▲▲  2002 / 11月・12月  ▲▲

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NO49 

 

一年間ありがとうございました。来夏も鹿島槍でお待ちしております。

2002/12/21 

師走の名のとおりにアッという間に、今年も残すところ10日ほどになってしまいました。山小屋を閉めてからも何かと追われてホームページの更新も、なかなか思うようにいかないものですネ。すっかり失礼してしまいました。自分の頭の中ではあんなことも、こんなこともと書きたいこともあるんですが・・・・今年の更新はこれが納めかと、今日は大谷原から鹿島槍スキー場へ写真撮影に行ってきました。午前中は今にも雪の降りそうな黒々とした曇り空でしたが視界はきいて、予想されているクリスマス寒波の到来を待ち受ける北アルプスがどっしりと聳え立っていました。大谷原近辺で積雪1メートル。ここのところ雪の少ない年末だっただけに今年は多めです。大谷原からはこの3連休や、大学の冬休みを使ったパーティが今日はいくらか入山したようでした。昼前からは予想通り、南岸低気圧の影響で雪が舞いだしました。夜までに大町で12cmの降雪です。このあとも雪の日が多くなりそうな予報の大町地方です。これから暮れにかけて越年登山がおおくなりますが、例年以上に積雪も多く、雪庇も大きい今冬ですのでお気をつけください。なお私どもの山小屋は年末年始の営業はいたしません。冷池のみ8畳の冬期避難室が1室だけ開放してあります。

最後に当山荘の5大ニュースを選んでみましたので、聞いてやってください。

  1. 山荘史上最速の初氷を8/22に冷池で観測 

  2. 4月にホームページを開設(来年もがんばります。皆さんぜひ見てやってください)  

  3. 最終下山の11/4は2m50cmの積雪の中をラッセルで下山(本当によく降りまし      た) 

  4. ここ10年来最高の紅葉(夏の少雨と8月20日頃からの冷え込みが良かったのでしょうか?) 

  5. 山荘のスタッフ同士の結婚が2組もあったこと

皆さんの2002年はいかがでしたでしょうか。来年もでしょうか、来年こそはでしょうか、2003年もよい年になってほしいですね。よいお年をお迎えください。一年間どうもありがとうございました。

双耳峰際立つ新雪の鹿島槍(12/15) 2日間続けてマイナス11℃まで冷え込んだ大町市。今冬は雪も多いし、よく冷えるし暖冬の予想はどうやらハズレのようです。年明け後はどうなるでしょうか。

蓮華岳(12/15)大町市の西方にドンと座り続ける威風堂々としたした山です。頂上付近のコマクサには心奪われます。

鹿島槍 (12/21:鹿島槍スキー場より)ここからは猫の耳がピンと立ったような双耳峰です。稜線の雪庇ももうかなり発達しています。

爺が岳(12/21:鹿島槍スキー場より)左側の東尾根も雪はたっぷり、取り付きの鹿島集落からラッセルです。

鹿島槍スキー場(12/21)今冬は大町市以北のスキー場は既にどこも滑走可能です。皆さんぜひ来てくださいネ。


 

NO48 立山黒部アルペンルートも11月30日で終了です
2002/11/29

ここ10日ぐらいは穏やかな天候が多く、小春日和の日も何日かあったりしました。しかし昨日は久しぶりにまとまった雪になり大町市内も雪化粧しました。白馬村では50cmもの降雪があったところもあったそうです。スキー場にとっては恵みの雪になりました。そして今朝は放射冷却もあって冷え込み大町市はマイナス7℃まで下がりました。アルペンルートも明日で終了、扇沢へも車で入れなくなってしまうので、今日は様子を見に行ってきました。扇沢駅も閉鎖の準備が進み、観光客の車も20台ほどあっただけです。積雪は70cmぐらいありました。いよいよあさっては12月に入り北アルプスもしばし冬の眠りにつきそうです。

