▲▲ 最 新 情 報    : 2014 / 07月  ▲▲

 ホーム     山荘案内予約     山荘別予約状況一覧表    今までの情報     花 便 り  

NO  1617    直 近 情 報   7/ 31(木)

天気

◎北アルプス北部は7/28に梅雨明けをしたものと思われます。それ以降4日間連続の好天が続いています。これからは日焼けや熱中症等に注意するとともに、空模様や遠くの雷の音等にもアンテナを張って、夕立や雷雨にも注意して下さい。

◎移動性高気圧におおわれた7/29の朝には、この時季としてはたいへん珍しい霜がおり、温度も3度台まで下がりました。これは例外として、真夏でも朝方10度以下まで下がるのは常識ですので、半袖だけでなく、薄手のものでいいので一枚は長袖をお持ち下さい。

NHKテレビの全国天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。 『長野』と言うのは、要は長野市の街中のことであり、北アルプスの天気とはかなりかけ離れています。同様に関東甲信越の天気予報に登場する『松本』も、北アルプスの天気とはかけ離れています。わからない方は、とにかく『新潟』(新潟市のことです)のお天気を参考にしてください。

 

気象庁 7月31日 発表週間予報

日付 1
2
3
4
5
6
7

新潟
 

曇り
25 /32
40/40/30/30
 
晴れ時々曇り
23 /32
30
 
晴れ時々曇り
23 /32
20
 
晴れ時々曇り
24 /32
30
 
晴れ時々曇り
24 /32
20
 
晴れ時々曇り
24 /32
30
 
曇り時々晴れ
24 /32
40
 

金沢
 

曇り時々晴れ
25 /33
10/10/30/30
 
曇り時々晴れ
25 /33
30
 
晴れ時々曇り
26 /33
20
 
晴れ時々曇り
26 /33
30
 
晴れ時々曇り
26 /34
20
 
晴れ時々曇り
25 /33
30
 
曇り時々晴れ
25 /33
40
 

長野

曇り後一時雨
23 /33
10/0/50/40
 
曇り時々晴れ
22 /34
30
 
晴れ時々曇り
22 /34
30
 
晴れ時々曇り
23 /34
10
 
晴れ
23 /34
10
 
晴れ時々曇り
22 /34
20
 
曇り
23 /32
30
 

 

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率(パーセント)ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではチングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ 等の夏をいろどるお花たちが、盛りをむかえようとしています。また盛夏を彩るハクサンフウロやウサギギク、クルマユリなども咲きだしています。ほかにも息の長い初秋の花ミヤマアキノキリンソウなどもどんどん咲きだしています。

◎あたりはずれが大きく、咲かない年には、一つ足りと花をつけないこともあるコバイケイソウですが、今年はどうもお休みの年になりそうです。今のところ咲きだしていません。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。残雪の心配もありません。

◎柏原新道では、例年遅くまで残る ガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に も注意して慎重かつサッと通過してください。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。針ノ木小屋直下の急登は雪融けすすみ、すでに夏道 を通行できるようになっているようです。大沢小屋から夏道を30分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1キロ間ほとんど雪の上を歩きますので、不安な方は 軽アイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心安全です。中間帯の“ノ ド”付近は、やや勾配がありますので気をつけてください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/31現在)

◎冷池山荘は今週末からお盆前の11日までは、やや込み合うぐらいで、ゆるやかな入り込みが続きます。その中ではいちばん混みあうであろう8/2(土)と8/9(土)も定員に達する感じではありません。

◎種池山荘もお盆前まで、平日を含めて、やや込み合う平均的な入込が予想されます。その中では8/1、2、3、7、9は混みあいそうな感じです。

◎新越山荘は、8/2(土)と8/9(土)の週末を含めて、さほど込み合いません。ごゆっくりできますので、ぜひお出かけ下さい。

◎8/11から17日にかけての、お盆シリーズはどの小屋も、ご予約は大変少ないです。穴場ですので、ぜひご計画くださいませ。30年以上前には猛烈に混みあったお盆も、近年はまったく混みあいません。ただ再来年に海の日が制定されたあかつきには、昔のように、お盆がまた混み合うようになるかもしれません。 お盆に関しては今年と来年が最後の穴場かもしれません。

◎7月中の学校登山で、天候不順で一校だけ、8/21(木)種池山荘宿泊で順延になっています。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると お断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめでありますのでご承知置きくださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。登山口の 700m先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。 なお登山口が一杯の時は、扇沢駅の駐車場へ停めてください。夏山トップシーズン中の柏原新道登山口は、週末はほぼ満車状態が続きますし、平日も混雑します。

◎扇沢駅の駐車場は、有料(24時間で1000円と36時間で1000円の2種類)と無料がありますが、無料はすぐに満車になります。

◎本年、柏原新道登山口の扇沢出合にある駐車スペース(約30台分)が一箇所、拡幅工事のため使用できません。皆さんには例年以上に公共交通機関でのお越しをお願い申し上げます

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

インターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO  1616  梅雨明け四日。

2014  7/ 31(木)  

   梅雨明け4日目も好天です。午後は雲やガスもやや多くなっていますが、週初めの涼しさからは一転、温度も上昇して夏らしくなってきています。

今日も柏原新道を登ってたくさんの方がお見えになりそうです。コバイケイソウの白い穂花が見られないのだけが残念です。(7/31)
紫色のテガタチドリやミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ、イワオウギ、タカネスイバ等いろんな花が、鹿島槍ヶ岳登頂を応援してくれます。(7/31)

NO  1615  初霜 ?!

2014  7/ 30(水)  

   週明けは移動性高気圧がやってきて、一昨日そして昨日と、とってもさわやかなひんやりとした空気におおわれた鹿島槍ヶ岳周辺でした。とくに昨朝は、放射冷却が強まり、7月の末の朝としては、北アルプスといえども、そうそうにない3度台まで温度が下がり、冷池山荘(標高2410m)の展望台のベンチテーブルには、霜が降りているのを確認できました。今までにも6/30にみぞれが降ったり、8/22に初氷が張ったりして、その遅さや早さにびっくりしたことがありましたが、7/29に初霜?というのも、かなりの衝撃度です。限定的な気象条件や地形的なものなどが影響したかなり地域限定的なものでしょうが、それでもビックリ、そして初物だけにちょっぴりうれしさも・・・・  北アルプスの短い夏を象徴するようなできごとでした。小屋にお泊りのお客さまはともかくも、テントのお客様には寒くて目が覚めてしまったなんて方もおられたようです。

