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NO  1189  コバイケイソウ開花。

2012  7 /  29(日)     

   ロンドンオリンピックも、いよいよ開幕して、小屋の中でも、テレビ前では、お客様が大声援です。そしてロンドンオリンピックの開幕に合わせるかのように、種池山荘前のコバイケイソウも、まだ数えるほどですが、開花です!!  いつもより10日ほど遅い開花となりました。ただ残念ではありますが、雰囲気的にも、大当たりの年にはならないとおもわれます。また種池山荘の、もうひとつの、人気のチングルマも、雪解けが遅かった影響で、まだまだこれからが、本番という状況です。
    ちょっとお花には、早い7月最終週末となりましたが、それでもお客様は大満足されたようでした。そして今回の入り込みの、ピークも今日までといったところです。明日からは、入り込みも、一段落になりそうです。次のピークは、8/4(土)の週末です。遅れ気味のお花も、そのころには、見頃を迎え、苦しい登頂にも、エネルギーをきっと補給してくれることでしょう。ちなみに、皆さんのエネルギー源になる、お花はなんでしょうかね?    花の命は短い、早くしないと、あっという間に、秋のお花に変わってしまいますよ。

逢えてよかった。ようやく咲き出したコバイケイソウ。(7/29:種池山荘直下)  
今日も雲の多いお天気ですが、皆さん思い出一杯に柏原新道を下山開始です。(7/29:種池山荘)

NO  1188  シーズン前半のピークを迎えそうです。

2012  7 /  28(土)     

   安定感たっぷりの夏型天気が、続いたおかげで夏休み前の、恒例の学校登山も、昨日には、全部終了することができました。天候が、至って悪かった昨年は、3校が完全に中止になってしまっただけに、今夏は安定しているということでしょう。このあとも、8月、9月と暑い夏がつづきそうとのことですので、週末の度に雨模様だった昨シーズンの分まで頑張りたいものです。今日は最初のピークを迎え、3つの山荘ともに、大忙しになりそうです。ただ朝から、薄いモヤがかかり、昨日までのスッキリ感は、今ひとつ感じられません。午後も夕立がなければいいんですが

二日間の快晴、雄大な展望に大満足しての、中学生、柏原新道下山開始です。(種池山荘:7/27)
山ガールも、咲き出したお花や、大パノラマに大感激!(種池山荘:7/27)
7月最終土曜日は、雲の多いスタートです。このあとのお天気に期待ですね。(7/28:am6:30)

NO  1187    これぞ夏山という感じ!

2012  7 /  26(木)     

    太平洋高気圧も勢力をどんどんと強めそうです。昨日まではやや雲やガスの多い日が続きましたが、いよいよ ザ・夏山 という感じになってきました。今朝の新越山荘は快晴! さわやかな最高の朝を迎えました。お客様もスタッフも満面の笑顔です。

剱岳、立山連峰に手が届きそうです。(新越山荘:7/26)
針ノ木岳と蓮華岳はまさに手に取るようです。(新越山荘:7/26)

NO  1186       直 近 情 報    7/ 25(水)

出足が遅い印象だった今夏山シーズンですが、今週末から来週末にかけて、入り込みも一気に本格化しそうです。 今週末は現在、定員をオーバーしてお断りする日もでてきています。混雑状況確認のうえ、ご予約をお願い申し上げます。

天気

◎例年より早い梅雨明け宣言も、先週末はあいにくの、戻り梅雨となりました。ただ今週初めから、天気は、徐々に夏型に向かって、安定してきています。

◎朝の温度はすずしい日で、10度ぐらいです。、また日中の温度は、いい天気の日には、20度を超えるようになってきました。 暑さ対策は必須です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではチングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、イワオウギ、 イワギキョウ、タカネスミレ等の夏を 彩るお花たちが咲きだしています。

◎ただ全体的には、例年よりも一週間ぐらい遅いペースでお花前線はすすんでいる感じです。8月の上旬に見頃を迎えそうです。

◎チングルマ畑で人気の種池平の残雪も消えました。早く雪の消えた周囲から咲きだしていますが、中心帯の見頃はまだまだ先になりそうです。また同じく大人気の種池山荘下のコバイケイソウですが、こちらは今のところ、まったく花を付けていません。当たり外れのとても大きなコバイケイソウですが、今夏は時期的にも、 もうあまりお花を付けてくれないかもしれません。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、イワナシ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎登山道は、読んで字の如く、山へ登るための道であり、山を下りるための道です。高いところから石が転がるのが、自然の摂理のように、山にも登山道にもどうしても危険性がつきまといます。誰が見てもわかる危険な場所は当然のことながら、なだらかな場所でも決して気を抜くことなく登下降していただきたいものです。また雨や雪や風などによっても、大きな影響を受けるのも、至極当然のことです。100%安全な登山道はありません。 あわてずに一歩ずつ慎重に・・・

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。登山道上に残雪もありません。

◎柏原新道は 種池山荘直下と例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。 また下部のケルン付近もガケになっていますので、注意して下さい。

◎赤岩尾根には、まったく残雪もなく、支障なく歩けます。赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎針ノ木大雪渓は、最上部の急登部分で、夏道が出現しました。安心して下山できます。なお中間帯は1キロ近くに渡って雪渓歩きに、なりますので下山時に心配な方は軽アイゼンを用いて下さい。針ノ木小屋でレンタルもできます。

◎赤沢岳の頂上直下、南側下り(スバリ側)は崩れやすい岩と、土がミックスした少々悪い場所が、80mぐらいありますので、慎重に下山してください。また間違った踏み跡もあるので、気をつけてください。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石への乗り上げや、落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 7/20〜21にかけても、通行止めにはなっていません。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 25現在)      各山荘予約状況一覧表

