそうです。なんか先般の世界陸上男子100mでフライング失格になったボルト選手のようですね。

   でももう紅葉前線はいつスタートしてもおかしくない時季です。今週末の敬老の日3連休あたりからは、まちがいなく少しずつ色合いも上乗せされていくことでしょう。今後の冷え込み次第ですが、種池山荘などの主稜線の紅葉の見頃は 9/23の秋分の日3連休あたりから、どんどんと良くなっていき、9/30(金)から10/2(日)の週末あたりにピークを迎えるようになるのではないでしょうか。そのあとは紅葉前線は日に80mぐらいずつ、その絶頂帯を下げていきます。体育の日3連休までは柏原新道のどこかで、燃えるような紅葉に再会できるはずです。これからの一ヶ月余りが鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳周辺の紅葉月間です。フライングのボルト選手も200mとリレーでは金メダルの大輪を咲かせましたが、同様に爺ヶ岳周辺の紅葉もかならずや皆さんに真紅のメダルをかけてくれることでしょう。  

   紅葉前線のスタートにあわせて最新情報の枠も赤く変えてみました。今年の紅葉がすてきな色合いになりますように・・・・

例年、いの一番に黄葉する種池平の背丈の低いミネカエデの群落。この黄葉から2〜3週間で周辺の紅葉もピークを迎えます。(9/12)

上の写真のミネカエデ群落と、草紅葉すすむ種池山荘前のお花畑。山荘周囲の木々も明らかに夏の色とは違います。(9/12)

 9/12 付けの 直 近 情 報

天気

◎台風12号が過ぎ去ったあとは、好天が続いています。ここ数日は夏っぽいお天気傾向です。

◎9/7は最低気温マイナス2度と冷え込み、初氷と初霜を観測しました。

◎もう最高気温が20度を超えることもないでしょう。ここ数日は朝の最低気温 もプラス8度ぐらいで暖かめですが、もういつ氷や霜が降りても不思議でありません。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

花・紅葉

◎主稜線では秋のお花も終わりが近そうです。名残りのミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ 、タテヤマアザミ、ハクサンフウロといったお花が所々に見られます。

◎足元のウラシマツツジが日に日に赤味を帯びてきています。日に日に草紅葉も進んでいます。

◎主稜線ではコケモモやナナカマドが赤い実を付けています。 また木々でもうっすらと色を付け始めたものもあります。小屋の建つ主稜線の紅葉の絶頂期は9/30(金)〜10/2(日)の週末あたりでしょうか。

山荘の建つ2400〜2500m近辺の紅葉は例年9月末から10月5日ごろまでが見頃です。早い年は9月20日前でも相当に色づく年もありますが、どうなるかは今後の冷え込み次第です。

登山ルート等の状況

◎台風12号等による登山道被害等はありません。

◎柏原新道のガラバ付近では落石や滑落に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っていますが、現在は中間帯の “ノ ド” 付近を含めて、全ルートで雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するようになっています。針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないように注意して通行してください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間も支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(9/12現在)

◎9/17(土)からの敬老の日3連休は、お天気よければ、17日及び18日の冷池山荘と種池山荘はやや込み合いそうです。

◎9/23(金)からの秋分の日3連休もまだご予約は少なめですが、お天気良ければまあまあ混み合うものと思われます。ご予約をお願いいたします。

◎紅葉シーズンでも、平日はほとんど込み合いませんのでご一考くださいませ。

◎新越山荘の今季営業は9/25(日)のご宿泊までOKですので、ご利用下さいませ。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。なお予約がなくてもお断りすることはございません。 

アドバイスや注意

◎日もすっかり短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。特に昼頃に扇沢を出発して種池山荘泊まりの方は、できるだけ早く出発なさってください。

◎初氷もはり、朝夕を中心に寒くなってきました。フリース、ジャンパー等の上着をお持ちになってください。寒いときは手袋も欲しくなる季節です。

登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 977  残暑が復活?

