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鹿島槍の天気(日本気象協会 登山天気)   パウダーパフ(3/26)

NO  1359   明日から一週間の『低温に関する気象情報』。

2013  4/  30(火)  

   今日はお昼前からは、視界もきいてきましたが、朝方はまたまた雪降りで10センチ近い新雪になりました。このあとも明日、あさってと寒気が下がってくるようで、雪まじりの天候も予想されます。また今日は気象庁が早期警戒情報の『北・東日本の長期間の低温に関する情報』を出して、5/1頃から一週間ぐらいの低温傾向に対する注意を各方面にうながしています。突然の落雷や、突然の降雪等も想定されますのでお気をつけください。

   まもなく大型連休も、後半の4連休に入りますが、長野県内の山岳では遭難が相次いでおります。天気情報だけはしっかりとご確認いただき、決して無理な行動はなさらぬようお願いいたします。   

一階の玄関も掘り出しましたが、先日の大雪が屋根にたまって、落下の心配があって使えないといった状況です。しばらくは2階入口からの出入りになりそうです。今朝も新雪がベンチに積もりますが、早くゴールデンウィークにふさわしい安定した天気がやってきてほしいものです。(4/30)

NO  1358  回復快晴

2013  4/  28(土)  

 朝方のガスも切れて、昼前からは一気に回復。風はまだ強いものの、ほぼ快晴のゴールデンウイーク二日目になりました。お客様も順調に到着して、明日の鹿島槍ヶ岳登頂を心待ちになさっているようです。明日もお天気に期待です。

NO  1357  完全なる冬山です。

2013  4/  27(金)PM  

 日中の最高気温はマイナス6度、夜8時には、すでにマイナス9度まで下がる、たいへん寒い真冬並みの一日でした。終日30メートル近い暴風雪が吹き荒れた、ゴールデンウイーク初日は、凄い大荒れのスタートとなりました。強風で飛ばされて、正確にはわかりませんが、1メートル近い降雪だったと思います。登山口の扇沢でも20センチ近い降雪があったようです。
   冷池山荘に本日予約があったお客様は、キャンセルや、登られた方も途中撤退され、無事下山されたようで、一安心です。
   なお夕方には、なんとか雪も上がり、青空も覗きだし、新雪におおわれた爺ヶ岳も姿を見せてくれました。明朝は相当に冷え込みそうです。
   ところで本日も、白馬では、残念な雪崩事故が起きてしまいましたが、明日以降、鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳でも、全ての尾根、全ての沢で雪崩等には、要注意です。慎重過ぎるぐらいに慎重な行動をお願いします

夕方6時には爺ヶ岳もようやく姿を見せてくれました(4/27)

 

NO  1356   猛吹雪続く。

2013  4/  27(土)  AM

 4/27(土)午前6時現在の冷池山荘は、マイナス8℃、昨日からの新雪は60センチぐらいでしょうか。吹き溜まりにいたると1メートル近い所もあるでしょう。
  今日一日こんな天気が続きそうです。明日以降も登山者は完全冬山装備にて、絶対無理な行動はなさらぬようお願いいたします。

NO  1355   荒れた一日。

2013  4/  26(金)  

 朝方からの雪は、昼前からは猛烈な吹雪になり、夕方までに30センチ近い新雪になりました。私は早朝に、赤岩尾根を登って本格的に荒れ出す前に到着することができました。
   ただ猛烈な吹雪の中も、明日のオープンを控え、除雪作業は中止にするわけにもいかないので、全員完全装備で気合いを入れて作業に当たりました。おかげで二階の仮入口まで掘り下げることができました。
   一方小屋の中では、女性軍がお客様を迎える準備に余念がありません。なお、小屋の中もいろいろな物が格納したままで、夏のようにはいけないことだけは、ご容赦くださいませ。
   そして夕方には、少しだけ青空も見える瞬間もありましたが、結局雪が降り止むことはありませんでした。なんとか夜のうちに、雪も上がって、ゴールデンウイーク初日にふさわしいお天気になることを祈るばかりです。あわせて全山域で、遭難や事故が起こりませんように。

 

NO  1354   明日は天候が急変の予報。

2013  4/  25(木)  