今週末7/28(土)は、冷池山荘、種池山荘、新越山荘の3箇所ともに、ご予約が定員に達しました。また種池山荘は7/26(木)、29(日)についても、定員に達して、ご予約をお断りしている状況です。まことに申し訳ございませんが、当方ではできるだけゆっくりとお休みいただけますように、定員を超えると予約をお断りして日程の変更や宿泊小屋の変更等をお願いしております。なにとぞご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

なお種池山荘は7/27(金)もかなり混み合いそうです。なお冷池山荘は28日(土)をのぞけば27日(金)と29日(日)はご予約は少ないので、ぜひこの日を使った山行をご一考くださればさいわいです。また新越山荘は28日(土)をのぞけば、どの日もすいていますので、こちらもぜひご計画、ご利用くださいませ。

◎長野県内恒例の学校登山が下記の日程にて、催行されています。混み合う日もありますので、一般登山者の皆さんのご協力をお願いいたします。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2012年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/17(火) 7/18(水) 7/19(木) 7/24(火) 7/25(水) 7/26(木)   8/23(木) 8/29(水)
種池

 30人終了

100人終了

 170人終了

 30人終了

110人終了

120人

 

 30人

 150人

冷池  

70人 終了

     

 

 

   

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎本年より黒部ダム入口の扇沢駅駐車場(柏原新道登山口ではありません)の舗装した箇所はすべてが、諸般の事情で有料化されました。無料はいちばん下部にある、大町市営駐車場のみになりました。 ご理解、ご協力お願いいたします。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道のガケ崩れ防止工事はほぼ終了のようです。ただ扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。 なおガケ崩れ防止工事の終了後には、引き続いて別の電線の地中化工事が行なわれますので、ご了承くださいませ。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネットやブログ等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものが、ままあります。またそういった自慢の記述に 変に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。あ くまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考に、余裕を持って、楽しみながらの山行にしていただきたいものです。

昨今、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう

◎梅雨も明けて、暑さ対策、熱中症対策は不可欠です。サングラス、帽子、ドリンク、塩分等の摂取をお忘れなく!  また毎年、半袖や短パンでの、長時間歩行のため、手足がほぼヤケド状態の水ぶくれになってしまっている人が必ずいます。気をつけてください。

NO  1185   予約状況一覧表をつくりました。

2012  7 /  25(水)     

    ほかの山小屋の予約状況表を参考にさせていただいて、当山荘3箇所の予約状況表を作成、掲載いたしましたので、ご参考にしてください。なんとか週末や連休への集中が、平日へも分散化されることを願っております。お客様からの事前予約は、いろいろな点から、たいへん助かっております。これからも、ご予約 とご協力をお願いいたします。   

NO  1184   日日夏山らしく・・・

2012  7 /  25(水)     

    週明けから、いまひとつスッキリ感に欠けるきらいはありますが、まあまあのお天気が続いています。今日も雲は多いものの、まあまあのお天気です。気象庁では、全国的に、このあとも8月上旬にかけて、猛烈な暑さが続きそうということで、異常天候早期警戒情報 というものを出して熱中症や、野菜等の管理に注意するように促しています。いっぽう岳のほうは、いたって涼しく、朝は寒いくらいの日もあります。猛暑の夏、節電の夏、ぜひとも鹿島槍ヶ岳へおでかけください。

   また雪解けが遅く、残雪が多かった針ノ木岳方面も、ここへきて雪消えが進んでおり、針ノ木大雪渓の最上部の小屋の直下にあたる急登部分も、雪渓の西側に夏道が出現してきて、安心して下りられるようになってきました。なお針ノ木大雪渓の中間帯は、まだまだ雪渓歩きが長く続きますので、心配な方は軽アイゼンをお持ちになれば心強いでしょう。

   お花もどんどんと咲きだし、天気も安定傾向ということで、お客様の動きもよくなってきました。週末にかけて、今シーズン最初のピークを迎えそうです。なお北アルプスでは、転滑落事故が多くなって おり、当方周辺でも転落重傷事故が2件発生しています。前夜はしっかりと休んで、足腰の疲れをしっかりと取っていただき、つまずきや浮石に乗らぬように注意していただきたいと思います。

鹿島槍ヶ岳からの剱岳、立山連峰。夏山全開!には、もう少し時間がかかりそうです。(7/25)
布引岳から鹿島槍ヶ岳の間にはイワオウギやチシマギキョウがどんどん咲きだしています。(7/25)
弧を描きながら、峠に向かう針ノ木大雪渓。中間帯は残雪たっぷりも、最上部は少なくなってきています、また右側の針ノ木岳頂上方面の雪も、登山道上からはほぼなくなりました。(7/25)
少しずつ夏山っぽく・・・ 八ヶ岳と、右側最奥には富士山も登場。山座同定は登山の醍醐味。(7/25)
 

NO  1183  “梅雨明け十日” も、ようやく第2ステージへ。

2012  7 /  23(月)     

    3日間続いた不安定なお天気でしたが、ようやく変化の兆しが見えてきました。先週前半に続いた、“梅雨明け十日” の好天が、復活しそうです。先週の梅雨明け宣言が正解だったのか、それとも今日以降に予想される好天が、本当の梅雨明けであるべきだったかどうかは、微妙なところですが、全国の週間予報でも、このあとはしばらく夏の空が広がりそうです。太平洋高気圧も週初めは、まだ弱めも後半にかけては、大きく張り出してきそうです。太陽の日差しをいっぱいに浴びて、遅れ気味の高山植物も、開花を進めていきそうです。当然皆さんにもうれしい、夏空の復活ですが、雷雨、夕立、熱中症、日焼け等には十分に配慮願いたいと思います。

