▲▲ 2012 / 9月 ▲▲

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NO  1239   台風17号。

2012  9/  30(日)  

   台風17号が近づくも、午前中は比較的、いいお天気になりました。ただ午後3時前からは、雨風強くなってきています。台風を心配なされていたお客様は、幸いに、ほぼみなさん雨にあうこともなく、紅葉を満喫されながら、全員下山されることができて、ほっとしています。そして登ってくる人もなく、今夜の宿泊は両山荘とも、お客さまはゼロです。そういえば、昨年の9/21に浜松市付近に上陸して、大きな被害をもたらした、台風15号の際も連日、3つの山荘とも、お客様はなくひっそりとしていました。

   ところで今回の台風17号は、昨年の、その台風15号とコースや大きさ等が似かよっていると、昨夜あたりから、テレビで盛んに言われています。確かにコース取りがよく似ています。昨年の台風15号は、浜松上陸後、南アルプスの東側を進み、山梨、埼玉、福島と通過して三陸沖へと抜けて行きました。今回も同じようなコースを歩むのでしょうか。 昨年の15号は、三陸沖へ出てから、さらに発達して、冬型気圧配置をもたらして、上陸翌日の9/22には、北海道の大雪山系や北アルプスの白馬岳、剱岳、槍ヶ岳などでは初雪を観測しました。さらにその翌日にも、雪が舞い、当方の各山小屋でも初雪を観測しました。この時季の台風や台風くずれの低気圧通過後には、えてして冬型になり、雪が降ったり、舞ったりすることがあります。平成18年の体育の日連休にも、同様のパターンで大荒れになり、白馬岳では大きな遭難があったりもしました。今回はどうなることでしょうか。 ただ、今は、台風が山小屋や登山道等に被害をもたらさないよう、そしてピークを迎えようとしている主稜線の木々の紅葉を散らすことなく、早々に立ち去ってくれることを切に願うばかりです。         ( 昨日更新した、当 NO1239を誤って消去してしまいました。まだ記録してなかったので、慌てて、思い出しながら、再生しています。昨日のものとは、内容が微妙に違ったかもしれません。)

種池平の紅葉もまもなくピークです。 “モミジ散らし” の雨風になりませんように・・・ (9/30)
午後になって、天気も急速に悪化に向かいます。 皆さん下山を急がれます。(9/30)

NO  1238   今日までは・・・

2012  9/  29(土)  A.M7:30

   9月最終週末は、5日続きの晴天でのスタートです。氷が張るような朝を経験してしまうと、今朝の6度ぐらいは、ややもすれば暖かみを覚えるくらいです。種池山荘周辺の紅葉も、いたって順調にすすみ、7分ぐらいの色付きになり、元気いっぱいに、週末登山のお客様を迎えてくれそうです。

   ただ、台風17号のスピードアップ、北上が予想され始めた、一昨日からはキャンセルの続出です。おそらく早ければ、今夜からは、台風の影響もあらわれてきそうですが、なんとか被害等が最小限で、紅葉にあたえる影響も可能な限りありませんよう、今は願うばかりです。台風17号が虎視眈々と、本土上陸を、南海上で見据える週末土曜日ですが、今日一日はモミジ日和の秋空がもってくれそうです。お越しいただいたお客様には、台風の影響が出るであろう、明日以降の分まで、今日の秋日和を、お腹いっぱいに、脳裏いっぱいに刻み込んでいっていただきたいと思います。

種池山荘のナナカマドを中心にした、“小屋裏モミジ”もかなりいい感じになってきました。(9/29:am6:30)

台風17号が近づくなか、富士山もいつも以上に大きく見えます。(9/29:am6:30)

台風通過後は、さらにあざやかに、元気に、この光景が戻ってくれますように・・・(9/29:am6:30)

NO  1237   好天続くも・・・・

2012  9/  28(金)     

   午後は雲の多い一日になったものの、4日続きの晴天のなか、予定されていたヘリ荷揚げが、午前中におこなわれました。事実上の今季最終荷上げで、ぬけるような秋空の下、順調に完了することができました。もうあと一回予定されていますが、最後は荷下げ中心のフライトになります。9月も残すところ、2日間。シーズンも押し迫ってきた感が強まります。

   さて紅葉も日に日に進むなか、私どもも、お客様も期待していた、明日からの9月最終週末ですが、台風18号のほうは、願いどおりにずれて行ってくれたと喜んでいたら、台風17号のほうが、あっという間に、東に方向を定め、しかも猛烈にスピードアップして本州方面にやってきそうです。誰もが残念無念、びっくりがっくりという感じではないでしょうか。 なんとか土日とも、いけるのでは・・・・ と期待していたのですが、早ければ土曜日の夕方辺りから影響がでてきそうな感じになってしまいました。今はモミジ散らしの強風だけは、なんとか避けていってほしいと、願うばかりです。そして台風通過後の、さらに色合いを増した木々との再会を、いまは祈願をこめて熱望するばかりです。きっと通過後は、体育の日3連休にかけて、主稜線から主稜線直下にかけては、錦織りなす斜面が広がってくれるはずです。

染まりだした針ノ木、スバリ岳を背に、山岳ヘリの名機中の名機、『ラマ』 の軽快な作業が続く。9/28

冷池山荘の周りのミネカエデやミネザクラも色付いてきました。(9/27)

連日『種池山荘ピザ祭り』の記事を、ご覧になってお越し下さ るお客様がいらっしゃってうれしい次第です。岐阜県のサカイ様。ピザも爺ヶ岳もすっかり気に入っていただきました。(9/27) 同じくピザを楽しみに、ご来山いただいた、 浜松市の伊藤様ご一行。2日間とも好天に恵まれての鹿島槍ヶ岳登頂と、始まった紅葉に大満足の今回の山行。お仲間の絆も深まりましたね。(9/26)

爺ヶ岳の北側斜面はようやく色が変わり始めたところです。

NO  1236   引き続いて大快晴!  そして初氷!