   本日はみごとな晴天の一日でしたが、明日は寒気が流れ込みそうで、山岳地帯に限らず、東日本各地の平野部でも、天候が急変して、落雷や突風、降ひょう、雷雨などが予想されるみたいですね。岳の上では当然のことながら、落雷、地吹雪、降雪等が予想されます。また寒気はあさってまで残る可能性も高いので、ゴールデンウィーク入り初日のあさってにしても要注意かと思います。

   天気予報については、いつも申し上げていますが、NHKテレビの気象情報の際にも、長野でなく新潟の天気予想を参考にしてください。北アルプス北部の天気が、いちばん類似しているのが新潟です。詳しいことがわからない方はかならず新潟を見てください。

   なお来週の中盤もお天気がくずれるみたいですし、大型連休終盤にはまた寒気が流れ込むような情報も出てきていますので、天気情報のこまめなチェックは必須です。また4/19のNO.1348にも書きましたが、天候急変時の爺ヶ岳南尾根登頂は、思いの外厳しいものがありますので、もう一度読んでいただくとともに、的確な判断をされますようお願いいたします。ここ数年の残雪期や初雪時の各地での遭難の事例を見ていると、天候急変にともなう気象遭難が、圧倒的多数を占めていると思います。くれぐれも天気情報のチェックと早め早めの判断をお願いします。

主稜線の雪は例年より少ない鹿島槍ですが、4月後半になって雪舞う日が多めです。(4/23)

爺ヶ岳南峰からの剣立山連峰と中央に種池山荘。種池山荘はゴールデンウィークの営業はしません

爺ヶ岳稜線を往く。正面に鹿島槍ヶ岳、右に爺ヶ岳北峰。(4/23)

蓮華岳東尾根の向こうに、槍穂高連峰が聳える。爺ヶ岳南峰より。(4/23)

NO  1353   赤岩尾根下山。

2013  4/  24(水)  

   用事ができたので、若い衆に仕事をまかせて早々に下山です。雪やみぞれ舞う赤岩尾根を下山してきました。爺ヶ岳主稜線がいたって少雪なのに、赤岩尾根の最上部は、例年よりも雪の付きかたがいい感じでした。いつもなら雪の付きかたが悪く、歩きにくいような場所も、かえって通過しやすいぐらいです。

   その一方では、上部でも既に夏道が現れているような、雪の少ない部分もあったりで、まちまちといったところです。そういえば冷池山荘の小屋周りでも普段は風が抜けてあまり雪が付かないような所に大量に雪があったりと・・・  今冬は、風の吹き方が例年とは微妙に違っていたのでしょうか。どちらにしましても、赤岩尾根のほうは下山時に滑落事故が多いのでご注意お願いいたします。また主稜線直下の最上部の急斜面も安定していれば、トラバースして問題ありませんが、新雪が降った後には、雪崩の心配がありますので、要注意です。過去にもゴールデンウィーク中に、新雪雪崩事故が発生しています。また急斜面ですので滑落転落事故にも要注意です。

赤岩尾根最上部、赤岩尾根の頭と右に爺ヶ岳主稜線を仰ぐ(4/24)
うっすらと新雪におおわれる冷池稜線。(4/24) いつもならバランス悪い岩が出ている、馬の背の岩山もすっぽり雪がかぶって、かえって歩き易い
赤岩尾根の上部と、みぞれにかすむ鹿島槍ヶ岳。(4/24)

NO  1352   冷池入山。

2013  4/  23(火)  

 週末からの、極端な低温と荒れ模様も去って、ようやく春らしいお天気の復活です。おかげで、順延されていたヘリコプターでの、入山と荷揚げも無事に完了しました。今期も長いシーズンがんばってやっていきます。本年も何卒よろしくお願い申しあげます。
  これから冷池山荘小屋周りの除雪作業を慎重に進めて、予定どおりに4月27日からのオープンになります。
  なお週末からの新雪は30センチぐらいでしょうか。ゴールデンウイーク中にも、まだまだこのぐらいの降雪や、これ以上の降雪があっても、まったく不思議ではありません。4月後半になってから、ちょくちょく寒気がやってきていますのでお気をつけいただきたいと思います。明日の雨予想も、岳の上では、やっぱり雪でしょうか。夕方になって、かなり冷え込んできています。

NO  1351   寒気もようやく去る気配。

2013  4/  22(月)  

