▲▲  最 新 情 報    : 2018 / 6月  ▲▲

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NO 2211   梅雨らしくなってきたと思ってた矢先・・・

2018 6/ 29(金) 

   ここ数日ようやくまとまった雨が降り出して、いよいよ梅雨も本番か・・・  なんて思っていた矢先の関東甲信の過去にない超早い梅雨明け宣言! 正直な話し、ホントにビックリ。

  まあ後立山連峰は西側半分を占めている北陸三県や新潟県の梅雨明け宣言が出なくちゃ、真っ当な梅雨明けにはなりませんが・・・  それにしてもホントに長野県も梅雨明けですか?

  さて本日より新越山荘の営業も開始です。また種池山荘の直下でもコバイケイソウが咲き始めました。このままホントに梅雨明けへということになれば、とっても長〜い夏になりそな予感です。

昨日の雨は昨日午後には上がり、今朝はなかなかいいお天気になってくれました。
ただ今日も午後からは本格的な雨の時間帯です。鹿島槍ヶ岳の雪も少なくなりましたね。
新越山荘オープンです。今シーズンはぜひともお出かけ下さいネ
新越山荘から見る針ノ木雪渓と針ノ木岳主稜線。いちばん低いところが小屋のある針ノ木峠。針ノ木小屋も今週スタッフが入山されました。まだ小屋から頂上へ続く右側の稜線には、ご覧のように登山道を覆う残雪が多くあるので要注意です。先日も滑落重傷事故が起こっています。まだアイゼンピッケル等を携帯ください。
種池山荘直下のコバイケイソウの葉が大きくなってきました。一部では下の写真のようにチラチラ咲き始めました。当たり年の予感を覚えます。

NO 2210   新越山荘6月29日オープン。

2018 6/ 27(水) 

   まだ種池山荘周辺では咲き出していないコバイケイソウですが、新越山荘周辺では順調に、その花数を増してきています。なお新越稜線のお花畑になる斜面の上は、まだまだ結構な残雪に覆われている状況ですので、コバイケイソウの群落が見頃を迎えるのは海の日3連休辺りかと思います。

  まだまだ登山者の動きはまったくない新越山荘ですが、ほぼ小屋開け準備も整い、今シーズンの営業を6月29日(金)から開始いたします。なお今しばらくは針ノ木岳方面においては針ノ木大雪渓および針ノ木岳頂上〜針ノ木小屋間にある残雪上は注意が必要です。アイゼンピッケル等の持参をおすすめいたします。新越山荘周辺の雪庇の残がい上の歩行は山側を歩くのが大鉄則です。

針ノ木岳をバックにコバイケイソウの白い穂花が増えてきました。空梅雨モードも終わり雨のシーズン到来でしょうか? 雨の止み間の一枚です。(6/27)
雪解けの早かった斜面から開花が進みます。コバイケイソウ、シラネアオイ、コイワカガミ、シナノキンバイ・・・・  海の日3連休頃のお花畑が楽しみでなりません。(6/27)
新越山荘と新越岳(岩小屋沢岳南峰)。雪庇の残がいである残雪が消えると夏山登山道が現れてきます。もう10日もすれば新越山荘周辺は消え去りそうです。(6/27)

NO 2209   梅雨らしく・・・

2018 6/ 27(水) 

   空梅雨気味の今年の梅雨ですが、ようやく梅雨らしい空模様が訪れた本日27日です。しばらくの好天続きも、昨夜遅くからは雨が降ったり止んだり、時おりたたきつけるよう強雨になったりと、梅雨もようやく本番を迎えたかなという感じです。このあとも雪融けはいたって順調に推移していきそうです。

  そんななか先日までは深い残雪に覆われていた種池テント場も、端っこのほうからようやく地面が現れてきました。今年の海の日3連休については、本来の感覚よりも一週間早い感じのパターンですが、それまでには雪も全部消え去り、地面もきれいに乾いて今夏最初のテント場のにぎわいを演出してくれそうです。

先日までは2m近い残雪に覆われていた種池山荘テント場も、ご覧のように雪融けが進みます(6/27)
雨の止み間の種池山荘直下。今年はコバイケイソウの大開花!が見られるでしょうか?! 期待が高まります。(6/27)
あっという間に土砂降りの時間帯へ。行き交う登山者もなく、スタッフもトップシーズンを前にちょっこっと骨休めです。(6/27)

NO 2208   コバイケイソウ開花!