   初霜の定義はわかりませんが、富士山の初雪は、その年の最高気温が記録されたあとに降った雪が、初雪と定義されていますので、それに倣えば、麓の大町で、例年の最高気温にほぼ匹敵する33.5度をすでに、7/26に今年は観測していますので、このあとそれを少し超える温度があるにしても、ほぼ “初霜” といって言いのではないでしょうか。少なくとも小屋にいる人間にとって、“遅霜” という感覚はありません。 そっちの感覚のほうのがはるかに大切でしょう。

   皆さんにはとっても涼やかな暑中見舞いをお届けできたでしょうか。今年は秋の到来が早まるかもしれませんね、早く夏の山を堪能しに来てくださいね。

冷池山荘のベンチテーブルには、うっすらと霜が降りました。ベンチのまわりのミヤマキンポウゲたちも寒さにびっくりしたでしょうね。(7/29)
昨日はヘリ荷上げの日。初秋を思わせる好天の下、しっかりと生ビールも缶ビール、ジュース類も荷上げしていただきました。まだまだ霜や氷のご登場には、ご遠慮?願いたいところですね。(7/29)

NO  1614  梅雨明け三日。

2014  7/ 30(水)  

   “梅雨明け十日” という言葉を、ご存知でない方が、まれに居られてびっくりしてしまいますが、梅雨明け3日目の今日も、絶好のアルプス晴れが爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳周辺をおおいます。ただし雨が少なく天候が安定した“梅雨明け十日” といっても、雷雨や台風は別物です。雷が鳴る前に小屋へ到着するためにも、早出早着は当然。台風が近づいてきたら、台風情報に注意するのも当然です。雨具の準備も怠りなきよう願います。

   昨日までのさわやかな移動性高気圧が去って、太平洋高気圧がドッと張り出してきています。暑さや日差し対策にも十分にご配慮くださいませ。

今日もごらんの快晴でスタートです。(7/30)
種池山荘前のチングルマがどんどんと咲きだしています。(7/30)

NO  1613  夏山胎動そして後立山連峰も梅雨明け!

2014  7/ 28(月)  P.M

   いまひとつお客様の動きもにぶかった7月ですが、北陸や新潟の梅雨明けも間近になっ た先週末の土曜日は、実質梅雨明けといってもいい好天に恵まれたこともあり、お客さまの動きにも、ようやく夏山らしい活気が感じられました。 また動きの悪かったテント泊の皆さんも、先週末は多く登ってきていただくことができ、花を添えていただきました。

   花の話しをすれば、お花畑のお花もどんどんと咲き出しており、先日までは残雪に覆われていた、大きなお花畑もすでに見頃を迎えようとしています。残雪とお花と青空と・・・  そして主稜線を行き交う登山者も絵になる季節をむかえました。 そして今日の昼には気象庁より北陸、新潟県、東北の梅雨明けも宣言されました。

先週末の土曜日7/26は絶好の登山日和でした。新越山荘前の残雪も残りわずかです。 (7/26)
鹿島槍ヶ岳が眼前の冷池テント場も活気が出てきました。剱立山も正面に見据える絶好のロケーションのテント場です。小屋からちょっと遠いのが難点かな・・・  (7/26)
冷池山荘前では、お客さまは日影を求めて一服。 暑い稜線歩きのご褒美は生ビールで鹿島槍に乾杯ですね。 ようやくこんな光景が連日見られそうになってまいりました。(7/26)

NO  1612  ようやくでしょう。

2014  7/ 28(月)  A.M

   昨日は寒冷前線の通過に伴ない、早朝まではのぞいていた晴れ間も、6時頃からはあっという間の、強雨と強風に変わってしまい、残念な日曜日となってしまいました。ただ週明けの今日は、明け方まではガスに覆われて何も見えなかった種池山荘周辺も、急速にガスも切れてきて、昨日とは真逆に6時ごろからは夏空が広がり始めました。

   今朝は大陸からの移動性高気圧がやってきて、さわやかな大気とともに、本州付近を覆い、温度も7度ほどと冷え込み、半袖では寒いくらいの朝です。今日には北陸や新潟も梅雨明け宣言が、きっと出されることでしょう。正真正銘の夏山シーズンの到来です!

どんどんとガスも切れてお客様も大喜び!昨日雨の中頑張った甲斐がありましたね。(7/28)
今日目指す針ノ木岳もはっきりと見えてきましたよ。素晴らしい一日になりそうですね。(7/28)
小屋を覆ったガスが消え去った、はるか向こうには南アルプスや富士山も登場です。(7/28)

NO  1611  明日こそ。

2014  7/ 24(木)  

   まだ北アルプス北部は梅雨の最中だからと言ってしまえば、仕方ありませんが、今日は雨が降り続く残念な一日。でも明日の晴天を信じて、地元の中学校の生徒さん達が、種池山荘に上がってきてくださいました。みんな雨の中をごくろうさまでした。冷え切った体を温めてくれるストーブが、こんな真夏の時期に、こんなにうれしいものだったんだ・・・  そんなことが、実体験できただけでも北アルプスのてっぺんに上がってきた、価値があるってもんだね。明日の朝は絶対に素晴らしいご来光が、爺ヶ岳の頂上から拝められますよう期待しています。そして頂上から学校も自分の家も発見できればうれしいね。可憐な高山植物やライチョウの親子にも逢えたらうれしいね!

   北陸地方の梅雨明けも、うまくいけば明日もしくは今週末に発表されればいいんですが・・・ ただ今週末は活動も弱まり北上する梅雨前線も、週明けにはまたチョイ南下するみたい・・・  産みの苦しみと言ったところでしょうか。

   今週末は好天が予想されそうですが、冷池山荘と新越山荘は意外にご予約は伸びておりません。前半戦のピークは次週の8/2(土)の週末になりそうです。 

夕方には雨も上がり、明日を予感させる夕焼けも少しだけ・・・  明日もみんなで力合わせて、ガンバろうね。明朝は剱岳も鹿島槍ヶ岳も遠く富士山も浅間山も未来の山ガール、山ボーイを待っているはず。(7/2 4)

NO  1610   半分梅雨明け。

2014  7/ 22(火)  

    朝の内こそガスにおおわれていましたが、時間がたつにつれて、夏空が広がった爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳周辺です。おりしも今日はほぼ平年並みに、長野県も梅雨明けとの発表が気象庁から出されました。ただ北陸や新潟県のお天気の方が、より類似性が高い北アルプス北部にとっては、まだまだ安定性には欠けるきらいがあります。北陸新潟の梅雨明け宣言には、もう一両日かかるかと思いますが、もうしばらくは、油断なきよう・・・・  といっても、梅雨明け宣言したからといって、これからは毎日雷雨に注意は当然のことですので、同じようなものでしょうかね。 梅雨明け宣言のいかんに関わらず、夕立や雷には、気をつけたいものです。ようやく気分は半分以上梅雨明けモードです。