稜線には滝雲が流れ込みます。薄れてきた滝雲の向こうには立山連峰も姿を見せてくれました。小雨模様の昨日、がんばって登られた甲斐がありましたね。(種池山荘:7/23)
爺ヶ岳南峰の横から、4日ぶりの太陽。(7/23) まだ雲が多いものの、鹿島槍もしっとりと登場。
爺ヶ岳南峰の影が、もうひとつの“影山” を造ります。山ってほんとうに楽しみが一杯です。(7/23)

NO  1182        直 近 情 報    7/ 21(土)

出足が遅い印象の今夏山シーズンですが、来週末以降入り込みも一気に本格化  しそうです。次週末は現在のご予約段階で、定員をオーバーしてお断りする日も  でてきています。混雑状況をご確認のうえ、ご予約をお願い申し上げます。

天気

◎例年より早い梅雨明け宣言となりましたが、7/21(土)の週末はお天気は不安定で、戻り梅雨となっています。ただ来週は北アルプスにも夏空がふたたび戻りそうです。

◎朝の温度はすずしい日で、10度ぐらいです。、また日中の温度は、いい天気の日には、20度を超えるようになってきました。 暑さ対策は必須です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ等の夏をいろどるお花たちが咲きだしています。

◎ただ全体的には、例年よりも一週間ぐらい遅いペースでお花前線はすすんでいる感じです。

◎小屋の周りでは、ナナカマドの白い花がまだまだ見られます。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪が残っている箇所もあります。周りの雪の早く消えた場所から 夏の花が咲きだしています。見頃のピークは7月下旬から8月中旬でしょう。

◎チングルマ畑で人気の種池平の残雪もほぼ消えてきました。雪の消えた周囲から咲きだしていますが、中心帯の見頃はまだまだ先になりそうです。また同じく大人気の種池山荘下のコバイケイソウですが、こちらは今のところ、まったく花を付けていません。当たり外れのとても大きなコバイケイソウですが、今夏は時期的にも、あまりお花を付けてくれないかもしれません。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、イワナシ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎登山道は、読んで字の如く、山へ登るための道であり、山を下りるための道です。高いところから石が転がるのが、自然の摂理のように、山には、登山道にはどうしても危険性がつきまといます。誰が見てもわかる危険な場所は当然のことながら、なだらかな場所でも決して気を抜くことなく登下降していただきたいものです。また雨や雪や風などによっても、大きな影響を受けるのも、至極当然のことです。100%安全な登山道はありません。一歩ずつ慎重に・・・

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。一部に残雪もありますが、アイゼン等ももう必要はありません

◎柏原新道は 種池山荘直下と例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根には、まったく残雪もなく、支障なく歩けます。赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石への乗り上げや、落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。 7/20〜21にかけても、通行止めにはなっていません。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 21現在)      各山荘予約状況一覧表

次週末7/28(土)は、冷池山荘、種池山荘、新越山荘の3箇所ともに、ご予約が定員に達しました。また7/29(日)についても、種池山荘のみ定員に達して、ご予約をお断りしている状況です。まことに申し訳ございませんが、当方ではできるだけゆっくりとお休みいただけますように、定員を超えると予約をお断りして日程の変更や宿泊小屋の変更等をお願いしております。なにとぞご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

なお種池山荘は7/26(木)と27日(金)もかなり混み合いそうです。なお冷池山荘は28日(土)をのぞけば27日(金)と29日(日)はご予約は少ないので、ぜひこの日を使った山行をご一考くださればさいわいです。また新越山荘は28日(土)をのぞけば、どの日もすいていますので、こちらもぜひご計画、ご利用くださいませ。

◎また次々週末の8/4(土)も3箇所の山荘とも、かなり混み合いそうです。

◎長野県内恒例の学校登山が下記の日程にて、催行されています。混み合う日もありますので、一般登山者の皆さんのご協力をお願いいたします。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2012年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/17(火) 7/18(水) 7/19(木) 7/24(火) 7/25(水) 7/26(木)   8/23(木) 8/29(水)
種池

 30人終了

100人終了

 170人終了

 30人

110人

120人

 

 30人

 150人

冷池  

70人 終了

     

 

 

   

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道で、ガケ崩れ防止の工事をしています。扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。 なおガケ崩れ防止工事の終了後には、引き続いて電線の地中化工事が引き続いて行なわれますので、ご了承くださいませ。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネットやブログ等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものが、ままあります。またそういった自慢の記述に 変に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。あ くまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考に、余裕を持って、楽しみながらの山行にしていただきたいものです。

昨今、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう

◎梅雨も明けて、暑さ対策、熱中症対策は不可欠です。サングラス、帽子、ドリンク、塩分等の摂取をお忘れなく!  また毎年、半袖や短パンでの、長時間歩行のため、手足がほぼヤケド状態の水ぶくれになってしまっている人が必ずいます。気をつけてください。

NO  1181  お天気も入り込みも、来週からが本番。

2012  7 /  21(土)     

   昨日の午後から、今朝にかけては、70ミリ近いまとまった雨量になりました。ただ今朝は小康状態で、時折り青空ものぞく瞬間もあったりです。昨日も下界の各所では、1時間に40ミリを超えるような集中豪雨があり、被害が出ましたが、基本的にこの大気の不安定な状態は明日まで続きそうですので、場所によって突発的な雷雨等には要注意です。

