▲▲ 最 新 情 報    : 2013 / 11月  ▲▲

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NO  1522   立山黒部アルペンルート終了。

2013  11/ 30(土)  

    朝は今季いちばんの冷え込みになって、マイナス5.6度まで水銀柱を下げた、11月晦日の大町でした。ほぼ一週間ぶりに、北アルプスも全山スッキリと姿をみせて、雪かさも険しさもさらに増した山肌を見せていました。

   立山黒部アルペンルートも本日をもって、今期の営業は終了になり、扇沢への一般車両の通行もできなくなってしまいますので、なにはともあれ、扇沢までお礼参りも兼ねて最後の偵察に行ってきました。扇沢駅にしても、すでに冬囲い等もなされ、明日からの約半年間の冬眠に対する備えも十分なようでした。扇沢から遠望する種池山荘も、まだまだしっかりと確認できましたが、もうひと月もすれば、ほぼ雪で埋まってしまうことでしょう。遠目で見ていても、今日は束の間の、雪晴れを謳歌しているような種池山荘でした。

   とにもかくにも、立山黒部アルペンルートも7ヶ月間に渡った営業も本日にて終了。私どもの山小屋が終了してからも、早くも一ヵ月。いよいよ厳寒のシーズンに突入する北アルプスです。皆様には、立山黒部をはじめ、北アルプスへの今シーズンのお出かけ誠にありがとうございました。なお来年は黒部ダムトロリーバスの運行開始50周年にもあたりますので、ぜひまたお出かけくださいませ。

100万人あまりの観光客や登山者が行き交った扇沢までのアルペンラインも閉鎖です。11/30
黒部ダム完成50周年でにぎわった扇沢駅も、来年4月まで静寂の中です。(11/30)
これから連日暴風雪に見舞われる種池山荘。北アルプスの山小屋はどこもたいへんです。11/30

すでにヒマラヤ襞も美しい、赤沢岳東面です。(11/30)

NO  1521   冬の訪れは至って順調ですが・・・・

2013  11/ 29(金)  

    九州、四国、中国、近畿と、西日本の各地から、例年よりかなり早めの初雪や初氷、初冠雪のニュースが連日届いた今週は、後立山連峰も雪の舞う時間帯がいたって多い一週間でした。ただその割りには、北アルプス山麓では、まだまだ本格的な降雪にはなっていません。今夜の大町にしても、2センチほどの降雪にはなっていますが、大したことはなさそうです。どうやら本格的な降雪は、月が変わってからになりそうですね。期待したいものです。

   ところで、ニュースでは、めちゃくちゃ楽しみにしていたアイソン彗星が、太陽熱で溶けてしまい、どうやら消滅してしまったみたい・・・  何千年、いや何万年以上もかけて、太陽系までやってきたのでしょうが、地球上の人間にとっては、とってもとっても大きな話題も、壮大な宇宙においては、海の藻屑みたいなものなんでしょうか・・・  今年最大の一期一会、逢いたかったですね。それにしても、残念です。

本格的な降雪が、里に下りてくるのも、まもなく。 追われるかのように、ふじの収穫も最終盤に入ったようです。全国のみなさん、美味しい大町のふじをお召しあがりください。(11/29)

NO  1520   順調に冬の訪れ。

2013  11/ 25(月)  

    週末のおだやかな晴天から一転して、週明け月曜日は、各地で強風が吹き荒れたようでしたが、大町界隈は、割りとおだやかな感じの一日でした。ただ岳の上は、午前中から雪が降り出し、大町でも夕方からは、雨降りになっています。今週は冬型の気圧配置になる日が多く、岳はさらに積雪を増していくことでしょう。そして11月もいよいよ、今週一週間を残すのみとなってしまいました。次週は12月入り! 一ヵ月後には、もうクリスマスですね。 

   そういえば紅白歌合戦の出場者の発表がありましたが、私達世代には、何がなんだかわからない名前のオンパレード。でもひとりだけ、今年胸に響いた歌手がいたので、やっぱり見てしまうのかな〜

早朝こそ姿を見せていた後立山連峰でしたが、すぐに雪隠れです。今週はまた下界も白くしそうです。庭の片付けや野沢菜の漬け込み等に追われる北アルプス山麓です。(11/25)