  先週末の金曜日から続いた、不安定な全国的な寒さもようやく終わりを告げそうですね。大町も、その前には3日間も続けて20度を超えて、汗ばむ陽気でしたので、体調を崩した方も多かったのではないでしょうか。そればかりか、昨日の遅い積雪と今朝の冬並みの凍みで、長野県内では、各地で大きな農業被害が出たようです。当然、岳の上ではまとまった降雪になったことでしょう。
  今日もまだ後立山連峰は、終日雪舞う冬の様相でしたが、明日には、ようやく春模様の岳に戻ってくれそうです。夕方近くには後立山連峰の峰々も姿を見せ始めました。期待の一日です。

夕方近くに爺ヶ岳も見えてきました。新雪で“種まき爺さん”も、きれいに隠れました。(4/22) 鹿島槍ヶ岳を覆う雪雲も薄くなって、すぐ上には青空も広がってきました。(4/22)

NO  1350  励みになります。

2013  4/  22(月)  

   長く山荘スタッフで、頑張っていただいた、大阪在住の さんから、お手紙をいただきました。叱咤激励?半分、近況報告半分といった内容と思っています。東京から大阪へ転居されて1年余り、すっかり大阪のおばちゃんを楽しまれているようです。膝を痛められて、岳への想いは断たざるをえなかったわけですが、既にどっぷりと大阪の生活に浸かられているお姿? には、安心以上に、うれしさを覚えます。まもなく始まる山小屋シーズンにも、遠くからさらなるエールを送っていただければうれしいかぎりです。

   なお、ほかにもたくさんの方々から、お手紙等いただいていますが、忙しがってばかりいてお返事が遅くなってしまっていて申し訳ありません。今シーズンもみんなの力を借りて、がんばってやっていきます。

    I さん、いつもありがとね。自転車気をつけてくださいね。

このH.Pでも“おおまぴょん”切手の発売のこと、紹介してないのに、もうゲットしている人がいる・・・  恐ろしや、“おおまぴょん”人気!           大町のゆるキャラだよ。 高槻市の謎 @異常なくらいに、スーパーが多いらしい。 Aうどんぎょうざ? ぎょうざうどん? が名物?    今年の秋には、食べに行きますよ〜

NO  1349  来週の入山に向けて。

2013  4/  20(土)  

    今日も昨日に続いて、肌寒い一日でした。朝のうちは見えていた後立山連峰も、昼前には再び雪雲の中へと雲隠れです。そして里でも夕方近くからは、名残の雪というには、ちょっと遅すぎる雪降りになっています。明朝は白くするかもしれません。里でこんな調子ですので、岳の上はまあまあまとまった積雪になるやもしれません。

   今週は、涸沢ヒュッテや涸沢小屋の入山の話題が、信濃毎日新聞に登場しましたが、ほかにも数ヶ所の北アルプス南部の山小屋がヘリコプター入山したようです。そして来週は私どもも含め、北アルプス北部の山小屋の何ヶ所かが、天気の様子を伺いながらのヘリ入山の予定です。今日は整備の済んだ除雪機や、食料品や雑貨等をスタッフとともに荷造りし、トラックに積み込み、来週のお天気とヘリの到来を待つばかりになりました。

我が地区のサクラも8分咲きになりました。満開に逢ってからの入山になれそうです。(4/20) 除雪機のパワーなくして、小屋開けは考えられません。(4/20)

NO  1348  極端な温度差。

2013  4/  19(金)  

    今日の大町は最高気温が6.7度という肌寒い一日。昨日が25.5度という今年最初の夏日でしたから、皆さん余計に応えたことでしょう。岳の方も今日は終日小雪がパラパラする天気と、下の方からは観測できました。ただ大した雪ではなく、夜には寒い星空の下、岳もぼんやりと見ることができました。なお明日あさってもこの肌寒さは続くとのことですので、体調の管理には気をつけないといけないですね。明晩には下界でも雪が舞いそうとの予報です。

   さて一日遅れの報告ですが、昨日は偵察と足慣らしを兼ねて爺ヶ岳の頂上まで、南尾根を登って参りました。さいわい昨日はお天気にも恵まれ、順調に往復することができました。先日も登り口の扇沢周辺の雪の少なさを報告しましたが、南尾根も下部、中間帯、そして上部と、すべての箇所で、たいへんな少雪状態でした。元来が南尾根は地形性の強風のせいで、雪の着きが悪いのですが、今年は至って少ない状態です。正直、残雪期の尾根歩きの魅力にも欠けますし、中間帯は少雪ゆえの歩きにくさにも拍車がかかります。登られる方は植生を、傷つけないよう心がけていただきたいと思います。