   こんなお天気の、7月第3週の今週末は、この不安定なお天気を予想されていたわけではないでしょうが、当初からご予約はびっくりするほどの超低空飛行で、ここ十数年来では例を見ないような少なさでした。先週末の海の日連休の予約状況も、いまひとつだったことを考えれば、北アルプスの今夏の残雪の多さが、情報となって多分に影響したのではなかろうかと思っています。海の日連休中は長野県内各所の山岳で遭難が相次ぎ、雪渓での滑落事故も何件かあったようです。針ノ木岳でも残雪上での滑落でケガをされる事故がありましたが、その残雪もここへきて、かなり少なくなってきています。針ノ木大雪渓も小屋直下の最上部の急登では、 雪解けとともに夏山登山道が一部で現れてきていて、最上部では雪渓歩きでなく、夏道を部分的にも通行できるようになってきているので、安心して登下降できるようになってきました。ただ針ノ木大雪渓は中間帯を中心に長く雪渓歩きがありますので、下山時に心配な方は、軽アイゼン等を携行されることをおすすめいたします。針ノ木小屋でもレンタルOKです。なお爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳方面はところどころに残雪があるものの、もう軽アイゼン等はまったくなくても、心配ありません。また五竜岳方面からの縦走も、海の日連休中、皆さん支障なく通過されてきています。いずれにしましても、雪が消えても事故がなくなるわけではありませんので、シーズン本番を迎えますが、常に足元をしっかり見て、慎重歩行をお願いしたいと思います。昨日は当方でも柏原新道の“ケルン” 付近で、滑落負傷事故があり、たいへん心配をいたしましたが、夏山常駐パトロール隊、長野県警山岳救助隊、県警ヘリの皆さんの機敏な行動、連携で早期救出されることができて、ほんとうにほっとしたところです。

   とにもかくにも梅雨明け宣言直後の、いきなりの梅雨の戻りでしたが、来週はいよいよ太平洋高気圧が勢力を広げてきそうです。“梅雨明け十日” の第2ステージに超期待ですね!  そして期待といえば、ロンドン五輪も開幕ですので、こちらも山の上からも声援したいと思います。ところで、ここ3回ほどの夏季のオリンピックの年は、お客さんの入り込みがよくなかったんですよね。それがどうでしょう。今回は開幕直後の次週末周辺も、8/4(土)の次々週末周辺も予約状況がたいへんいいんです。これも今夏の雪解けの遅かったせいなのでしょうかね。ぜひ皆さんには、鹿島槍ヶ岳の頂上からロンドンに届かんばかりの大声援を送っていただきたいと思います。

タカネスイバ咲く新越山荘。午後には客足もありそうです。(7/21) 新越山荘の前にはキヌガサソウが咲きほころぶ。(7/21) 時おり青空も、小雨だったり、突然の強雨と・・・あいにくの週末

NO  1180  “梅雨明け十日” も、ちょっと一服。

2012  7 /  20(金)     

    3日間ほど更新できなくて失礼いたしました。みなさんご承知のとおり、長野県が17日、また北陸地方も間髪入れずに、18日に梅雨明け宣言が出され、その中間に山脈をなす、後立山連峰も平年よりも6日ほど早く、梅雨明けを迎えることができました。  ただ7/15の午後から、続いていたお天気でしたが、今日は朝から小雨がぱらつく時間帯もあったりで、一服といったところでしょうか。関東に涼しさをもたらしている、オホーツク高気圧の影響というよりは、九州で大雨を降らせている、雨雲がこちらまで流れ込んできているせいなんでしょうね。  ここ一両日は、昨日までの好天からは、ややかけはなれた、時折り雨がぱらつくような空模様になるかもしれません。ただ雰囲気からも、それほどは大きな崩れにはならないのではと期待しております。そして来週の予想気圧配置を見れば、太平洋高気圧がどどど〜んと本州上に張り出してきそうな気配です。いよいよ梅雨明けも本番に、そして夏山シーズンも佳境に突入していきそうです。

お花の付きが例年になく良い、シナノキンバイが鹿島槍登頂を後押ししてくれます。(7/19)
新越山荘前の雪も日に日に小さく。乾いたところからしばらくすると、お花が咲き出します。(7/19)

NO  1179 ようやくの青空。

2012  7 /  16(月)     

 三連休最終日、やっと太陽が、顔を出してくれました。まだまだ湿った大気の下、雲も多く、今ひとつ安定感にかける感もありますが、お客様も洋々と出発されました。願わくば、梅雨明けの話題も、そろそろほしいところですね。

NO  1178 明日こそ期待大!

2012  7 /  15(日)     

 午前中の雨も、午後には尻上がりに回復です。3連休も最終最後にきて、期待できそうな気配になってきました。冷池テント場の皆さんも夕食もそこそこに、外へ飛び出して、ようやく対面できた、鹿島槍ヶ岳に喝采です。

NO  1177 梅雨前線の下で・・・

2012  7 /  15(日)     

 3連休二日目も、雨模様での、スタートです。昨日の日中は、わりに雨の降らない時間帯が多く、カッパを着なくてもい時間帯も多く助かりましたが、今日はどうなるでしょうか。基本的には、今日も不安定な一日になりそうです。少しでも、晴れ間か゛、のぞいてくれればうれしいんですが・・・・  写真は、小康状態の今朝7時の種池山荘と爺ヶ岳です。

NO  1176 小康状態で3連休はスタート。

2012  7 /  14(土)     

 期待の海の日連休ですが、全国的にたいへん不安定な感じで始まりましたね。こちらも未明から明け方にかけては、強い雨に見舞われましたが、7時前からは、とりあえず雨も上がり、小康状態になっています。どちらにしても、梅雨前線が停滞する中での、今回の3連休ですので、このあとも、雷雨や突然の雨等には、最大限の注意をお願いいたします。写真は今朝8時の新越山荘です。

NO  1175  鹿島槍ヶ岳に “観音様” を発見!?