先日黒部ダム行きの際に撮った3枚です。長野県側で見せる表情とはまったく違う、険しさ増す針ノ木岳西面。(11/23)

見る場所によっていろんな表情を見せてくれる鹿島ですが、黒部平から見る鹿島槍ヶ岳は、とてもたおやかなゆったりとした山容で、落ち着きます。(11/23)

手前から鳴沢岳、岩小屋沢岳、いちばん左奥に見えるが爺ヶ岳。黒部の谷の奥深さを感じる季節。そう言えば来年は“黒部の父”とも呼ばれる冠 松次郎の展覧会があるとか、楽しみですね。(11/23)

NO  1519   よくやった『松本山雅』、来季こそ大輪の花咲かせ。

2013  11/ 25(月)  

   他県の方だと、サッカー好きの人でなければご存知ないかと思いますが、『松本やまが』 と、読みます。日本プロサッカーリーグ(リーグ)のJ2に所属、松本市周辺をホームタウンとし、リーグ加入2年目の年 の長野県内のチームです。一年目の昨年は12位、そして今年は、チームも順調にパワーアップして、昨日の今季最終ゲームまで、来季からのJ1への、昇格の可能性の権利を得る、 プレーオフ進出6位以内の可能性を残しておりました。昨日の最終ゲームでは、 地元松本の競技場アルウィンに、地方のゲームとしては破格と言ってもいい、1万7千人余りの大観衆を集め、愛媛FCを相手に1対0で勝ちましたが、他の上位チームも勝って、 『松本山雅FC』 の最終順位は惜しくも7位。まことに残念ながら、今一歩力及ばずプレーオフ進出はかないませんでした。

   私も、リーグに上がる前から、大好きなチームで、サッカーシーズンと山小屋のシーズンが、ほぼ重なるため、なかなかスタジアムに足を運ぶことはできませんが、陰ながら応援して来ました。昨日は、今季最初で最後の直接応援、プレーオフ進出に期待して年甲斐もなく燃えさせてもらいました。私にとっても元気の源であり、来季はさらに上位を目指し、J1昇格の夢をぜひかなえてほしいものです。

J2の中でも、1,2を争う熱烈な応援で知られる、松本山雅サポーター。熱くなります。 (11/24)

リーグでもトップクラスの入場者数を誇ります。田舎の地方都市で、毎回1万人ものファンが集まるのって、すごいことなんです! ほんと! 来季こそ、絶対にJ1入りを達成してほしいですね。 (11/24)

昨日は中間に雲が入って、鹿島槍ヶ岳や五竜岳は見えず、残念でしたが、ホームスタジアムの『アルウィン』は、北アルプスをバックにした、絶好のロケーションにあります。(11/24)

試合は船山選手のフリーキックが決まって、1対0でみごと有終の美を飾りました。(11/24)

9月のガンバ大阪戦に次ぐ入り込み。歴代2位の入場者数記録です。(11/24)

NO  1518   完全に冬山の領域へ。

2013  11/ 23(土)  

   黒部ダム完成50周年の今年は、まだ足を運んでおらず、来週の天気をみても連日雪模様が予想されるので、今日は午前中の用事を済ませて、昼から押っ取り刀で、黒部ダムへ出かけてきました。今週の北アルプスは連日の雪模様で、とくに21日から22日にかけては、まとまった降雪になったようで、扇沢駅でも50センチを超えるであろう積雪になっていました。そして訪れる観光客もすっかり少なくなった黒部ダムは、真っ白くなった周辺の峰々を水面に宿し、50年間変わらぬ満面の水を静かに湛えていました。いまだに輝きおとろえぬその勇姿に、ひたすら感謝です。

   そしてさらに足を延ばして、ロープウェーの大観峰まで行きましたが、立山方面も後立山連峰側も、完全に真冬の様相。すでに大観峰の積雪も2メートル近くはあるようでした。正面に聳える赤沢岳や針ノ木岳は、夏とはまったく違う厳しい表情で立ち塞がり、左奥に見える鹿島槍ヶ岳は周辺では、いちばんの真っ白さです。立山側から、この時季の新雪の後立山連峰を見る機会もあんまりないので、短い時間ですが、しっかりとその大観を楽しんでまいりました。