2018 6/ 25(月) 

  当最新情報のNO.2195 (6/5付け)で、鹿島槍スキー場のコバイケイソウが結構な当たり年になっていますよ!  よって北アルプス稜線のコバイケイソウの開花も期待大! ですと、ご紹介しましたが、順調に新越山荘稜線で早咲きの株が開花しました。毎年の開花はなく、全くの不定期、不規則開花のコバイケイソウですが、今夏はかなりの期待値を持って7月の最盛期を迎えたいものです。

周辺のトップを切って新越山荘前のコバイケイソウ開花。(6/24)
新越山荘周辺の主稜線はご覧のような雪庇の残がい上の山側を注意して進みます。(6/24)
新越山荘から見た針ノ木岳と大雪渓。(6/24)

NO 2207   お天気続く。

2018 6/ 25(月) 

   完全に“空梅雨”モード!! 少雨傾向が続き、好天が止まりません。また雪消えの早い情報も確実に皆さんに伝わり、6月としては比較的お客さまの動きも良い状態が続いております。ただこのまま梅雨明け宣言だとか、夏へ一気に突入! というわけにもいかないとは思いますが・・・  まだまだ正直なところ、お天気も梅雨明けに向けて、一波乱はあると思っています。ホントは降るべき時に降らなくちゃいけないんですがね。

  さて3つの山荘の夏山準備も、お天気にも恵まれ、またスタッフの手が増えるとともに順調にすすんでいます。先週入山した新越山荘の夏山営業も今週末には始まり、このあとは例年のように3つの山荘が手を取り合って頑張ってまいります。何卒よろしくお願いいたします。

  ところで冒頭にも今年の6月は、お客さまの動きが良いと書きましたが、先週末は鹿島槍ヶ岳で雪の上で転んだはずみに肩を脱臼する事故、針ノ木岳では雪渓上を下山中に100m滑落して骨折の重傷事故と相次いで遭難が発生して、いずれも長野県警ヘリで救助されるという案件も立て続けに起きています。いずれも日帰り遭難というのが特徴です。まだ雪が残る季節、体力的技術的なものはもとより、時間的な無理無茶がなかったかということです。折りしも昨年度の全国の山岳遭難は史上最高の発生数、死者数も史上最多という報道が話題になったばかりです。なかでも四方八方を高山に囲まれた長野県はいずれも残念な最高数です。

  当最新情報でも針ノ木岳方面はまだまだ残雪も多いし小屋開けもまだで、十二分に注意が必要。熟練者以外はいましばらくお待ちいただいたほうが無難ですと、再三再四申し上げております。とにかく遭難事故のないシーズンにしたいものです。 次週はいよいよ7月入り!ですネ

連日の夏のような好天。種池山荘から爺ヶ岳の雪は例年の7月10日過ぎの様相。(6/25)

NO 2206   心澄み渡る一日・・・

2018 6/ 22(金) 

  夜明けから夕暮れまで、誰もが終日に渡って爽やかでおだやかで清々しい青空の下、新緑、富士山遠望、足元の小さな花々、サクラの開花に酔った一日でした。そして少なめとはいえやっぱり北アルプスの残雪量は“半端ない”ですね。 おまけにこの時期に霜でブルブルッなんて最高!これまた“半端ない”。 W カップサッカー日本チームの活躍も同じぐらい楽しみですね!

青空をキャンバスにさっと刷毛をなぞったような雲に乾杯。ずっとベンチに居たいですね。(6/22)
遠く富士山、南アルプス、八ヶ岳もくっきりの一日でした。
霜も降りるよく冷え込んだ朝。気持ちの良い朝です。
鹿島槍ヶ岳も爺ヶ岳もいよいよ夏山の雰囲気が漂ってきました。新緑に深呼吸!(6/22)

NO 2205   岳はまだまだ春真っ盛り?