朝方の濃いガスも雲散霧消! 梅雨明けモードの種池山荘前庭には、三々五々登山者が行き交うようになってきました。(7/22)
海の日連休は天候不安定で、テント泊の方はやや少なめでしたが、夏休みにも入り、今日は愛知県の高校パーティ等たくさんの皆さんが種池テント場にお越しくださいました。(7/22)

NO  1609  梅雨明けへ秒読み。

2014  7/ 21(月)  

    海の日3連休最終日も作朝に続いての好天スタートです。昨夜も深夜になってからは、猛烈な夕立に襲われた、爺ヶ岳周辺でしたが、ご宿泊のお客さまの心配も、取り越し苦労の今朝の夏空です。3連休初日こそ、小雨が続くパッとしないお天気でしたが、2日目そして本日最終日と、いいタイミングで雨が降り、うまい具合に雨が上がるといった、お天気に関しては、まあ及第点を与えてもいいような海の日3連休になりました。

   昨日には、中国四国も梅雨明けになり、このあとも順調に梅雨が明けていきそうな、雰囲気が漂い、いよいよ夏山シーズンも到来! といった感じですね。そしたら今度は日焼けや熱中症、そして雷や夕立 等に気をつけていかなければなりません。梅雨らしい梅雨が続いた今夏は、お客さまの入り込みもスタートダッシュやや不調に終わり、ジュースビール類もたっぷりと残っています。熱中症防止のためにも、小屋に着いたらしっかりと、スポーツドリンク等をお求めになってくださいね。ビールはそのあとですよ〜   今日も東の空には、午前中から大きな入道雲が沸きはじめています。

“大交差点”の種池山荘からは、鹿島槍ヶ岳へ向かう人。 針ノ木岳方面に縦走する方。そして昨日に鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳登頂を成して、柏原新道を下山する人と、それぞれいろんな思いを胸に、ご出発です。気をつけて行ってらっしゃい。(7/2 1)
深夜の雨はすでに上がり、ひんやりとした大気が支配する周辺です。朝には毛布がありがたいくらいの、天然クーラーです。(7/21)

NO  1608  梅雨明けも間近。

2014  7/ 20(日)  

    海の日3連休初日の昨日は、小雨が降り続き、時には強く降る時間帯もあるあいにくの一日でした。ただ2日目の本日は未明の雨も上がり、朝から好天に恵まれまれ、午後においても、ガスや雲多くなるも、夕立になることもありませんでした。今日も朝な夕なに、強烈な雷雨に襲われる地域が、東日本各所であったわけですので、そういうことを考えれば、とてもラッキーな一日だったと言うことでしょう。

   天候の不安定さが云われて、キャンセルも多く出た海の日連休でしたが、なんとかそれなりの賑わいを見せるお客さまにお越しいただけてよかったです。雨の影響も、鹿島槍ヶ岳周辺では、ほとんどなく、ほんとうに良かったです。なんとか明日の3連休最終日もお天気安定を願い、そしてその先には、期待の梅雨明けが待っていることを信じて疑いません。

準備体操も念入りに、鹿島槍ヶ岳を目指します。未明の雨が上がったのも、昨日がんばったご褒美ですね。(7/20)
3連休2日目は、期待の晴れ間がやってきてくれました。新越山荘からは針ノ木岳を目指していざ出陣。(7/20)
昨日の3連休初日は、終日しとしと雨の一日。時には強く振る時間帯も。(7/19)

NO  1607  マイカー登山の皆さんへのお願い。 道路へのはみ出し駐車厳禁及び公共交通の利用お願い。

2014  7/ 18(金) 

   柏原新道登山口周辺 の駐車スペースにはどうやっても限りがあります。一人で一台で来られては、いくら駐車スペースが増えても対応できません。連休や週末を中心に大混雑しています。どうか皆さんできるだけ公共交通をご利用いただきますようお願い申し上げます。また各自現地集合ではなく、相乗りにてお願いいたします。また柏原新道登山口周辺 の道路は坂道でカーブで見通しも悪く、大事故につながりかねない場所でありますし、アルペンラインは最奥に黒部ダムや立山への入山口である扇沢駅を控え、 海の日連休中も連日、往復で数千台の車輌、1万人を超える観光客が通る大主要道路です。爺ヶ岳への登山者だけが利用する山道や林道ではありません。 日によっては、大型観光バスが何百台も通る場所です。山岳地の各所にある、登山者だけが使う、行き止まりの登山口行きの道路ではありません。普通車しか、運転できない人には、わからないかもしれませんが、大型車両の運転には、自分では、たいしたことないと思っている程度のはみだしでも、たいへん危険かつ大迷惑なのです。 絶対にはみ出し駐車や路上駐車もしないで下さい。日帰りであっても泊まりであっても、わたしには 、はみ出し駐車で、一日あるいは二日、ときには三日間も置きっぱなしで山へ登る気には決してなれません。

  皆さんにはできるだけマイカーを避け公共交通を利用していただくとともに、駐車スペースへ車を停めるときには、 白線の中へきちんと停めること。登山口周辺がいっぱいの時は、扇沢駅の無料、有料駐車場へ入れていただきたいと思います。有料駐車場には、36時間で1000円という登山者向けの場所もあります。自分たちの、迷惑駐車によって、大型観光バスが人身事故でも起こしたら・・・・  などと、心配しながら、山へ登ることを、考えたなら、決してお高いものでもないと思います。   またグループで、来られる場合は、一台にまとまって乗車してお越しくださるよう、お願い申し上げます。10人グループで10台で来られたのでは、いくら駐車スペースがあっても たまったものではありません。

   とにかく切に切にお願いを申し上げる次第であります。常識のある駐車は、山へ登る際のいちばん最初のマナーです。なにとぞご理解、ご協力の程を重ねてお願いを申し上げる次第であります。

3年前の海の日連休。カーブの真っ只中、大事故の原因になりかねません。

一昨年9/2ガードマンさんが出動しました。この程度などとは、思わないでください。大変危険です。

多い日には大型観光バスだけでも、延べ200台以上の往来がある場所です。しかも見通しの悪いカーブの中ほどで 、登山の歩行者もいます。大事故に直結しかねません。 実際過去にも接触事故が発生しています。周辺すべてで、はみだし駐車、ギリギリ駐車はおやめ下さい。

NO  1606  3連休前夜。

2014  7/ 18(金)  

    昨夜からの土砂降りの雨は、朝方には小止みになったものの、基本的には終日に渡って雨降りの一日でした。明日からは、今夏山シーズン最初の3連休ですが、お天気はどうなるでしょうか。天候不安定の予報で、ご予約もすっかり少なくなってしまいましたが、なんとか安定した晴れ間が1分でも長くあらわれてほしいものです。

先週末はまだ雪があった種池テント場の雪もすっかり消え去り、小屋の周りではミヤマキンポウゲやチングルマが咲き出しました。夏山ムードも高まります。(7/18)
小止みの時間帯には、爺ヶ岳もチラッと見えたりもしましたが・・・ 行き交う人もほとんどない、三連休前日です。(7/18)

NO  1605  急告 中央西線は南木曽にて不通!!