2012  9/  27(木)     

   昨日に続いての大大大快晴です。昨日同様に、放射冷却が強まり、今朝も冷え込みました。そして昨日の初霜に続いて、今朝は待望? の、初氷が種池山荘で張りました。初夢、初荷、初孫、初子 、初滑り 等々・・・・  やっぱり初物っていいじゃないですか。しかも北アルプスでの、初氷なんて、岳の上にいる者だけが、遭遇できる特権? です。 そうすると、欲張りなもので、次は、初雪にあうのが楽しみになってきますね。私自身は、鹿島槍ヶ岳周辺の初雪は、過去の経験則から、おおよそ10月3日と見ていますので、それももうまもなくということです。

   ただ、初雪なんて書くと、妙に心配される方もいらっしゃいますが、その量は、そのときどきです。チラチラと風花になって、舞ってくるだけのこともあれば、うっすらと白くしたものの、すぐに融けてしまう淡雪であったり・・・   しかし、当然のことながら、結構な積雪になることもあります。過去には、30年ほど前の9/23の秋分の日連休に、20センチ近い初雪が降ったこともありました。また10/15の小屋閉めまでに、1m近い積雪になった年もあります。 逆に小屋閉め間際に、ようやく初雪がパラパラしたなんて年ももちろんあります。年年でいろいろなパターンがあるのは、当然ですが、これからは、今まで以上に、天気予報には敏感にならなければなりませんし、山行前の判断も、山行中の判断も、より迅速かつ的確なものが求められます。来週辺りも、台風17号の北上後や、低気圧の通過後に、冬型になる可能性がないとはいえませんので、注意が必要です。

   とにかく澄み切った最高の秋空が、連日広がる、鹿島槍ヶ岳上空。今秋の “初もみじ” を、愛でるにふさわしい、お天気が続いています。お天気を心配なさって、人出もいまひとつの今週ですが、ご来山いただいた皆さんは、“三大紅葉” の、最初のひとつを堪能されて、大満足で柏原新道下山につかれます。   えっ・・・  ところで、 “三大紅葉” って?

種池山荘のタンクの上の水たまりに、祝  初氷! です。寒いけど、気分爽快な朝です。(9/27)

西日があたる鹿島槍ヶ岳。種池周辺に比べて、色付きが遅めの感じの鹿島槍稜線も、微妙な変化が感じられます。(9/26)

昨日は、終日南アルプスや、八ヶ岳、富士山も遠望できる絶好の一日。思いがけない遠くの山々まで、見えるのが、秋山の楽しみのひとつ。(9/26)

昨日に続いて、今日も大快晴です。もちろん今朝も富士山も南アルプスもバッチリです。(9/27)

NO  1235   大快晴の26日。小屋周りのナナカマドも色づき始めました

2012  9/  26(水)     

   今朝の山荘の最低気温は、昨日よりさらに1度下がって2度まで冷え込みました。鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳に行かれた、お客様のお話しでは、頂上 方面ではうっすらと霜が降りていたそうです。 2600mぐらいから上は初霜になったようです。目でもしっかりと、温度が確認できる季節になってきたということですね。そしてここ3日の冷え込み続きのおかげで、主稜線の紅葉も、目に見えて色合いを増してきています。そんななか、木々の中にあっては、やや奥手のナナカマドも、確実に変化を見せて まいりました。このあとの下界 大町の週間温度予想からも、主稜線では連日 5度前後の最低気温が予想できますので、木々は順調に、そのあざやかさを増していってくれそうです。そして同時に、このあとは、紅葉前線そのものも、日に日にその高度を下げ始めそうです。来週にかけて、主稜線は紅葉の見頃を迎えそうです。

   なお本日はほぼ終日に渡っての大快晴! 今秋ナンバーワンの秋空が鹿島槍ヶ岳上空をおおい尽くしました。 主稜線の木々も、秋の日差しを目一杯あびて喜んでいるようでした。一日の寒暖さが大きい方がいいといわれる紅葉。明朝もまた冷え込みそうです。 そして日中も期待通りの秋天が広がってくれるはずです。

種池山荘前のナナカマドもいよいよ、オレンジ色がかってきました。(9/26)

種池山荘の小屋裏のナナカマドも、もちろん色づきはじめました。(9/26)

正面爺ヶ岳南峰の斜面は日に日に鮮やかさが増してきています。(9/26)

 

 

NO  1234       直 近 情 報    9/26(水)

天気

◎9月に入ってからは、雨のあたる時間帯も増えてきました。9/25は3日ぶりに雨の降らない、まあまあのお天気でした。 そして本日26日も秋晴れの最高のお天気です。週末にかけては、期待も込めて、大きなくずれはないのではと思っていますが、お天気はまさに生き物です。台風や、低気圧、秋雨前線等の動きにご注意ください。

◎9/24、25は最低気温3度そして本日26日は2度まで下がり、ずいぶんと冷え込むようになりました。 山荘ではまだ初霜、初氷は観測していませんが、お客様情報では、今朝は爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の頂上には霜が降りていたそうです。

◎おだやかな秋日和の日中は、10度以上になり結構あたたかになりますが、もう日の当らない寒い日は日中の最高気温が5度程度になってもおかしくありません。

◎富士山では、すでに9/12に初雪が降りましたが、北アルプスでも、もういつ初氷、初雪等があっても、全然おかしくない季節です。昨年(平成23年)で言うと、鹿島槍ヶ岳周辺の初霜、初氷、初氷点下が9/7、初雪と初積雪が9/23です。 ただし9月中の雪で、10センチ近いような積雪はそう滅多にはありません が、過去には10月15日の小屋閉めまでには、50センチを超える積雪になったことも何度かありますので、注意が必要です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

紅葉

◎主稜線では、秋のお花も盛りを過ぎました。名残の花をところどころに残すのみです。

◎爺ヶ岳南西斜面や種池平のミネカエデが色付き始めました。このあとしばらくするとナナカマドやダケカンバも色付き始めます。

◎爺ヶ岳、鹿島槍の主稜線では、9月末から10月体育の日連休にかけてが、見頃と思われます。

◎柏原新道の中間帯、“包優の紅葉” の見頃は、体育の日連休前ごろからと思われます。

登山ルート等の状況

◎現在は凍結している箇所はないと思われますが、これからは雨が降ったあとに、冷え込んだときや、雪が降ったりしたときは、凍結して通行困難の箇所も出てきます。アイゼンやピッケルの備えが必要なとき や、場所が出てきます。

◎登山道は、読んで字の如く、山へ登るための道であり、山を下りるための道です。高いところから石が転がるのが、自然の摂理のように、山にも登山道にもどうしても危険性がつきまといます。誰が見てもわかる危険な場所は当然のことながら、なだらかな場所でも決して気を抜くことなく登下降していただきたいものです。また雨や雪や風などによっても、大きな影響を受けるのも、至極当然のことです。100%安全な登山道はありません。 あわてずに一歩ずつ慎重に・・・

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。

◎柏原新道のガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。 また下山時は、特に滑落に注意して、慎重に通過してください。 また下部のケルン付近も両側がガケになっていますので、注意して下さい。

◎赤岩尾根も支障ありません。赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎針ノ木大雪渓は、ほとんど消えて、秋道歩きになっています。指示に従って通行してください。

◎赤沢岳の頂上直下、南側下り(スバリ側)は崩れやすい岩と、土がミックスした少々悪い場所が、80mぐらいありますので、慎重に下山してください。また間違った踏み跡もあるので、 ペンキ印を見落とさず、気をつけて通行してください。

◎雨や地震等による登山道被害報告等はありませんが、浮石への乗り上げや、落石等には十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。    ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(9/25現在)      各山荘予約状況一覧表

