▲▲ 2006  / 8月 ▲▲

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NO223  ここ数日、日中は夏の様相も朝夕はやっぱり秋の気配ですね。

 2006/08/28

   下界では昨日は大町、一昨日は安曇野と強烈な雷雨が夕方にありましたが、鹿島槍ヶ岳周辺は雷雨がきそうな気配にはなるんですがなかなかやってきません。今日もいい天気が続きました。登山道はおしめり不足でちょっとほこりっぽくなっています。登山道というものは大雨が降れば降ったで表土が流されて傷むし全く降らなければ降らないでやっぱり登山靴で微妙に削られて傷むし、なかなかむずかしいものです。なんの世界でも微妙なさじ加減がいちばん大事ということですね。それとやっぱり“雨降って地固まる”でしょうか。

   今年はこのあと9月、10月も好天が続き紅葉も遅れるのではといったことを先日天気予報で云っていました。今夏は長雨等で7月がまったくの大不振でしたのでこの後も好天を大いに期待しているところです。昨年のような毎週末の台風来襲だけは御免こうむりたいものです。今夜も星空がきれいです。


夏と秋が交錯する稜線(新越山荘 8/26)

このところ日中は真夏の感です。(新越山荘 26日)

針の木雪渓もだいぶ小さくなりました。(8/28 種池山荘より)

こんな爽やかな空の下、山にいられる幸せ。(28日 種池にて)

秋と夏の花が混在する稜線は最高のシーン(28日種池山荘)

ナナカマドの赤い実に朝露。秋近し。(8/28)

 

NO222  頭上には初秋の空、足元にも秋のおとずれ。

 2006/08/26

  ここ数日はまた天候も安定してお客さまも大喜びの山行日和 が続いています。今日は8月最後の週末ということで結構にぎわいそうな感じです。本日も朝からまあまあのお天気になり、例年になく遅くまで楽しめた夏のお花から秋のお花へとバトンタッチが終了した登山道沿いのお花畑に、皆さん北アルプスの早い秋の訪れを感じられることでしょう。


ある意味では見事なまでに一つも咲かなかったコバイケイソウ。

ミヤマネズの青い実。

ガンコウランのまん丸の黒い実。

トウヤクリンドウも早や盛りを過ぎそうです。

朝もやの中ブロッケンが出現。これも楽しみのひとつですね。

コケモモの実が赤く色づくのもまもなくでしょう。

アカモノ(イワハゼ)のとても可愛いお花。足元を見逃さないように。

咲き出したオヤマリンドウとオトギリソウ、アキノキリンソウ。

スターマインのようなミヤマシシウドの花。今年は当たり年。

アオノツガザクラの芽を盛んについばむライチョウの親子。

NO221  初秋の気配がただよい始めました。

 2006/08/25

   先週末から今週の初めにかけては大気の状態が不安定でたびたび夕立があったりしましたがようやく寒気も去り23日24日25日と絶好の登山日和が続いています。辺りの気配も真夏の稜線とは違う雰囲気へと変わってきました。今年はまだまだ例年になく夏の花が多いんですが主力は完全に秋のお花にうばわれたようで、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、トウヤクリンドウ、トリカブト、オヤマリンドウ等々が咲き誇っています。稜線の日中の気温も一時は24度ぐらいまで上昇する時もありましたが、今は20度ぐらいまでです。朝は8度ぐらいまで下がる日もあります。みなさんご来光の際も上着を羽織られるようになり、半袖のTシャツ姿の方はあまり見かけなくなりました。日中は初秋のさわやかな風が吹く中での稜線歩きで心なしか汗をタオルでぬぐう回数も少なくなったようで、まだまだ猛暑が続く下界とは隔絶の感があります。もう来週は9月入り、夏山モードも今週末で終わって、いよいよもえる秋をもとめての秋山シーズンの開幕ですね。


服装もすっかり初秋のいでたち。雲海の上をいざ出発。(8/23 新越山荘)

剱岳頂上を絹雲が流れる。秋の雲が目立ち始めました。(8/23 新越山荘)