2014  7/ 18(金)  

   当最新情報の7/11付け NO 1599 にて、簡単にお知らせはしておいたのですが、テレビでも大々的に報道された、先の長野県南木曽町の大規模土石流による被害で、JR中央西線は南木曽にて不通になっております。よって名古屋〜松本〜長野間を走る 『特急しなの号』 は、現在運休中です。いまの予想では、復旧は8月前半になりそうとのことです。

   名古屋〜松本間は、高速バスが増発されているようですので、松本、大町方面へ北アルプス登山にお越しの皆さんは、そちらをご利用下さい。

   私もすっかり油断しておりましたが、関西より西にお住まいの皆さんには、いまひとつ周知されていなかったようです。もっと当最新情報でも、お知らせすればよかったと悔やんでおります。すっかり3連休の直前になっての急告で申しわけありませんでした。なお詳細については、JR東海へお尋ね下さい。

NO  1604  梅雨明けへの一里塚。

2014  7/ 17(木)  

    今年の梅雨は、梅雨前線による降雨よりも、寒気に伴なう夕立が多かった長野県北部でしたが、梅雨も末期に来ても、同様の傾向の雨の降り方のようです。昨日も今日も午後3時ごろから降り出し、夜中じゅうパラパラし、朝には上がるというパターンです。今梅雨はほんとうにそのパターンが多かったように思えます。

   梅雨前線に伴なう雨でなければ、本来の梅雨とはちょっと違うと言われる、某気象予報士がおられましたが、梅雨前線なんてものの存在がわかったのは、ここ120年ぐらいのことなんじゃないでしょうか。江戸時代に梅雨がなかったなんて話はないでしょうし、江戸時代に生きた人たちが梅雨前線なんて存在を知る由もありません。梅雨前線の雨はもちろん、寒気に伴なう雷雨やにわか雨も含めて、この時季に降り続く雨が梅雨なんでしょうね。梅雨前線にこだわる必要はなく、人間の五感で梅雨だと思ったら、梅雨ということで、いいんじゃないでしょうか。梅雨入り梅雨明けだって、本来、気象庁が判断することでなく、それぞれの人が五感で感じとればいいんですよね。

   さてそんなへ理屈はともかく、明日以降も寒気が入り込み、似たような不安定な天気がもうしばらく続きそうな、北アルプス北部です。期待の海の日3連休も、終わってみれば、昨日今日と同じように、夕方から朝にかけて雨が降って、行動時間の日中は比較的よかったよね、『超ラッキー』 なんて云えるといちばんいいのですが・・・・

昨日登ってきてくれた中学校は、雨の降る前に着いて、今日は雨が上がった後に、うまく下山できました。そして今日も午後3時からはまたまた雨降りです。(7/17)
種池を覆っていた残雪も一昨日にはすべて融けさりました。サンショウウオの産卵が始まります。 日中は少し晴れ間も出て、鹿島槍ヶ岳もチラッと顔をのぞかせてくれましたが、また雲隠れです。

NO  1603    直 近 情 報   7/ 16(水)

天気

◎鹿島槍ヶ岳周辺は、6/5の梅雨入り以降、本当に梅雨らしい梅雨を送っています。ときどき梅雨の中休みもありましたが、雨量は例年よりかなり多く推移していると思われます。

◎本日7/16は梅雨前線が日本海沿岸に沿ってあるものの、今日は昨日の晴天に引き続き、お昼過ぎまで、まあまあのお天気でした。ただその後は雲が多くなっています。

◎今週後半から来週始めにかけては、気圧の谷や寒気の流入に伴ない、天候が不安定なようです。午後を中心に突然の雷雨や突風、降ヒョウ等に十分な注意が必要です。 最新の情報をしっかりとご確認なさってください。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければ、基本的には安定しません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。 長野県は関東甲信という、非常に雑ぱくな分け方で、梅雨入り梅雨明けが発表されますが、長野県が東京などと同時に、梅雨明け宣言したからと言って、北アルプス山麓の大町、白馬なども、梅雨明けとは一概に言えません。やっぱり北陸、新潟県が明けなければ いまひとつ安定はしません。まあどちらにしても、梅雨も末期を迎えているものと思われます。

◎朝の温度はすずしい日で、 5度ぐらいの日もまだあります。また日中の温度は晴れて18度ぐらいです。今年はどっぷり梅雨モードで、温度もまだ若干低めに推移している感じがします。

 

気象庁 7月17日 発表週間予報

日付 17
18
19
20
21
22
23

新潟
 

雨後曇り
- /26
-/50/30/20
 
曇り後一時雨
23 /28
20/20/20/50
 
曇り後一時雨
22 /29
50
 
曇り一時雨
21 /28
60
 
曇り
22 /29
40
 
曇り時々晴れ
23 /30
30
 
曇り時々晴れ
23 /29
30
 

金沢
 

曇り時々雨
- /29
-/50/50/40
 
曇り後一時雨
23 /29
40/30/40/50
 
曇り後一時雨
22 /30
50
 
曇り一時雨
22 /29
60
 
曇り
22 /30
40
 
曇り時々晴れ
23 /30
30
 
曇り時々晴れ
23 /30
30
 

長野
 

曇り時々雨
- /29
-/50/50/50
 
曇り後雨
21 /28
30/30/50/50
 
曇り一時雨
20 /29
50
 
曇り一時雨
20 /29
60
 
曇り一時雨
20 /30
50
 
曇り時々晴れ
21 /31
40
 
晴れ時々曇り
 

東京
 

晴れ後雨
- /32
-/10/50/50
 
曇り後一時雨
24 /29
20/20/50/40
 
曇り一時雨
22 /29
50
 
曇り一時雨
23 /29
60
 
曇り
23 /30
40
 
晴れ時々曇り
24 /32
20
 
晴れ時々曇り
25 /32
20
 

 

NHKテレビの全国天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。 『長野』と言うのは、要は長野市の街中のことであり、北アルプスの天気とはかなりかけ離れています。同様に関東甲信越の天気予報に登場する『松本』も、北アルプスの天気とはかけ離れています。わからない方は、とにかく『新潟』(新潟市のことです)のお天気を参考にしてください。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率(パーセント)ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、ミツバオウレン、シラネアオイ、キヌガサソウ、サンカヨウ等の夏をいろどるお花たちがどんどん咲き出しています。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪がありますが、周りの雪の早く消えた場所から、徐々に 夏の花が咲きだしています。一番の見頃は7月下旬から8月上中旬でしょう。 