◎9月最終週末は、29日(土)の冷池山荘に、30名様ほどのご予約をいただいているだけで、種池山荘を含め、込み合うことはなさそうです。お客様の動向もお天気次第、秋雨前線 や台風の動き次第のようです。また紅葉シーズンの平日は、たいへんすいています。お天気確認の上で、直前予約にてお出かけ下さい。

◎体育の日3連休は、今のところ、まだご予約は少ない状況です。こちらもお天気次第で大きく変動しそうです。

◎冷池山荘と種池山荘は、10/15(月)のご宿泊までOK となっております。最終営業日近くは、必ずご予約くださいませ。

◎今季の新越山荘の営業は9/24をもって終了いたしました。ありがとうございました。

◎周辺の山小屋営業は、キレット小屋が9/30、船窪小屋が10/7、針ノ木小屋が10/8、五竜山荘が10/13、唐松山荘が10/14までと、伺っております。小屋閉め間際は必ず 各山小屋に予約、確認なさって下さい。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

ここへきて、一気に温度も下がってきました。もういつ初氷や初雪があっても不思議でない時季になってきましたので、防寒対策、防水対策をしっかりとお願いします。

今夏はお天気が続いて、気がつきませんでしたが、このところの雨天の際、最近登山を始められた方かと思いますが、コンビニ等で売っている簡素なビニール合羽で来られている方が目立ちます。とてもこれからの冷たい雨風や、みぞれまじりの荒天に対応できるものではありません。命にもかかわりますので、ぜひ良質な合羽をお持ち下さい。

◎周辺では、今夏転滑落による負傷事故が相次ぎました。下山時は慎重に一歩ずつゆっくりとお願いします。またパーティ内での、連携連絡ミスによる“遭難騒ぎ”も数多く発生しています。ゆとりある行動、事前のしっかりとした打ち合わせ、計画をしっかりと共有してください。また体調不良による病気発生も目立っていますので、無理の無い行動、早めの察知、下山等もお願いします。

◎すっかり日が短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎本年より黒部ダム入口の 扇 沢 駅 駐車場 (柏原新道登山口ではありません) の舗装した箇所はすべてが、諸般の事情で有料化されました。無料はいちばん下部にある、 未舗装の大町市営駐車場のみになりました。 ご理解、ご協力お願いいたします。 なお有料駐車場の最下段部の第3駐車場は36時間利用で1000円ということですので、一泊2日の登山者には利用しやすい料金かと思いますので、柏原柏原新道登山口周辺の駐車スペースが一杯のときには、ぜひともご利用下さいませ。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道では、電線の地中化工事が実施されています。扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネットやブログ等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものが、ままあります。またそういった自慢の記述に 変に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。 あ くまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考に、余裕を持って、楽しみながらの山行にしていただきたいものです。

ここ数年、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO  1233   順調な冷え込み

2012  9/  25(火)     

   今朝の最低気温は、3度ほど、初霜が降りてもおかしくない冷え込みでした。当方の三山荘のある2400m台の標高より、500m近く高い鹿島槍ヶ岳(2889m)では、初霜か初氷が張ったかもしれません。また毎秋、長野県内マスコミでは、必ずや報道される、北アルプスの初氷の話題。今夕か明朝のテレビニュースや新聞では、白馬や槍穂高の標高の高い山小屋から、そんな話題が届くかもしれませんね。東京などもすっかり涼しくなったようですが、北アルプスに は、もう今夏の残暑のおもかげはまったく見られません。順調に秋の訪れ、そして紅葉がすすんでいます。 9月最終末から、10月体育の日連休にかけて、主稜線は見頃を迎えそうです。 次々に台風が発生するのが、ちょっと心配の種ですが、今年は避けて行ってくれるような気が・・・・  ただ何の根拠もありませんが・・・・   

   なお体育の日連休については、少しずつご予約も入ってきていますが、今週末の9月最終週末はさほど込み合いません。まして平日ともなれば、たいへんすいていますので、ぜひ今秋最初の紅葉をご堪能しに、爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳へお出かけ下さい。

爺ヶ岳南西斜面や種池平は、周辺一の紅葉人気ポイント。今秋は、期待も込めて! 絶対に、いい感じでクライマックスを迎えられそうです。(9/25)

色付き始めた紅葉とピザを絶賛!? していただきました。ご来荘ありがとうございました。いい写真をお撮り下さいネ。(9/25)

NO  1232   来年のキーワードは、“プチ縦走” 。新越山荘でお待ち申し上げます

2012  9/  25(火)     

   平成24年の新越山荘の営業は終了いたしました。6月25日の小屋開けから、あっという間の、3ヶ月でしたが、O支配人を中心にスタッフ一同がんばってくれました。展望もお花もとても素晴らしい “新越街道” だと思っているんですが、なかなか鹿島槍ヶ岳のような、ネームバリューがある山がないので、毎年お客様も少ない穴場的な山域です。 ただここ数年は、縦走を楽しむ方が、復活してきている感じがしますので、来年以降は、一泊2日もしくは二泊3日で “プチ縦走 ”が楽しめ、出発点の扇沢から、ふたたび扇沢へ下山できる、爺ヶ岳〜針ノ木岳縦走の “新越街道” が、少しだけ脚光?   をあびて、お客様も増えてくれるのでは・・・  などと勝手に期待しています。(これを“捕らぬ狸の皮算用”と言わずして、何と言う。鬼も笑っている。) でも、やっぱり訪れる登山者も少ない、静寂の “新越街道” が魅力ですかね。お越しいただいた皆様には、感謝申し上げます。

今シーズン最後のお客様をお見送り。あっという間の3ヶ月! ここにきて一気に寒くなりました。(9/25)

NO  1231   紅葉前線降り立つ。

2012  9/  24(月)     

   秋分の日連休は、土曜日の午前中を中心に、まあまあのお天気だったものの、日曜日は期待に反しての雨降り。そして今日も朝は強い雨降り、日中パラパラのあいにくの一日でした。ただ夕刻前からは、雨も上がり、夜になってからは、視界もしっかりと利いてきました。明朝は3日ぶりの秋空が広がってくれそうですし、冷え込みも強まりそうです。先週後半からの温度低下傾向で、ようやく色付きだした種池山荘周辺の紅葉も、さらに色合いを帯びることでしょう。期待の今年の紅葉のステージが開演です。

ミネカエデやクロウスゴなどが色付きだしました。次週末にかけてはナナカマドも赤味を帯びてくることでしょう。秋分の日連休初日は、いい感じでしたね。(種池山荘周辺:9/22)

種池平全景と剱岳立山連峰。日に日に期待が高まります。(爺ヶ岳南峰より:9/22)

爺ヶ岳北側斜面にも紅葉が舞い降りる。冷池山荘方面は例年遅れ気味です。(爺ヶ岳南峰より:9/22)

NO  1230   雨の中、新越山荘最終日。 種池山荘は『ピザ祭り』開始!