2012  7 /  13(金)     

    オフシーズンのあいだに滋賀県の尾木様からお手紙と資料をいただいておりました。なんでも鹿島槍ヶ岳(布引岳)の斜面に、“観音様”が見える! とのご連絡でした。  それは大発見! と、たいへん立派な自作の山行記録集を拝見いたしますと、その情報と写真がことこまかに掲載されていました。たしかに目を凝らして、 写真をよく見ると、尾木様のおっしゃるように “観音様” に見えます。またじっくりと観察していると、聖母マリア様にも、達磨様にも見えてくるじゃないですか。またロシアの人形、マトリョーシカにも似ているじゃないですか。昨今のパワースポットブームの折り、鹿島槍ヶ岳にもこんなに素晴らしい秘密が隠されていたなんて、ビックリするとともに新たな感動でした。今まで何十回、何百回となく歩いてきた、爺ヶ岳から冷池山荘にかけての登山道ですが、私を含め誰も気がついておらなか ったと思われます。これも純粋なこころをお持ちの尾木様のなせる業かなと思いました。今後は尾木様の申されるよう、鹿島槍ヶ岳登山を見守る “見守り観音様” として、広く世に知らしめんと思います。この “見守り観音様” は爺ヶ岳の南峰辺りから赤岩尾根分岐点までのあいだで、拝することができます。みなさんはなんに見えますでしょうか。今夏の鹿島槍ヶ岳の最大の話題になればうれしいかぎりです。尾木様におかれましては、貴重な発見をまことにありがとうございました。

  山行集もきちんとていねいに、てらうことなく作られていて、愛する岳と登山に対する思い入れが、手に取るようにわかりました。これからもお元気に、各地の山々を登られて、山行集をしたためていっていただきたく思います。 登山はいろいろな楽しみ方ができる素晴らしいレジャーかつスポーツですが、下山してからの登山の楽しみもいろいろですね。重ねて厚く御礼を申し上げます。    

貴重な発見まことにありがとうございました。
確かに見えます。観音様に。 情報をいただいた後は、いつも安全登山を祈願しております。
山行ごとに、きちんと記録を残せば後から見ても楽しいですね。ウチの小屋のスタッフの、ボッカ作業光景や空ドラム缶かつぎなども取材していただいてありがとうございます。
こちらは、私の撮った鹿島槍ヶ岳を拡大したものです。それぞれの方の感性、そして見る場所、季節の折々でいろいろに見えてくると思います。皆さんも発見してくださいね。

NO  1174  さあ明日からは夏山本番へ!

2012  7 /  13(金)     

   九州地方では、梅雨末期の集中豪雨で大被害が出ており、心痛みますが、鹿島槍ヶ岳周辺は梅雨終盤も、比較的おだやかな梅雨モードで推移しています。昨日は終日の雨降りで、まとまった雨量になりましたが、今朝はその雨も上がり、わりに視界も利いた曇り空になっています。ただいかにも、梅雨空にどっぷりと浸かっているといった感じで、いつ雨がきても不思議ではない感じです。

   そして明日からは期待の海の日3連休がいよいよ始まりますが、どんなお天気になるのか。皆様もご心配のことと思います。 天気予報では明日までは、雨も降りやすいが、後半の15,16日は北陸も含め晴れマークがのぞくような予報になってきています。太平洋高気圧が勢力を増して、一時的に梅雨前線が、日本海上まで北上しそうな予想図になってきています。ただ日本付近に停滞し続ける構図は変わりませんので、雨への備えだけはしっかりとお願いしたいと思います。今夏山シーズン最初の3連休、まあまあのお天気になることを祈るばかりです。

   そしてトップシーズン本番突入を前にして、小屋でもいろいろと準備に余念がありません。比較的お天気まわりが良かったので、外仕事も順調にすすみ、道直しや草刈等にも精を出すことができました。また小屋内でも各種準備や、スタッフ同士の連携等の確認もしっかりとすることができました。また今週初めはお天気に恵まれて3つの山荘とも、比較的お客様が動いてくれたので、海の日へ向けての、いい最終確認の場にもなりました。それぞれの山荘内はもちろんのこと、3つの山荘が連携して、がんばってシーズンインしたいと思います。ぜひ皆様にもお出かけいただきたいと思います。今週末はもう時間的にも無理でしょうが、来週末の7/21(土)の週末は3つの山荘とも、今のところ、たいへんご予約が少なくなっています。梅雨明けのタイミングがどうなるかは、微妙なところではありますが、お天気予報を注視しながらぜひ、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳登山をご計画くださいませ。

   とにかく梅雨終盤の真っ只中ですので、空模様に一喜一憂するのは山々ですが、今週初めにお越しいただいたお客様には、連日の好天に恵まれて、ラッキーな山行をみなさん楽しんでいただけました。なかには数年前に日本100名山をご夫婦で制覇され、しかも100山目に鹿島槍ヶ岳を登頂されたという、東京の田村様ご夫妻もおられ、今回も素晴らしい青空の下、鹿島槍ヶ岳登頂をなされ、大満足されていました。お伺いすれば、すっかり鹿島槍ヶ岳が気に入ってしまい、今回が4回目の登頂ということでした。また登頂のたびに鹿島槍バッヂを購入して、ご自分の帽子の周りに付けてらっしゃるとのこと。帽子の周りのバッヂが一周するのが、夢とのことで、今後も末永く鹿島槍ヶ岳に足を運びたいとの、うれしいお話しでした。今夏あちこちの山で、鹿島槍バッヂを4つ付けた男性がおられたら、ぜひ皆さんも、お声をかけられ、100名山談義に、バッヂ談義にと花を咲かせてください。