扇沢の谷を埋めつくす見事な雲海と針の木岳、蓮華岳(8/24 種池山荘)

夕陽をあびるチングルマの綿毛と種池山荘。(8/24)

秋にはおおく発生する滝雲が種池山荘の西に流れ落ちる(8/24)

雲海の上、はるか遠くにはもう夏の名残でしょうか。かなとこ雲がわき立つ。

 

NO220  日中にガスでるものの、基本は好天続きです。

 2006/08/19

     ここ4日間ほど、朝夕の視界はバッチリですが、日中はガスが湧き立ちあまり周辺の山も見えないという、ある意味では典型的な夏山天気になっています。8/17には夕方から猛烈な雷雨になり40mmの降水量でいいおしめりになりました。ただ基本的には梅雨明けからずうっと続いている好天がまだまだ続いている状態です。来週の週間予報も連日の晴天が予想されています。夕立に気をつけて、秋と夏の花が咲き乱れる稜線へお越し下さい。


冷池テント場にて(8/18)

チングルマと鹿島槍(8/18)

夏山の稜線。最奥に薬師岳

新越山荘の気持ちいい朝

新越山荘談話室より

NO219 夏色の山々、夏山のにおい、夏のにぎわい・・・まさに盛夏到来です。

 2006/08/15

   連日の晴天に恵まれたお盆シリーズ、本日も初秋の空をも思わせる絶好の好天の下ご宿泊の皆さんは意気揚々と三つの小屋をそれぞれ出発されました。今夏は終日ガスがあまり上がって来ない日が多いんですが今日もそんな天気の視界もいい一日でした。新越山荘を出発して針の木岳へ向かった方は黒部立山剱の大パノラマに酔い、冷池山荘を発ち鹿島槍ヶ岳頂上に登頂された方はキレットから五竜岳、白馬岳へと続く急峻な長い稜線に歓声を上げられたことでしょう。また種池山荘から爺ヶ岳を目指した方はチングルマやアオノツガザクラの群落に心ときめかせ、頂上では遠く槍穂高、そして目を北へ転ずれば眼前に聳え立つ鹿島槍ヶ岳の雄大な双耳峰に圧倒されたことでしょう。

   どなたも夏山の持つ魅力を最大限享受された一日になられたことでしょう し、北アルプスの初秋を思わせるひんやりとした早朝の大気や暑い中にあってもさわやかな青空や稜線をわたる風を感じて大いにお盆後のお仕事へ向けて英気を養われたことと思います。やはりなんといっても夏山の魅力を いちばん引き出してくれるのは真っ青な夏空でしょう。そういうことを考えれば梅雨明け後は先日の雷雨があった一日を除けばほぼ連日の晴天です。もう17日間の好天続きでありこのあとのお天気がちょっと怖いくらいです。お盆後は週末にかけて またまた発生した台風10号と11号の動きが鍵になってきそうです。また先日の雷雨同様に寒気も南下するような予報ですのでどこの山に行くにしても天気予報からは目が離せない感じです。

   写真は全部今日のものです。写真で見ても初秋の気配が漂いはじめました。なかなか山に来られない皆さんにさわやかな稜線の風をおとどけいたします。


スバリ岳からの赤沢、鳴沢岳、遠く白馬岳。

新越山荘のすぐそばに咲くニッコウキスゲ。

冷池山荘からの信越県境の火打、妙高連山。

初秋の空がいよいよやってきました。

種池山荘のチングルマと針の木岳。

ひんやりとした空気が種池山荘をつつむ。

NO218  お盆に供える満開のチングルマかな。

 2006/08/14

   好天に恵まれている今年のお盆、今日14日も朝から絶好のさわやかな夏空が広が った鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺です。夕方にはほんとうに少しだけ夕立がパラパラしましたが夜には星空です。大量の残雪が遅くまで残り開花が大幅に遅れた高山植物ですがいよいよ各所のお花畑はピークを迎えようとしております。周辺で一番人気を誇る種池山荘のチングルマ畑の大群落も例年より二週間近く遅れてどんどんと咲き出し今まさに満開を迎えようとしております。今週末にかけて最高の清楚でもあり華やかでもある薄クリーム色のじゅうたんを種池山荘前に敷きつめます。このチングルマの開花だけをもとめて登ってこられる方もいらっしゃるぐらいで、満開のチングルマ、扇沢の谷を埋める雲海、凛と聳え立つ針の木岳と揃えばもはやだれもが名カメラマンでしょう。