2012  9/  24(月)     

   低気圧が三陸沖で発達、大きな海難事故が発生してとても心配されます。形的には、弱いながらも冬型気圧配置になりましたので、三陸沖は大荒れだったことでしょう。鹿島槍ヶ岳周辺にしましても、一日中しぐれ模様で、肌寒い一日でした。温度も低下傾向で、もういつ初氷、初雪が降ってもまったくおかしくない季節になってきました。

   そんな中、種池山荘では、お約束? の『ピザ祭り』 を開始いたしましたが、こんなお天気ですので、来る方も少なく、まして風雨の外ベンチにて、生ビールを飲みながら、アッツ熱のピザを食すという雰囲気ではありませんでした。そんなわけで、新越山荘の小屋閉め作業から戻ってきた、私がいの一番の注文者になってしまいました。しっかりと1000円支払って、手前味噌になってしまいますが、とっても美味しいミックスピザを試食がてら、ほおばりました。生地もソースも全部、冷池山荘支配人のM君の手作りで、ほんとにおいしいですよ。 初めての企画ですので、なかなかむずかしいですが、末永くやって、種池山荘に根付かせていきたいものです。来年もまたやりたいと思っていますので、今年は無理でも、来年はぜひお出かけくださいね。

   一方、早いもので新越山荘は本日をもって、今季の営業は終了です。シーズン前半は、周辺で事故が相次いだり、ニホンジカも出没したり、後半は水不足で苦心したりと、いろいろありましたが、なんとかつつがなく終了することができました。私も昨日から、新しい設備の冬囲いを作りに行き、小屋閉め作業を手伝ってきましたが、最後の各種残務作業をスタッフがしっかりとやってくれ、来たる厳しい冬に備えます。本年ご来荘いただいた皆様には、厚く御礼を申し上げます。また今年お見えいただけなかった、皆様にはぜひまたお出かけいただきたいものです。

新越山荘最終日を迎えました。(9/24) 新越山荘への道すがら、ナナカマド元気です。

今回は簡易型の電気オーブンで焼きます。(9/24) チーズとろ〜り。なかなかいい感じで焼けました。
なんか怪しいライチョウも食べてるよ。(9/24) 種池前のチングルマの草紅葉も進みました。

NO  1229   暑さ寒さも彼岸まで。“催紅雨” の一日。

2012  9/  21(金)     

   気圧の谷の通過で、今日は雨降りの一日になりました。ただ明日には、移動性の高気圧も本州に近づき、お天気も回復しそうですので、秋分の日連休は期待が持てそうです。そして高めの温度で推移していた、岳の大気もすっかり入れ変わり、温度の上からも、ようやく秋めいてきそうです。最低気温が5度以下の日が続くようになると、紅葉も目に見えて進みだしますが、明日以降は、そんな冷え込みが続くようになりそうです。ただ至極強烈な冷え込みだけは、ありませんように・・・

      なお今週末の秋分の日連休は、土曜日の冷池山荘がやや込み合うくらいで、いたってゆったりとした入り込みのようです。また紅葉の見頃を迎えるであろう次週末も、ご予約はまだまだ少なめです。まして平日にいたっては、ご予約もたいへん少ないです。お天気をご確認の上で、直前予約にてお出かけ下さい。あわせて当最新情報にて、紅葉の最新状況もご確認くださいませ。

周辺では一番早くに色付きだす爺ヶ岳南西斜面も、週末以降は楽しみです。

催花雨という言葉がありますが、今日の雨はさしずめ、“催紅雨” でしょうか。(9/21)

冷たい雨も、熟年パワーでへっちゃら! 昨日は晴天の鹿島槍登頂に大満足!(9/21)

NO  1228   来週は種池山荘 『ピザ祭り』。

2012  9/  20(木)     

   昨日の雨を境に、今週末から来週にかけては、いよいよ温度も下がり出しそうですね。期待の紅葉前線も、ようやく動き出してくれそうです。 そして、乾いた移動性高気圧がやってきそうな、秋分の日9/22(土)は好天にも恵まれそう・・・・   なお秋分の日連休の今週末の土曜日は、冷池山荘がやや込み合うぐらいで、種池山荘と新越山荘のご予約は、たいへん少ないです。やはり3連休に比べて、2連休は動きもちょっと鈍い感じです。  そして、早くも新越山荘は今シーズンのラストを迎えます。9/24(月)のお泊りまでの営業となります。

   なお来週は、突然のことですが、種池山荘にて、『ピザ祭り』 を開催いたしますので、ぜひお立ち寄りいただき、お召し上がりいただければ幸いです。当方では、冬期間、麓の爺ヶ岳スキー場で山荘スタッフが中心になって、ピザの店『パウダーパフ』 を開いており、少しずつ、地元の皆さんを中心に、知名度も上がって、評価もいただくようになって参りました。今回は、そのパウダーパフの手作りピザを、岳の上でも、皆さんにぜひ召し上がっていただきたいと思っています。今回は、麓の『パウダーパフ』 とは違って、お窯等、設備的にも不十分なところもありますが、スタッフが一生懸命に焼きますので、ぜひともお召し上がりいただき、感想を頂戴できればありがたいことです。期間は9/24(月)〜9/28(金)、時間は午前10時から正午まで、今回は初めてのことでもあり、一日の枚数も15枚ほどに限定させていただき、種類もミックスピザのみになります。なおお値段は一枚1000円になります。

   ぜひともアッツ熱! の焼きたてピザをお召し上がりになってください。 行く行くは種池山荘の名物にもなれば、幸いかと思っています。

 

NO  1227   紅葉の期待高まる。

2012  9/  18(火)     

   台風の影響もなく、夏の日照時間も長かったということで、今秋の紅葉は総じて、期待大! のようですね。昨年は、9月の度重なる台風の上陸や、9/7の強烈な初霜、初氷、そして9/23の初雪、24日の霜や氷で、ほとんどすべての木々の葉っぱがやられてしまったという感じでした。これも自然の摂理と、あきらめるには、あまりにも厳しく寂しい木々への仕打ちでした。それだけに、今秋の紅葉舞台には期待も高まります。雰囲気的にも秋分の日連休辺りからは、爺ヶ岳南峰南西斜面では、目に見えて、変化があらわれてくるのでは・・・・  と期待しています。主稜線では9月末から10月初旬、柏原新道の中間帯の、 “包優の紅葉” は、10月初旬から中旬が見頃になるのではと、予想しています。ちょっと冷え込みがゆるいのが、気がかりですが、このあとは、温度の上でも秋めいてくるようですので、期待しましょう。     ところで、皆さん、お気づきですか? 期待もこめて、9/10からは、当ページの外枠も、紅葉色に変えているんですよ・・・