2018 6/ 22(金) 

  主稜線ではいつもよりやや早めにミネザクラが開花を迎え、桜花爛漫の季節到来といった感じです。そしてそんな今日はとっても爽やか〜な梅雨の合い間の一日。朝に関してはよく晴れ上がって、放射冷却も利いて2度ほどまで下がり氷と霜が降りました。今度の今度こそ今年最後の降霜と結氷でしょうかね・・・・  今年は温度高めの割りに、ほんといつまでもよく薄氷が張っています。

  そんな暑いんだか寒いんだかよくわかんないような天候続きだったり、少雨傾向もあったりで、雪融けもやたらと早いところといつも並みのスピードのところとマチマチになっています。  

  まだまだ晩春?風情の鹿島槍ヶ岳周辺ですが、来週はいよいよ6月も最終週! 7月の声、本格的夏山シーズン入り到来! も、いよいよすぐそこまでやってたって感じです。

可憐なミネザクラに引かれて柏原新道も行き交う登山者が少しずつ増えてきました。(6/22)
足元にはコイワカガミ、チングルマ、ガンコウランなども、雪解けの早かった場所から咲き出しています。
種池平ではミツバオウレンやヒメイチゲが心をなごませてくれます。
温暖化のすすむ現代、遅くまで氷が張ってくれると心密かにうれしくなってきます。(6/22)

NO 2204 登山道も順調に雪消えすすむ。

2018 6/ 22(金) 

   大根が少雪だった今冬今春でしたので、雪解けはいたって順調に進んでいる鹿島槍・爺ヶ岳周辺です。柏原新道で言えば現在雪が残っているのは、例年7月の遅くまで残っている“アザミ沢”と“ガラバ”。そして来週中には消えそうな“富士見坂”に残る2ヶ所の雪渓です。

  また赤岩尾根も最上部の“馬の背”から国境主稜線へのトラバース部分に2ヶ所の雪渓が残るだけです。あと冷池テント場の北方には例年7月中頃まで300mぐらいの残雪が登山道を覆っており、春までは雪庇であった残雪の上の平部分を歩いて鹿島槍ヶ岳へ向いますが、こちらは例年並みに残雪が残っています。雪消えに合わせて夏道も現れてきますので、雪庇の上を歩いたり夏道に下りたりしながら歩いていきます。

  いままでご紹介した雪渓部分は山荘のスタッフが様子を見ながらカットに出かけています。基本的には爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳登頂だけでしたなら、慣れているかたでしたらアイゼンはなくても大丈かと思います。雪渓をカットした場所を通過の際はバランスよく山側を慎重に通過してください。なお針ノ木岳方面は、まだ針ノ木小屋にスタッフも入山しておりませんし、針ノ木岳周辺は残雪も多いので熟練者でないとおすすめはいたしません。そちらはもうしばらくお待ちになって下さい。

  本日はお天気にも恵まれ、残雪の北アルプスを求めた登山者が、柏原新道を行き交う姿が日中は多く見受けられました。梅雨の中休みのタイミングを見計らってお出かけ下さい。今日はお天気にも恵まれ、スタッフも気持ちよく雪切り作業に当れた一日でした。雪切り作業や道直しでもしていたら、『ごくろうさん』の一声でもかけてくださるとまた元気が沸いてきます。

冷池テント場の北方はご覧のような雪庇の残がいの上を進みます。谷側には絶対に近寄らないで下さい。
雪庇の残がいが薄くなってくると、夏道が現れてくるので、慎重にカットした段々を登り降りして下さい。
赤岩尾根の最上部。こちらもストック等でしっかりバランスを取りながら山側を慎重に通行してください。
赤岩尾根の“馬の背”付近。
こちらは柏原新道の“ガラバ”。こちらもストックでしっかりとバランスを取って慎重に下山。(6/22)
柏原新道の最上部“富士見坂”の雪渓ももうじき消えそうです。
種池山荘に到着です。おつかれさまでした。(6/22)

NO 2203  新越山荘小屋開けへ。

2018 6/ 21(木) 

  梅雨入り後も少々空梅雨モードの鹿島槍ヶ岳周辺ですが、昨日は久々にまとまった雨となりました。そして今朝も霧雨気味で、ちょっと心配しましたが、お昼前からはどんどんと回復へ!   