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。一部に残雪もありますが、アイゼン等も、基本的にはもう必要はありません。

◎柏原新道では、例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に も注意して慎重かつサッと通過してください。このところの雨天続きで雪消えも順調です。

◎赤岩尾根に残雪はありません。

◎冷池テント場の先には延長300m近くに渡って残る、雪庇の名残の上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときや、逆に雪庇上へ上がるとき、凍っているときがあるので、ストック等を用いてバランスを崩さぬようにして通行してください。小屋で雪庇への上り下りは随時カットしていますが、各自がしっかりと注意して通行してください。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を注意して歩いて下さい。こちらも雪庇上への上り下りに注意は当然です。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。針ノ木小屋直下の急登は夏道 も徐々に姿を見せてきて、一部夏道通行できるようになっているようです。大沢小屋から夏道を30分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1. 3キロ間ほとんど雪の上を歩きますので、不安な方は 軽アイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心安全です。中間帯の“ノ ド”付近は、勾配がありますので気をつけてください。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳頂上のあいだの雪渓もほぼ消えたものと思われます。

◎針ノ木岳方面への入山では、心配な方は、もうしばらく軽アイゼン、ピッケル等をお持ちになるのをおすすめいたします。 なお下山時には針ノ木小屋でアイゼンのレンタルもできます。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただ遠見尾根や、八方尾根の登山道にはところどころに残雪があるようですので、気をつけてください。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 16現在)

◎今週末の海の日3連休については、お天気予報がいまひとつパッとしないため、ここのところ、予約は伸びておりません。7/19(土)と7/20(日)の冷池山荘がすでに 200人様ほどの、ご予約をいただいておりますが、天気予報しだいで、定員に達するかもしれませんし、逆に大幅に減少するかもしれません。なお当方の山荘では、可能な限り定員をオーバーしないよう努めており、定員ちかくなると、ご予約の際に、お断りすることもありますのでご承知置きくださいませ。また7/19( 土)および7/20(日)の種池山荘は、現在100人ほどのご予約を頂戴しておりますが、こちらもお天気次第です。なお新越山荘は、いまのところ 初日2日目ともにご予約はたいへん少ないです。

◎一般のお客様に関しては、夏山シーズン前半の最大ピークは海の日連休 だろうと想像しておりましたが、天気予報今ひとつのため伸びは感じられません。来週以降梅雨明けが発表されるのを待って、7月最終週末 および8月第1週の週末が前半戦最大のピークになるかもしれません。平日になれば、すいておりますし、海の日連休にしても、7/21 になると、冷池山荘にしましてもほとんど予約が入っていませんので、ぜひとも入り込みの分散化等に、ご協力いただければ幸いです。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/16(水)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。                         また種池山荘の7/23と7/24も一般のご宿泊者の予約が今後増えて、最終的には定員に達すると思われますので、日程の変更や冷池山荘、新越山荘のご利用をお願いしたいと思います。なお7月中の学校登山が雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2014年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/14(月) 7/15(火) 7/16(水) 7/22(火) 7/23(水) 7/24(木)
種池

 30人

120人

 180人

 30人

130人

130人

冷池  

 

70人

   

 

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると お断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめでありますのでご承知置きくださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。登山口の 700m先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。 なお登山口が一杯の時は、扇沢駅の駐車場へ停めてください。夏山トップシーズン中の柏原新道登山口は、週末はほぼ満車状態が続きますし、平日も混雑します。

◎扇沢駅の駐車場は、有料(24時間で1000円と36時間で1000円の2種類)と無料がありますが、無料はすぐに満車になります。

◎本年、柏原新道登山口の扇沢出合にある駐車スペース(約30台分)が一箇所、拡幅工事のため使用できません。皆さんには例年以上に公共交通機関でのお越しをお願い申し上げます

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

インターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO  1602  中学校登山も開始。

2014  7/ 16(水)  

    長野県恒例の中学校登山が開始しました。一昨日は小雨模様の中を、小川村立小川中学校の皆さんが、今夏の先陣を切って、元気に上がってきてくださいました。そして移動性の高気圧におおわれることが、予想された翌日の26日は、お約束の夏空の下、爺ヶ岳頂上にご来光を拝みに登頂してまいりました。

   種池山荘前にまだまだたっぷりと残る残雪にびっくりしつつ、ライチョウや咲き始めた高山植物の数々、そして小川村から毎日見える爺ヶ岳に登頂して、同じく鹿島槍ヶ岳も眼前に立つことができて、皆さん大満足の爺ヶ岳登山でした。中学校登山が始まれば、いよいよ信州の岳も夏山本番入りです。

2日間の思い出を胸に、大きくなったらぜひまた登りに来てくださいね。(7/15)

NO  1601  針ノ木大雪渓。

2014  7/ 16(水)  

    7/13には、針ノ木大雪渓を通りましたが、まだ残雪はたっぷりです。最上部の小屋の直下の急登は、まだ夏道が完全に現れておらず、雪渓上を直登して小屋前に出るようになっておりましたが、夏道もぼちぼち出現し始めていました。海の日連休の際には、最上部 の急登は、だいぶ夏道伝いに、安心して歩くことができそうです。(針ノ木小屋ブログ参照)

   いっぽうシーズン中最後まで残雪が残る “ノ ド” 付近は、残雪多く、まだまだ勾配もきつめです。朝方や冷たい雨で、雪が締まった後などは、固くなりますので、なれない方はまだまだ軽アイゼン、ピッケル、ストック等を用いながら慎重に下山されるようお願いいたします。

“ノ ド”をめざして、一歩一歩慎重に下山です。針ノ木小屋でアイゼンをレンタルもできます。(7/13)
中央の鞍部に針ノ木小屋は建つ。右側の赤茶けた斜面に夏道が現れてきています。もう針ノ木スタッフが夏道伝いに歩けるようにカットしてくれます。(7/13)

NO  1600  夏山へ胎動。

2014  7/ 12(土)  

   台風8号も去り、ようやくスッキリとした夏空が広がります。朝の温度は5度、ひんやりとした大気が気持ちいい朝です。ただ来週の週間予報がいまひとつパッとしないので、この週末はとても貴重な晴天になりそうですね。