   帰りのトロリーバスの中では、台湾からのお客さまが、さっそく撮った写真をアイパッドで見ながら、小さく歓声を上げておられましたが、思い立って短時間のうちに、北アルプスの中枢まで上がり、冬山を手に取るように満喫できるということは、すごいことだし、世界に誇れるルートだなと実感しつつ帰路につきました。ところで家に帰ってきて、大好きな大相撲の後半戦を見終わって、ニュースを目にして、びっくりしました。立山の真砂岳で大きな雪崩があって、何人もの方が遭難されたんですね。大観峰の上空をヘリが3機ほど飛んでいた理由がわかりました。詳細はわかりませんが、残念でなりません。思い立って短時間のうちに、北アルプスの中枢まで上がり、冬山を手に取るように満喫できる素晴らしさを再認識した本日でしたが、その一方でこんな危険も隣り合わせだということを、再実感せざるを得ませんでした。いまはひたすらご冥福をお祈り申し上げます。   

富山県にある黒部ダムですが、大町市にとっても大きな宝です。トロリーバスの運行も、もう少しになってしまいましたが、今年もおおぜいの皆さんにお越しいただきましてありがとうございました(11/23)
大観峰からの後立山連峰。左奥にひときわ白く輝くが、鹿島槍ヶ岳。(11/23)
まもなく全面結氷に向かう黒部湖と針ノ木岳〜赤沢岳。(11/23)

昨年9月に山小屋協会の研修登山で、剱沢に登った際。雷鳥平から剱御前へ向かう途中から見た、真砂岳と大走り(右側の雪渓の残る尾根)の登山道。今日の立山連峰はテレビ画面からも、完全な厳冬の世界でした。

NO  1517   アイソン彗星近づく。

2013  11/ 22(金)  

   今年最大の天文ショーである、アイソン彗星の接近が間近になってきて、テレビニュース等でもちらほらと紹介されるようになってきました。今朝のNHKニュース『おはよう日本』の中でも、直近のアイソン彗星が尾を引いている写真が出ていました。そんな中 明日、11/23(土)のNHKニュース 『おはよう日本』 の中でも、大町市出身で大町市観光大使でもあられる国立天文台の情報センター普及室長の縣 秀彦先生が出演されて、アイソン彗星の説明をされるそうです。同様に、11/29(金)NHK朝の人気情報番組 『あさイチ』 にも、ご登場のようです。絶対に見逃してはならない、アイソン彗星の的確な情報を、皆さんもゲットしてください。先生の生まれ育った大町から見た北アルプスとアイソン彗星のコラボレーションの話題も出たらうれしいですね。

   ところで、昨朝の雪は大町では、1センチ程度でしたが、お隣の白馬村だけは、う〜んと降ったみたいで、白馬駅周辺でも17センチも降ったとか・・・・ おかげで、八方尾根や、五竜、栂池などのスキー場では、最上部のゲレンデが、60センチ以上の積雪になり、勤労感謝の日3連休から、オープンになるそうです。雪の状態もかなり良いみたいですので、今冬の初滑りにぜひお出かけ下さい。長野県内今季初の天然雪スキー場オープンです。 やっぱり雪は天然雪じゃないとね・・・

柿の実の熟れる小春日和の一日。ただ北アルプス北部は、このところは連日の雪降りで、全容を見せてくれません。明日あさっての勤労感謝の日連休には、久しぶりに移動性高気圧におおわれて、相当に雪量を増した後立山連峰の山々が屹立するはずです。(写真は11/17)

なんという名前のツリバナの木でしょうか・・・  後方の北アルプスは連日の雪模様で、今日22日もまだ小雪が舞っているようです。日に日に秋の深まる北アルプス山麓ですが、里に根雪がやってくるのもまもなくのようです。(写真は11/20)

NO  1516   めまぐるしい天気も、明日は好天に。

2013  11/ 15(木)  