  そう今日は新越山荘の小屋開け日でした。少し不安な気持ちでの種池山荘出発となりましたが、新越山荘に到着するころには霧雨もガスもとれて絶好の小屋開け日となりました。おかげで初日の作業は順調に進み、窓の冬期用の養生鉄板外しも終わり、小屋の中に無事に入ることができました。

  種池山荘と冷池山荘のヘルプのスタッフの手も借りて、このあとは小屋の内外の準備を進めてまいります。新越山荘の今季営業は6月30日(土)からとなります。新越山荘の周りも例年になく残雪は少ないですが、途中にはまだまだ大きく残っている箇所もありますので注意が必要です。針ノ木岳方面への縦走には 、7月上旬まで今しばらくアイゼン、ピッケル等は持参されるようおすすめいたします。

小屋周りの除雪はまったくやる必要なし。今冬ってホントに降らなかった・・・(6/21)
この時期小屋前の庭が丸見えっていつ以来だろう?(6/21)
針ノ木岳方面は大雪渓を含めまだまだ残雪多いので要注意。(6/21)

NO 2202  うれしい週末好天。

2018 6/ 16(土) 

  今日は夏山スタッフの第一弾も柏原新道を入山したり、また今夜は種池山荘と冷池山荘の両方にお客さまもお越しいただき小屋にもなんとなく活気が出てきました。明日にかけてもお天気も良さそうで、小屋開け最初の土日はいい週末になりそうです。

  ただ来週は台風崩れの低気圧も本州に接近で、梅雨前線も活発化して雨の時間帯が増えそうです。 当然のことながら雪解けもさらに進み、次の23日(土)の週末には柏原新道に残る雪渓も“ガラバ”と“アザミ沢”の普段の年の7月下旬に残っている雪渓ぐらいになってしまいそうで、一気に夏山モードへ入っていきそうです。

今朝も薄っすらと氷が張った冷池でした。(6/16)
早くも小屋の高さまで新緑も到来。ヒメイチゲやミツバオウレンなどの林床のお花が咲きだしています(6/16)
鹿島槍ヶ岳。(6/16)
立山方面もすっきり。(6/16)
初夏の雰囲気が漂う蓮華岳と針ノ木岳。針ノ木大雪渓もまだ残雪たっぷりです。(6/16)

NO 2201  梅雨本番はこれから。

2018 6/ 15(金) 

   雨がパラパラする梅雨寒の一日でしたが、夕方には雨も上がり剱岳方面も軽く焼けました。明日からの週末はどんなお天気になるか・・・ 夕方の県内テレビの天気予報を見ていても、各局微妙に違うみたい・・・  どうなりますかね? お客さまのご予約もほとんどない開店休業状態がいましばらく続きそうです。

  さて昨朝は2度ほどまで下がり、冷池には氷が張ったりもしましたが、もう結氷や降雪などもそうそうにはない時期になってきました。季節はいよいよ梅雨本番へといったところでしょうか。沖縄あたりはこのところ梅雨末期の豪雨といった感じの降り方でしたが、沖縄や奄美からはまもなく梅雨明けの報も聞こえてきそうです。後立山連峰の梅雨明けの平年値は7月23日と思っていますが、まだまだひと月も先のこと。小屋の内外でしっかりと準備を整えていきたいものです。

    登山道上の雪は交互にやってくる降雨と強い日差しで順調に消えて行ってます。ただ柏原新道も赤岩尾根も上部に何箇所かずつ残っていますので、下り時を中心にまだまだ気をつけて通行してください。