   今梅雨は、ほんとうに梅雨らしい天候が続いてきた、鹿島槍ヶ岳周辺です。と同時にもっとも登山者が多い関東地方も、梅雨らしい梅雨が続いたおかげで、小屋開け以降、例年にないぐらいに、入山者が少ないこの一ヵ月でした。冷池、種池山荘が6月14日、新越山荘が7月1日にすでにオープンしたのですが、3つの山荘全部合わせても、50名程のお客さまにお泊りいただけただけでした。こんな調子で、このあといきなりの海の日連休でのピークかと心配しておりましたが、本日は台風一過の好天を確認して今季初めて3つの山荘とも二ケタの、お客さまにお泊りいただけそうです。スタッフにとっても、海の日連休や中学校登山に向けて、ある意味での初本番ということで、いろいろな連携確認や、最終チェックをしたいものです。3つの山荘の全スタッフとも、ようやくの夏山らしさ到来に張り切っております。今シーズンもなにとぞよろしくお願い申し上げます。

正面の針ノ木大雪渓はまだまだ残雪たっぷり。雪渓歩きの醍醐味を満喫できます(7/12)
夏山らしい空の色、夏山らしい雲が浮かぶ剱岳です。ただこんな日は午後の夕立には要注意(7/12)
新越山荘も今日は少しにぎわってくれそうです。明日も新越街道はお天気期待できそう!(7/12)

NO  1599  夏本番を彷彿させる好天。

2014  7/ 11(金)  

    長野県内でも南木曽町で大きな土石流被害が出てしまい残念でしたが、北アルプス北部は台風8号による影響はほとんどなく、ここ3日間の鹿島槍ヶ岳周辺の雨量も、全部合わせても20〜30ミリ程度のものでした。当然登山道への被害等はないものと思われます。

   台風8号通過後の今日も、日中はまだ小雨模様が続きましたが、夕方には雨も完全に上がり、久々に空もうっすらと焼けました。天気予報どおりに、週末は好天に恵まれ、台風一過が期待できそうな感じです。ただ来週明けは、ふたたび梅雨前線も本州近辺にやってきそうな様子。簡単に梅雨明けと言うわけには、いかないようです。海の日連休までも、いよいよ1週間ほどになりましたが、梅雨前線の上がり下がりからは、目が離せない1週間になりそうです。

   ところで、南木曽町の大きな土石流の影響で、JR中央西線に大きな被害が出ています。テレビ画像からも、とても1〜2週間で、完全復旧できる程度の被害ではなさそうです。一日も早い復旧が望まれるわけですが、7月中に関しては、かなりきびしそうな感じです。名古屋、中京圏や関西以西から後立山連峰登山に、お見えになる皆さんには、中央西線ご利用の方がおおぜいいらっしゃるわけですが、今後のJR西日本の対応をしっかりと見極めていただきたいと思います。当然、名古屋〜松本間の、代行高速バスも増発されることと期待しています。

午後遅くまで小雨降り続いた冷池。キンポウゲも霧雨にむせびます。(7/11)
夕方には鹿島槍ヶ岳も登場。ここのところの雨で、雪渓もひとまわり小さくなった感じです。(7/11)
   
爺ヶ岳もしっとりと染まります。週末はお天気も期待できそうです!(7/11)

NO  1598  夏本番を彷彿させる好天。

2014  7/ 08(火)  

   梅雨前線の活動も一時的に弱まり、本日はみごとな夏空が広がる鹿島槍ヶ岳周辺です。土砂降りの昨夜7月7日七夕の晩を、恨む声がどこからか聞こえてきそうなくらいです。できることならこのまま梅雨明けなんてことになったら、どんなにうれしいことでしょうか・・・・  なかなかそうは問屋が卸しませんネ。このあとも湿った大気の流入や、台風8号の北上からは目が離せない今週になりそうです。ただ インターネットで予想週間気圧配置を見れば、台風8号の通過後には、一時的でしょうか?太平洋高気圧が張り出してきそうなうれしい予想図が・・・・  ぬか喜びにならなければいいんですが。どちらにしましても梅雨も末期に突入です。   

この時季の鹿島槍の魅力は、緑と残雪と青空のコントラスト。“ザ・夏山” 待望の朝です。(7/8)
新越山荘の庭の雪も消え。ベンチもしっかりと座りました。雲海の向こうには、正面に浅間山、右側最奥には久しぶりに富士山も望む朝です。例年になく残雪が多く、静岡県側では、7/1の富士山山開きができなかったというニュースがありましたが、その後どうなったでしょうか。(7/8)

NO  1597  直 近 情 報   7/ 8(火)

天気

◎鹿島槍ヶ岳周辺は、6/5の梅雨入り以降、本当に梅雨らしい梅雨を送っています。ときどき梅雨の中休みもありましたが、雨量は例年より多く推移していると思われます。

◎梅雨前線の活動も一時的に弱まった本日7/8日は、昨日の土砂降りの雨も上がり、みごとな梅雨の中晴れの青空が、朝から広がっています。

◎このあと今週は、大型の台風8号の本州接近が予想されていますので、注意が必要です。台風と梅雨前線の合体による大雨には、山でなくとも日本全国で要注意です。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければ、基本的には安定しません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。 長野県は関東甲信という、非常に雑ぱくな分け方で、梅雨入り梅雨明けが発表されますが、長野県が東京などと同時に、梅雨明け宣言したからと言って、北アルプス山麓の大町、白馬なども、梅雨明けとは一概に言えません。やっぱり北陸、新潟県が明けなければ いまひとつ安定はしません。

◎朝の温度はすずしい日で、 5度ぐらいの日もまだあります。また日中の温度は晴れて18度ぐらいです。今年はどっぷり梅雨モードで、このところ温度も若干低めに推移しています。

NHKテレビの全国天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。 『長野』と言うのは、要は長野市の街中のことであり、北アルプスの天気とはかなりかけ離れています。同様に関東甲信越の天気予報に登場する『松本』も、北アルプスの天気とはかけ離れています。わからない方は、とにかく『新潟』(新潟市のことです)のお天気を参考にしてください。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率(パーセント)ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、ミツバオウレン、シラネアオイ、キヌガサソウ、サンカヨウ等の夏をいろどるお花たちが少しずつ咲き出しています。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪がありますが、周りの雪の早く消えた場所から、徐々に 夏の花が咲きだしています。一番の見頃は7月下旬から8月上中旬でしょう。お花畑に関しては、まったく慌てる必要はありません。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲いています。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。一部に残雪もありますが、アイゼン等も、基本的にはもう必要はありません。

◎柏原新道では、例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石に も注意してサッと通過してください。このところの雨天続きで雪消えも順調です。

◎赤岩尾根は最上部のトラバースに少し残雪がありますが、まもなく夏道も現れそうです。

◎冷池テント場の先には延長300m近くに渡って残る、雪庇の名残の上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときや、逆に雪庇上へ上がるとき、凍っているときがあるので、ストック等を用いてバランスを崩さぬよう にして通行してください。小屋で雪庇への上り下りは随時カットしていますが、各自がしっかりと注意して通行してください。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を注意して歩いて下さい。こちらも雪庇上への上り下りに注意は当然です。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。7/8現在針ノ木小屋直下の夏道 もまだ姿を見せていないようです。(もう少しすれば最上部の夏道も、雪融けが進んで、現れてくることでしょう) 大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1.5キロ間ずっと雪の上を歩きますので、不安な方は 軽アイゼン、 ピッケル等お持ち になってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心です。