   チングルマは花を落とした後は9月中旬にかけてかざぐるまのような果穂をつけます。かざぐるまは別名 “稚児車” ちごぐるまが転じてチングルマになったと云われております。風にふかれてゆれるチングルマの果穂はみなさんをきっと童心に帰らせてくれることでしょう。子孫を残すべき果穂を風に散らせたチングルマは9月下旬にかけて今度は真っ赤に紅葉します。そして真っ赤なじゅうたんがしまわれる頃には、もういつ交代の白いじゅうたんが敷きつめられても不思議でない季節がやってきます。みじかい北アルプスの夏山シーズン、朝方のすうっとした涼風にも暦どおりの立秋を感じるこのごろです。


今年の種池チングルマ物語。序章。ようやく雪融け、黒い箇所は雪が消えて2〜3日目(8/2)

9ヶ月間にも及んだ雪の下での冬眠生活もようやく終わりを告げ新しいスタートです。(8/2)

木に属するチングルマは新緑もとても素敵です。生命を育む短い夏のスタート。歓びの瞬間です。(8/6)

短い夏を謳歌すべく、精一杯咲き出しています。日に日に白いじゅうたんを広げます。(8/14)

種池山荘のチングルマ街道。まもなく満開を迎えようとしています。(8/14)

NO217  四方にみごとな入道雲が沸き立つも、幸いにして雷雨はなし。

 2006/08/13

   東上空の積乱雲の下にある大町では夕方少しだけ夕立があったものの山の上は、今日は夕立もなく夏空が広がる一日になりました。稜線に立ち目の前の雲がもくもくと湧き上がり巨大な入道雲に成長していく過程をつぶさに見ているとその力強さに圧倒されるのみです。まさに夏の風物詩ですね。といってもいったん大暴れを始めると昨日の関東地方のような各種被害をもたらしてしまうのですから、やはり大自然の力は恐れ多いものです。以前爺ヶ岳でも落雷事故がありましたが、山岳での落雷事故もっけっして珍しいものではありません。いつも申し上げますがとにかく早発早着で山小屋へはいるのが一番の対策です。また最近は携帯型の雷警報機も1万円ほどで買い求められるようですのでグループで1台は携帯したいものです。できることなら登山専用の雷警報機付き、GPS付き、雪崩対策用ビーコン付き等の携帯電話を作ってほしいですね。その昔山では五徳ナイフとか十徳ナイフといったものがありましたが、それに似たような物ですね。明日もお天気はよさそうでお盆期間中はまあまあの登山日和になりそうです。昨日の久しぶりの雨はお花にも恵みの雨で遅れている開花もどんどんと進みそうです。       


剱岳を覆い隠す積乱雲。雷雨大丈夫かな?(8/13 新越山荘にて)

新越山荘では十三(とざん)日は登山の日。お楽しみ抽選会を開催。(8/13)

老いも若きも童心に帰って。ハズレた方には明日の好天をプレゼントします。

冷池山荘テント場の東には西日をあびて入道雲がもくもくと沸き立ちました(8/13)

みなさん食事づくりも手をとめてテントから抜け出しての大歓声です。

NO216  天気予報どおりの雷雨も上がり夕方は回復、赤く染まりました。

 2006/08/12

    予報どおり昨日の西日本の雷雲が東へ移動して、今日は11時ごろから2時ごろまで雷雨になりました。少しだけヒョウも混じり一時はかなり強く降った雨も総雨量は30ミリほどで極端にひどい大雨になることもなく、雷もけっこう鳴りましたが被害等もなくてさいわいでした。“雷三日” のことわざのように明日も寒気が上空に残って大気の状態が不安定のようですので注意が必要です。あさって以降は寒気もぬけて安定した夏空に戻るようですのでふたたび登山日和が続くのを期待したいです。