梅雨空も、視界はまあまあ利いて、雨は降っていません。(7/13 am8:00 種池山荘)
山荘前の柏原新道も全部現れました。また種池の雪も連休明けには消えそうです。サンショウウオがいまかいまかと産卵場所の池の登場を待っています。(7/1 3 am8:00 種池山荘)
 
種池山荘の横にはまだ、大きな雪田がありますが、心配はまったくありません。鹿島槍方面もまったく心配ありません。この雪田が消えれば、チングルマやコバイケイソウが一斉に芽吹きます。(7/13)
田村様、最高の梅雨の中晴れの中での、4回目の登頂ありがとうございました。鹿島槍バッヂがどんどん増えていきますよう、これからもお元気で、中睦まじく各地の山々を登り続けてください。(7/10)
道直しへの“出勤”や、お土産の展示なおし、窓磨きetc・・・ 高いところでの作業は気をつけてね。

NO  1173  梅雨明けを思わせるお天気。

2012  7 /  11(水)     

   表題のとおり、あくまでも梅雨明けを思わせる最高のお天気です。3日間夏型のお天気が続いた北アルプスですが、梅雨前線も西日本から再北上。北アルプスも今夜からは再びの、梅雨空へ逆戻りでしょうか。願わくば、海の日3連休に、写真のような光景が戻ってくれれば、どれくらいうれしいことやら・・・  それはみなさんもまったく同じですね。  お天気は生もの、そして生き物。連休中の梅雨前線の居眠りを期待しつつ、日日のお天気予報に注目ですね。

この3日間が海の日3連休だったら・・・  雲海に浮かぶ、残雪たっぷりの鹿島槍ヶ岳が皆さんを招いています。ほぼ終日の好天です。(7/11:冷池山荘より)
剱岳、立山連峰も完全に夏山の表情です。冷池山荘のサンテラスの窓を開けるのがうれしくなる朝です。順調に梅雨明けしてほしいですね。(7/11:冷池山荘より)

NO  1172  直 近 情 報   7/ 10(火)

天気

◎梅雨入り後、6月後半は割りにお天気が続きましたが、7月に入ってからは、北アルプスも梅雨空の日と中晴れの日が、交互にやってきている感じです。

◎9日、10日と、朝方は晴天も、その後はガス模様という、ある意味では夏型のお天気が続いています。

◎いったん梅雨前線が南下したおかげで、梅雨の中休みとなりましたが、明日の夕方以降梅雨前線はまたまた北上してきて、金曜日まではまとまった雨になりそうです。そして、その後の、3連休中のお天気予報を見ると、中日には北陸でも晴れマークが出ていたりで、意外と悪くないような予想ですが、基本的には梅雨前線は本州近辺に停滞予想のようですので、パラパラきてもまったくおかしくないでしょう。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方が梅雨明けしなければ、基本的には安定しません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。

◎朝の温度はすずしい日で、8度ぐらいです。、また日中の温度は、いい天気の日には、20度近くまで上がるようになってきました。 曇った日で15度ぐらいでしょうか。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ等の夏をいろどるお花たちが咲きだしています。

◎ただ全体的には、やや遅れ気味といった感じですが、ここにきて少しずつ平年に追いついてきている感じです。

◎小屋の周りでは、ミネザクラがまだ残っており、ナナカマドの白い花やベニバナイチゴなどが咲き出したところです。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪がありますが、周りの雪の早く消えた場所から 夏の花が咲きだしています。見頃は7月下旬から8月上中旬でしょう。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲きほこります。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。一部に残雪もありますが、アイゼン等ももう必要はありません

◎柏原新道は 種池山荘直下と例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根は最上部のトラバースと高千穂平の上部に少し残雪がありますが、まもなく夏道も現れそうです。

◎冷池テント場の先には延長300m近くに渡って残る数箇所の雪庇の名残の上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときや、逆に雪庇上へ上がるとき、凍っているので、ストック等を用いてバランスを崩さぬよう にして通行してください。小屋で雪庇への上り下りは随時カットしています。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を歩いて下さい。こちらも雪庇上への上り下りに注意は当然です。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。7/9現在針ノ木小屋直下の夏道 もまだ姿を見せていないようです。大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1.5キロ間ずっと雪の上を歩きますので、不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ち になってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳のあいだにも雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれていますので、注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので注意 が必要です。 心配な方にはアイゼンピッケル等持参をおすすめいたします。こちらも頂上から針ノ木小屋への下り時に注意です。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただ遠見尾根や、八方尾根の登山道にはところどころに残雪があるようですので、気をつけてください。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 9現在)

◎今週末の海の日3連休は7/14(土)、7/15(日)の冷池山荘が定員の半分近いご予約をいただいています。このあとも直前予約が若干増えると思われますが 、定員に達するような混雑はないと思われます。 種池山荘も現在のところ両日ともに、60人ぐらいのご予約ですので、大きな混雑はありません。両山荘ともに、例年の海の日連休の混雑のイメージは感じられません。なお新越山荘は 初日はほとんど、ご予約ありませんが、15日はまあまあ込み合いそうな感じです。