梅雨の中晴れ、気持ちいい朝。豊富に見える鹿島槍ヶ岳の残雪も例年に比べると、黒い部分の方が目立つ今季です。冷池テント場の先には稜線上に大きな残雪がありますのでご注意ください。(6/14)
残雪に埋まった冷池はまだまだ水も冷たいんでしょう。冷え込んだ14日は氷が張りました。(6/14)
冷池山荘も種池山荘もこんな日はお布団干して気分もリフレッシュ!(6/14)
種池はまだまだ厚い残雪の下。ようやく種池の道標が出てきたところです。(6/15)
一日を通してのシトシト雨も、夕方はご覧の夕焼けに。(6/15)

NO 2200  安心を抱く長野県警山岳救助隊。

2018 6/ 15(金) 

  今週はお天気に恵まれた13日と14日に長野県警山岳救助隊が訓練できてくれました。10人近い新人隊員も含め総勢30人ほどで、テント設営や雪上でのケガ人の搬送訓練等の基本を確認され隊員間の意思疎通をはかられていました。

  いよいよ夏山シーズン入りも直前に迫ってきましたが、北アルプスだけでなく八ヶ岳や南アルプスをはじめ広〜い県内全域の山岳での登山シーンを陰から支えていってくれるはずです。

朝は遠く富士山、南アルプスを眺めながらのラジオ体操でスタート。
交替しながらの雪上での搬送訓練は基本中の基本ですね。
最高のお天気の中での充実の2日間!今夏も頼もしい縁の下の力持ち!

NO 2199  至って順調な雪消え。

2018 6/ 13(水) 

   少し肌寒くぐずついた空模様の日が続きましたが、今日は午後遅くからは急速に回復です。明日には種池山荘と冷池山荘が今夏の営業開始ということで、柏原新道や赤岩尾根の上部の残雪の雪切り作業も、今日は実施いたしましたが、例年にないスピードで登山道上の残雪もその面積を縮小させています。ただ最上部にはところどころに雪渓の通過がありますので、ご注意ください。

ガスも切れて鹿島槍ヶ岳登場。(6/13)
種池山荘から見ても柏原新道の中間帯から下の雪はびっくりするほど少ないシーズン入りとなりました。(6/13)
蓮華岳と針ノ木岳方面。まだ針ノ木大雪渓もありますが、今年はボリュームが小さいです。(6/13)
柏原新道最上部の富士見坂付近の残雪。下りの際は滑落要注意!(6/13)
柏原新道上部の“鉄砲坂”も、いつになく早くに、しっかりと現れています。じきにミネザクラも咲き出しそうな気配です。(6/13)

NO 2198  昨年の今日は最後の雪が降りましたが。

2018 6/ 11(月) 

   先週末には柏原新道も開通いたしましたが、お天気イマイチ情報もあり、ほとんど登山者の動きもない週末でした。さて昨年の今頃は今年と違って寒い日が少し続いて、昨年の今日は鹿島槍ヶ岳頂上では終雪になり、3センチほどの新雪が降りました。東京なども “やませ” が吹き込んで寒い日が続いてるなんてことが昨年の日記に書いてありました。 ただ今日明日の雨のあとはまた温度も上昇するみたいで、雪解けもさらに加速していきそうです。

  種池山荘周りの雪も例年になく少ないわけですが、期待されるコバイケイソウの開花も早くなりそうですネ。とは言ってもまだ1ヶ月近く先のことですので、当最新情報で確認なさっていって下さい。随時開花の情報をお知らせしてまいります。

種池山荘の庭も完全に現れ、周辺の雪田のボリュームも例年になく小さいオープン直前です。
 

NO 2197  柏原新道は一応OKです。

2018 6/ 8(金) 

   柏原新道の上部の雪切り作業は無事に終了して、明日より通行できるようになりました。ただ毎度申し上げておりますが、残雪に覆われている箇所は、登山道の地面まで掘り起こしているわけではありません。登山者が通行できる最低限の幅で雪面をスコップで直角にカットをしているだけです。強い日差しや強い雨で溶けてカットした部分もダレてしまって斜めに戻ってしまいます。とくに下り時は要注意です。毎日雪切り作業に当ることはできませんので、各人の責任にて的確な判断をなさって登下山なさってくださるようお願いいたします。また今しばらくはアイゼンやピッケル等もお持ちになってください。