    先日可愛い来訪者がありましたので写真でみなさんにもお披露目です。夏山スタッフのmaririnが偶然撮影したものです。種池山荘のすぐ下で撮ったリスです。以前も小屋のまわりで見たことがあるんですが、リスもオコジョ同様なかなか動きが早くて写真に収める事はできませんでした。今回のリスくんは少々どんくさいというかおっとりしているというのか人間におびえる事もなくゆっくりと目の前を行き来していたそうです。こんな可愛い小動物に遇えるのも山登りのたのしみのひとつですね。ついでにあと一つご紹介しますのはホーホケキョ、そうウグイスです。冷池山荘の前で30分ほど待ち構えてついにその姿をとらえました。ウグイスといえば稜線では例年なら7月の中旬ぐらいまでしか鳴き声を聞かないような覚えがあるんですが(間違っていたらすみません)、今年はほんとうに遅くまで?鳴き続けています。それに今年はウグイスの絶対数が多いと思うんです。とにかく柏原新道でも赤岩尾根でも主稜線でもいたるところでその美声を聞くことができます。お客様のなかでもほとんど話題にはなっていないようですが、お越しの際はぜひ耳を澄ませて足をとめられてご堪能ください。一方でセミの鳴き声が少ないのも今年の特徴ですね。いつもなら5月中旬には中腹で聞こえ始めるんですが、最初から今年はあまり耳にすることがなかったです。昨冬の大雪や、残雪の多さ、長梅雨等々いろいろと関係しているのでしょうか。動物の行動だけでなく今夏の登山者の大幅な減少にも大きく関係しているような今年のお天気です。


じみな感じですが華を感じるミヤマアキノキリンソウ。後方に針の木岳(8/11)

8/11の針の木雪渓。中間帯の雪は距離800m余り。雪渓歩きの醍醐味を堪能。

炎天下の縦走をいたわるかのように涼しげに染まる新越山荘周辺(8/11)

久しぶりのまとまった雨、いいおしめりになりました。(8/12 冷池山荘)

雨上がりの鹿島槍ヶ岳。緑もいきいきと。(8/12 冷池山荘)

晩夏の花、ウサギギク。路傍のウサギギクに疲れもいやされます。

珍しい登山道でのショット。普段はなんの実や草を食べているんでしょうか。

入道雲は見てて気持ちいいですね。でも雷雨の兆候でもあるので注意も必要。

聞こえてきそうでしょ。ホーホケキョ。ホーホケキョ。ケキョケキョケキョケキョ・・・・・・

たまにホーホケキョのアクセントがおかしなウグイスもいますね。ヒナでしょうか。

NO215   お天気の貯金をしたいくらいに快晴が続く鹿島槍ヶ岳です。

 2006/08/11

   おはようございます。昨日も終日ガスがほとんど湧き上がってこない見事なまでのアルプス晴れが続きましたが今朝も絶好の夏空が続く鹿島槍ヶ岳周辺です。梅雨明け後の安定した天候状態を“梅雨明け十日” と言いますが、もはやそれをはるかにしのぐ2週間近くの安定した天候状態です。7月の長かった梅雨空がうそのような連日の晴天そして温度上昇です。そうなればなったで今度は雨不足の心配や登山道がほこりっぽくなったり小石がほじくられて道にでてきたりと心配や悩みは尽きません。この晴天続きのあいだにも3日ほど夕立が来そうな空模様もありましたが、いまのところは一度も夕立や雷雨にはなっておりません。適度な夕立があるのが登山道の路面状態にも高山植物の開花にもいいのですが、なかなか人間様の思うようにはいきませんね。ただ今週末は土曜、日曜日と日本海から寒気が本州上に南下してくるようですので、日中の晴天と温度上昇にともなった暖まった空気とがぶつかりあって本州各所で午後には雷雲が発生しそうです。夕立になる前にとにかく1時間でも早く小屋へ着くようにしましょう。早発早着これは登山ではいかなる時にも常識ですね。