◎一般のお客様に関しては、夏山シーズンの出足が鈍い感じで、 次週7/21(土)の週末も、現在のところ3つの山荘とも、たいへんご予約が少ないです。いっぽう7月最終週末7/28(土)と8月第一週末8/4(土)は順調にご予約をいただいており、かなり混み合いそうな感じです。7/21(土)の週末は穴場かもしれません。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/19(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。なお学校登山は雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2012年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/17(火) 7/18(水) 7/19(木) 7/24(火) 7/25(水) 7/26(木)   8/23(木) 8/29(水)
種池

 30人

100人

 170人

 30人

110人

120人

 

 30人

 150人

冷池  

70人

     

 

 

   

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道で、ガケ崩れ防止の工事をしています。扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。

◎海の日連休イコール梅雨明けみたいに、思っている方が多く見受けられますが、長野の梅雨明け平年値は7/21、北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨今、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO  1171  針ノ木岳におはよう。

2012  7 /  9(月)     

   100ミリ近いまとまった雨が降った週末でしたが、日曜夕方からは急速に回復。週明けの今日は、朝からみごとなアルプス晴れです。この天気をねらって、今日は、お客様も登ってきていただけそうです。昨日雨の中を登ってこられ、新越山荘にお泊りになった、2パーティの皆さんも、意気揚々と針ノ木岳を目指して出発されました。剱岳、立山、薬師岳、水晶岳、遠く槍穂高、白馬連峰、そして鹿島槍ヶ岳、足下の満々たる雪解け水を蓄えた黒部ダムにも、目が奪われますね。ただ遠望の岳々だけでなく、足元に咲き出した、小さな花々もしっかりと目に焼き付けていっていただきたいです。 

   今週は温度も上昇とか・・・  節電の夏は、節電グッズでの対応でなく、山へどんどん参りましょう。 “節電登山” が今夏のキーワードでしょうか。

新越山荘から針ノ木岳を目指します。針ノ木岳は頂上の左肩に見える雪渓の斜下りを気をつけて下さい。針ノ木小屋でカットしてくださっています。針ノ木大雪渓はまだ残雪豊富ですので、慣れない方は軽アイゼン等の携行、使用をおすすめいたします。( 新越山荘:7/9)
剱立山もばっちり登場です。(新越山荘:7/9) 昨夕の雲海も消え去り黒部、白馬もすっきりです。

NO  1170  鹿島槍・爺ヶ岳周辺は雪の心配はほとんどありません。

2012  7 /  8(日)     

   最近長野県警から、今夏山は残雪が多めの情報が出ました。ただ鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳周辺の登山道上にもところどころに、残雪がありますが、残雪のある箇所は、山荘スタッフが雪切り作業を施していますので、ほぼ危険性はありません。ただ何度も申し上げてきていますが、主稜線の雪庇の残がいの上を歩く箇所がありますが、そういう場所では、夏道から雪庇上へ上る際や、逆に夏道へ下りる際など、凍っている場合がありますので、滑らぬよう注意しなければなりません。どんな小さな残雪上でも油断大敵であることだけは、間違いありません。

   また例年はほぼ、雪が消えて、地面がかなりの範囲で、現れてきている種池山荘テント場も、今夏はまだかなりの雪が残っています。次週末の海の日3連休時には、残雪の上に張らなければならないテントがほとんどでしょう。

   またお花も、全体に遅れ気味の感じですので、今の感じでは、お盆前まで、夏のお花をしっかりと、楽しめそうな気配です。

小屋前の雪の、早く消えたところから、コバイケイソウの新芽が出始めました。お花のあたりはずれの大きいコバイケイソウですが、今夏はどんな姿を披露してくれるでしょうか。(種池山荘 :7/8)
種池山荘のテント場は、まだ1m以上の残雪。最奥にちょこっと地面が見えてきたところ。(7/8)
雨風の中、昨晩はテントお疲れさま。(7/8) 種池もご覧の雪。サンショウウオが産卵できないよ

NO  1169  天気の回復は早く。

2012  7 /  8(日)     

   期待の週末は、残念ながら金曜日の午後から、梅雨空が続いてしまいましたが、今日は梅雨前線もどっと南下して、夕方には一気に青空が広がりました。明日からしばらくはまたまた梅雨の中休みになりそうな感じですね。本音から言うと、海の日3連休にぜひとっておきたい、梅雨の中休みですが・・・・    週間予報でも海の日連休の天気予想も出てきましたが、どんなお天気になることでしょうか。なんか各種予報を見ても、昨日今日でもだいぶ違っているような気がするし・・・  いろいろな予報会社によっても、微妙に違うし・・・  なかなかむずかしいですね。 だいたいが梅雨の真最中ですから仕方ないです。それもいつもより、一週間早い感じの今年の海の日3連休ですからね。とにもかくにも次週末は、海の日3連休、みなさんお天気待ちのようで、ご予約の出足もいまひとつといったところです。

午後には雨も上がり、夕方には立山方面が見えてきました。明日は期待できそう。(新越山荘 :7/8)
黒部をおおう雲海の上、はるか遠くには白馬岳方面の山々も登場。(新越山荘 :7/8)
針ノ木大雪渓も見えてきました。新越山荘の周辺にはまだまだ残雪があります。(新越山荘 :7/8)

NO  1168   いよいよ梅雨らしく・・・

2012  7 /  6(金)     

   午前中はまあまあのお天気でしたが、午後は急速に悪化。梅雨らしいまとまった雨降りになっています。九州付近に停滞しつづけていた梅雨前線も、いよいよ北上してきたようですね。大いに期待していた7月最初の週末土曜日ですが、ちょっと期待薄になってしまった感じです。ただ雪解けだけは、一気に進んでいってくれそうです。

午前中は、青空も見えて、鹿島槍ヶ岳もバッチリだったんですが・・・  冷池山荘では、展望台の雪も全部消えて、ようやくベンチも設置しました。(7/6)
午後は一転、久しぶりのまとまった雨降りです。雨を見越して、上がってくるお客様も、ほとんどありません。そんな訳で、種池山荘のベンチも開店休業状態です。まだまだ種池山荘前や東側は残雪がたくさんあり、名物のチングルマやコバイケイソウの芽吹きもまだまだ先の話しです。(7/6)

NO  1167  新越山荘オープンです!