   残雪の量は例年よりかなり少なめですが、最上部にはまだまだ急で大きな雪の斜面もありますので、十二分にご注意ください。なお今週末から来週初めにかけては、まとまった雨量が予想されていますので、さらに雪融けも加速するものと思われます。次週末 16日(土)の週末には、かなり安心して歩けるようになるのではなかろうかと思っています。

      なお種池山荘と冷池山荘の営業も6月14日(木)より開始いたしますので、梅雨の合い間の中晴れを狙ってお出かけください。また新越山荘は6月30日(土)より今シーズンの宿泊営業を開始いたします。

富士見坂あたりは滑落したら大事故必至ですので、最大限の注意を払ってください。(6/7)
種池山荘直下の残雪もボリュームがイマイチ・・・ (6/7)

NO 2196  梅雨入り宣言前夜、種池山荘へ入山。

2018 6/ 5(火) 

  昨日好天の中、赤岩尾根を登って冷池山荘へ入ったスタッフが、今日は主稜線を種池山荘へ移動。無事に種池山荘の小屋開けをいたしました。ゴールデンウィーク中に除雪作業に当った時も少なめだった種池山荘小屋周りの積雪ですが、6月初旬の小屋開け時としてもかなり少雪の部類に属する今年の残雪量です。

  これから小屋の全部の窓を開けてから、小屋の内外の片付けや準備に取りかかります。そのあと天気や雪解けの頃合を見ながら、柏原新道上部の残雪斜面の雪切り作業に入ります。

   6/1に下の扇沢からチェックしたときは、まだまだ柏原新道の上部はかなりの残雪量で、スタッフの雪切り作業が終わらないかぎり、通行できるような状況にはありません。今しばらく柏原新道の上山はお待ち願いたいと思います。10日ごろからは雨の時間帯も増えそうですので、16日の週末には柏原新道をおおう上部の残雪も相当に少なくなってくると思われます。おそらくそのタイミングで種池山荘と冷池山荘の営業も開始になろうかと思っております。

昼過ぎまでは好天に恵まれて、素晴らしい種池山荘小屋開け日になりました。(6/5)
午後も遅くなってきたら濃いガスへ。お天気も明日は下り坂へ向いそうです。(6/5)
種池山荘から見た鹿島槍ヶ岳。(6/5)
少雪とはいえ厳しい北アルプスの冬を無事に乗り越えてくれました。次週後半には種池山荘オープンになりそうです。(6/5)
扇沢から仰ぎ見た柏原新道上部の富士見坂付近。(6/1)
同じく柏原新道上部のガラバ付近。いずれもまだまだ残雪の急斜面が続きます。(6/1)

NO 2195  コバイケイソウ!!

2018 6/ 5(火) 

  気象庁の梅雨入り宣言も明日には出されるんでしょうが、これからしばらくは燃える夏への一里塚。アジサイやアヤメなどの花々を愛でつつ、梅雨の風情を楽しみながら、梅雨明けを待ちたいものです。

  さて山岳写真家の菊池哲男さんから鹿島槍スキー場のコバイケイソウがすごく咲いているよ!とお電話をいただき、今日見に行ってきました。なるほど満開!全開!繚乱!という感じです。開花するかどうかは不定期、不規則でまったくわからないコバイケイソウですが、今夏は北アルプス稜線での開花、それもかなりの確率で大開花!もいけそうな感じを受けてまいりました。

  毎年種池山荘のコバイケイソウについて、今年はどうでしょうかというご質問をいただきますが、今夏に関しては大いに期待が持てそうです!今からほんとに楽しみ!

コバイケイソウと爺ヶ岳。(6/5)
鹿島槍スキー場のコバイケイソウ、大当たりの初夏です。(6/5)