   昨日は好天の中でヘリコプターでの荷上げが行われました。台風7号の影響で順延になっていた南アルプスと八ヶ岳の数箇所の山小屋の荷上げを終わらせてからの私共の小屋へのフライトということで榊原機長さんをはじめクルーの皆さん朝早くから夕方近くまで丸一日ほんとうにお疲れさまでした。おかげさまで品切れ寸前の生ビールも上げることができました。生ビールが切れるとお叱りをうけることも多多ありますので戦々恐々? なんです。でもいくらヘリコプターで荷上げするからといっても、どんな食品でもビールでも準備から管理まで下界とは比較にならないたいへんさが山小屋にはあることもご理解のほどよろしくお願いをいたします。

   とにもかくにもシーズンの折り返し点のお盆シリーズの開幕ですが、ご予約はいたって少ない状況です。冷池山荘250人、種池山荘200人、新越山荘80人の定員ということですが8月14日までのあいだどの日も定員の6割ぐらいの予想宿泊といったところでしょうか。12日の種池山荘がやや込み合うぐらいで、ほかは相当に余裕があると思われますのでお盆の日程に余裕のある方は、かなりの猛暑気味の気配になってきた下界を脱出して早朝の温度7度の別天地へ一抹の清涼感を味わいにお越し下さいませ。いつも申し上げますが遅れ気味のお花はまだまだ最高ですよ。   


種池平のチングルマ畑の核心部の開花はお盆後になりそうです。遅れています。

2年続きの開花の後。今年はコバイケイソウはお休みの年です。数年後をお楽しみに。

種池山荘からの冷池山荘越しの朝焼け。焼山、火打山、妙高山燃ゆる。(8/10

これぞ夏山!鹿島槍には青空と雲海がよく似合う。鹿島槍ってカッコイイですよね(8/10

快晴の午後。種池山荘にアカギヘリの204−B機飛来。(8/10

待ってました。気持ちいい青空に映える黄色い機体。後方に爺ヶ岳。(8/10 冷池山荘)

 

例年になく残雪豊富な鹿島槍ヶ岳の北股本谷。やっぱり鹿島はカッコイイ(8/11

夏はやっぱりこれですね。たくさん上がってきましたよ。早速一杯(8/11

みんな力持ちですね、一本25kgです。おいらも飲みたい生ビール。

空樽、空ドラム、空ボンベ、ダンボール、空き缶、ペットボトル等々。お役目ごくろうさん。

NO214   梅雨明けから2週間、びっくりするほどの晴天続きです。

 2006/08/10

   北アルプスは昨日の朝から台風一過のさわやかな最高の晴天が続いています。当初台風7号は中部地方を直撃するような予想でしたので一昨日、昨日、本日とキャンセルの続出です。それでなくても例年にないお客様の減少に困惑している今夏ですがまたまたのショックでした。今週末から来週にかけてのお盆休みシリーズのご予約も少ない状況です。結局台風7号は北アルプスにはまったく何の影響も、一滴の雨粒も残すことなくほぼ真東に進んで去っていってくれましたが・・・・・  夏の台風の予想進路はむずかしいと言いますが・・・・ それにしましても残念な台風騒動でした。