   昨日の晴天も、今日は終日の雨降りに。たださほど冷たい雨には感じませんでしたので、山の上はどうだったかなあなんて思っていましたが、夕方になって雨も小止みになり、南の山から徐々に見えてきたのを見ると、やっぱり岳の上はしっかりと雪降りだったようです。1700mぐらいから上は、白さを確実に増しているようでした。 そして明日はまたまた移動性高気圧がやってきて、朝は冷え込んで、好天が期待きそうですので、モルゲンロートに染まる鹿島槍ヶ岳を皆さんにお届けできそうかなと思っています。

   ただお天気の変わり様は早く、日曜日にはあっという間に、前線が近づきそうですね。先週の日曜日にも、前線が通過して大荒れでしたが、今週末はどんなお天気になるでしょうか。どうも今年の秋は、週末のお天気周りが今ひとつ? のシーズンでしたね。 そろそろ悪い流れを断ち切って年の暮れに向かっていって欲しいものです。さて明日は恒例になった、大町の恵比寿講に合わせての、荷ぐるま市が開催されます。パウダーパフも12/20の営業開始に向けて、冬シーズンの口開きに、荷ぐるま市の名前のごとく、軽トラックにて参加いたします。今週はスタッフが、しっかりとピザ生地を仕込んでくれました。お近くの皆さんは、 夏山の話しがてら、ぜひお出かけくださいませ。

   ところで、夕方の長野県内ニュースを見ていたら、今日は上高地の閉山祭だったようです。いっぽう立山黒部アルペンルートはもう半月、11月いっぱいの営業ですが、長かった北アルプスの今シーズンも、いよいよ残りわずかになってきた感はいなめません。

 

  P.S 今夜の衛星放送、BSフジ 10時から百名山の番組で、鳥海山が紹介されるようですが、その番組のなかに、当山荘スタッフが登場することがわかりましたので、ぜひとも皆さんご覧になってください。】

爺ヶ岳の前衛峰、白沢天狗山は昨日より、雪に厚みが感じられます。(11/15午後4時) 南の山から青空が広がってきました。明朝は少し冷えそうです。(11/15午後4時)

NO  1515  最初の第一級寒波が去って。

2013  11/ 14(木)  

   全国各地に真冬並みの寒さをもたらした、今回の寒波もどうやら、いったん抜けたようですね。一昨日、昨日と連日、日中の最高気温が3度程度までしか上がらなかった大町ですので、今日の最高気温9度は、もうポカポカという感じ。まさに小春日和といった感じでした。

   しばらく姿を見せなかった北アルプスも、先週の土曜日以来の顔見世で、さらに雪を増しての登場と相成りました。ただ思ったよりは積雪も増さなかった感じです。といっても鹿島槍ヶ岳主稜線で50センチ近くはなっている感じです。このあとは、来週明けからも、再び寒気が流入するみたいですので、師走に向けて順調に白さを増していきそうです。   

(11/14)

昨朝は1センチほどの雪が降った大町市内でしたが、雪はすぐに消えて、今日はいたって穏やかです。(11/14)

鹿島槍ヶ岳から北の山は、南の山に比べて、積雪も多目です。(11/14)

NO  1514  霊松寺のオハツキイチョウ。

2013  11/ 12(火)  

   昨夕から舞い出した初雪は、積もることはなくうっすらと白くしたまでの今朝でした。今朝の大町の温度は、マイナス1度で、わが家ではようやくの初氷と相成りました。日中も肌寒く、最高気温は3.8度と12月中旬並みの寒さでした。予報に反して、日中は曇り空が広がっていましたが、夜にはまた雪がパラパラと舞い出しています。北海道や東北北部では、積雪が40センチを越えたところもあるとか・・・・  同様に、北アルプス主稜線でも、積雪をかなり増していることでしょう。立山での初滑りが、可能になるのも近いかもしれませんね。

   さて昨日、市役所であった会議を終えて、家に帰ると、玄関先にホオバとどこか見覚えのある、イチョウの黄葉が置いてありました。よく見るとイチョウの黄葉には、銀杏が付いており、すぐに大町の東山の中腹に建つ古刹:霊松寺のイチョウの葉だとすぐにわかりました。ここのイチョウは銀杏が葉っぱに付いて生るたいへん珍しい種類で、オハツキイチョウと呼ばれ、全国的に見ても数十本しかない珍木と言われています。 銀杏が生る、霊松寺の紅葉シーズンには、霊松寺の紅葉見物とオハツキイチョウの実をもとめて、ほんとうに大勢の皆さんが、県内外からお見えになります。なんてったって、このオハツキイチョウの実は、安産守り、子宝守りになるともいわれているんですよ。