2011  9/  12(月) 

  台風12号が去った先週後半からは好天が続いています。6日から8日にかけては秋到来を思わせる涼やかなお天気でしたが、10日以降は大気がまたまた入れ替わり、少々夏に戻った感じの、日中は汗ばむ陽気です。ここ3日間のお天気は朝方の晴天も、日中は信州側を中心にガスが湧き立つ夏型の空模様です。昨日は夕立こそありませんでしたが、夕方近くには雷がゴロゴロッと数回鳴り、到着の遅いお客様はあわてて小屋へ駆け込んできました。

  下界でも最高気温が30度以上の真夏日になる日が、ここへきて復活してきているようですね。8月の中頃まで云われていた、今年の9月は残暑厳しい模様といった予想もここへきて、あながち嘘でもないような様子になってきました。もう今週末は秋の“三大3連休”の第一弾“秋分の日3連休”になりますが、なんとかこの好天が続いてくれることを祈るばかりです。

赤く色づくナナカマドの実と、夏と秋のあいだをゆれうごく鹿島槍ヶ岳。(9/12:種池山荘)

こちらも空高し、剱岳。スイスアルプス?イタリアアルプス?剱岳のアルプス的容姿を堪能するには、“新越三山”を縦走するのが一番ですね。(9/12:新越山荘)

今朝も富士山とのおはようから。(新越山荘) 種池からの剱岳も人気です。今朝も大満足!

NO 976  一日で復活!

2011  9/  10(土) 

  昨日は朝方から午前中にかけては、ときおり小雨がパラパラするお天気で、7日、8日とまるまる2日間続いた晴天もちょっと一服という感じでした。ただし大崩れではなく、視界もまあまあで、午後はほとんど雨も降ることはありませんでした。そして期待の週末土曜日の本日は、お天気も早々に回復へ。朝から絶好の北アルプス日和です。つい先日の台風12号のときの連日の苦しみはいったい何だったのか? という感じです。週中からお客様の動きも復活気味で、今週末は小屋も2週間ぶりにちょっとだけ賑わいも戻ったという感じです。そして午前中の空模様は信州側はガスが沸き立ち、黒部側は快晴という、どちらかといえば夏型の雰囲気になっています。週間予報でもこのあとは、温度高めで好天が続くようなうれしい予報が出ています。もう次の週末は敬老の日3連休ですので、なんとか台風がしばらくは日本近海へ近づかないでこのお天気が続くことを祈るばかりです。

早々のお天気復活に感謝!感謝! 浅間山〜八ヶ岳〜富士山〜南アルプス全山登場です。今朝は7度と暖かめでした。(9/10) 岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳の3つを“展望の新越三山”と呼ぼう!とスタッフで決定したそうです。新越山荘営業もあとわずか9/25迄です。(9/10)

NO 975  北アルプス秋天。

2011  9/  8(木) 

  二日続きの晴天です。昨日は風の強い一日でしたが、今日は朝からとっても穏やかな一日になっています。今朝の最低気温は2度、二日続きの結氷にはなりませんでしたが、間違いない秋の入りです。大陸からやってきた、爽やかな秋の雲が、空一面をおおい、あたっていても心地いい秋の風が稜線を渡っていきます。台風12号の過ぎ去るのをひたすらお待ちになっていたであろうお客様が、一昨日からぼちぼち上がってきて下さっていますが、皆さん大満足の山旅になっていただけそうです。願わくば、この秋天が一日も長く続きますように‥‥

NO 974  2011初霜、初氷観測。

2011  9/  7(水) 

  今秋最初の本格的な大陸育ちの、乾いた大気におおわれた今朝は、見事に晴れ渡り、放射冷却も手伝い、三つの山荘とも初霜と初氷を観測しました。早い部類に入る記録ですが、けっして珍しいものではありません。最近では平成 20年の9月9日が近い記録です。とは言ってもお客様や今年初めてのスタッフには、驚きのようでした。ここのところも、どちらかといえば温度は低めは低めでしたが、決定的な冷え込みはありませんでしたので、今朝の冷え込みで、主稜線の木々も紅葉へ向けて目を覚ましてくれたのではないでしょうか。そしてこの冷え込みを境に、秋の気配も日一日と深まって行くことでしょう。いよいよ今年の紅葉の行方も気がかりになる季節がやってきましたね。   