   爺ヶ岳主稜線につきましても、雪は少なく、雪のかぶってない黒っぽいハイマツ帯の中を、雪が吹き溜まった白い夏山登山道が延びているといった状況です。雪の多い寒い年は、ゴールデンウィーク中でも、夏山登山道がどこを通っているのか判明できないくらいに、全斜面が真っ白で、滑落の心配大の爺ヶ岳の北側斜面ですが、その点だけは、比較的安心してゴールデンウィークを迎えられそうです。こういうことを書くと、それじゃあアイゼンは要らないですね、などとおっしゃられる方が必ずおられますが、それは愚問というものです。雪の少なさイコール遭難の減少では決してありません。

   なお赤岩尾根などと比べれば、滑落の心配が少ないということで、爺ヶ岳南尾根を登降する方が多いわけですが、同尾根の難しさは、直接頂上まで上るので、距離が長いこと。上部は森林限界を超えて、強風をさえぎるものが全くない吹きっさらしを、延々と歩くこと。そして尾根を上りきったところに、小屋があるわけでないこと。冷池山荘はそこからさらに1時間あまり歩かなければならないこと等、違った意味での難しさがあるわけです。ほぼ毎年、ゴールデンウィーク中の強風、地吹雪等で、爺ヶ岳南尾根の登頂を、途中であきらめて撤退するパーティが何組も出る日があります。そこで賢明かつ迅速な判断ができるかどうかが、いちばんの課題かと思います。

   昨日も上部の吹きっさらし帯には、50mおきぐらいに、赤旗も立ててきましたが、目も開けていられないすごい地吹雪のときには、そんなものはなんの役にも立ちません。ゴールデンウィーク時の冷池山荘としては、赤岩尾根と爺ヶ岳南尾根、爺ヶ岳稜線に、本当に 最少最低限の残雪期の案内看板や標識、赤布、赤旗等を付けるようにしていますが、あくまでも最低限のものであります。とても力量の違いも、つかめぬ全員の方を対象にしたものでもありませんし、とても広い守備範囲、長いルートを、少人数のスタッフでカバーできるものでもありません。まして雪が降ったなら、スタッフがトレースを付けに行くなどということもできません。当方としては春山登山は、各人の力量、判断力等が兼ね備わった方だけにお越しいただきたいと願っております。近年は昨年の遭難に限らず、遭難予備軍の事例がゴールデンウィーク中に多々あり、たいへん困惑しているのが実情です。この時期の北アルプスはなんら、厳冬期と変わりありません。

秀麗なる双耳峰、鹿島槍ヶ岳の勇姿。(4/18)
ハイマツ帯の中を進む夏山登山道がくっきり。爺ヶ岳北峰。(4/18)
爺ヶ岳南峰を直接目指す南尾根。雪庇の上を往くジャンクションピーク先。この付近も例年の残雪のボリュームは感じられない。まもなく森林限界へ。(4/18)

NO  1347  いったいいくつの春が・・・・

2013  4/  17(水)  

   滝桜で有名な福島県三春町は、梅と桜と桃が一斉に咲くので、三春という名前が付いたと云われていますが、わが町 大町とて負けてはいられません。梅、桜、コブシ、レンギョウ、ユキヤナギ・・・足元にはスイセン、チューリップ、シバザクラ、クロッカス・・・・  今年は、一斉に見頃を迎えようとしています。とくに昨春はまったく咲かなかったコブシの花も、今春はそれは見事なまでの乱れ咲きです。コブシの花で一面真っ白に染まる、高瀬渓谷入口や大町ダム周辺でも昨日あたりから、咲きだしました。今週末には一気に見頃を、それも数年ぶりの大繚乱を迎えそうです。本当は私もゆっくりとお花見にでも行きたいところですが、用事に出かけた合い間合い間にパチリが関の山です。小屋開け入山も間近になり、こちらは準備等で大繚乱ならぬ大混乱といったところです。

信濃大町駅前のサクラも昨日、そして今日の20度超えで一気に満開へ。(4/17)
昨年の分まで、二年分の大咲きです。コブシの花はサクラ以上に短い命。(4/17)

NO  1346  下部については、少雪傾向。

2013  4/  16(火)  