   ところでいったい誰が置いていってくれたんだろうと案じていたところ、夜になって電話をいただき、関西在住の当山荘元スタッフの さんだということが判明いたしました。なんでもお休みを取って、ご主人といっしょに大好きな大町へ、旅行に来られて、紅葉の名所:霊松寺に立ち寄られたとのことでした。懐かしいお声に、話しもはずんできたところで、さらにビックリの仰天ニュース! なんでも、 息子さんにフィアンセができて、そのフィアンセのご実家が大町であるとのこと。偶然ってすごいですよね、本当にビックリですね。どうやらこれからは、 大好きな心のふるさと大町とは、今まで以上に、末永く濃いい付き合いになりそうですね。 早くオハツキイチョウのご利益も叶いますよう、私も願っております。おめでとうございます。 

    ところで・・・  ウチにくださった、オハツキイチョウは、どういたしましょう? 安産、子宝については、しばらくは用がないようですが・・・・  せっかくのご厚意、ここは家内安全、商売繁盛ということで、神棚に上げさせていただきました。どうもありがとうございました。 冬のスキーシーズンもまもなくですが、さっそくオハツキイチョウのご利益で、昨日今日と雪もぱらつく大町界隈です。冬にはパウダーパフのぱふぱふピザも召し上がりにお越しになってくださいね。

イチョウの葉っぱに引っ付いているんですよ。この実はハート型のまさに子宝守りですね。(11/6)
前日の風雨で舞い落ちたようですね。 オハツキイチョウの大木。(昨年の11/4撮影)
本堂の裏山には古く京都から苗をいただいた幾種ものモミジが美しい。(昨年の11/4撮影)
東山の借景も美しい、紅葉真っ盛りの霊松寺。春には写真のシダレザクラも素敵ですよ。       (昨年の11/4撮影)
本堂から山門を見る。山門の陰のオハツキイチョウがまばゆい。 紅葉シーズンには、本堂内部の案内もボランティアの方々がしてくれます。今年の紅葉は終わりを迎えましたが、ぜひとも来年以降お出かけ下さい。(昨年の11/4撮影)

NO  1513  山の星月夜。

2013  11/ 11(月)  

   先般11/6に、鹿島槍スキー場に写真を撮りに行ったら、偶然山岳フォトグラファーの菊池哲男さんに、お行き会いしました。菊池さんは年代的にも、今 仕事にいちばん脂が乗る山岳写真家です。今年も秋山を中心に、鹿島槍ヶ岳周辺には4回ほど足を運んでくださいました。皆さんもご存知かと思いますが、夜中の北アルプスの光景とかも、積極的に撮影されており、北アルプスの星月夜景写真の先駆者的な方です。寝る間も惜しんでの夜間撮影はもちろんのこと、朝も昼も撮り続けておられるので、いったいいつ寝ているのか ? こちらが心配してしまうくらいにパワフルな方です。今秋お見えになった際も、冷池山荘の夜景写真の、幻想的なかなりいいシーンが撮れたようで、こちら としても楽しみでなりません。

   また妙にサービス精神が旺盛? で、いろんな話しをしてくださるし、惜しげもなく情報も伝授してくださるので、話しに飽きが参りません。先日も、撮影もそっちのけ? で、私との世間話し? で、1時間近くも大盛り上がりです。(撮影のほうは、だいじょうだったですかね? ) また菊池さんは、子供のころからの、天文学ファンでもありますので、今月後半からしっかりと見えてくるらしいアイソン彗星のことを伺うと、なんでも明け方に東の空に見えるらしいというお話しです。それじゃぁ西にそびえる鹿島槍ヶ岳とアイソン彗星の共演は無理ですかね? と、伺うと、もしかしてもしかしてうまくいけば、夕方の早い時間帯に、西の空にアイソン彗星が見られるかもしれないとの、超うれしい情報です。菊池さんも内心密かに、鹿島槍ヶ岳とアイソン彗星の遭遇のチャンスをねらっておられるようで、目を輝かせておられました。 最初で最後の、アイソン彗星の地球への大接近! 11月下旬から、12月にかけては、天文学ファンならずとも、待ち遠しくてならないですね。