◎針ノ木小屋から針ノ木岳頂上のあいだにも雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれていますので、注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので注意 が必要です。 心配な方には軽アイゼン、ピッケル等持参をおすすめいたします。こちらも頂上から針ノ木小屋への下り時に転滑落に注意です。

◎針ノ木岳方面への入山では、心配な方は、まだしばらくは軽アイゼン、ピッケル等をお持ちになるのをおすすめいたします。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 ただ遠見尾根や、八方尾根の登山道にはところどころに残雪があるようですので、気をつけてください。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 8現在)

◎次次週末の海の日3連休は7/19(土)の冷池山荘がすでに180人ほどの、ご予約をいただいており、最終的には、定員に達すると思われます。 当方の山荘では、可能な限り定員をオーバーしないよう努めており、定員ちかくなると、ご予約の際に、お断りすることもありますのでご承知置きくださいませ。また7/20(日)の冷池山荘、7/19(土)および7/20(日)の種池山荘は、現在100人ほどのご予約を頂戴しております。このあとのご予約しだいでは、そちらも定員近くまでいくものと思われます。なにとぞご協力をお願いいたします。なお新越山荘は、いまのところ 初日2日目ともにご予約は少ないです。

◎一般のお客様に関しては、夏山シーズン前半の最大ピークは海の日連休になりそうな気配ですが、今後の天気およびご予約次第では、7月最終週末 および8月第1週の週末が前半戦最大のピークになるかもしれません。平日になれば、大変すいておりますし、海の日連休にしましても、7/21 になると、冷池山荘にしましてもほとんど予約が入っていませんので、ぜひとも入り込みの分散化等に、ご協力いただければ幸いです。

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の7/16(水)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。 また種池山荘の7/23と7/24も一般のご宿泊者の予約が今後増えて、最終的には定員に達すると思われますので、日程の変更や冷池山荘、新越山荘のご利用をお願いしたいと思います。なお7月中の学校登山が雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2014年種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/14(月) 7/15(火) 7/16(水) 7/22(火) 7/23(水) 7/24(木)
種池

 30人

120人

 180人

 30人

130人

130人

冷池  

 

70人

   

 

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると お断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめでありますのでご承知置きくださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の 700m先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎本年柏原新道登山口の扇沢出合にある駐車スペース(約30台分)が一箇所、拡幅工事のため使用できません。皆さんには例年以上に公共交通機関でのお越しをお願い申し上げます

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

インターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO  1596 扇沢登山口の駐車スペース減! に、ご協力を!

2014  7/ 06(日)  

   本格的な夏山シーズンの幕も、次々週の週末、海の日3連休で、切って落とされますが、そうするといつも頭が痛いのが、扇沢登山口の駐車場問題。なんでこんな路上に、こんな停め方をして、山へ行くのか、どうやっても理解できないことが多々です。それでも一昨年から、路肩によりしっかりとロープやバリケードを張ったり、駐車スペースにしっかりと石灰でライン引きをして区画したりで、路上へのはみ出し駐車等がかなりよくなってきたものと、少しだけ安堵しています。

   ただ今年は、今まで使えた、扇沢橋の先150m左側の、“林間駐車スペース”、約30台分が、工事のため使用できません。工事というのは、今秋の完成を目指しての、駐車スペースの拡張工事です。今までも迷惑駐車問題で、周辺で大渋滞等を引き起こし、黒部ダムに入場する皆さんに、何度となく多大なご迷惑をかけてきており、私どももここ10年来、ことあるごとに、大町市をはじめ関係当局に駐車スペースの確保をお願いしてまいりました。今回ようやくみなさんのご理解をいただき、本年拡張工事が実現することができました。

   今夏のトップシーズンに使用できないのは残念ですが、来年の秋にはふたたびやってくるシルバーウィーク、そして再来年からの山の日連休実施等を前にして、心強いかぎりです。国立公園内で、駐車場を新設するなんてことは、本当にたいへんなことなんです。関係者の皆さんには、厚く御礼を申し上げる次第であります。そして皆さんにもぜひご理解ご協力をいただき、工事中はもちろんのこと、完成後もできるだけ、バス、電車、タクシー等を利用していただくことと、皆で乗り合わせて来ていただくこと等をお願いを申し上げます。

   また大町市では、信濃大町駅前の市営駐車場に駐車する観光客や登山者の便宜をはかって、今年から最大1500円で、長時間駐車可能にいたしました。3日間でも4日間でも1500円です。白馬方面までの後立山連峰大縦走の際や、下ノ廊下を宇奈月温泉まで下って、糸魚川から大糸線を使って戻ってくるような時にも便利ですので、ぜひご利用くださいませ。また扇沢駅の有料駐車場にも36時間で1000円という場所もあります。とにかく扇沢は、登山者だけが使うような、行き止まり林道の突き当たりではありません。年間100万人以上の黒部立山アルペンルート入場者が行き交う北アルプスでも屈指の登山口です。登山者の迷惑路上駐車等にによって引き起こされる、トップシーズンの大渋滞で、トロリーバスに乗り遅れてしまって、その日の内の富山への通り抜けが、できなかったりしたら大問題です。重ねてご協力をお願い申し上げる次第であります。

以前の林間駐車スペースと道路のあいだを拡幅しています。工事中は駐車できません。

NO  1595  台風8号。

2014  7/ 06(日)  

   新しい週は、台風8号の動きから目が離せない週になりそうですね。秋場の秋雨前線と台風の合体にはいつも参りますが、梅雨前線と台風のコラボにしても心配なところです。ところで今年の梅雨は、鹿島槍ヶ岳周辺では、結構な雨量があったように感じていたのですが、実際はどうだったんでしょうかね。日本全国でこの梅雨は、結構降っているものと思っていたら、近畿地方なんかいたって空梅雨状態だったというニュースが、先日あったもんで・・・・  お恥ずかしい話しですが、まったく知りませんでした。  同じ長野県でも、飯田の方なんかもいたって少なかったみたい・・・・  

   台風8号のコースが心配ですが、大きな被害がでないことを願うばかりです。そして通過後には、梅雨明けに向けてのきざしが、西日本から見られたら、どんなにかうれしいのですが・・・・

もう少しいいお天気になるかと期待した日曜でしたが、霧雨が降ったり止んだりの、梅雨らしい一日です。新越山荘のベンチを温めてくれる登山者はいません。正面の針ノ木大雪渓は、まだまだ峠の小屋から下まで、しっかりと雪渓がつながっています。(7/6)