   朝方にホームページを更新した後に、赤岩尾根の登山口の西俣出合までスタッフと行って、偵察および作業をしてきました。大谷原から西俣出合までの林道歩きも、例年のこの時期と比べて、たいへん残雪量が少なく、林道の半分近くは雪がない状態です。また西俣出合付近 でも、残雪は例年になく少ない状態で、周辺の砂防ダムも雪崩に埋まることなく、すべて姿を見せていました。ただ残雪期の赤岩尾根取り付き点である、尾根の末端への、沢の渡渉については、ありがたいことに、冬のあいだに何回か大きな雪崩が西俣出合まで、押し寄せたようで、問題なく 沢を渡ることができて、ひと安心といったところです。

   雪崩のデブリの上を、注意して渡った右側の地点が、赤岩尾根の取り付き点です。なお雪崩の流れてきた道筋をまっすぐに進めば西沢へと入って行きます。今日は取り付き点に、目印に 『赤岩尾根積雪期取り付き点』 の看板を木にくくりつけてきました。

   また下山後には、今日開通したアルペンラインにて扇沢へも、下部の偵察に行ってきましたが、こちらも残雪は異常に少なく、扇沢の登山口周辺の駐車スペースも、ほとんど残雪がない状態です。こんなに少ないのは、ここ20年でもいちばんじゃないでしょうか。ただ下部の少雪イコール上部でも少雪というのでは決してありませんし、少雪イコール遭難減少ではないので、少雪情報だけに振り回されることなく、春山に向かっていただきたいものです。

デブリを渡ったら、赤岩尾根は右上へ上がる。まっすぐに進めば西沢へ。正面に爺ヶ岳北峰。(4/16)
西俣出合赤岩尾根取り付き点。見落とさないで。 大冷沢の奥に鹿島槍ヶ岳が聳える。(4/16)
こちら扇沢登山口。周辺も雪少ない。(4/16)
扇沢駅からの南尾根。(4/16) 主稜線の中央に種池山荘の三角屋根がのぞく。

NO  1345  スタート! 黒部ダム完成50周年!

2013  4/  16(火)  

   半年間の冬期閉鎖期間が終わり、本日立山黒部アルペンルートが開通しました。大町〜扇沢〜黒部ダム〜室堂〜富山 全線一斉開通です。山麓の少雪に対して、立山室堂の方は、平年より積雪が多めとか・・・ 楽しみですね、“雪の大谷”! ぜひおでかけくださいね。 しかも今年は記念すべき、黒部ダム完成から50周年のプレミアムイヤーです。そして来年は関電トンネルトロリーバスの50周年! そして、再来年は北陸新幹線の富山および金沢までの延伸開通と、ビッグな話題が続きます。ぜひとも偉大なる昭和遺産の黒部ダムと人皆大感動の大パノラマ 黒部立山アルペンルートへぜひともお越しくださいませ。

オープン初日!あったかお天気にも恵まれ、たくさんの皆さんにお越しいただけました。赤沢岳の向こう、関電トンネルの先にある黒部ダムと“雪の大谷”にも行ってみたいな〜 (4/16)

NO  1344  暑くなりそう?

2013  4/  16(火)  A.M

   昨夜の時雨模様からは早々に回復して、今日は朝から好天下の大町です。今日の予想気温は大町で22度、長野市で25度ということで、少々暑くなりそうです。当然のことながら、里では桜の開花も一気に進みそうですね。

   一方岳の上はというと、たびたび申し上げていますが、このところ雪が舞う時間帯が多く、昨夜もやはり雪だったようで、うっすらと白くかぶりました。2000m以上の高さでは、3月下旬ごろより明らかに、積雪は増しているような感じです。当H.Pの3/20付けのbP332の爺ヶ岳の写真と、下の今朝の爺ヶ岳の写真を比べれば、一目瞭然。 東尾根や “種まき爺さん” の部分も、黒い部分が白くなっているのがわかります。ゴールデンウィーク登山に向けて、登山者が植生を傷めないためにも、かえって上部に積雪がしっかりとあることはいいことです。ゴールデンウィーク入りまでも、2週間弱に迫り、連日入山準備も慌しくなってきましたし、このあとのお天気の変化にも目が離せなくなってきました。

