▲▲  最 新 情 報    : 2017 / 4月  ▲▲

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NO  2070  黄砂舞う好天の一日。

2017  4/ 30(日) 

   今日は昨日午後の雪も上がり、一日を通して好天に恵まれましたが、温度も急上昇ですので、そこかしこで小さな表層雪崩の発生が見受けられました。幸い雪崩等によるトラブル発生等の報告もなく、ご予約の皆さんは、爺ヶ岳南尾根、赤岩尾根、そして鹿島槍東尾根等から、腐った雪に少々手こずりながらも順調に冷池山荘に到着されました。

   また今日は一日じゅう黄砂が飛来するもやっとした一日でした。また昨日の雪にしましても少々黄砂混じりだったみたい・・・  明日の午後は昨日同様に、寒気を伴なった気圧の谷が通過するみたいですので、またまた降雪になる可能性が高いようです。既存の黄砂混じりの積雪上に、新たに積もった新雪は滑り易くなりますので、まとまった降雪になれば明後日以降は谷筋歩きや急斜面の通過等は要注意かと思います。

   その後はゴールデンウィークも後半戦に入りますが、5/2〜5/5の日中ぐらいにかけては、大きな移動性高気圧の圏内に入るみたいですので、しばらく春山モードに浸ることができるでしょうか。

昨日の雪は黄砂含みで少し黄味がかっている感じです。
昨日の降雪でふたたび白さを増した感じの爺ヶ岳北側斜面です。

NO  2069  大型連休初日は予想通りの荒れ模様に。

2017  4/ 29(土) 

   朝の内はまあまあも次第に雪が舞う時間帯もでてきた午前中でしたが、なんとか視界も利いてお客さまも順調に行動することができたゴールデンウィークのスタート となりました。しかし午後1時半ごろからは天候も急変。雷も伴なって大荒れの猛吹雪になってしまいました。夜までに小屋周りで10センチほどの新雪となりました。

   ただ今日の午後からの気圧の谷の通過、寒気の流入はある程度予想もされていたことでしたので、お客さまも早め早めの行動を取られたり、日を一日ずらされたパーティもあったりで、ご予約の皆さんのほとんどは大荒れになる前に冷池山荘まで到着されることができて本当に良かったです。明 日は北海道を低気圧が通過しますが、後立山連峰のほうはなんとか天候も回復してくれるものと期待しています。明朝は冷え込みも強まりそうです。

   とにかく昨日そして本日と今シーズン最初のお客さまを無事にお迎えできていいシーズンインができました。一方昨日は白馬大雪渓でたいへん残念な雪崩遭難が発生してしまいましたが、いかなるときでも気を緩めず慎重な行動をお願いいたします。

薄っすらと朝焼けに染まる鹿島槍ヶ岳でしたが・・・
あっという間に剱岳立山方面は雪雲に覆われはじめました。
午後はアラレ混じりの雪が吹き荒れる大荒れになってしまいました。

NO  2068 バリエーションルート。

2017  4/ 28(金) 

    昨夜も寒気が残り雪がパラついた鹿島槍ヶ岳周辺ですが、今朝はよく冷え込みマイナス10度ほどまで下がりました。さて今日は冷池山荘もゴールデンウィーク営業開始そして明日からはゴールデンウィーク本番も始まりますが、連休中も寒冷渦の通過等も予想されますので、こまめに気象情報に は耳を傾けていただきたいと思います。

   さて下の写真は鹿島槍ヶ岳南峰の拡大写真です。北股本谷から頂上へ向かって真っすぐに突き上げるダイレクト尾根を登る登山者を、除雪作業中に気がつき写真に納めたものです。鹿島槍ヶ岳は東尾根や天狗尾根などが“バリエーションルート”ととして人気が高く、ゴールデンウィーク中も幾つものパーティが挑戦しますが、ダイレクト尾根は登るパーティも少ない尾根です。ところで“バリエーションルート”という言葉ですが、山と渓谷社発行の山岳大全シリーズ『実用 登山用語データブック』によれば、『整備された一般登山道以外のルート。通常は一般道より困難で、クライミングや沢登りなどの対象となる』ということ のようです。