周辺では、例年、一番早くに色付きだす、爺ヶ岳の南西斜面にも、ちょっと変化が・・・ (9/16)

種池山荘前のナナカマドも、今年は元気! 岩小屋沢岳の斜面にも赤いものが、ぽつぽつと。

少しずつ、足元に、登山道脇にと、秋の訪れが見受けられます。(9/16)

種池山荘の小屋裏ナナカマドと、まだまだおっとりと紅葉前線到来を待つ鹿島槍ヶ岳。(9/16)

NO  1226   まだまだ残る夏の日差しの中で。

2012  9/  18(火)     

   いつになく暑い彼岸の入りの今日、わが家の、稲刈りをしました。来年の山小屋て゛、皆さんに召し上がっていただく、アキタコマチです。暑かった夏、台風の影響もなく、いいお米が穫れたのではと、期待しています。
     さて今日も、稲刈り中、後方の後立山連峰は、チラッと見えることがあるくらいで、ほぼ終日に渡って厚い雲の中。夕方近くからは、雨が降り出したようです。ただ私どもの小屋でもそうですが、今年は雨不足、水不足で、苦心している山小屋が、あちこちにあるようですので、まとまった雨になることを、願っている小屋も多いと思われます。しかし今回の雨も、秋分の日連休を前に、お天気の回復は、早そうですね。それはそれでとてもありがたいのですが、やっぱりまとまった雨も欲しいところです。

NO  1225  微妙に台風の影響が出た? 敬老の日3連休。

2012  9/  17(月)     

    敬老の日3連休は、初日、2日目と朝方こそ、絶好の秋空でスタートも、午前9時には、早々に濃いガスに包まれてしまい、2日間とも、その後は夜間まで、ずうっとガスの中の一日。そして最終日の今日も、夜明けの時点では、星も少し見えていて、今日こそ! と大期待したのですが・・・・  あっという間に、濃いガスに包まれ、結局は、今日も夜まで、終日の濃いガスの中という、ちょっと残念なお天気での3連休の締めと相成りました。しかも今日は風が強くて、強くて・・・  20m近い強風が、吹き荒れ、さらには冷たいキリション(霧雨)も時々混じり、体感温度は日中でも、3〜4度ぐらいって感じでした。そんな、やや荒れたお天気の最終日でしたので、鹿島槍ヶ岳から五竜岳へ向かう人、五竜岳から鹿島槍ヶ岳へ縦走される方には、取りやめて、下山される方も出るくらいでした。どうやら、思っていた以上に、台風の影響が微妙に出た感じの、今回の3連休という感じでした。

   私は、針ノ木岳を回って下山してきましたが、スバリ岳までは、10m先も見えない、濃いガスでしたが、針ノ木岳頂上まで来ると、強風のなか、雲の合い間から、薬師岳や赤牛岳、水晶岳などの奥黒部の山々はスッキリと見えていました。大町まで下りて見ると、表銀座の山々もスッキリ! 南部の山々は良かったんですね・・・   いっぽうで、蓮華岳から北の後立山連峰の峰々は、とてもとても厚い雲の中でした。まるで真冬の北アルプスの光景を見ているようでした。明日のお天気はどうなるでしょうか。  

   まあ、なんとか、雨は中日の夕方に降っただけの、それなりの3連休だったんですが・・・  次週秋分の日連休こそ、スッキリとした、終日秋空が広がるお天気になってほしいものです。爺ヶ岳主稜線にも、そのころには紅葉前線が到来するはずです。

スバリ岳から北は、ひどいガスの中でしたが、針ノ木岳までくるとガスが切れ始めました。(9/17)

五色ヶ原から南の山々は、なかなかいいじゃないですか! うらやましいですね。左最奥には、奥黒部の雄峰、薬師岳。  (針ノ木岳より: 9/17)     

NO  1224 連休二日目も、晴天で明けましたが・・・

2012  9/  16(日)     

    今日も爽やかな朝を迎えました。連休初日の、昨日も、本日同様に、好天で明けたのですが、あっという間に、ガスが上がり、結局は終日のガスの中、さらには、夕方には、一時間ほどの夕立になりました。雰囲気的には、今日も、同じような感じになりそうて゛しょうか ・・・   できることなら、終日の秋空を期待するのですが。とにもかくにも、やっぱり岳の上は朝が勝負ですね。                      

 皆さん種池山荘を出発して、秋空の下、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳を目指します。今日の冷池山荘はにぎわいそうです。(9/16)     

NO  1223   さわやかな初秋の空広がる。

2012  9/  15(土)     

   秋の三大連休の第一弾、敬老の日3連休は、最高の秋空の下でスタートです。草紅葉の中、夏の色とは、明らかに違う、初秋色に染まりだした、木々の中を、心地よく歩いていただけそうです。     

紅葉前線もまもなく到来。3連休中は気持ちいい縦走が楽しめそうです。(9/15)
今朝の新越山荘は7度、比較的温度は高めです。周囲360度、全山一望の気持ち良い連休初日です

 NO  1222  マイカー登山の皆さんへのお願い。 道路へのはみ出し駐車厳禁。

2012  9/ 14(金) 

    敬老の日3連休を前に、マイカーでお見えになられる皆さんに重ねてお願いを申し上げます。柏原新道登山口周辺に車を停められる際には、絶対に道路へのはみだし駐車はなさらぬよう、重ねてお願いいたします。先般 9月1日(土)にも、扇沢橋の先のカーブのところに、3台もの車が停められ、周辺では、大型バスの渋滞なども起き、危険防止のために、アルペンライン連絡協議会では、交通整理のガードマンに土日の2日間出動していただき、事故防止等をはかってくださったそうです。しかも停めた場所には、駐車禁止のための、バリケードやロープも張ってあり、そのロープをみずから外して停めたようです。毎年非常識な停め方をする方が、多々おられるので、今年は私どもでも駐車スペースに白線を引き、車が道路へはみださないように、きちんきちんと停まるようにして参りました。それでも、自分達だけの都合、誤った判断で、このように多大な迷惑をかける方が、後を絶たず残念でなりません。そのときも、少し離れた場所や、扇沢駅駐車場には、空きスペースがあったそうですので、何をかいわんやです。昨年の海の日3連休 や敬老の日3連休の際に も、はみだし迷惑車輌によって、トラブルが発生して多方面に迷惑をかけました。柏原新道登山口周辺は、坂道でカーブで見通しも悪く、大事故につながりかねない場所でありますし、アルペンラインは最奥に黒部ダムや立山への入山口である扇沢駅を控え、 秋の大型連休中も連日、往復で数千台の車輌、1万人を超える観光客が通る大主要道路です。爺ヶ岳への登山者だけが利用する山道や林道ではありません。 日によっては、大型観光バスが何百台も通る場所です。山岳地の各所にある、登山者だけが使う、行き止まり道路ではありません。普通車しか、運転できない人には、わからないかもしれませんが、大型車両の運転には、自分では、たいしたことないと思っている程度のはみだしでも、たいへん危険かつ大迷惑なのです。日帰りであっても泊まりであっても、わたしには 、はみ出し駐車で、一日あるいは二日、ときには三日間も置きっぱなしで山へ登る気には決してなれません。