   昨日はわが家の庭のシバザクラが咲きだしました。スイセンも今日には咲きだしそうです。そして近所の桜も今日か明日には開花しそうな、今朝の空模様です。

鹿島槍ヶ岳の“鶴”や“獅子”の雪形もうっすらと白く、右写真爺ヶ岳中峰から下る東尾根の上部は、3月下旬よりも、明らかにハイマツ帯の黒い面積が減少しているのがわかります。(4/16)

NO  1343  サクラ咲く。

2013  4/  15(月)  

   昨日から今日にかけて、大町市街地でも、南部から待ちに待ったソメイヨシノが咲きだしました 。先週からのプチ寒の戻りもあって、ちょっとだけ予想より遅れたかなという感じです。明日以降は、市街地より一段高い場所にある大町山岳博物館前の大町公園や、市街地北部の桜も開花していきそうです。毎日が楽しみになってきますね。

   ただ今日も午前中の好天から、午後には岳の上は一気に雪雲に覆われて荒れ模様に・・・・ 市街地でも、一気に温度は下がり、やや時雨れ気味です。明日はふたたびの 高温好天も、今週は後半に行くほど温度も低めの週間予想に変わってきました。通常なら4日もすれば、満開になるところでしょうが、今春は長い期間サクラの乱舞を楽しめそうです。その分岳の上では、寒の戻りが続き、雪どけも一進一退を歩みそうです。

先日紹介した大町病院は昨日開花です。(4/15)
たくさんの桜に見守られる大町西小学校も開花!(4/15)
北アルプスは午後には、またまた雪が舞いだしました。このところ雪が舞う日が多いです。(4/15)

NO  1342  開花前夜。

2013  4/  13(土)  

  3日間ほど、やや肌寒い日が続きましたが、今日は暖かさが戻りました。おかげでやや足踏み状態だった桜前線も、動き出しました。大町市街地のソメイヨシノも、今日の暖かさでかなり赤味を帯びて、開花前夜の様相になりました。おそらく明日には市街地のソメイヨシノも咲き出しそうです。いつもより一週間ほど早い開花になりそうですね。

   一方 岳の方も今日は久しぶりにすっきりと晴れ渡りました。4/6以降は雪の舞う日が多かった後立山連峰ですので、4月初めよりは確かに主稜線付近では雪量は増している感じでした。ただ連日の雪模様の割りには、思ったほどは積雪も増えてないようにも見えました。週間予報では来週はまた、好天が続きそうな予報ですので、再び雪融けのスピードも増していきそうな感じです 。

長い入院の方には、待ちに待った春の到来でしょうか。(4/13)

NO  1341  大町にもまもなく、桜前線到来!

2013  4/  10(水)  

   今日の大町は、最高気温が10度を下回る、ちょっと肌寒い一日。会う人誰もが寒いね、寒いね、今年はいつまでも寒いねとおっしゃる。でもそれは不正解で、今春の3月、そして4月上旬はいたって暖かい。 ところで、今日山小屋関係者が集まって、食品衛生の講習会があったんですが、指導してくださる、転勤で大町にこられている先生が、冒頭のごあいさつの中で、大町の方はこんなに北アルプスが素晴らしいのに、最高の光景の朝でも、会話の中に北アルプスの話題がまったく上がらないと、不思議かつ、残念とお話しされていた。まったくもって、先生のおっしゃられるとおりで、なかなか岳の話しがでてこない・・・・   お天気の話題と同じぐらいに、岳のことが話題に上がらないとね。大町の宝ですものね。

   さて桜前線も、例年になく早いスピードで、大町にも近づいているみたいで、市内大黒町の名前の由来でもある大黒天のシダレザクラも、相当につぼみがふくらみ、ピンク色を帯びてきていました。お天気さえ良ければ、明日にも開花しそうな気配が漂っていました。例年こちらの桜が咲きだすと、数日中に市内各所のソメイヨシノも南部から、花開き始めます。まもなく大町にも、春本番が到来のようですね。

   市内にはサクラの名所や、すてきな桜並木も各所にあるので、市民のみなさんには、ぜひとも足を運んでいただいて、残雪の北アルプスをバックにした満開の桜に、心の中で万雷の拍手をおくってほしいものです。ただ今夜は雪が舞うお天気、明日の日中も同様のお天気が予想されていますので、開きかけたつぼみもまた堅くとじそうです。