NO 973  明朝は冷えそうです。

2011  9/  6(火) 

   台風12号 の去ったあとへ、大陸から涼しい大気が流れ込みそうです。今日は最高気温も10度ほど、朝も6度ほどと下がりましたが、明朝は晴れていればもっと温度も下がりそうな感じです。今日の午後には今年最後の中学校登山の皆さんが柏原新道を登ってこられましたが、雨にあうこともなく、皆さん元気に到着されました。ちょっと寒いくらいの岳の陽気には皆さんびっくりです。超 早い年なら初氷が張ってもおかしくない時季ですので、みなさん今夜はしっかり布団をかぶって暖かくして休んでくださいね。 

   今日は朝方の霧雨も午前中には上がったものの、ガス模様の時間帯が多かった爺ヶ岳周辺でしたが、夕方になって種池山荘上空には8/31以来の青空も見えてきました。8/31以来の蓮華岳や針ノ木岳も見えてきました。立山方面もいくらか赤く焼けて、明朝はとても期待できそうな感じにようやくなってきました。本日登って来た中学生たちも庭に出て大喜びです。明朝中学生たちはまだ暗い4時過ぎに小屋を出て爺ヶ岳頂上へ日の出を見に行きますが、爺ヶ岳の頂上から燃えるようなご来光を拝められるといいですね!

NO 972  一期一会。

2011  9/  6(火) 

   台風12号は北海道方面へ去り、今日は朝からもう少しいいお天気になるかなと期待しましたが、まだまだ湿った空気が残っているようで、朝方は残念ながら霧雨模様で始まってしまいました。白馬岳から槍ヶ岳まで北アルプス大縦走中に台風12号につかまってしまい、なんと種池山荘に5日間も足止めになってしまったカナダとイングランドから来日中のマルコムさんとアンディさんの2人パーティも、今日はいよいよ天候の回復を信じられて、遠く槍ヶ岳をめざして、今日は針ノ木岳方面へ出発されていきました。5日間も外へ出られず、ちょっと運動不足を心配されていましたが、しっかりとお休みいただき元気よく旅立たれて行きました。昼前にはガスも切れて、視界も少しずつ良くなってきているので、楽しみにしていた剱岳や立山の大展望もどこかで楽しまれたかもしれません。このあとこそお天気に恵まれ、順調に歩を進められてお元気に上高地まで下山していただきたいと思います。5日間日中を過ごしていただいた、種池山荘のロビーのソファーや談話室から大きな体のお二人の姿が見られなくなって、スタッフも、どことなく消沈気味ですが、いつの日にかまた、今度こそ快晴の爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳に逢いにきていただきたいものです。そして北アルプス大縦走の後半戦もきっといろんな人や、山小屋、岳との出会いがあることでしょう。北アルプスの良い思い出を胸に母国へとお帰りいただき、日本の山々の素晴らしさをみなさんにお伝えいただければうれしいかぎりです。ほんとうに何日間も種池山荘をありがとうございました。

まだまだ長い先をめざして、霧雨の中をご出立です。お気をつけていってらっしゃい!(9/6 am6:00)

種池山荘スタッフ、昨晩同宿の皆さんとパチリ! 台風の中で良い思いでも作っていただけたようです

 9/4 付けの 直 近 情 報

天気

◎足の遅い台風12号の影響で、8/31の夕方から本日9/4までずうっと雨模様の天候が続いています。風も強い状態です。 昨日から今日にかけては100ミリ超の今回の期間ではいちばんまとまった雨量になっています。⇒⇒⇒⇒9/6 夕方、ようやく青空が見えてきました。

◎9月に入り、もう最高気温も20度を超えることもあまりないでしょう。朝の最低気温は5度以下に下がる日もでてくるでしょう。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎主稜線では夏のお花は終了しました。ミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ 、タテヤマアザミといった秋のお花も盛りを過ぎようとしています。

◎足元のウラシマツツジが日に日に赤味を帯びてきています。

◎主稜線では早くもコケモモやナナカマドが赤い実を付け始めています。

山荘の建つ2400〜2500m近辺の紅葉は例年9月末から10月5日ごろまでが見頃です。早い年は9月20日前でも相当に色づく年もありますが、どうなるかは今後の冷え込み次第です。