   当ホームページ内にも、現在でも3ヶ所ではみ出し駐車厳禁の記述をしてお願いをしておりますし、柏原新道の登山口にも看板を立てて、“はみだし駐車” “路上駐車” 厳禁を訴え ています。それでもはみだし駐車が、たびたび発生しており、情けなくなる思いであります。皆さんにはできるだけマイカーを避け公共交通を利用していただくとともに、駐車スペースへ車を停めるときには、 白線の中へきちんと停めること。登山口周辺がいっぱいの時は、扇沢駅の無料、有料駐車場へ入れていただきたいと思います。有料駐車場には、36時間で1000円という登山者向けの場所もあります。自分たちの、迷惑駐車によって、大型観光バスが人身事故でも起こしたら・・・・  などと、心配しながら、山へ登ることを、考えたなら、決してお高いものでもないと思います。  

   とにかく切に切にお願いを申し上げる次第であります。常識のある駐車は、山へ登る際のいちばん最初のマナーです。なにとぞご理解、ご協力の程を重ねてお願いを申し上げる次第であります。

昨年の海の日連休。カーブの真っ只中、大事故の原因になりかねません。

本年9/2 ガードマンさんが出動しました。この程度などとは、思わないでください。大変危険です。

多い日には大型観光バスだけでも、延べ200台以上の往来がある場所です。しかも見通しの悪いカーブの中ほどです。登山の歩行者もいます。大事故に直結しかねません。

NO  1221   お天気続いています。

2012  9/  14(金)     

     9月に入ってから11日ごろまでは、ややもすれば、ちょっとだけ、不安定気味だったお天気でしたが、ここ3日間は安定した、お天気になっています。太平洋高気圧も、まだまだ頑張ってくれていて、明日からの敬老の日3連休中も、鹿島槍ヶ岳周辺は、太平洋高気圧の圏内に入りそうな気配です。お客様も、その辺はご承知のようで、3連休の直前キャンセルもほとんど出ていません。逆に今週初めごろは、いまいちだった3連休の予報も、日に日に、上方修正気味になったこともあり、ここへきて直前予約もかなり増えてまいりました。9/15(土)の種池山荘と、9/16(日)の冷池山荘は定員に達しそうな勢いです。また15日(土)の冷池山荘も定員近くまで混み合いそうです。皆様には部屋割り等で、ご協力をお願い申し上げる次第であります。何卒よろしくお願いいたします。なお16日(日)の種池山荘は、さほど込み合いません。また新越山荘は15日(土)だけがやや込み合うぐらいです。また17日(月)になれば、どの小屋もご予約は一ケタ台で、びっくりするほど空いています。なお午後は、まだまだ夕立の心配はありますので、お気をつけくださいませ。

  P.S 本日は夕方前に10ミリ近い降雨量の夕立がありました。3連休中も、夕立の発生を念頭に早着きをこころがけて下さい。

良い天気が続いています。敬老の日3連休も、まあま期待できそうですね!(9/14)
夜明けの時間も、お客様のいでたちも、完全に秋モードです。(9/14)

NO  1220  超 スッキリ!

2012  9/  12(水)     

  大陸育ちの高気圧が日本海に中心を移した今朝は、朝の最低気温も5度まで下がって、冷え込みました。昨日までの湿った大気も、雲散霧消! 最高の秋空のステージが登場です。

    そして富士山では初雪も降りましたね。つい先日までの、残暑猛暑報道も吹っ飛んでしまうくらいの、涼しげな、身も心も、そしてややもすれば日本を覆う停滞した空気をもチェンジしてくれるような話題でしたね。もういつ北アルプスからも、初霜、初氷、初雪のニュースを、皆様にお届けしても不思議でない時季が到来です! 明朝も冷えそうですネ。

昨日は山小屋仲間がガスの中を登った剱岳も、今日は一点の雲もありません。(9/12)

種池山荘もスッキリ!でもでもなんかヘンな幕が・・・  タルチョ? 歌舞伎? どこぞの国旗?(9/12)
名残りのアザミから、真っ赤なナナカマドの実へ、そしてまもなく真っ赤なナナカマドの紅葉へとバトンタッチしていきます。 (9/12)
鹿島槍ヶ岳からも、まもなく紅葉前線胎動!(9/12)

NO  1219       直 近 情 報    9/12(水)

天気

◎9月に入ってからは、雨のあたる時間帯も増えてきました。ただ雨量はたいへん少ない状況が続いています。 昨日は昼前から午後にかけて10ミリほどの雨、一転本日はさわやかな秋空です。

◎秋雨前線の位置や動きに注視してください。12日現在は、天気図には現れていませんが、週末以降日本海に現れそうです。

◎今朝もそうでしたが、朝の温度は、5度ぐらいまで下がるようになってきました。まだまだ例年より高めに推移しているような感じですが、日中も20度を超える日は 少なくなってきました。 もう夏の温度ではありません。

◎富士山で初雪が降りましたが、北アルプスも、もういつ初霜初氷等があっても、全然おかしくない季節です。昨年で言うと、鹿島槍ヶ岳周辺の初霜、初氷、初氷点下が9/7、初雪と初積雪が9/23です。 ただし9月中の雪で、10センチ近いような積雪はそう滅多にはありません。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

花と紅葉

◎主稜線では、秋のお花も盛りを過ぎました。

◎爺ヶ岳稜線のウラシマツツジはかなり、赤味を帯びてきています。ナナカマドの実も赤く色付いてきています。主稜線の木々の色も夏の緑とはちがってきています。草紅葉も日に日に進んでいます。

◎主稜線の紅葉は、次週の週末、秋分の日連休ごろから、色付きだすのではとみています。最近の傾向からは、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の主稜線では、9月末から10月初頭が見頃と思われます。今後の冷え込み次第でしょう。

◎柏原新道の中間帯、“包優の紅葉” の見頃は、体育の日連休以降です。

登山ルート等の状況

◎登山道は、読んで字の如く、山へ登るための道であり、山を下りるための道です。高いところから石が転がるのが、自然の摂理のように、山にも登山道にもどうしても危険性がつきまといます。誰が見てもわかる危険な場所は当然のことながら、なだらかな場所でも決して気を抜くことなく登下降していただきたいものです。また雨や雪や風などによっても、大きな影響を受けるのも、至極当然のことです。100%安全な登山道はありません。 あわてずに一歩ずつ慎重に・・・