大黒様も、いつも以上に嬉しそうなお顔です。(4/10)
大黒様も横目に、開花を待たれているようですね。(4/10)
近くの王子神社の参道のソメイヨシノも赤味を帯びてきました。(4/10)

NO  1340  プチ“寒の戻り” ・・・

2013  4/  9(火)  

   4/7夕方からの雪は平地では、結局ちらちらと舞っただけで積もることも白くすることもありませんでした。せいぜい1900mぐらいから上部で、20センチ弱ぐらいの降雪だったでしょうか。その後は天気の回復早く、昨日も今日も好天に恵まれた大町です。

   ただ今日も日中は、上空に広がる青空には、寒気をともなった独特の雲がやってきていましたが、夕方近くからは岳はふたたびの雪降りで、下界もときどき時雨模様です。明日も日中は好天も、夜はまたまた寒気がやってくるみたい・・・ 天気予報では久しぶりに、明晩の大町や白馬には雪マークが付いていました。今春は、“寒の戻り” らしい“寒の戻り” が、まったくありませんでしたが、ここへきてプチ or プチプチ“寒の戻り”といったところでしょうか。とはいっても、例年より温度高めの傾向は3月入り以降続いている感じです。

わが家の梅は7分咲きといったところでしょうか。わが家の梅に関しては、早くもなし、遅くもなしといった感じです。(4/7) 日中の青空、ぽかぽかの日差し、後立山連峰の峰々も消えて、午後遅くには時雨模様の大町界隈です。(4/7)

NO  1339  急降下。

2013  4/  7(日)  

   全国的に大荒れの週末でしたが、大町は被害が出るほどの荒れ方ではなく、まとまった雨と、少しだけ強い風が吹いたかなってところでした。ただ低気圧通過後は、気圧配置も冬型になり、昼頃には12度ぐらいあった温度も夕方には2度まで急降下です。あわせて、夕方には久しぶりに雪も舞いだしました。明朝は久しぶりに新雪で、里も白くなるでしょうか。岳の方にしても、明日にかけて久しぶりにまとまった降雪になりそうです。お天気が回復した後には、下のほうまで真冬並みに真っ白になった後立山連峰が屹立しそうです。

後立山連峰は終日雪雲の中。夕方には雪も里まで舞い降りてきました。畑のタマネギやイチゴの苗も青々してきたこのごろ、大きなハウスにはもみまきが済んだ育苗箱が並べられています。(4/7)

NO  1338  サクラの季節の『桜ほうさら』 と “ささらほうさら”。

2013  4/  5(金)  

   先週末 にテレビ番組のなかで、今どきの書籍の売れ行きベストテンのようなコーナーをやっていて、そこで一位? にランクされていたのは、『桜ほうさら』 という、宮部みゆきの作品であった。題名のことについては番組でなんの紹介もコメントもなかったが、私には妙にピ〜ンとくるものがあった。“桜(さくら)ほうさら” って何か、“ささらほうさら” に似ている・・・  皆さん、“ささらほうさら” なんて何のことかわからないかもしれませんが、信州には “ささらほうさら” っていう方言があるんです。さっそくインターネットで検索してみると、やはり題名の『桜ほうさら』 は  “ささらほうさら” に桜をかけ合わせて、題名にされたらしいことが、紹介されてるものがあった。 ただなんのことなのかは、いまひとつよくわからないが・・・  ちなみに “ささらほうさら” とは、いいかげんとか 、めちゃくちゃと言った意味であんまりいい意味合いの言葉ではないかも・・・   今どきの言い方で言えばしっちゃかめっちゃかといった言葉がしっくりいくかな。 “ささらほさら” とか “ささらおさら” とも言うときもあります。

   そんな言葉がなんで本の題名のきっかけになったかはわかりませんが、作者の宮部みゆきさんの琴線をゆさぶる何かが、“ささらほうさら” という言葉にあったなら、信州人にとってもうれしい話しのような気もするんですが・・・   まあ、とはいっても “ささらほうさら” なんて言葉、いまどきの若い人には何のこっちゃって感じでしょうね。それどころか50代ぐらいの信州人でもわからない人が多いかも・・・・

   まあなんでもいいんですけど、妙にうれしかったので、先日本屋さんに行って買い求めてきました。人気作品と言うことで、山積みの同書を探すには時間は要しません。1700円也。値段もなかなかのものですが、ささらほうさらにならないよう、がんばって完読したいものです。宮部みゆきのミステリーよろしく、 桜を取り巻くささらほうさらな? 謎がいっぱい詰まっているかな?