   ゴールデンウィーク中の冷池山荘にご宿泊やテントの方は、比較的難易度が低いと思われる扇沢出合登山口から爺ヶ岳南尾根をピストンされる方 の割合が圧倒的ですが、それにしても立派な“バリエーションルート”のひとつです。比較的難易度は低いかもしれませんが、装備、体力はもちろんのこと、地図や地形を読む力、そしてあらゆる気象条件化での的確な判断力を持った方でなきゃ、やっぱり登ってはいけないと思います。なんで毎年こんな同じようなことを書くかといえば、毎年私どもの常識とはかなりかけ離れた装備や計画、判断でまだまだ真冬の世界の鹿島槍へ来られる方がおられるからです。熟練者やベテランの方には少々うっとうしく思われるかもしれませんが、ご容赦願いたいと思います。

   残雪が異常すぎるくらいに少なかった昨年のゴールデンウィークは周辺でも事故がほとんどなく幸いしましたが、残雪がやや多めの今年も昨年に続きそうあっていただきたいと思います。ぜひともお天気に恵まれた事故のないいいゴールデンウィークになってくれればいいですね! (爺ヶ岳南尾根については、昨年4月のNO.1917もご参照ください)

※なお扇沢市営第二駐車場の除雪作業を昨日までにほぼ終わらせていただいたようですので、登山者はそちらへ入れてください。路上駐車や路肩駐車は絶対におやめ下さい

頂上までもう少し、鹿島槍ダイレクト尾根の核心部を越え、残された最後の雪稜を登る登山者が2人、尾根の右下に点になって見える。(4/23)
積雪期には幾多のバリエーションルートが登られる鹿島槍ヶ岳。(4/23)
今日は空もスッキリ、暖かくなりそう。(4/28)

NO  2067 赤岩尾根現況。

2017  4/ 27(木) 

    昨日赤岩尾根を下山偵察しました。中間の高千穂平を境に上部は平年並みの積雪、一方で下部は平年より残雪は多めで、西俣出合の赤岩尾根取り付き地点から尾根上にはたっぷりと残雪があり、下山の際には最後の最後まで気が抜けない状況です。慣れない方は雪が腐っていても最後までアイゼンを付けての下山をおすすめしますし、急な斜面では後ろ向きでの慎重な下降をなさってください。また夏道登山道はほぼ100パーセント現れていませんので、主尾根を外さぬように、また 下山時には間違えて支稜へ踏み込まぬよう要注意です。トレースにしても雨が降ったり、温度が急上昇すると消え去ってしまいます。ここ2年ほどは大きな事故はありませんが、赤岩尾根は元来残雪期の転滑落事故が多いので、下山の際には最上部の国境稜線から最下部の西俣出合まで転滑落には最大限の注意を払ってください。

   またルート上には、夏には巻き道できるが、残雪期にはむずかしい、大きな露岩が2箇所にあったりもしますので、的確なコース取り、慎重な通過をなさってください。また最上部の国境稜線直下の雪斜面は、昨日のようにまとまった新雪が降った際には表層雪崩の危険が大ですので、夏道のコース取りと同じようにトラバースする場合でも、直登する場合でも無理は絶対禁物です。過去にもゴールデンウィーク中の新雪による表層雪崩で大きな事故が発生しています。

赤岩尾根最上部を見る(冷池山荘より)
赤岩尾根高千穂平〜上部
下部は取り付き点の西俣出合の河原まで残雪たっぷり。(4/26)

NO  2066  まだまだ冬の中。

2017  4/ 27(木) 

   昨朝からの降雪は明け方までには止んで、冷池山荘周りで25センチほどの新雪となりました。25センチなんていうとすぐに“季節はずれの大雪”みたいな言い方や書き方をされる方がいらっしゃいますが、大町や白馬の街なかでのことならいざ知らず、ここは北アルプスの主稜線です。4月5月はまだまだ冬の世界、冬の領域だということです。

   なお今日はまあまあのお天気になってはいますが、23.24.25日の3日間連続のポカポカ陽気にはほど遠い感じです。昨日の当情報においては、28日頃に次の寒気が南下し易いみたいと書きましたが、今日の気象情報を見ていると一日ずれていたようで、29日頃に寒気が入りやすいみたい・・・  連休の初日になりますが、天候の急変には十二分にご注意いただきたいと思います。

昨夜はあんまり風がなくてよかった・・・ 強風でも吹き荒れれば、やっと掘り出した玄関まで、全部埋まって吹き溜まりになってしまうところでした。
どんよりとした寒空の下、鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳はもちろん新雪を被って雄雄しさをふたたび増した剱岳立山連峰も登場です。

NO  2065  まだまだ雪降り。

2017  4/ 26(水) 