   北アルプスでは一滴の雨も降らなかった台風7号でしたが、それでも台風一過というのでしょうか。昨日、本日とそれこそぬけるような青空が広がっています。といってもこのような好天は昨日、今日だけでなく 7月30日の梅雨明け宣言後ほぼ毎日このような好天、登山日和が続いているんですよ。先週末は今季初めてどの小屋も大入りになってようやく活気が出始めただけに、勢いに水をさすような台風7号でとにかく残念でした。下の写真の新越山荘周辺も連日ほとんどガスもあまり沸かないような、例年の夏とは比較にならないくらいにいい天気が続いています。遅れていた周辺のお花も登山道沿いにどんどんと咲き出しており、最高のお天気ともども皆様のお越しをお待ちしております。お盆シリーズは例年さほど込み合いませんのでぜひお出かけ下さい。新越山荘スタッフ一同熱烈歓迎でお待ち申し上げます。なお天気予報でも今週末は本州中部は冷たい大気が流れ込み雷雨の心配があるといっておりますので、早発早着での行動を心がけていただき、午後の雷雨や日中の日焼け対策、熱中症対策には十分に注意してくださるようにお願いいたします。


チングルマ満開の新越山荘。お待ちしてます(8/10)

夏空広がる鳴沢岳への登り。(8/10)

夏雲沸き立つ新越周辺(8/10)

梅雨明け後は夕焼けも最高(新越山荘)

新越山荘より赤く染まる針の木岳。

登山者の会話も弾む。正面に蓮華岳。

新越山荘前庭もようやく活気が訪れる。正面針の木岳

新越山荘周辺もお花の競演。

スバリ岳から赤沢岳への稜線。

針の木雪渓より赤沢、鳴沢、鹿島槍ヶ岳。

NO213   梅雨明け後は絶好の登山日和が続いています。

 2006/08/04

   今日は日中のガスもあまり湧かず終日夏空の下で、皆さん鹿島槍ヶ岳登頂へ五竜岳縦走、針の木岳縦走へとおもいっきり北アルプスの一日を楽しまれたことと思います。7月中は後半になってもお客様がゼロの日もあったりでほんとうに寂しい稜線でしたが梅雨明け宣言とともにお客様も戻ってこられました。今週末は3つの山荘ともに今シーズン初の大入りになりそうです。前にも書きましたがもう雪の心配も、雨の被害等もございませんので週明けからお盆にかけてはご予約もあまり多くありませんのでぜひお出かけ下さい。

   皆さんに人気の種池山荘前のチングルマの大きなお花畑は、ようやくほぼ雪も消えてこれから本番を迎えるところです。早くに雪が消えた両サイドや下の方のチングルマは咲き出しましたが、お花畑の中心部や写真の対象になる登山道の両サイドはまだ芽吹きが始まったところです。満開を迎えるのはお盆近くになってからでしょうか。冷池山荘テント場の先のお花畑や種池山荘の西側800mの棒小屋乗越のお花畑や新越山荘周辺もまだこれから先にピークはなりそうです。ただし雪消えの早かった場所は既に夏のお花も満開を迎えヤマハハコやミヤマコウゾリナ、場所によってはトリカブトなどの初秋の花も咲き出しています。稜線の岩礫帯でも一番最初に咲き出したミヤマダイコンソウは花を散らせ、すでにトウヤクリンドウのつぼみが日に日にふくらんでいます。また2年連続で当たり年だったコバイケイソウは今年は未だひと株も花をつけておりません。コバイケイソウはちょっと残念ですが、今夏はそうとう遅くまでいろんな場所でいろんなお花にあえそうですので、たのしみにしてお越し下さい。またいまのところ雷雨はきていませんがいつあってもおかしくはありませんので早出早着はこころがけて下さい。最後に梅雨明け後の周辺の景色をトップページともどもご覧下さい。


夏特有のガスも浮かびだす鹿島槍ヶ岳と赤岩尾根。

吊り尾根の残雪はたっぷり。残雪と一日戯れるのもいいですね。

爺ヶ岳にもようやく夏のにぎわい。

種池平の爽やかな一日の始まり。

柏原新道もガラバの雪渓が残るのみ。大きくカットしてあります。

シナノキンバイ咲く新越山荘。ゆったりと落ち着ける小さな山小屋です。

針の木雪渓も最上部は夏道が400mぐらい現れて安心。

針の木雪渓中間帯は雪渓をわたる涼風の中を登る。

チングルマと針の木岳。

ようやくにぎわい出した扇沢登山口。