   ところで、今日の大町は今春初の20度超えの21.9℃まで上がって、汗ばむような陽気。ただ明日から週明けにかけては、全国的に大荒れのお天気になりそうですね。北アルプスのほうは低気圧通過後には、雪になると思われます。今週末は全国的に、登山はゴールデンウィークや夏山に向けた机上の登山になりそうですね。

宮部みゆき作品に初挑戦!  なんとか葉桜がきれいな内ぐらいまでには、読み終えたいと思いますが・・・・・  なかなか分厚い本ですので、葉桜どころか、紅葉の頃までには何とか完読を!
上は長野県方言辞典。   『夕べはしこたま飲ませてむらったで、ささらほうさらせぇ。どうやってウチにけえって来ただかわかんねぇだわ。』 皆さんもこんなふうにならないようお気をつけ下さい。

NO  1337   200の瞳を祝うコブシの花。

2013  4/  4(木)  

   平年よりも相当に早い桜前線の北上は、ここ信州でも進んでおり、昨日には松本城のソメイヨシノの開花宣言もありました。だいたい松本城の開花から10日前後ぐらいで、大町山岳博物館前の大町公園のソメイヨシノも開花になりますので、今年は日本気象協会の第3回予想の4/15開花よりも、さらに早まるかもしれません。相当な早咲きになりそうな気配ですね。もしかしたら、4月下旬の冷池山荘の小屋開け入山前に、満開の桜にも会えるかもしれません。これまた前代未聞、初めての経験になりそうです。今年の異常なまでの早咲きには、考えること大ですが、桜が咲き出し、満開を迎えんならば素直に歓び、愛でたいものです。

   さて今日は地元の大町第一中学校の入学式があり、数年前から役員をおおせつかってる関係で、お祝いにかけつけて参りました。3月の卒業式の際には、喜びの中にも一抹の寂しさもありましたが、今日は心地よい緊張と喜びに、私も頬が緩みます。少子化や大町市の人口減少のため、本年度の大町一中の新入生はちょうど100人ということ。私が大町一中に入学した数十年前と比べれば、半分以下の人数です。どこか寂しさも覚えてしまうんですが、百という数字には、どこか目出度さも重なります。歌ではありませんが、友だち100人作ってください! テストでは100点満点目指してください。

   そして校歌にも『春は夢よぶこぶしの花よ』とうたわれている、学校の北門にあるコブシの花も、これまた例年にない早さで、入学式に合わせての開花です。10日あまり後には校舎の周りの桜も開花です。真っ青なアルプス晴れの下での、今日の入学式は一生の思い出になったはずです。これからの3年間も立派な校舎、環境、素晴らしい先生方、先輩に囲まれて、思い出に残る中学生活を送ってください。そして大町一中生の心得たる“峻嶺に輝く一中生たれ”の目標の下、つらいときも苦しいときも常に眼前に聳え立つ、北アルプスの峻嶺に対峙していってほしいものです。

   入学おめでとう! 来年はがんばって爺ヶ岳登山めざしてくださいね。

新築間もない校舎も、ここで学ぶ生徒たちも、コブシの成長とともに歴史を刻んでいきます。(4/4)
どうですか!この青空。新雪をまとった北アルプス。素晴らしいスタートの一日です。(4/4)

NO  1336   やっぱり、アンビリバボー!

2013  4/  1(月)  

   3/20のNO.1332でも書きましたが、今年の3月は前代未聞の暖かさでした。そして大町はついに雪がまったく積もりませんでした。チラッと舞ったのが2回だけ。3月に大町で、雪がまったく積もらなかったなんて、おそらく近世においてなかったことなんじゃないでしょうか。ちなみに私はここ20年ほど自宅での降雪量を記録していますが、ゼロcmなんてやはり初めてのことです。まあ平成9年にも、たった1センチの降雪量というていたらくな記録もありましたが・・・・  このあとに関しても、4月も温度高めの状態が続くみたい・・・・  ゴールデンウィーク、梅雨どき、夏山、秋山と、お天気が心配になってきます。

田んぼや畑の畦の枯れ草を焼きました。例年なら畦焼きに追われるかのように雪消えが進む北アルプスですが、今春の雪消えは北アルプスとて、早そうな気配です。(4/1)