   寒冷前線の通過に伴ない、今日は明け方より雪が舞う一日になりました。夜までに20センチ近い新雪が積もりました。このあとも4/28頃と、5/1.2頃にはまた寒気が流れ込むような予報を夕方の天気予報でやっていましたので、まだまだ吹雪や落雷等への備えが必要ですね。ただその後に控える大型連休後半戦の5/3〜4にかけては大きな移動性高気圧におおわれて天気も期待できそうな予報も・・・・  直前までしっかりとお天気を確認して、無理のないゴールデンウィーク登山を楽しんでいただきたいと思います。冷池山荘のゴールデンウィーク営業は4/28(金)〜5/7(日)までの間です。種池山荘および新越山荘の営業はありません。

NO  2064  順調 。

2017  4/ 24(月) 

   先週の入山以降は雪が舞う時間帯が多かったですが、昨日今日は絶好のお天気が続いています。昨朝はマイナス11℃今朝もマイナス9℃と放射冷却で冷え込んでいます。そんななか冷池山荘の除雪作業と小屋開け作業はゴールデンウィーク営業に向けて順調に進んでおり、うまく行けば予定を一日早めて4月28日(金)にはオープンできそうです。

NO  2063  早々にお天気は復活。

2017  4/ 20(木) 

   天気の変化がずいぶんと早い このごろですが、昨日の大荒れも回復は早く、今朝はご覧の好天が広がる後立山連峰上空です。昨日の雪で鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳、五竜岳などの岩肌も、すっかり白くおおわれているのがわかります。3月から4月にかけては意外に雪の日が多かったようで、雪の量もそのかさをなかなか減らしてないようです。

   まだまだ5月中旬までは一晩に50センチ以上の降雪があっても全く不思議でない後立山連峰です。まもなく始まるゴールデンウィークも慎重な行動が必要です。

鹿島槍ヶ岳の黒い岩肌もすっかり雪化粧の朝です。(4/20)
里は緑も増してきましたが、岳の上はまだまだ真冬の世界が広がります。(4/20)

NO  2062  残雪も多めで登り応え。

2017  4/ 19(水) 

    昨夜の星空がうそのように、今朝は早々から雪雲に覆われた後立山連峰です。大町のすぐ裏の山まで白くしましたから、岳の主稜線は20センチ以上の降雪でしょうか。本日は大町市内も時雨れ模様の肌寒い一日でしたが、そんななか待ちに待った桜前線は市街地にもいよいよ到着しました。桜花爛漫を満喫したいところですが、このところお天気の変わり目がやたらと早いので、黄金連休に向けても気象情報のチェックはとっても大事ですね。さて先週後半には若い衆が赤岩尾根取り付きの確認や爺ヶ岳南尾根の偵察に行ってきましたが、今春の鹿島槍ヶ岳周辺の残雪はやや多めで春山にふさわしい残雪量が確保されています。昨年のような登っていても手応えもイマイチの超 体たらくな少雪状態とは違い、現時点では尾根の末端からしっかりと雪が残っており、藪こぎに終始したような昨春のようなことはなさそうです。

   当方でもまもなく冷池山荘へ入山して、除雪作業とゴールデンウィーク中の営業にあたりますが、ゴールデンウィークは夏山と違ってお客さまに安心して どんどんお越し下さいといった考えはまったくありません。ご自分でルートや天候への適切な対処、判断、そして危険回避ができる方のみにお越しいただきたいと思います。赤旗や赤布をつけて 、いかなる条件下においても登山者を小屋まで安全に100%誘導するといったことはこの時期当方ではできません。

   夏山登山道は通れますか? とか、危なくないでしょうか? とか、自分でもだいじょうでしょうか? 雪はどれくらいあるんでしょうか? はたまたアイゼンは・・・ ピッケルは持っていったほうがいいでしょうか? といったようなご質問をされる方はガイドさんを依頼するか、熟練者と同行されることをお勧めいたします。 まだまだゴールデンウィーク中の北アルプスは真冬の岳、厳冬期の岳となんら変わりはありません。

赤岩尾根も下部から積雪たっぷり。下山の際は滑落要注意!。(4/13)
西沢からの雪崩もしっかりと出ていて赤岩尾根への取り付きへも雪崩の上を渡れます。(4/13)
例年なら地面が見えている“八ッ見ベンチ”あたりもまだ1m以上の積雪。(4/15)
爺ヶ岳南尾根のジャンクションピーク付近も雪庇がしっかりと張り出しています。当日は一気に猛吹雪と雷が鳴り出して、目も開けておられず、あえなく撤退下山です。(4/15)

NO  2061  春の嵐も去って。

2017  4/ 18(火) 