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。登山道上に残雪もありません。

◎柏原新道のガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。 また下山時は、特に滑落に注意して、慎重に通過してください。 また下部のケルン付近も両側がガケになっていますので、注意して下さい。

◎赤岩尾根には、まったく残雪もなく、支障なく歩けます。赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎針ノ木大雪渓は、ほとんど消えて、秋道歩きになっています。指示に従って通行してください。

◎赤沢岳の頂上直下、南側下り(スバリ側)は崩れやすい岩と、土がミックスした少々悪い場所が、80mぐらいありますので、慎重に下山してください。また間違った踏み跡もあるので、 ペンキ印を見落とさず、気をつけて通行してください。

◎雨や地震等による登山道被害報告等はありませんが、浮石への乗り上げや、落石等には十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。    ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(9/12現在)      各山荘予約状況一覧表

◎今週末の敬老の日3連休は、冷池山荘が15日と16日が混みあいそうですが、定員を超えることはなさそうです。また種池山荘も15日と16日にやや込み合いそうです。 とにもかくにも、お客様の動向もお天気次第、秋雨前線の動き次第のようです。

◎敬老の日3連休の新越山荘は、すいていますので、ぜひお出かけ下さい。

◎次週末の秋分の日連休は22日の冷池山荘と種池山荘が込み合いそうです。

◎今季の新越山荘最終営業日(宿泊可能日)は、9/24(月)となっております。また冷池山荘と種池山荘は、10/15(月)となっております。最終営業日近くは、必ずご予約くださいませ。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎周辺では、今夏転滑落による負傷事故が相次ぎました。下山時は慎重に一歩ずつゆっくりとお願いします。またパーティ内での、連携連絡ミスによる“遭難騒ぎ”も数多く発生しています。ゆとりある行動、事前のしっかりとした打ち合わせ、計画をしっかりと共有してください。また体調不良による病気発生も目立っていますので、無理の無い行動、早めの察知、下山等もお願いします。

◎朝夕を中心に、すっかり涼しくなってきました。もう冷え込めば、いつ初霜や、初氷がはっても不思議でない時季になってきましたので、防寒対策等に気をつけてください。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎本年より黒部ダム入口の 扇 沢 駅 駐車場 (柏原新道登山口ではありません) の舗装した箇所はすべてが、諸般の事情で有料化されました。無料はいちばん下部にある、 未舗装の大町市営駐車場のみになりました。 ご理解、ご協力お願いいたします。 なお有料駐車場の最下段部の第3駐車場は36時間利用で1000円ということですので、一泊2日の登山者には利用しやすい料金かと思いますので、柏原柏原新道登山口周辺の駐車スペースが一杯のときには、ぜひともご利用下さいませ。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道では、電線の地中化工事が実施されています。扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネットやブログ等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものが、ままあります。またそういった自慢の記述に 変に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。 あ くまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考に、余裕を持って、楽しみながらの山行にしていただきたいものです。

ここ数年、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎まだまだ夕立や雷には要注意です。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう

NO  1218  剱岳堂堂。

2012  9/  11(火)     

   昨日からの北アルプス山小屋協会の研修登山は剱岳へ。ただし私は、午後に所用があるため、昨晩お世話になった剱沢小屋から、残念ながら室堂へとんぼ返りとなりました。参加した山小屋関係者の多くは、帰路には雨にあったものの、剱岳登頂が成ったようでよかったです。久しぶりの剱沢から眼前に見る、剱岳は、わが爺ヶ岳から見るどっしりとした剱岳とは、また違った威圧感さえ覚える凄みがあります。

  山を見るのも、小屋に泊るも、道を歩くも勉強ですね。そしていい気分転換にもなった研修登山でした。剱沢小屋のみなさん、途中でバイオトイレを見させていただいた剱御前小屋のみなさんには、たいへんありがとうございました。それにしても、やっぱり北アルプスは多様性に富んでいて最高ですね。

なかなか切れなかったガスも、ようやく取れて、西日の中、剱岳本峰も姿を見せる。(9/10:剱沢小屋)

大日岳を背に、ワレモコウがゆれ、日日草紅葉が広がる室堂平。(9/10)
雪崩に備え何万個もの、重い石の外套をまとう剱沢小屋。雪との闘いの歴史が刻まれている。

NO  1217 立山も秋めいて。

2012  9/  10(月)     

  研修登山で、室堂にやってきました。秋雨前線の影響で雨が心配されますが、午前中は秋空が、空いっぱいに広がっています。周囲に目を転じると、室堂平も草紅葉が進み、すっかり秋山モードに入っています。鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳にはあまりない、イワイチョウの黄色い草紅葉か゛、一面に広がっていて、目を奪われます。室堂平の広がりは、どっしりとした立山をさらに大きく見せてくれます。また、火山湖のみくりが池や、火山ガス沸き立つ地獄谷を見ていると、立山が火山であることを再認識すると同時に、北アルプスの多様性を感じます。やっ ぱり山はいいですね。 

NO  1216  早い早い9月。

2012  9/  9(日)     

   9月入りしたばかりと思っていたのが、あっという間に、9月も9日ですね。師走並みの早さを感じる、今年の9月です。夏の疲れが出たり、5日にはヘリ荷揚げもあり、段取り等で前後あわただしく、なかなか当情報も更新できなくて、失礼いたしました。9月入りしてからは、雨まじりの日や、時間帯がちょこちょことあったりして、心配されたヘリ荷揚げでしたが、予定通りに5日に順調に20便ほどが上がって、秋山シーズン分の食料等を、ほぼ上げることができホッとしているところです。絶好のお天気が続いた割りには、お客様の入り込みはいまいちだった今季だっただけに、このあとの3回の大型連休がお天気にもめぐまれて、たくさんのお客様にお越しいただき、ビールや食料が足りない! 追加荷揚げだ! て具合になってくれれば、うれしいのですが・・・

   さて、週明け当初の予報では、雨マークが並び、キャンセルもたくさん出たりした今週末。ただ週も終わりに近づくに連れて、天気予報もあまり悪い予報ではなくなってきて、案の定、まあまあのお天気の今週末でした。雨も昨日午後3時過ぎに、30分ほどの夕立があっただけでした。おかげでお客様には小さな秋探しを、堪能していただけたようです。今週には朝の最低気温が、4度台の日も出てきたり、どの山荘でも、ご宿泊のお客様が一ケタ台の日が出てきたりと、いろんなことがらから、秋の気配を感じます。  とにもかくにも今シーズンも、あと一ヶ月余り、新越山荘にいたっては、あと2週間余りとなってしまいました。小屋閉めにあたって、いろいろと用意しなければならないこともあるゾ。がんばらなくちゃ。 そして次週末は、期待の秋の三大連休の第一弾、敬老の日3連休!  お天気がバッチリ! という予報になれば、15日(土)と16日(日)の冷池山荘と種池山荘は定員近い、入り込みになると思われます。一方、新越山荘はたいへんすいていますので、ゆっくりと剱岳立山を眺めながらの雲上漫歩を楽しみたい方は、ぜひとも爺ヶ岳〜針ノ木岳じゅうそうにチャレンジなさって下さい。