   ところで、初版が売り切れになって、重版が待たれていた、菊池さんの人気写真集『山の星月夜』 の、重版も決定されたということで、こちらも新年に向けて、うれしいニュースです。岳へ登った際、小屋やテントから、そおっと抜け出して、満天の星空や、山麓安曇野のまばゆい夜景に馳せる想いを、いつでも楽しむことができるおすすめの一冊です。ぜひとも枕元にも置いておきたいですね。  そして私的には、いつの日にか、鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳の写真集が出版されるのを、首を長くして待っています。

鹿島槍ヶ岳を北アルプスの貴婦人と呼んで、愛してくださる菊池さんです。(11/6)
11/10からの寒波が抜けた後は、秋の名残もきっと消え去ってしまうことでしょう。

NO  1512  山形、盛岡、大町、長野・・・ “初雪前線” 一気に南下。

2013  11/ 11(月)  

   しぐれ模様だった今朝の温度は6.2度の大町。その6.2度が今日の最高気温でした。その後温度はどんどん下がって、夜には今季初の氷点下まで冷え込んできました。 そして午後4時ごろからは、白いものも舞い落ちてきています。明日、明後日にかけても雪の降りやすいお天気は続きそうとのこと。9/26の岳の初雪からは、早くもひと月半、いよいよ里にも白い世界がやってきそうです。

近所の屋根にもうっすらと・・・ 白馬方面からやって来る車の屋根には、数センチの積雪。(11/11)
北日本からは雪の話題が増えそうですね。大町も明日は一日中パラつきそうです。(11/11)

NO  1511  冬将軍虎視眈々。

2013  11/ 9(土)  

   今朝は東北や北海道ではかなり冷え込んだようですが、大町は1.2度までしか下がらず、ちょっと拍子抜けでした。今季はまだ氷点下を記録しておらず、初氷もまだ観測してない大町です。また雪に関しても、後立山連峰ではもう10回ほど雪降りになっていますが、なかなか雪線は里まで下がってまいりません。

   でもそんな心配? も無用の今季最初の本格的寒波が、日曜日の夜以降急速に南下してきそうです。あさってには、全国各地広い範囲で、初雪や初積雪を観測することでしょう。また伊吹山や伯耆大山などの西日本の高い山でも初冠雪になるかもしれませんね。ちょっと足踏み状態だった冬の訪れですが、来週は大きく一歩足を踏み出しそうです。なかなか本格的積雪になれないでいた、北アルプスも一気に積雪を増しそうです。

本格的な冬の装いへ向けて、一息つく朝です。(11/9)
来週姿を見せるときは、鹿島槍も五竜岳も、純白度 大幅にアップまちがいないでしょう。(11/9)

NO  1510  明日は立冬。

2013  11/ 6(水)  

   お年玉年賀はがきも発売されたり、ニュースを見ていれば、そこかしこでクリスマスツリーにも点灯したりと、下界での紅葉に浸っている間もなく、季節は年の暮れへと一気に進んでいっているようです。 ただここのところ、大町はやや暖かめの日が続いている感じで、まだまだ秋にどっぷりと浸かっているといった感じですが・・・・  ただしそれも、天気予報を見ていれば、 明晩から明後日にかけてと、来週明けは、冬型になって札幌あたりでも初雪になるかもといった情報が、どの気象予報士の口からも出てきます。とくに11日から12日にかけては、今秋ではいちばんの寒気に見舞われそうということで、札幌だけでなく大町辺りでも初雪になる可能性が高そうです。心配になって、来週の大町の温度予想を確認してみれば、間違いなく最低気温はほぼ連日、0度前後の日が続いています。