2012  7 /  4(水)     

    本日、新越山荘営業開始いたしました。O支配人をはじめ、スタッフ一同がんばって9月下旬までお客様をお迎えいたします。まだ種池山荘〜新越山荘間にもところどころに、残雪がありますし、針ノ木岳方面も今しばらくは、残雪も多いですので、気をつけてお越しいただきたいと思います。

   なおすでに針ノ木小屋も7/1には、営業を開始しており、針ノ木小屋〜針ノ木岳頂上間の雪渓のトレースもカットしてくださったようです。このあとは日に日に雪解けも進み、歩きやすくなっていくと思われます。今しばらくは、慣れない方は軽アイゼン等の携行をおすすめしたいと思います。

   種池山荘〜新越山荘〜針ノ木岳の“新越街道”は隠れたお花の名街道です。ぜひ今夏は剱立山の大展望に酔いしれながらも、足下の小さな花々にも感動の“新越街道”へぜひお出かけ下さい。

新越山荘にも、本日はヘリ荷揚げ作業。営業物資もそろって、これでひと安心です。あとはお客様をお待ち申し上げるばかり。海の日3連休には人通りも増えそうです。

NO  1166  梅雨の合い間の、好天に恵まれて。

2012  7 /  4(水)     

    天気の回復ははやく、昨日午後の雨も早々に上がり、今日は早朝より、素晴らしい梅雨の中晴れに恵まれました。おかげで、予定していたシーズン前、2度目のヘリ荷揚げも順調に完了。20便余りの荷造りに追われた、気忙しさも、心地よさに変わる荷揚げ作業終了後です。これで、6/20の荷揚げ、本日の荷揚げとで、8月序盤までの、3つの山小屋の物資もほぼ上げることができました。そうなると、あとはお客様の出足と、順調な梅雨明けが待たれるばかりです。海の日3連休までも、10日余りとなりましたが、ひとつ大きなハードルを越えた感じです。このあともいろいろと最後の準備を進めてまいります。本日はヘリのクルーをはじめ、関係者の皆さんには厚く御礼を申し上げる次第であります。

残雪豊富な針ノ木岳、蓮華岳を背に、種池山荘へピストン輸送。品切れにならぬように、生ビール等もしっかりと上げました。昨年のような不順な天候は御免こうむりたいものです。

夏の雰囲気をかもしだした爺ヶ岳を背に、冷池山荘へも、ひっきりなしの荷揚げです。 遠く富士山や南アルプスも遠望の一日。北アルプスに舞う山岳ヘリの名機『ラマ』。
 

NO  1165  午後には梅雨空へ。

2012  7 /  3(火)     

    午前中の晴天も、午後には雨模様に変わりました。それでも連日の大雨に見舞われている、九州のことを考えれば、その何十分の一にも満たない雨量の今季の梅雨です。北アルプスには、沢水が取れずに、天水にたよる小屋も何ヶ所もあるんですが、少雨のおり、なにかと心配かと思います。九州地方の雨のいくらかでも、分けてもらえれば助かるんでしょうが・・・  なかなかうまくはいかないですね。

   この時期は、なにかと外仕事が続く毎日、明日はなんとしても晴れてほしいものです。小屋周りまで上がってきた、新緑や満開のミネザクラとの遭遇は、登山道整備や草刈等の外仕事の際の楽しみでもあります。明日は開設がもっとも遅い新越山荘も営業開始になります。

本州最後のサクラ前線も主稜線に到着。(7/3)

午前中は視界も良く、絶好のお花見日和でしたが・・・ (7/3)

午後には弱い雨が降り続きましたが、新緑は雨に洗われ美しさを増します。(7/3)

NO  1164  祝 夏山シーズン開幕!

2012  7 /  1(日)     

   久方ぶりに梅雨空が戻った、鹿島槍ヶ岳周辺でした。期待の7月入りは、残念ながら、朝から小雨が降り続く一日になりました。   期待に反して? 雨量がいたって少なかった、梅雨前半でしたが、このあと後半戦はどうなっていくことでしょうか。なんとか穏やかに、そして順調に梅雨明けにこぎつけてほしいものです。とにもかくにも、名実ともに7月、夏山シーズン入り! 主稜線を可憐な花々が彩るのも、もうすぐそこです。   写真は長く続いた、晴天週間最終日、昨日の光景です。

赤いテントがひとつ。種池山荘のテント場は、もうしばらく雪の下です。(6/30)

種池山荘の塗装工事は、名前も書き入られて、天気にも恵まれて無事完了しました。(6/30)

種池山荘前庭にも、登山者の姿をちらほらと見かけるようになってきました。もう2週間後に迫った海の日3連休には、おおぜいの登山者が柏原新道の “種池交差点” を行き交うことでしょう。(6/30)