   なお紅葉については、敬老の日3連休時には、ほとんど始まっていないと思われます。近年の流れからは、秋分の日連休のころから始まって、10月の初頭に主稜線では、絶頂を迎えるといった感じではないでしょうか。どうしても週末登山でなくっちゃ、という方には9/29(土)が、いちばんまちがいがないと思います。こちらも今後の冷え込み次第でしょう。昨年の9/7のような強烈な霜だけは勘弁してほしいものです。

夏には、新越山荘前から見られない、日の出ですが、この季節になると、小屋前からご来光を拝めます。朝日に染まる針ノ木岳をめざして、ひんやりとした大気の下、新越山荘をご出発です。(9/9)
   

毎年いち早く、部分的に、色付きする種池平のミネカエデと、鹿島槍ヶ岳。本格的な紅葉開始までには、まだまだ時間と冷え込みが必要です。(9/9)
今日もやや雲が多いものの、まあまあのお天気。このところ、雨の時間帯も増えましたが、雨量は相変わらず少雨傾向が続いています。(9/9) 5日のヘリ荷揚げ日と、白露の7日には秋のさわやかな秋の空が広がりました。アザミの花もまもなく、仕舞いをむかえます。

NO  1215  週明け、お天気スタートも・・・

2012  9/  3(月)     

   昨日の夕方からガスも取れはじめて、今朝は最高の秋空が広がりましたが・・・・・  お天気は長続きできません。日中は小雨が降ったり止んだりのあいにくのお天気に、あっという間に変わってしまいました。 今週中には、また秋雨前線も復活してきそうな気配。月が9月に変わるのに合わせたかのように、晴天続きだった空模様も、変わり目に入ったようです。全国の週間予報を見ても、雨マークが増えてしまいました。  とはいっても天気もみず物です。直前までしっかりと、予報を確認してお出かけ下さい。

周辺の植物も朝露にかがやく、さわやかな朝を迎え、今日から秋休みの種池山荘スタッフも、意気揚々と写真正面の針ノ木岳を目指して、出発しましたが、天気のくずれは早い・・・ (種池山荘:9/3)
鹿島槍ヶ岳も種池山荘も、2日間の濃いガスから解き放たれた束の間の時間でした。(9/3)

NO  1214  週末は、ちょっと残念なお天気でした

2012  9/  3(月)     

    例年あまりお客様の動かない9月第一週末。ちなみに昨年などは紀伊半島に大被害をもたらした、台風12号の影響で、どの小屋もお客様のほぼゼロ行進が一週間近く続く毎日でした。ただ今年は、 下界で残暑も続くなか、冷池方面は、お客様の入り込みもよく、とてもいい秋山シーズンのスタートになることができました。  

   でもちょっと残念だったのが、お天気。  雨こそ土曜日の午後3時ごろにほんの少しだけ、パラパラしたのと、日曜日の昼頃に軽い夕立があっただけでした が・・・・  とにかく土日とも、濃いガスで視界がなかなか利かず、お客様に周辺の雄大な山々を見ていただけなかったのが唯一心残りでした。そんな中でも、土曜日の午後には少しだけ、ガスの薄くなった時間帯に鹿島槍ヶ岳や剱岳なども顔をのぞかせ、一部のお客様には、初秋の北アルプスの大観を少しだけご堪能していただけたのでは・・・・   と、思っています。どちらにしましても、秋山シーズンも 名実ともにまだスタートをきったばかり、小屋の営業も、まだひと月半ありますし、大きな連休もまだ3回もありますので、お天気予報をチェックしながらもう一回チャンスを作ってお出かけいただければ、さいわいです。

   ところで、天気予報では、まだまだ下界では残暑が続くとか、かまびすしいですが、こと岳に関しては、完全に秋の気配が稜線を支配し始めました。昨日の最高気温が15度ほど、冷池山荘に泊られて鹿島槍ヶ岳登頂を終え、冷たい風 とキリションが吹きつける爺ヶ岳稜線を、種池山荘にまで、戻ってこられた皆さんから、発せられる言葉は、寒かったばかりです。注文の品も、あったかいコーヒー、ホットミルク、ラーメンばかりです。 つい先日までのジュース、ビールの注文の嵐が嘘のようです。そんな中でも、生ビールを2杯も飲んでくださる猛者? も・・・  ありがたいです、生樽残っちゃうと 本当に困るんですよね。  冗談はさておき、“秋の日はつるべ落とし” 、日もどんどん短くなっていきますし、温度もどんどん下がっていきます。 これからは、すべてにおいて秋山対応でお願いしたいものです。この週末も若い方々のグループが、多く見えて、今夏の華やかな山ガール・山ボーイファッションを披露してくれましたが、これから先は 防寒仕様最優先の堅牢、強靭かつ華麗なる秋山ファッションを身にまとい、お越しいただけるのを楽しみに待っています。ちなみに昨年の当方の初霜、初氷は9/7でした。もう北アルプスは、いつ初氷が張っても不思議でない季節です。また大雪山や富士山から、今秋最初の初雪の便りが届いても、これまた不思議でない時季が近づいてきました。 

キリション(霧雨)にかすむ、種池山荘。日に日にコバイケイソウの黄化がすすみます。(9/2)
昼時の種池山荘は、休憩室から乾燥室から、土間、ロビーまで足の踏み場もないぐらいの大混雑でした。(9/2)
毎年いち早く色付きだす、種池平のミネカエデもなんとなく赤味を帯びはじめました。 いつもの週末なら、満席の種池山荘のベンチですが・・・ (9/2)

NO  1213  どっぷりガスの中での、週末スタート。

2012  9/  1(土)     

    期待の9月、最初の週末は、とても濃いガスに包まれてのスタートとなりました。好天に恵まれた今夏にあっては、珍しいぐらいの、濃い、草木もしっとりと、濡れるような霧の中です。
  まるて゛“霧の摩周湖”よろしく、午前中は、とても静かな冷池山荘ですが、午後にかけては、どんどんと賑わってくれそうな、期待の9月入りの初日です。夕立の心配ももちろんですが、なんとかお客様の、弾んだ声が聞こえてくるような、もう少し視界の効いた空模様に、早く回復してほしいものです。

山荘の周りの、アザミやヤマハハコも盛りを過ぎようとしています。
霧のシラビソ林にシシウドが妙に似合います。