   おりしも今朝の気象情報を見ていれば、最低気温11度程度の東京から、女性気象予報士がこれでもかというくらいに、厚手のコートとふかふかのマフラーをつけ、寒い寒いを連発しながら、屋外から登場しています。  おいおい!11度程度でそんな真冬のような格好?  と言いたいところですが、本格的な冬の到来を暗示させてくれたり、用心させてくれるには十分過ぎる格好です。さっそく私も今夜から、パジャマは冬物に衣替えしましたが、どうやらパジャマだけでなく、ほかの冬服も引っ張りだしたり、こたつも用意したり、、車も一台は冬タイヤに換えたりしなければ、いけないようですね。

   さてさて小屋閉めが終わってからも、片付けや事務処理等に追われて、なかなか外出もままなりませんが、白い世界がやってくる前に、少しは紅葉も楽しんでおかなければと、今朝はせっつかれたように、木崎湖、青木湖方面へ、紅葉狩りに出かけてまいりました。鹿島槍スキー場からは、このところいまひとつすっきりと現れなかった鹿島槍ヶ岳も、名残の紅葉の向こうに、新雪をまとって姿を見せてくれていました。ただもう岳での降雪回数は、10回ぐらいの今秋ですが、降っては消え、降っては消えで、なかなか本格的な銀嶺の姿を、今年はまだ見せてくれてはいません。

   しかしそれも、来週以降は黒々とした晩秋の山々が懐かしまれるくらいに、一気に真っ白なふかふかの雪に覆われた、厳冬モードの鹿島槍ヶ岳に変身しそうです。槍穂高周辺のおおかたの山小屋も、文化の日3連休を最後に、今季の営業を終えたようで、この後は立冬の声とともに、北アルプスも名実ともに冬山に向かいそうです。

カラマツの黄金黄葉も美しい鹿島槍スキー場より。今日現在では鹿島槍ヶ岳の積雪も20センチ程度ですが・・・  来週は、スキー場のススキも押し倒されるくらいの降雪があるかもしれませんね。(11/6)
紅葉と水との取り合わせって、素敵ですよね。(中綱湖:11/6)
白馬岳方面も、まだまだ積雪は少なめですが、八方尾根や五竜スキー場の最上部で、スキー可能のニュースが届くのも、もうじきかもしれませんね。青木湖も小春日和のいい一日でした。(11/6)

NO  1509  季節は秋から冬へ。

2013  11/ 3(日)  

   明日以降の降雪も心配して、遅れていたヘリポートの片付け作業に、今日は扇沢へ行ってきました。ヘリ作業に使っていたパレット等を持ち帰り、柏原新道登山口に立ててあった各種案内看板等も、すべて最終撤収して参りました。これで登山口周辺のいろんな片付け作業も、ほぼ完了して、安心して冬越しできそうです。周辺は名残の紅葉もほぼ終了して、紅葉のトリを取るカラマツの黄金黄葉もピークを迎えんばかりです。

   文化の日3連休は、日・月曜日が、あまり良い予報でなかったので、柏原新道入口の登山者の車も3台ほどあるだけで、いたって静かなものでしたが、先日までの積雪もかなり少なくなって、天気そのものも、昨日の晴天に続いて、今日も爺ヶ岳から南の山は、4時ごろまではほぼ曇り空でしたので幸いでした。ただ鹿島槍ヶ岳から北の山々は、今日は朝からずうっと時雨模様で全容を見せることはありませんでした。

   そして明日から明後日にかけての冬型の後も、3日置きぐらいに冬型気圧配置になるようですので、かなり雪消えが進んだ岳も、この後はどんどんと白さを増していきそうな気配です。おりしも11/7は、暦の上では立冬ということで、今冬は岳の上だけでなく、下界でも暦どおりに季節が進んでいきそうな気配です。

針ノ木岳北東斜面。明日以降は日に日に積雪を増しそうです。(11/3)
ヘリポートに感謝を込めての片付けです。(11/3) 扇沢駅も今年最後の3連休で賑わい。(11/3)
カラマツの黄金黄葉が終わると、足早に冬へと向かいます。(11/3)
秋分の日のにぎわいからも、早や40日、長かった今秋の紅葉シーンも幕を下ろします。柏原新道入口の石の上に腰を下ろして、一年を振り返っていても、誰一人通りません。(11/3)