   前線を伴う低気圧が急速に発達しながら日本海の東北沖を北東へ進んだため、九州をはじめ各所で被害もでたようですが、大きな被害になることがなくてよかったです。大町も昨夕から今朝までの総雨量が40ミリ近い今春いちばんのまとまった大雨になりました。北アルプスのほうも昨夕前から荒れ始めましたが、今朝は早々にスッキリと晴れ上がり、おだやかな春山の表情を浮かべているようです。岳の上でも今回の低気圧の通過は雪になることはなかったようで、昨朝の様子と比べれば、雪のない黒い斜面が、若干ながら拡がったように見受けられます。

   先週の中頃には寒の戻りがあってやや肌寒い日が続いた大町でしたが一昨日昨日と今春初の20℃超えとなって、ようやく春本番がやってきた感じです。今日も午前中から20℃を超えており、25度近を超えるような夏日になるかもしれませんね。そうすれば気象協会やウェザーニューズ社が直近で予想した、大町山岳博物館の前庭のソメイヨシノも開花に至りそうな感じです。このあとも比較的温度は高めに推移しそうですので、春遅い北アルプス山麓にもいよいよ桜花爛漫の季節がやってきそうです。

早々に雨も上がり、気持ちのいい朝です。(4/18)
爺ヶ岳の“種まき爺さん” の雪形も頭と足先が少し現れました。(4/18)
鹿島槍の岩肌にも新雪のあとはないようです 4/14に開花した我が家のウメは満開を迎えました

NO  2060  立山黒部アルペンルートもまもなくオープン。

2017  4/ 10(月) 

   今日は立山黒部アルペンルートの富山県側の立山山麓から標高1930mの弥陀ヶ原までが、部分開通しました。夕方の長野県内ニュースの中では室堂の“雪の大谷”の除雪作業の光景も流れていましたが、積雪は例年になく多いようです。次の週末15日(土)には大町から扇沢〜黒部ダム〜室堂〜弥陀ヶ原もオープンして、全通する予定になっています。

   いよいよ北アルプスにも春の足音が近づいてきた感ではありますが、明日の雨は岳ではきっと雪になりそうです。あくまでも足音は足音であって、本格的な春が北アルプスにやってくるのは、まだまだ先のことと思われます。

7日の鹿島集落。爺ヶ岳東尾根にはここから取り付きますが、まだまだ田んぼにも50センチ以上の積雪があるといった状況です。今ゴールデンウィークはどの尾根もたっぷりの積雪で、このままいけば充実の春山山行が楽しめそうな感じ・・・

NO  2059  入山前の気分転換。

2017  4/ 9(日) 

   4月 下旬の冷池山荘小屋開け入山を前に、この週末は大大大好きなサッカーJ2松本山雅の応援に松本市アルウィン球技場に足を運んできました。ゲームはV.ファーレン長崎を3対0で完封。順位も5位の好位置につけることができました。大きな声でチャント(応援歌)を歌って、精一杯の声で選手の名を連呼し、ゴールの瞬間には北アルプスに届かんばかりの雄叫びを上げて、選手を後押しするとともに、自身にとっても大いに英気を養うことができました。最高のゲームを選手の皆さん、会場のサポーターの皆さんありがとうございました。今年も松本山雅の活躍を励みに、まもなく自分自身もシーズンインです。

   また松本市美術館で開催している槍ヶ岳山荘初代オーナー・故 穂苅三寿雄翁の写真展『槍ヶ岳黎明 穂苅三寿雄の世界』も訪ねて参りました。数年前に東京写真美術館で黒部の主とも云われた故 冠 松次郎氏との合同写真展にも赴きましたが、やっぱり昔の岳の写真はいいですね。とにかく時間がゆっくりと流れているんです。自分も時間に追われない山登りをしてみたいものですが、今シーズンも小屋開けから小屋閉めまで、いつものことながら追われっ放しのシーズンになりそうです。皆さんはぜひ空や道端のお花、遠くに見える山々と会話しながらの時間に追われない、喧騒を忘れる山歩きをご堪能下さい。松本市美術館の山岳写真展『槍ヶ岳黎明 穂苅三寿雄の世界』は、今月16日(日)まで開催中です。ぜひお出かけになってください。

まもなく開花の松本城のサクラのお花見と合わせておでかけになってください。気分は100年前にタイムスリップ。
昭和初めの女性登山者のシルエットが素敵です。二人の女性の視界はるか先、左奥には鹿島槍ヶ岳の双耳峰も望めるどこまでも深く広い雲の海が横たわる一日。 北アルプスの峰々は幾星霜変わらねど、登山者も山小屋も、そして時代も大きく変わりました。
前半16分高崎選手のゴ〜ル! 松本山雅があるから・・・ 松本山雅が好きだから・・・ 毎試合こんな感じで長野県中からサポーターが集まります。次にアルウィンに応援に行けるのは北アルプスに根雪が降るころかな・・・ 来年こそJ1に再昇格! GO!