NO  1594  学校登山の予定。

2014  7/ 05(土)  

   今夏も長野県恒例の、地元中学校の学校登山が、下記の日程で実施されます。そのなかでも、7/16の種池山荘は、ほぼ定員に近い生徒数で、混みあいますので、一般登山者の皆さんには、日程を変更していただいたり、冷池山荘をご利用いただければ助かります。また7/23と7/24も、まあまあ込み合いますので、冷池山荘をご利用いただければ幸いであります。

   どの学校も、扇沢から柏原新道を登って、爺ヶ岳に登頂して、また柏原新道を下山するというコースですが、柏原新道でのすれ違いや、種池山荘での混雑等への、ご理解ご協力をお願い申し上げる次第であります。お知らせが遅くなって申し訳ありませんでした。

2014年 種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  7/14(月) 7/15(水) 7/16(木) 7/22(火) 7/23(水) 7/24(木)  
種池

 30人

120人

 180人

 30人

130人

130人

 

冷池  

 

70人

   

 

 

 

 

 

NO  1593  ハクサンイチゲ見頃に。

2014  7/ 05(土)  

   雪どけも順調にすすみ、主稜線の夏の主役たるお花たちも、少しずつ咲き始めました。本州最後のサクラのお花見、ミネザクラのお花見もそろそろ終わりを告げ、これからは足元の高山植物が次々に咲き出します。そして毎年この時季に、いちばん目を楽しませてくれるのが、鹿島槍ヶ岳のハクサンイチゲの大群落です。真っ白い可憐な花々が咲き乱れる姿は、圧巻です。新越山荘の北側に聳える“新越岳”(岩小屋沢岳南峰)にも、たくさん咲きほこります。7月上旬の今だけが出会えるチャンスです。お花は10日間も、登山時期がずれただけで、見頃は終わってしまいますので、皆さんにはいろんな時期に岳に足をはこんでほしいものですね。タカネバラの見頃なんて、ほんとうに2日ぐらいだけですからね・・・・

   また皆さんに最も人気の高いコマクサやチングルマが咲き出すのは、7月下旬以降のことですので、慌てることはまったくありませんので、ご安心を。今夏もいろんな山々で、いろんなお花たちと出会えればいいですね! ところで、昨年はまあまあの当たり年だったコバイケイソウですが、今夏はどうでしょうかね。咲かない年には、一輪たりともお花を付けないコバイケイソウ。それもまた一期一会の出会いですね。

   梅雨空つづく週末スタートですが、明日の日曜は日本海の高気圧におおわれて、お天気ももう少し回復してくれそうです。

雨の止み間、布引岳から鹿島槍頂上にかけて咲きほこるハクサンイチゲ。登山道には雷鳥も一羽、ハクサンイチゲの満開を楽しんでいるかのようです。(7/4)

NO  1592  梅雨も後半戦へ。

2014  7/ 04(金)  

   今週は週明けから、昨日の昼過ぎまで、夕立の時間帯もあったものの、比較的いいお天気が続き、梅雨の中晴れを満喫することができました。ただこのあとは、梅雨前線も上昇してきており、しっかりと梅雨空が戻ってきそうですね。九州各地では大雨の被害も出ています。 さらに来週には台風と言ってもいいんでしょうか、熱帯性低気圧が本州にもかなり近づきそうですので、要注意のようです。(夜には台風8号になりました)そしてそれが抜けたあとには、九州や四国では梅雨明けモードも高まってきてくれたらなぁ・・・・  なんて、皮算用を勝手にしていますが・・・・  

   今朝は、昨夕からの雨もいったん上がり、青空も少しだけのぞいた爺ヶ岳周辺ですが、8時過ぎからは、またまた雨降りになっています。北アルプス北部の梅雨明け平年値は7/24ごろですが、今年はどうなることでしょうか。梅雨もいよいよ後半戦に突入といった感じですね。

   ところで、度々のまとまった夕立や、メリハリの利いた梅雨の中晴れで、雪どけも順調に進んでおり、柏原新道の残雪も、例年遅くまで残る、アザミ沢とガラバの雪渓だけになりました。カットもしてありますし、注意して通行すれば問題はありません。また鹿島槍ヶ岳方面も冷池テント場北方に 、総延長で250mぐらいの残雪が数ヶ所にありますが、こちらも夏道への上り下り地点やトラバース部分は、カットしてありますので、注意して通行すれば問題ありません。ただ新越山荘、針ノ木岳方面は今しばらくは、軽アイゼン、ピッケル等をお持ちになったほうが良かろうと思います。 いずれにしてもちょっとした残雪でも、油断だけはダメです。先日も書きましたが、北アルプスでは、残雪や雪渓上での転滑落事故が、このところ相次いでいます。

雲の合い間から、薄日が射し、青空もチラッと見えましたが、長くは続きません。明日からの週末のお天気はどうでしょうかね。今週末は数名様のご予約を頂いていますが、なんとかご来山のお客さまのためにも、晴れ間が出てほしいですね!(7/4)
雪の消えたところから、いろいろな草花の新芽が顔を出してきています。種池山荘前の雪田が消えて、チングルマが咲き出すのは、7月下旬です。まだまだ行き交う人も少ない柏原新道も、その頃には登山者の往来でにぎわうことでしょう。(7/4)

NO  1591  好天のなか、新越山荘もスタート!

2014  7/ 02(水)  

   週明け月曜日から3日続きの晴天が続いています。月曜日には待望のヘリ荷上げ作業も無事に完了、そして昨日7/1には新越山荘の営業も無事に開始することができました。これで3つの山荘が全部オープン!  4/23の冷池山荘入山からは、すでに2ヶ月半、気分的にはすでに中盤戦突入という感じもしますし、ようやく完全スタートといった感じでもあります。

   毎週のようにスタッフの入山も続き、小屋の内外での夏山準備作業にいとまもありません。なお今年の海の日は、7/21日ですので、気分的には、少しだけ余裕が感じられます。もっとも早いパターンの7/15が海の日の年なんて、ほんとに早すぎて、余裕がまったく感じられませんので・・・・ とにかく今は、しっかりと新人スタッフとのコミュニケーションもとりながら、今シーズンの最初のピーク海の日3連休に向かいたいと思います。      

今年も“登山力”で、頑張ります! 新越山荘は昨年のスタッフが、4人もいてくれるので、心強いかぎりです。まだ種池山荘〜新越山荘〜針ノ木岳間は、そこかしこに残雪がありますので、気をつけてお越し下さい。今季もスタッフ一同でお待ちしておりま〜す。正面に針ノ木岳。(7/1)