大町市大原からの鹿島槍と爺が岳(11/29)周辺のりんご畑のフジの収穫も終わりました。これから暮れにかけて出荷のピーク。

柏原新道登山口より、赤沢岳方面を望む。(11/29)稜線には雪煙が舞い立っていました。

100万人以上の観光客や登山客でにぎわった扇沢駅にも静寂が戻りました(11/29)

大町アルペンラインと岩小屋沢岳。2箇所で行われていた洞門工事もまもなく完成のようでした。


NO47 今冬の北アルプスは、初冬が無くいきなりの厳冬期突入です。
2002/11/21

10月末からの大寒波は11月前半いっぱい続き連日雪が吹雪く北アルプスでした。ここへきてようやく晴れ間ものぞくようになり17日、19日、20日は北アルプスも快晴になりました。昨日は長野地方気象台から3ヶ月予報が出ました。長野県北部の積雪は12月が平年並み、1月、2月は少なめという予報で、やや暖冬気味とのこと。早くに大雪の降った年は暖冬で雪が少ないといった言い伝えのようなものがあると、人は云いますがどうなるでしょうか。大糸線沿線のスキー場は、一部も含めて既に五竜、八方、白馬47などがオープン、今週末には鹿島槍、栂池も一部オープンするそうです。

稜線の積雪は累計で既に3メートルを超えています。大町市から望む鹿島槍は例年の1月中旬の様相です。完全に真冬の山です。今週末の連休の天気も今ひとつの予報ですのでご注意ください。

爺ヶ岳南峰と南尾根。もう柏原新道を通って種池山荘へは行けません。(11/19:扇沢駅より)

扇沢駅と赤沢岳、スバリ岳。周辺の積雪は70cm。11月末まで立山黒部アルペンルートは営業しています。(11/19)

大町市郊外:木崎付近からの鹿島槍。雪をまとうと双耳峰はさらに引き立ちます。(11/20)

同じく五竜岳。冬でも結構黒い部分が目立つ東面ですが、今冬は様相が全く違います。


NO46  大雪の中種池山荘の小屋閉めも終了、無事に下山しました。

本年の種池山荘と冷池山荘と新越山荘の営業は終了しました。

たくさんのお客様にご来荘いただき誠にありがとうございました。

2002/11/7

前回の更新の後、パソコンの調子が悪かったり、種池山荘の小屋閉めやらですっかり情報更新が遅くなってしまい申し訳ありません。おかげ様で種池の営業も全て終了し、スタッフ一同、積雪2m50cmの稜線からラッセルで、11/4に無事に下山しました。皆さん 既に報道でご存知かと思いますが、10/27午後からはじまった今回の大寒波は、2回に渡って北アルプスを襲い近年にない大雪となりました。(別表参照)

北アルプスでは各地で遭難が相次ぎ行方不明の方もいて大変心配です。爺ヶ岳:柏原新道でも首まで埋まるラッセルで身動きできなくなった登山者が4日ぶりにヘリコプターで救出される事故がありました。前回の最新情報でも書きましたように、もう柏原新道を通って種池山荘へ登ることはできません。雪崩、滑落等大変に危険です。もう近年の正月の山も及ばないような完全な真冬の山です。もう冬山エキスパートの世界です。今週末もまた寒波の来襲が予想されています。

今回の大雪の状況(種池山荘:2450m)天候と降雪量

10/27(日) 雪 :10cm

10/31(木) 晴 : /

11/4(月) 雪 :30cm

10/28(月) 雪 :30cm

11/ 1(金) 雪 :40cm

11/5(火) 雪 :30cm(想像)

10/29(火) 雪 :90cm

11/ 2(土) 雪 :40cm

11/6(水)雪/ガス10cm(想像)

10/30(水)雪・晴: 2cm

11/ 3(日) 雪 :40cm

11/7(木) 晴 : /

P.S  冬の間もシーズン中の思い出や、冬の北アルプスの表情、オフのつぶやきなど不定期ですが、更新していきたいと思っております。

10/30の積雪は1m30cm 透明感のある爺ヶ岳新雪(10/31)
1週間ぶりの麓からの勇姿(11/7) 鹿島槍完全厳冬(10/31)