NO  2058  お笑い芸人 鉄拳さんのパラパラ漫画に爺ヶ岳登場!!

2017  4/ 2(日) 

  びっくりしました! 3月30日付けの新聞を見たら、地元紙の『大糸タイムス』と『信濃毎日新聞』に大きく、大町市出身 吉本興業のお笑い芸人でパラパラ漫画でも有名な鉄拳さんが、故郷大町への精一杯の思いを込めたパラパラ漫画を大町市からの依頼で作ってくださったとのこと・・・  そして作品は鉄拳さんにとっても、今までにない10分42秒もの大作とのことで、インターネットにも動画でアップされているとのことです。 新聞記事じゃぁ爺ヶ岳頂上からの大パノラマも描かれているとか・・・  さっそくパソコンをあけてアクセスしてみると、爺ヶ岳頂上の光景がしっかりとでているし、なんとなく種池山荘も描かれているじゃないですか。トップシークレットだったようで全然知りませんでした・・・  そして作品の内容が実に素晴らしい。爺ヶ岳が登場うんぬんの話しじゃないんです。大町の人の優しさ、自然の素晴らしさ、そして鉄拳さんの大町への心情がたまらなく胸に応えてくるんです。

  とにかく私がいろいろと講釈するよりも、まずは皆さんも下記のサイトにアクセスしていただいて一回作品をご覧になってください。そして皆さんも大好きなはずの大町を舞台にした、心温まるこの作品をご友人にもご紹介くだされば幸いです。

⇒⇒⇒⇒『きらり輝く』 http://www.shinanoomachi-kirari.jp

 

地元『大糸タイムス』3月30日付けのパラパラ漫画『きらり輝く』の完成発表の記事。

NO  2057  あっという間に、今年も春山入山の4月入り。

2017  4/ 2(日) 

   3月終わりの29日と30日は、ようやく10度を超えて少し春めきましたが、お彼岸のお中日あたりから肌寒い日が続く大町界隈です。4月入りの昨日も最高気温が3.8度という肌寒さです。世間じゃサクラが開花した、はたまた満開だとかまびすしいわけですが、大町のサクラ開花はまだ半月ほど先のことでしょうか。ちなみにウェザーニューズ社の予想では4/20開花との予想ですがどうなるでしょうか。

   さてこの3月は上旬に長野県防災ヘリコプターの墜落事故、そして下旬には栃木県の那須山系での冬山訓練中の高校山岳部生徒さんたちの雪崩遭難事故と、山岳関係のとても大きな事故が相次ぎいたたまれない気持ちでいっぱいです。同じ山岳関係に生きる者として、いつになく心重い弥生三月となってしまいました。今は幾多の御霊に心より哀悼の意を表し、おん安らかに永久の眠りにつかんことをご祈念申し上げるばかりです。

   北アルプスでは私どもを含め4月入山、小屋開けの山小屋もいくつかあり、またゴールデンウィークに向け春山登山者も増えるわけですが、安全第一でやっていきたいものです。つい先日も冷池山荘の冬期小屋を使用された方から、お手紙を頂戴しました。その方は昨年も同時期に入山されたそうですが、今春は昨年より冷池山荘周りもかなり多めの積雪だったとの情報でした。また過日観光関係の会議の席上でも立山室堂の積雪の話題がでて、近年ではもっとも積雪の多かった一昨年並みの積雪があるとか・・・・  少なめの積雪ではないかと思っていた北アルプス北部の今春の積雪も、どうやらそこそこあるようです。このところも雪が舞う日が多い後立山連峰です。昨年の超超少雪の経験をよりどころに安易に入山でもしようものなら、事故につながりかねません。しっかりとした経験者のもと計画、装備等きちんと立案しての山行を願います。当方では冷池山荘のみゴールデンウィーク中の営業をする予定です。

我が家のウメがほころぶにはもう少し時間が必要なようです。(4/1)
4月最初の後立山連峰全山御目見え。黄砂もなく主稜線の白さが際立つ朝です。(4/1)
そこかしこで田んぼの畦の枯れ草が焼かれ、まもなく水も入る季節になってきました。(4/1)