登山ルート等の状況

台風12号による被害はないかと、お問い合わせがありますが、登山道全線の状況をすぐに把握することはまったく不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。 現時点では被害の情報等は入っていないとしか申し上げられません⇒⇒⇒⇒9/6現在どのコースも支障報告ありません。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。⇒⇒⇒⇒9/6現在アルペンライン支障ありません。

◎柏原新道のガラバ付近では落石や滑落に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っていますが、現在は中間帯の “ノ ド” 付近を含めて、全ルートで雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するようになっています。針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないように注意して通行してください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

8/10に新越山荘から俯瞰した写真です。雪渓のいちばん狭い部分が “ノ ド”。8/23現在は雪渓の大きさも全体的にずっと小さくなってきています。

“ノ ド” の部分の雪渓もなくなり、赤沢岳側を高巻きする“秋道”を通ります。(秋道から、雪の消えたノドを見る:8/23)              新越山荘のO君が休暇で撮影

 

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(9/4現在)

◎種池山荘ではお天気がよければ、9/6(火)に地元中学校生140名様の登山があります。混みあいますのでご容赦ください。

◎9/ 9(金)からの週末は、3つの山荘ともご予約は少ないです。

◎9/17(土)からの敬老の日3連休と、9/23(金)からの秋分の日3連休はまだご予約は少なめですが、お天気良ければいずれも混み合うものと思われます。ご予約をお願いいたします。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎日もすっかり短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。特に昼頃に扇沢を出発して種池山荘泊まりの方は、できるだけ早く出発なさってください。

登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 971  峠は過ぎたようです。

2011  9/  5(月) 

   台風12号は日本海中部を北上中ですが、南側に大きな雨雲を引き連れていますので、まだすっきりとした回復には至っていません。今日もあいにくの小雨 模様が続きましたが、風はすっかり弱くなり、午後にはなんとなく外も昨日迄の暗さとはあきらかに違う明るさになってきています。確実に回復傾向へと向かっているのは間違いないようです。  

   今回の台風12号は紀伊半島周辺では8月末の降り出しから、各所で1500ミリを超えるような超超 記録的な猛烈な豪雨になり 甚大なる被害をもたらしましたが、鹿島槍ヶ岳周辺では期間中トータルで200ミリ弱の雨量でした。さいわいにも被害がでるような雨量とは思われません。今日も柏原新道を何人かの方が上り下りしていますが、問題はまったくありません。大町〜扇沢間のアルペンラインも問題なく車輌の通行がなされています。   明日からのお天気には心底期待です!!

新越山荘ではあちこちにてるてる坊主を吊るして、天気の回復を祈る毎日です。昨晩は久しぶりにお客様にもお越しいただけました。新越山荘の今季営業は9/25(日)ご宿泊までとなっていますので、残り3週間、ぜひご来荘 下さいませ。てるてる坊主と心優しいスタッフがお待ちしております。

NO 970  青空が見たいのは、万国共通の願い。

2011  9/  4(日) 

   近年の台風にあってははいちばん大きな人的、物的被害をもたらしている今回の台風12号です。紀伊半島を中心に甚大な被害に遭われた皆さんには心よりお見舞いを申し上げるばかりです。    本当に、遅々として進まぬ今回の台風には、この台風めっ! という感じですが、自然の猛威の前にはどうにもなりません。昨日から今日にかけては鹿島槍ヶ岳周辺も最も雨風強くなっています。昨日の土曜日はお客様はほぼ軒並みキャンセル! テントの方も含めて 3人ほどの方が柏原新道を登ってこられただけで、天気にいまひとつ恵まれない今シーズンにあっても、もっとも寂しい落胆の週末になってしまいました。  今は台風が通り過ぎたあとの、 今や忘れかけつつ もある青空の到来とちょっとだけ色付き始めるであろう木々の変化を心待ちに、小屋の中仕事にあたるだけです。

  種池山荘にお泊りのカナダとイングランドからお越しのマルコムさんとアンディさんパーティ、そして北海道からお越しのお客様も今日で4連泊になってしまい 、こちらのほうが申し訳ない思いで一杯です。天気に恵まれて順調に縦走が続いていたら、マルコムさん達は槍ヶ岳の穂先も手に届くところまで行っていたでしょうにね・・・  とにかく1時間でも早くに台風と大きな雨雲 には過ぎ去っていってほしいものです。 当ホームページをご覧いただいているかもしれないというカナダのご家族に向けマルコムさんから、 ご伝言もお預かりしましたので、この場を借りて伝えさせていただきます。   

A Typhoon kept us for a fews days at TANEIKE-SANSO, which turned into an unexpected pleasere due to a friendly and attentive manager and everyone of his staff. The SANSO is warm, welcoming, clean, and  cheerful. We came as strangers and left as friends. Our stay will remain in our memories as the highlight to our trip to JAPAN.
                                           from MALCOLM & ANDY
 

4連泊にはご本人達もびっくり。明日こそ遠く上高地へ向けて前進できますように。お箸にも味噌スープにも慣れていただきました。今度は小屋の談話室にも英語の本も備えなきゃいけませんね。(9/4) 同じく4連泊の北海道の星加様(赤いシャツ姿)も、帰りの飛行機の都合で明日がタイムリミットとのこと。左は今日登って来られた宮下様。みなさん自然の厳しさも素晴らしさもおわかりです。(9/4:種池)

NO 969  台風上陸近し

2011  9/  2(金) A.M

  ようやく動き出した、じれったい台風12号は明朝までには四国付近に上陸しそうですね。爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳周辺は8/31(水)の夕方あたりから、ときどき小雨が降る状態が9/2(金)の午前中まで続いています。また今日は風がかなり強まってきており大型台風が近づいていることを実感しています。このあとどんな動きになるのかわかりませんが、通り過ぎてみれば北アルプスは大したことはなかったなんて話しで終るかもしれません・・・・・  しかしとても大型の台風です し、遠く離れたところでも大雨になったりしていますので油断は禁物です。どちらにしても明日が北アルプスへの最接近になりそうです。

  こんなあいにくのお天気の中ですが、種池山荘には昨晩からカナダ、イングランドからの2人パーティそして北海道からのお一人様が泊まられ、天候の回復を待たれ今夜もご連泊です。いずれも遠方も遠方といったところからのお客様、何ヶ月も前からの計画に台風がかちあってしまい、とても残念ですが、みなさん前向きに台風の通過と秋空が上空にやってくるのを信じて停滞されています。半日でも1時間でも早く台風がなにごともなかったかのように過ぎ去ってほしいものです。

コバイケイソウの枯れ穂が強風にゆれ、台風の足音も近づく。(9/2:種池山荘)

白馬〜上高地へ、北アルプス大縦走中です。北アルプスは最高だそうです。(9/2:種池山荘) 午前10時、普段ならベンチ満席も、ここ数日は寂しい空席続きです。(9/2:種池山荘)

NO 968  閑寂の9月入り

2011  9/  1(木) 

  台風12号の影響というには、まだまだとても小さいですが昨夜から小雨が時おり降ったり、やや強い風が吹いたりしています。 皆をやきもきさせた、足の遅い台風12号もようやく動き始めて、進路もかなり定まってきた感じですね。私どもも、皆さんも期待していた9月第1週の週末はご予約も多少頂いておりますが、なかなか鹿島槍登山をお勧めできるような天候は期待薄のようです。せめてもの願いは、速度を一気に上げて北上し、日曜日はできるだけ早くに天候が回復してくれることでしょうか。

  早かった梅雨明け、お天気に恵まれた海の日3連休、ただしその後の夏山はずうっと不順な天候続きです。期待の9月、10月秋山シーズンの初っ端もあいにくの濃いガスと雨中の鹿島槍ヶ岳になってしまいましたが、必ずや素晴らしい秋天の下で燃え上がる紅葉を愛でるような日がやって来てくれることを今は切に願うばかりです。それにしても9月は残暑厳しいなんて話し、もう誰も言わなくなってしまいましたね。  

台風の通過を静かに待つのみです。(9/1:冷池) ナナカマドの実は日に日に朱を増しています。